#512 Bad Blood −吸血− 

ストーリー:テキサス州チェイニーで動物・人間の血液が吸い取られる事件が発生。
       犠牲になったすべての動物・人間の首元には、二つの小さな丸い穴が確認された。
       これをバンパイアの仕業だと言い張るモルダーは、しぶるスカリーを引き連れて現地入り。
       犠牲者二人の解剖をした結果、双方の胃から、ピザと、催眠作用のある抱水クロラール
       が発見され、「ピザ屋の宅配にーちゃん犯人説」が急浮上。
       そのにーちゃん、事もあろうにモルダー&スカリーへの襲撃を図ったのだが、逆に
       襲われるハメに。
       「ヤツはバンパイアだぁぁ、牙を持ってるぜぃ」と目の色を変えたモルダーによって、
       にーちゃんは串刺しにされてしまう。
       しかし、彼が偽者の牙をはめていたとわかった二人は...。

       はっきり言って、このEpiでモルダーとスカリーが見せるほぼ全ての表情が「My SOSO」に
       匹敵すると言っても過言ではない。
       Epi半ばで登場する保安官ハーウェルを見て「ゲッ!!」とのけぞってしまうモルダーに
       「Hoo boy!!」と色目がかるスカリーなどを始め、その数は「地面に転がる石」のレベルである。
       しかし、ここでは敢えてそのいくつかのみをピックアップし、報告させていただく事にする。



モルダーのMy SOSO!

      ・冒頭、モルダーは屑かご目掛けて紙屑のシュート・インを試みるが、入れそこなって
       しまう。
       静かにゆっくりと屑かごに近づいたかと思うと突然「屑かごリンチ」を開始。
       セリエAの中田選手もビックリな弾丸キックを4回、そして絶妙な手の上げ具合で
       バランスを取り、ターンをしながら屑かごを踏みつける事9回
       しめて13回の攻撃でようやく気が晴れたらしい。
       このターンは、ダンサーであり、小柳ル○子の元ダンナ・大澄賢○に是非とも
       今後の参考にしていただきたいものだ。


      ・Magic Fingerでくつろぐスカリーを邪魔するモルダー
       相棒の部屋のドアを開けた瞬間、彼の「泥だらけムッツリ顔」が拝める。
       このすっとぼけた顔がいい(笑)
       「8時だよ全員集合」の、おバカコントにでも出演したのかと思われるようなその
       ばっちい格好で「もう一人検死を頼むよ」と、しゃあしゃあと言ってのける。
       その上ずうずうしくもスカリーのベッドにダイブし、Magic Fingerを堪能しようというのだから、
       さすがである。
       極めつけは
       「...ふひひひひひひ....ふはははははははははっはっはっあっあっあっあっ
      あっあっ...Yeah yeah yeah, OK...ひっひひひひひひっはっはっはっは...」

       とくすぐったがる始末。
       いいぞモルダー、一生笑ってろ(笑)


      ・スカリーの告白が終わった時のモルダーの顔がよろしい。
       いかにも興味がなさそうな顔をして机に突っ伏し、
     
「ほげ〜〜〜〜〜〜っ」

       スカリーを見つめている。
       あれこれコメントを差し挟む事もないだろう。


      ・ピザに盛られたヤクで意識がモウロウとしているモルダー。
       心配するスカリーをよそに、意味不明の言葉を羅列する。
       個人的には「シャフト!!」「Shut your mouth!!」が気に入っている。
       恍惚とした表情とハイトーンの声。
       いかにも「イッてもーた」という感じで好きだ。
       しかし皆さんはお気づきだろうか?
       この時のモルダー、白いシャツを着ている。
       そう、S6「ドリームランド」でおなじみの白シャツである。
       まさかこの後、モリス・フレッチャーと鏡越しのダンスをする運命が待ち受けているとは、
       さすがの彼も予想だにしなかっただろう。
       あのシャツ、もしかしてグンゼ?


