【Section Index】
- キャラクターコンセプト -
D2Xから参入したプレイヤーには信じられないと思うが、D2C発売から長らくアマゾン(以下アマ)は
どんな構築スタイルでも「趣味キャラ」だった。D2Cのマジック以上の品質のジャベリンは存在しなかったし、
他の得意武器も弓・クロスボウ・槍という盾が持てない物ばかりだったため、
今より難易度ペナルティが少ないにも関わらずレジストに悩まされ続けた。
しかもver1.04登場まで「弓系アイテムに付加された攻撃力上昇効果が実際には適用されていない」という酷なバグを放置され続けていた。
しかしいよいよそれが正常化されるver1.04登場の瞬間、アマは一気にバーバリアンに優るとも劣らぬ最強クラスにのし上がった。
もしやBlizzard社はこれを見越してわざと弓を弱くしていたのでは、という憶測も走った程に、
弓アマ(Bowazon)は強烈な進化を成し遂げ、そして流行した。
その圧倒的な攻撃能力は既に「レジストは不要」とまで言われる程だった。一方、その弓の強さゆえにジャベリンと槍は不動の
「趣味ビルド」の地位を固めていった。
D2Xの登場で、アマは本当の意味で確固たる最強の座を射止める。D2C最終盤〜D2X導入を経ても弓アマは
殆ど弱体化していない。流石にver1.08初期の「鬼パッチ」と呼ばれた時期は苦しんだが、
ver1.09で更に圧倒的な性能に変化した数々の弓系ユニークを得てむしろ強化された。
続いてジャベリンも同様の進化を遂げ、既にHellモーモー牧場(Cow Level)最強と言われる
ライトニング・フューリーを筆頭に流行ビルドに成長。
槍というアイテムはゲーム全体でも不遇な存在だが、その圧倒的攻撃力を活かして構築された槍アマ(Fendazon)もやはり強い。
更にD2Xの新システムである裏武器(Weapon Swap)の導入は、スキル使用可能武器が限定されているアマの
ハイブリッド(Hybrid)ビルドを可能にした。
D2C時代にも「普段は弓、ボス戦だけ槍」という猛者は一応居たが、いちいちインヴェントリーを開いて持ち替えるため隙があり、
しかも弓にせよ槍にせよ6〜8ブロックアイテムなのでかさばる等、現実的とは言えなかった。
1キーで変更できる上にインヴェントリーを圧迫しないこのシステムの恩恵は大きい。
資産も経験もゼロの初心者が、ひとまず「これから作るキャラのためにトレハン要員を作りたい」と思うならアマは実に適任だ。
しかし逆にひとまず「Hellを制覇してD2Xの全体像を把握したい」と思うなら、
最初にアマをプレイしてしまうと他のクラスは全て辛いクラスに思えてしまう
可能性があることを十分肝に銘じておこう。それ程までに万能に強いのである。
- アマゾンの注意点 -
【弓とクロスボウのスキルツリーの仕様変更・バグ】
■ファイア・アロー
■エクスプロ−ディング・アロー
■イモレーション・アロー
■コールド・アロー
■アイス・アロー
■フリージング・アロー
これら属性矢系スキルは、D2Cでは「矢かボルトを消費するようになったソーサレスの魔法」という扱いだったが、
ver1.09では弓による元々の物理ダメージに、
スキルによる属性ダメージを上乗せするスキルに変貌。
D2Xに登場する弓系アイテムの圧倒的な強力さと相まって大幅にパワーアップしたのは元より、
根幹に物理ダメージがあるためライフ・マナ吸収が発生するようになったのが余りにも大きい。
■ファイア・アロー
上記の属性矢系では初歩に位置するこのスキルは、仕様上「矢の物理ダメージに炎ダメージを上乗せする」はずが、
現在はバグで「発生する全てのダメージが炎属性」になっている。
バーバリアンのバーサークに似たダメージ属性変換スキルとも言える現在の効能は、
Hellで登場する物理攻撃無効モンスター対策の最高峰として扱える程。勿論これはあくまでバグであり、
物理無効対策をこれに一任したビルドは次期パッチで使い物にならなくなると思われる。
■マルチプル・ショット
ver1.04の弓ダメージ正常化で強くなりすぎたため、ダメージが通常ショットの3/4に減退するペナルティがついた。
■ガイデッド・アロー
パッシブと魔法のスキルツリーのピアース及びアイテムによる貫通効果が適用されるようになった。貫通した矢がまた同じ敵をサーチして戻ってくるため、単体の敵に複数回ヒットして大ダメージを与える。
【パッシブと魔法のスキルツリーの仕様変更・バグ】
■ワルキューレ