      ・キャンプ場で迷走する一台のキャンピングカー。
       まったく停まる気配のない車に向かってモルダーが勇猛果敢に挑んだワンシーンである。
       「うお〜〜〜〜〜〜っっっっ!!」と、今にも眼球が落ちそうなぐらい
       目を見開いたまま、車に引きずられるモルダー。
       挙げ句、手を放してゴロゴロと大根のように転がる。
       マヌケすぎる。
       大岡越前が下手人に向かって好んで言い渡す
       「市中引き回し」とはこの事か。


      ・迫り来るバンパイア御一行様達に対抗しようと、フランスパンで十字架を作るモルダー。
       あほすぎる。
       真面目な顔で「Baaaaack!!(下がれ!!)」などと言う彼は、
       本当に吉本興業志望ではないのか?



ScullyのMy SOSO!

      スカリー、いや、Gillian Andersonという人物は、なかなかのコメディアクターである。
      スカリーのようなお堅い人物に、絶妙なさじ加減でコミカルな動きをさせ、
      キャラクターに面白味を持たせる事に成功している。
      さすがである。


      ・モルダーに無理やりチェイニー行きを迫られるスカリー。
       何を言っても聞く耳を持たない相棒を追いかけるようにしてオフィスを出る彼女の
       口からつい出てしまったため息、「はぁああ」が好きだ。
       ため息なのに、なぜか音程つきなのがポイントだろう(笑)


      ・ 「検死シーン」には、My SOSOが盛りだくさん。
       Y字切開を始めようとするスカリーの手に握られたメスの刃がポロリと折れる。
       ウンザリ顔でボソリともらす「Yee-ha」がなんとも言えない。
       2回目の検死では、ムッツリとした表情で臓器測定。
       「Heart!! Lung!! Large intestine!!」
       人の体を珍しく乱暴に扱うスカリーから「むにゅるるっ」と逃げ出そうとした
       大腸の気持ちも理解できる。
       ところで、あの秤は現在も実際に使われているのだろうか?
       検死官にとっては、人の臓器を計る「大事な計器」かもしれない。
       しかし、一般ピーポーである私にとっては、一昔前、豆腐屋の天井からぶら下がっていた
       「小銭入れ」にしか見えない...。


      ・胃の内容物から、ホトケが死の直前に何を食していたのかを推測・断定するのも検死官の
       仕事。
       しかし、スカリーほどのレベルになると、胃の内容物を見る事で食欲が出るのだろうか?
       「内容物は〜...ピザだわ。トッピングは〜...ぺパロニ〜、グリーンペッパ〜、マッシュ
       ル〜ム...マッシュルーム
...おいしそう...」
       私なら断固払い下げ...いや、願い下げである。
       もしホトケが死ぬ間際に、もともと消化されたような外見の「粕汁」を食べていたら、事態は
       どうなっていたのだろうか?
       そんなエグイ物を胃の中で発見しても、やはりスカリーは「おいしそう」とのたまうのだろうか?
       そう考え出すと、夜もおちおち眠れなくなる。


      ・意外にスカリーは「食」にこだわりがあるようだ。
       特にクリームチーズベーグルに関しては。
       「私、朝からクリームチーズベーグルしか食べてないのよ。それも本物のクリームチーズじゃ
       なくって、ライトクリームチーズだったんだから!!」と本気で怒る彼女。
       細かいところで怒るのが、いかにもスカリーチックでよろしい。
       スカリー君、クルミ入りのクリームチーズがオススメだ。


      ・その代わりスカリーは「住」にさほど関心を示さないらしい。
       「一件目の検死の後、デービー・クロケット・モーテルに宿を取った」と言っているが、
       後にモルダーから「サム・ヒューストン・モーターロッジだ」と突っ込まれる。
       一体どこから「デービー・クロケット・モーテル」などという、思いっきり見当違いな名前
       が出てきたのだろうか?
       謎は深まるばかりである。


      ・2回目のチェイニー入り。
       墓地でハーウェルと出会った時、スカリーは相棒に顔を向け、自分の歯を指差すのである。
       わずかな仕種だが、その細かいジェスチャーがよろしい。
       おそらく「ハーウェルの歯を見てごらんなさい」とでも言いたかったのだろう。
       間違っても「ねぇモルダー、歯に何か詰まってない?」などと聞いた訳ではあるまい。


      ・車の中でハーウェルと墓地の張り込みをするスカリー。
       薬が入ったコーヒーにまんまと引っ掛かり、眠り込んでしまうのだが、その時のトロンとした目
       が非常にぐっどである。
       その上、唇がちょうどいい具合に半開きなのだ。
       あのふっくらした唇にグロスなんぞを塗れば、
       世の男は十中八九、スカリーに飛び掛かってしまうのではないだろうか。
       モルダー、私が許可します。
       ド迫力のキスでも一発かまして、あのセクシーな唇
      
いただいてしまいなさい!!




その他のMy SOSO!

      このEpiでは随所に「なぜか気になる、目を引く、忘れられない」ワンショットの数々が
      存在する。
      個人的に特にインパクトがあったと思われる項目は以下の通りである。


      ・「犠牲になった牛のスライド写真」
       なぜあんなに足がピーンと立っているのだろうか?
       「死後硬直」という状態を考慮に入れても、あれは容易に記憶から消す事のできる
       ものではない。
       幸い今年は2000年、オリンピックイヤーである。
       おそらくあのままの状態でプールにでも投げ込めば、
       シンクロナイズドスイミング・牛シングル部門金メダルを取れるに違いない。


      ・「ハーウェル保安官のらぶりーほっぺ」
       温厚そうな表情で現れる保安官ハーウェル。
       チャームポイントは、あの「ふくれたほっぺ」であろう。
       見るからに喋りにくそうな彼。
       あのほっぺの下には、本当に人間の首根っこにガップリと噛み付くための牙が隠れて
       いたのか、はたまた、ただ単に、駄菓子屋にて一つ10円で購入できる「特大コーラ飴」
       二つ入れていただけなのか、もしや親知らずを抜いた直後だったのか...は定かでない。



Shipper AmandaのMy SOSO!

      ・Amandaの「じぇらしー」
       「君はプロだな、Dana」このハーウェルのひとことに反応するモルダー。
       「Dana!? Danaって言ったか!?」
       その言葉の裏には
       「この僕でさえラストネームで呼んでいるのに...田舎者保安官のクセに許せん」
       という本心が垣間見えるような気がする。
       「まだ続きがある」と言うスカリーに「ああ、続けてくれ...Dana」と、モルダーは
       ネクタイをいじりながら答える。
       この「Dana」の声に、私はうなじの毛が逆立つようなセクシーさを感じた
       のである。
       こんな声で名を呼んでもらえるなんて、スカリーは幸せ者だ。
       普段はスカ派の私だが、ああモルダーよ、一度でいいからその声で
     
「Amanda」呼んでくれ。

      ・「I don't know」
       被害者の靴紐がほどけていた事に注目したモルダーは、何の事やらさっぱり状況が
       見えていないスカリーに向かって強引に検死を頼む。
       さすがに納得できない彼女は「ちょっと待って、何を調べるの?」と聞くと、突然彼女
       の両肩に手を置くモルダー。
       そして顔をグッと近づけてひとこと「知るか」
       あのたっぷりとした間を置いた後「知るか」である。
       ここでモルダーにつられて、首から上だけを画面に近づけてしまったのは
       私だけだろうか?

      ・「おかんとぼくちゃん」
       スキナーに呼ばれ、オフィス前で待つモルダーとスカリー。
       と、突然スカリーは相棒の曲がったネクタイを正し始める。
       それをうざったそうに払いのけるモルダー。
       とうてい副長官室前で繰り広げられるようなものとは思えないこの光景は
       
       「あなた、ネクタイが曲がってるわ」
       「ありがとう、ハニー」
       
       のラブラブ新婚夫婦というよりはむしろ
       
        「ほら、ネクタイが曲がってるわよ。ちゃんとして」
       「うるさいな、わかってるよ」


       という、「新しい制服に袖を通す新入生とそのおかん」のイメージが、
       そこはかとなく漂っている。
       スカリー捜査官、くれぐれも足は閉じて座るように。