「被弾時に○%の確率で○○を投射」の能力が加わった(主にノヴァ)。ただし別段攻撃力は無い。
【ジャベリンとスピアのスキルツリーの仕様変更・バグ】
■パワー・ストライク
■チャジド・ストライク
■ライトニング・ストライク
■ライトニング・ボルト
■ポイズン・ジャベリン
■プラーグ・ジャベリン
■ライトニング・フューリー
これら属性攻撃系スキルは、前述の属性矢系スキルと同じく「元々の物理ダメージにスキルによる属性ダメージを上乗せする」
タイプに変貌。ライフ・マナ吸収が発生するようになったのも同様で、かなり使い勝手が上昇した。
■ジャブ
複数対象スキルに変化したものの、同時に装備中の槍・ジャベリンの攻撃速度の影響を受けるようになった。
序盤は威力だけが突出したパイクで凌げたスキルだけに、これは痛い。
■フェンド
同じく装備中の槍・ジャベリンの攻撃速度の影響を受けるようになった。しかしD2Cで長らく問題視されてきた、
初弾が空振りすると残りも全部空振りする(可能性が高い)バグが修正され、D2Xの槍の超高ダメージも相まって、
使いこなせば非常に強力なスキルに。
■ライトニング・ストライク
発生するチェイン・ライトニング部のダメージが、バグにより異常に低くなっている。
残念ながら「修正待ち」状態。
【クラス専用アイテムの特徴】
全クラスで唯一、アマにはクラス専用アイテムが3種用意されている(弓・槍・ジャベリン)。
いずれも店に入荷はしないがNormal〜Eliteまでの品質(各二種三段階)があり、
上級エリートに関してはユニークアイテムもそれぞれに用意されている。
- スキル紹介 -
【弓とクロスボウのスキル】
※このツリーのスキルは全て、弓系かクロスボウ系の武器を装備していないと使用できない。
マジック・アロー
魔力で形成した矢を使い、実際には矢を消費せず弓攻撃を行うスキル。スキルLV13前後からマナコストがゼロになることもあり、
初心者の目には凄く便利なスキルに見えて思わず大量にポイントを割いてしまいがちだが、
実際には矢筒やマナよりスキルポイントの方が貴重なのでよく考えたい。
ファイア・アロー
前述の通り、バグであると認識されつつも広く利用されているスキル。発生ダメージが全て炎属性扱いになるため、
低マナコストの物理無効対策として引く手数多。・・・余談だが、Normalで街からブラッド・レイブンの所に直行した時、
奴のファイア・アローがやたら減るのはやっぱりこのバグの所為かな、と思う。
マルチプル・ショット
矢を一本消費してのショットが大量に分裂するスキル。スキルLVに応じて分裂数と同時にマナコストも上昇するため、
何も考えずLV MAXにすると苦しくなる。とは言え、既に市場の多く出回っている強力な弓と、
全身のどこかでマナ吸収効果を補えば問答無用の強力スキルとなる。
前述の通りダメージが通常ショットの3/4にカットされるという仕様変更を受けたが、
D2C→D2Xに渡る弓系アイテムの強化指数が明らかに4/3以上のため、余りペナルティとして機能していない。
ガイデッド・アロー
矢を誘導弾にして放つスキル。スキルLVに比例して威力が上がる上に、
前述の通り遂に貫通効果が適用されて反則レベルの強烈なスキルに変貌。
アクトボスだろうがプレイヤーだろうが問答無用で葬る威力を持つため、現在はLV MAX必須とされている。
「ザコ集団処理が得意・ボス戦が苦手」という過去のアマの特徴は既に面影も無い。
一応サーチレンジに限界があり、敵一体を貫通して往復している間も飛行距離がこのレンジを参照しているため、
無限往復はしない(精々1.5〜2往復)。とは言え物理ダメージもさる事ながら、
往復によって1ショットに付随する属性ダメージを連続的に与えるため、
相応の下準備さえしておけばこのスキルで物理攻撃無効モンスターにさえ対応できてしまう。
ストレイフ
マシンガンのようにショットを連射するスキル(消費する矢は1クリックにつき1本)。
スキルLVが上昇してもマナコスト固定、且つターゲット数とダメージが上昇する点は便利だが、
逆にターゲット数の分ショットを終えるまでその場で硬直し続けることになるため今一つ人気が無い。
マルチプル・ショットが相変わらず強力なことも原因。
なお、対象単体に1クリックでショットする矢の数はパーティメンバーの数に比例しており、
アマ単体でも傭兵・デコイ・ワルキューレを勘定に入れられるため、4ショットできる。
イモレーション・アロー
矢が敵にヒットするとソーサレスのファイア・ウォールを発生させるスキル。