今回の報告書

     半ばふざけたような今回の事件と捜査方法、そして捜査官達のスットボケまくりの言動。
     それが今回のエピソードの「味」であり、ポイントである。
     劇中に申し訳程度に流れる「もっさりとしたBGM」が非常に効果的であり、これが更に
     笑いのツボを刺激する。
     S3の「害虫」やS4の「スモールポテト」などと同じく、この手の「とことんコメディ」タッチの
     Epiは、個人的にはかなり「お気に入り」の部類だ。

     結局、チェイニーに住んでいた彼らが本当にバンパイアだったのか否かは、あやしい
     ところである。
     しかしいつもは眉間にシワを寄せまくりながらしか見る事のできないXFに、これだけの笑いを
     提供してくれたという点を考慮し、彼らを「功労者」として扱うべき...なのだろうか?
     まあトマトジュース一缶ぐらいは、くれてやってもいいだろう。



次回への指示書

     以上の報告及び考察から、各捜査官へは次のような言動が求められる。

     ・モルダー捜査官
      ごみ箱にもっと敬意を払うべし

     ・スカリー捜査官
      男性を見る目(特にビジュアル面)を養うべし


報告は以上。Yee-ha!!



野次馬ひよの一言

       くっくっく・・・さすがAmandaさん・・・微に入り細に入ったおもしろエピガイ!
       けれど、これでもまだまだ押さえたというくらい、このエピでの2人の表情の豊かさ
       たまらないものがありますよね♪
       私もこのエピにはまって、一週間くらい夜寝る前に見続けていた覚えもあります。(笑)
       個人的には、スライドをめくるたびにスカリーの表情が険しく(あきれたように?)なり、
       その様子を見ながらどんどん泣きそうな顔になるモルダーかわいい♪とか、
       イタ電をされたと思ったスカリーがあきれたような顔で言う2回目の「Hello?」の表情が
       なぜかツボにはまったとか・・・(あの下唇の突き出し方がかわいかったの♪)
       Shipper的には
       「ねぇねぇ、モルダー。なんでそのままスカリーの部屋で服を脱いで
      くつろぐの?いつもそうなわけぇ?」

       と勘繰らずにはいられなかったりと・・・キリがない。
       (ベッドの上で2人寝転がった姿に妙にどきどきした私。)
       あ、でも一言だけ言っても良い?(いや、既に結構言ってるけど・・・)
       このエピでは
    モルダーウィンクが
2回も拝めるのよん♪(でれでれ〜)


#511 Kill Switch −キルスイッチ− 

ストーリー:ワシントンDCにあるメトロダイナーで、警察と麻薬密売人による銃撃戦が起こった。
       多数の死体の中から、15年もの間、行方をくらましていたコンピューターの天才、
       ドナルド・ゲルマンの死体も発見される。これを不審に思ったモルダーとスカリー
       は「ゲルマン殺し」が、銃撃戦の真の目的だと推理。
       ゲルマンの所有していたPCとCD-ROMを犯行現場から内緒で頂戴し、それらの
       物的証拠から「インビジゴス」こと、エスター・ナリンが住むコンテナを割り出すが、
       国防総省の空撃システムによって爆破されてしまう。
       15年前、エスター、ゲルマン、そしてデビッド・マーカムは、独自に開発した
       人工知能(=AI)をネットに放ったのだが、それ自身が意志を持つようになり、勝手に
       行動を始めた事が原因のようだ。
       唯一AIを殺す事のできるウィルス「キルスイッチ」をめぐって
       「エスター」VS「AI」、人間と機械のバトルが始まった。

       XFとはいえ、これは実際に起こっても決しておかしくない話である。
       変化球テイストのEpiがだんだんと頭角を現し始めた(!?)中で、こういったクラシックな
       タイプのEpiは、逆に新鮮味があり、改めてXFの面白さを思い出させてくれる。
       そんな中のSOSO達とは、一体どんなものだろうか。



モルダーのMy SOSO!

      ・冒頭、モルダーは午前2時半という、なんともはた迷惑この上ない時間
       「現場に来いやー」と、スカリーを呼び出した。
       お肌にとっては大敵の時間帯にコールされ、明らかに不機嫌そうなスカリー
       「こんなに大勢のチンピラがこんな所で何を?」と不審がる。
       そんな彼女に、モルダーはしれっと一言
       「Maybe for the pie (んー、パイでも食いたかったんじゃないの?)」
       セリフもさる事ながら、私はこの瞬間のモルダーの表情が好きだ。
       まるで笑いをこらえたような、わずかに微笑んだ表情。
       もしやモルダー、自分のジョークにウケてるのか!?

      ・現場を離れ、車に戻った二人。
       モルダーがゴソゴソとコートに隠していたゲルマンのPCを取り出す。
       「それ、証拠品でしょ!?」と突っ込まれても、顔色一つ変えずに
       「Gee,I hope so(らしいな)」などと、しゃーしゃーとすっとぼけた顔で答える...
       しかし...そんなあなたの横顔がステキ。

      ・ゲルマンのPCに届いていた「インビジゴス」からのメール。
       「HSWT7800223」という、何やら訳のわからん数字&文字の羅列が記されてある。
       しかし、モルダーにはなぜわかるのだろう、これがコンテナの識別番号だという事が?
       「見覚えがある...」
       って、そんなアホな、と思ったのは私だけではないはずだ。
       現に相方のスカリーも
       「げ、ウソや!?」みたいな顔をしているし。
       やっぱりアナタはすぷーきー。

      ・幻覚の中でモルダーはアヤシげな病院に担ぎ込まれる。
       汗だくになってわめくわめく。
      「ここはどこだ!?」
     
「僕の主治医はどこだ!?」
     「主治医のダナ・スカリーを呼んでくれ!!」

     
「何をする!?」

       焦りの気持ちから、こんな言葉が彼の口からポンポン飛び出す。
       モルダー...アンタ、うろたえてるね〜。
       声もすっかり裏返っちゃって。
       FTFで「これがパニックの顔だ」って、フツーの顔をスカリーに突き出してたのは
       どこのどいつだ!?
       スカリーの前では強がってるけど、やっぱコワイんじゃない。
       強がっちゃったりして...カワイイ(爆)


      ・幻覚の中の病室でベッドに横になっているモルダー。
       目をキョロキョロさせて、落ち着きなさげに「I feel sick」などと言っている。
       なんだかこの表情が子供みたいで、つい頭でもなでてやりたくなる。
       小犬顔炸裂ってヤツか。



ScullyのMy SOSO!

      ・ローンガンメンのアジト(!?)で新聞を読むスカリー。
       しかもその新聞が「ローンガンメン」って...彼女が読めそうな記事なんて、
       果たして載っているのだろうか?
       難しそうな顔をして、実はテレビ欄とか読んでたりして...。

      ・ エスターから電気ショックをくらってピンチに陥るものの、そこはスカリーの底力である。
       お返しとばかりに威嚇発砲をし、シブい声で一言「Thank you」と仰せになる。
       しかし、それだけでは「女帝スカリー(!?)」の怒りはおさまらず、更にエスターの両腕
       を捻じり上げてコンテナに押さえつけてしまうのだ。
       さすが女帝、目が座っている。
       恐いものなしのその表情なら、きっと
       「日本の首都は佐渡ヶ島にあるのよ!!」
       などと思いっきり見当違いな事を言っても、誰も否定しないと思う。
       恐いから。


      ・そんな女帝スカリー様は、このEpiの間中、なぜかご機嫌がうるわしくない。
       通信・コンピューター関連という自分の専門外の事件だったために、疎外感でも感じたの
       だろうか。
       事実、エスターやTLG達は、ほぼ「オタク」の域に達しているし、モルダーも、そこそこ知識
       を持っている。
       「何言ってんのか、わっかんねーよ!!」という彼女の心情が、セリフにたっぷり
       含まれている「とげとげしさ」から汲み取る事ができる。
       極めつけは、エスターに向かって放ったセリフ
       「あなたはヘビメタでもやってたの?」
       だろう。
       女帝にかかると、パソコン時代の申し子であるエスターも一介の「ヘビメタな人」
       になってしまうのだ。
       恐るべし女帝スカリー。
       そのセリフを聞いたモルダーの表情もいい。
       「おい、何言うんだ!?」という、うろたえた感じが好きだ。

       ・橋の上、ミサイルロックされたPCを操作するエスターを追いかけるスカリー。
        「PCを捨てなさい!!」と言いながら、橋の途切れた部分を飛び越える彼女。
        なんだかいいなあ(←これってオヤジモード?)
        ねえスカリー、「100mハードル・女子の部」に出てみる気ない?



その他のMy SOSO!

        このEpiは、見れば見るほど小ネタを発見する事ができる、なかなかおいしい一品だ。
        本Epiのキーパーソン的存在、エスター・ナリンを始め、なかなか粒よりなMy SOSO揃い
        である。

       ・「馬のしっぽ」
        「住み処がミサイルロックされた」と、興奮気味にポニーテールをぶるぶる振り回して
        モルスカに告げるエスター。
        ここで素朴な思いが私の頭をかすめた。
        彼女の髪は結構長い。
        しかも、この時のエスターとスカリーの立ち位置がかなり近い...
        あのポニーテール、あれだけ振り回して、よくスカリーに当たらなかったものだ。
        もし当たってたら、おそらくご機嫌斜めの「女帝スカリー」は、
        「ライオンキング」のムファサも逃げ出すほどの迫力で吠え倒すに違いない。
        「アンタ!! 何すんのよ!?」と。
        あな恐ろしや。

       ・「笹猫」
        おそらく、誰もが思ったはずだ。
        そして、誰もが決してBBSやチャットで口にしなかった(と思われる)事がある。
        エスターの個性を尊重するためなのか、はたまたそんなの突っ込んだところで
        どーにかなるわけでもない、と思われているのか。
        しかし、このエピガイを書く機会を与えていただいた私が敢えて言わせていただく。

        「なぜみたいなメークなの??」

        このメーク、そのうち「春の新作」とかで、各化粧品会社がこぞって真似する
       
...わけないか。

       ・「鼻輪」
        エスターと言えば、やはりあの「パンダメーク」と、向かって右の小鼻につけている
        「ノーズリング」がポイントだろう。
        間違っても、あのリングは鼻の真ん中につけてはならない。
        牛みたいになりたいのであれば話は別だが。

       ・「ねぐら」
        TLGが寝る場所って...スゴイ。
        あの狭い場所で、3人いっぺんに睡眠をとるのだ。
        あのショットを見ると、なぜか私の頭の中に「南こうせつ」が歌いかけてくるのだ。

        ♪六畳一間の小さな下宿〜♪ (「神田川」より)

        わびしすぎる...三人なんだから、せめて「十二畳一間の小さな下宿」にしてほしいものだ。
        ...この曲をご存知ない方って、やっぱりいらっしゃるのかしらん??



Shipper AmandaのMy SOSO!

       ・証拠品のCD-ROMをカーステレオに差し込むと...The Plattersの「Twilight Time」が
        流れる。
        車のライトの光り具合といい、まるでお気に入りの曲を聞きながら夜景でも眺めている
        カップルのようだ...あのとぼけた表情でなければ(苦笑)。

        Mulder:なんだこりゃ?「Twilight Time」か? 懐メロが証拠品だと!?...はあ、こんな
             時間にスカリーを引っ張り出してこれか...また怒られるぞ...

        Scully:何よこれ、「Twilight Time」じゃないの...Mulder〜、こんな時間に懐メロを
             聞くために私を呼び出したっていうの? 冗談はその「エイリアン実在説」を
             唱える頭だけにしてよね...

        Mulder:でも〜...なかなかいいムードじゃん。デートみたいじゃん。
             僕たち、
恋人同士みたいじゃん!!

        彼らの表情を見ていると、こんな「心の声」が聞こえてきた(^^;) せっかくだし、
        そのままどこか「ラブラブドライブ」にでも出かけてしまえ!!
        当分帰って来なくていいからね。
        ごゆっくり(笑)

       ・すったもんだの末、ベッドに寝ているモルダーに詰め寄るスカリー
        「正直に答えて、キルスイッチはあるの!?」
        と、おつゆが飛びそうな勢いで相棒に食って掛かる彼女と、
        「...OK...」
        と、迫力に負けてまともに声さえ出せず、タジタジのモルダー
        こういう構図は滅多に見れるもんじゃない。
        希少価値である。

       ・AIが「住み処」にしてるキャンピングカー内で、機械につながれた
        モルダーを見た時のスカリー
        目が完璧にうろたえていて動揺しているのは一目瞭然
        「私達は、ただのパートナー」なんて言葉、誰が信じるもんかい(笑)

       ・AIにキルスイッチを渡ししぶるエスター。
        モルダーを助けたい一心で、そんな彼女の手から強引にCD-ROMを奪い取るスカリー。
        愛だな、愛。
        しかし、ここで忘れてはならないのが、AIはワクチンを作るためにキルスイッチを渡すよう
        要求してきた、という事だ。
        そんな腹黒いAIに向かって、モルダーを助けるためだけにCDを渡してしまうスカリーって
        一体...
        「恋は盲目」とはよく言ったものだ。
        自分よりも体の大きいモルダーを必死に助け出すスカリーって、いい感じ。


Shipper Amandaの Special My SOSO!

       あれ? あのシーンの解説がないやんか!! とお思いの方、きっといらっしゃるでしょうね。
       そう、このEpiで「あのシーン」を語らずしてどうする!? という訳で、別枠を設けました(笑)

       **********

       「さあ始まりました、XF杯異種格闘技戦フライ級タイトルマッチ。実況はわたくし古館二郎、
       解説には、しがないボクササイズインストラクター(爆)のAmandaさんをお迎えしてお送り
       いたします。さてAmandaさん、今回はダナ・スカリー選手に対し、相手が三人という
       対戦カードになっているんですが...」

       「そうですね、今回は彼女にとってチャレンジとなる一戦なのでしょう。今日の彼女は
       意気込みが違いますからね」

       「その意気込みは実況席にも強く伝わってきますね。さあそろそろ開始のようです」

       カーン!!

       「あっと!! スカリー選手、いきなり銃を両手に構えての試合開始だぁーっ!!」

       「これはいけませんね、スカリー選手。異種格闘技とはいえ、銃は...

       「おおっと、しかし看護婦Aがスカリー選手の手元をキックで払ったぞ。銃がリングに落ちる、
       落ちるぞ!!まるで花びらが散っていくかのようだぁっ!!

       「古館さん、今の一撃でスカリー選手の目の色が変わりましたよ

       「本当ですね、Amandaさん。キッと相手を見据えて...あっ!! 看護婦Aの顔面に鋭い右からの
       ジャブが入ったぞ、しかも二回連続です!!」

       「ジャブの手の引きがなかなかいいですよ。脇もしっかりガードされているし、全くスキが
       ありませんね


       「おおっ、回し蹴りだっ!! 回し蹴りだっ!! 『ベストキッド』のミヤギもビックリの回し蹴り!!
       ついに看護婦A、攻撃を仕掛ける前にダ〜〜〜ウンッッ!! Amandaさん、鮮やかでしたね、
       今の回し蹴りは」

       「そうですね、足の上がり方が見事ですね。跳躍力もかなりのものです」

       「さあ次は看護婦Bの登場か? 両者構えた...あっと〜!! スカリー選手、簡単にボディー
       ブローを決めた
ぞっ!! 大丈夫なのか、看護婦B!? 更に攻撃は止まらないぞ、左ジャブ
       ...おっ、再びボディーブローが決まった。スカリー選手、快進撃ですねえ

       「彼女の右からのパンチは定評がありますからね。あれだけの至近距離からの
       ボディーブローはキツイでしょう。あっ、今度は左から入りましたよ。手の甲で打ってますね」
       
       「なんと!! 手の甲での攻撃だ〜っ!! 看護婦Bもダ〜〜〜〜ウンッッ!! まさに現代の
       ジャンヌ・ダルクニューミレニアムの女将軍、ここに見参だっ!!」

       「古館さん、あと一人ですよ」

       「そうですね。もう恐いものはない、そんな雰囲気さえ醸し出しているスカリー選手。さあ次は
       どんな攻撃に出るか!? おっと〜、ケリから入ったぞ。そして...決まったぁぁぁ〜〜〜っ!!
       黄金の右アッパーだぁぁぁ〜〜〜〜っっっ!!

       「素晴らしいですね、申し分ありませんよ、これは」

       「リングの上は既にスカリー選手の独壇場、ダナ・スカリー・オンステージといった感じで
       あります!! さぁ、左でフックを決める!! 勢いをつけてもう一度左フック、そして〜〜...
       一回転左フック〜〜〜〜〜ッッ!!

       カンカンカンカ〜ン!!

       「そしてここで試合終了のゴングが鳴ったぁぁ〜〜っっ!!

       ワ〜〜〜〜〜ッッッッ!!
    ス・カ・リー、ス・カ・リー!!.......


       「たった1ラウンドで決着がついたぞ!! さすがです!! さすがニューミレニアムの女将軍!!
       顔にかかった髪を吹きあげる仕種も忘れません。セクシーだ、セクシーすぎるぞスカリー!!
       場内からは割れるような歓声スカリーコールが鳴り止まない!! おっと、もう放送時間が
       ありません。残念ながら勝者インタビューをお伝えする事はできませんが、Amandaさん、
       この試合、どうご覧になりましたか?」

       「これはもう、文句無しにスカリー選手の圧勝ですね。パンチ力、キック力共に、対戦者達
       とは格段にレベルが違います。これからも期待できる選手でしょう。頑張っていただき
      たいですね」


       「それではこの辺で、実況は私古館二郎、解説はAmandaさんでした。
       どうもありがとうございました

       「ありがとうございました」

       **********

       この一連のシーンは、コマ送りで見るのが結構オススメです。
       看護婦の派手なやられっぷりと、歯を食いしばる女優達の勇姿が存分に堪能できます(笑)

       ...と、思いっきり壊れた後は、ちょっと軌道修正を(苦笑)



今回の報告書

      このEpiは、必ずしも非現実的だと言い切る事のできない「人工知能の進化」という問題を
      ベースにした、デビッドとエスター「恋愛物語」とも言えるのではないだろうか。

      クライマックスでキャンピングカーが爆破される前に、彼女の意識はAIにアップロード
      (=転送)されている。
      デビッドが機械につながれた状態で発見されたシーンでもわかるように、恐らくデビッドもまた、
      彼自身の意識をAIへアップロードしたのであろう。
      それらの要素を考慮に入れると、理論的には、二人の意識はAIで生き続けている事になる。
      エスターの言葉を借りれば、彼らはAIとして「一つになった」のだ。

      最後にスカリーは「エスターは肉体から開放されたのだ」と語っている。
      肉体から開放される事によって、エスターは「別の生」を授かったのだ。
      もともと「アップローディング」の技術を研究していた彼女にとっては、これが望まれた
      「生の形」の一つなのだろう。
      いや、これが望まれたものであったのだと願わずにはいられない。

      XFは、突拍子もないEpiやブラックなコメディだけでなく、こういった真面目な(!?)問題提起
      もできるのだという事を、改めて見せつけられたような気がする。



次回への指示書

       以上の報告及び考察から、両捜査官へは次のような言動が求められる。

      ・モルダー捜査官
       犯行現場からあれやこれやと無断で遺留品をゲットしないように注意するべし。
       エスターの「恋心」を参考とし、今後の(おそらくスカリーとの)恋愛に役立てるべし

      ・スカリー捜査官
       発砲は、いざという時まで控えるべし。(撃ちすぎやで、スカリー)
       そして今回は特別に「エスターはデビッドの事を心から愛していたのね」などという
       セリフで愛を語り、あなた方二人の煮え切らない関係に一喝を入れるべく、
       モルダーにゆさぶりをかけてみる事をお勧めする。


       ふざけているのか真面目に書いているのか、どっちつかずになってしまった...
       スキ様に怒られそう(汗)

       報告は以上。



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