しかし本家と異なり着弾した敵の足元だけが燃えあがる(横長の巨大な炎ではない)にも関わらず、
短時間ながら本家と同じくCasting Delay(処理の重い魔法に課せられた、一定時間再詠唱禁止のペナルティ)を持つためなんともイマイチ。
矢が貫通すれば触れた敵全てに対してファイア・ウォールを発生させるため、
最大効率で運用して重いマナコストを補いたい所。
とは言え折角の属性スキルながら物理無効対策で運用するにはコストが重すぎ、
更にアマは元々スキルLV上昇アイテムを特に重視しない性質のため、余り人気が無い。
フリージング・アロー
ソーサレスのグラシアル・スパイクと酷似した性質を持つ矢をショットするスキル。
本家よりマナコストが重いものの、前述の通り矢の物理ダメージが加算されるようになったため威力は段違いに優っている。
ベースがグラシアル・スパイクのため、着弾時の爆発が複数対象、
且つ完全凍結効果による停止効果がグッド。しかもピアース等の効果で貫通弾にできるため、
敵に近寄られることを避けたいアマにとって最適の足止めと言える。
このスキルはLV1でも十分使え、LV MAX時の高マナコストゆえに1ポイントしか振らない人が多い。
勿論マナ吸収が発生するようになったためスキルLV MAXでも強力ではあるが、肝心の物理攻撃無効モンスターからは吸収不可能なため、
やはり対策としては使いにくい。
【パッシブと魔法のスキル】
クリティカル・ストライク
攻撃がクリティカルヒット(ダメージ倍)する確率を高めるパッシブスキル。バーバリアンやアサシンの
マスタリーのような恒常的ダメージ上昇効果は無いものの、ある程度ポイントを振ることは必須。
ただしLV15前後から伸び率が悪くなるのでMAXまで振らなくても問題は無い。
ドッジ
直立中及び攻撃モーション中に、相手の直接物理攻撃を避ける効果を持つ、
初心者にとって非常に区別しにくい「避け系」パッシブスキルの一つ。3種の中では最も使い勝手が良いと思われるが、
避けモーション自体に硬直があるため、大量の敵に囲まれている場合などはかえって危険。1対1の対人戦や、
ラグ発生時の足掻きとして使える他、フェンドとの相性が良いため弓よりは槍系のビルドで役立つ。
アボイド
直立中及び攻撃モーション中に、敵の間接物理攻撃を避ける効果を持つ「避け系」パッシブスキル。
この「敵の間接物理攻撃」というもの自体ゲーム中に数える程しか存在しないためイマイチ恩恵の度合いが解り難い。
一応、スキルではない飛び道具は殆ど全て避けられる模様。
イベイド
移動中に(走り/歩き共通)、敵の直接&間接物理攻撃を避ける効果を持つ「避け系」パッシブスキル。
特に防御値が無に等しい扱いを受ける走り中に攻撃を避けられる可能性があるのはありがたい。
弓メインならばそんな敵の近距離を走ったりしないだろうが、接近戦中にはデコイ・ワルキューレが
消えたので一度間合いを取りたいケースがままある。
スロー・ミサイル
敵の飛び道具をスロー化する魔法系スキル。一昔前はアマの基本でありパーティへの貢献度も十分だったが、
今では効果範囲が狭くなった上に、そんな時間があればその飛び道具使いの敵を抹殺できる程アマ本体が強いため、
余り使われていない。しかし稲妻効果(Lightning Enchanted)のユニークモンスターが撒き散らす稲妻もスローにできるため、
目視してかわすことによりダメージを減らすことができる。
ペネレイト
間接攻撃の攻撃値を上昇させるパッシブスキルで、直接攻撃ではこのスキルの効果を半分しか享受できない。
元々敏捷性を多目に振るアマにとってそれ程重要なスキルではない。敵に攻撃が当たらないことの要因は攻撃値よりも、
敵モンスターの方が自分よりレベルが高い場合の方が多いからだ。
デコイ
直立不動の分身を生成して文字通り囮に使うスキルで、群がった敵を遠距離から仕留めるのがアマの王道。
分身はアマ本体のライフ以上のダメージを受けるか、一定時間経過によって消滅し、且つ同時に一体しか出せない。
足止め、時間稼ぎ、ストレイフ・フェンドの攻撃回数UPなど用途は様々。
デコイの生成位置とタイミングは、そのプレイヤーのアマ習熟度を最も反映していると言える。
ワルキューレ
アマゾン達が崇める天空の戦士ワルキューレ(英語読みはヴァルキリー、
日本語版ではワルキューレ)を召還するスキル。彼女のライフはスキルLVで増加し、
またゲームの難易度によっても上昇する(同じLVでもHellで召還した時の方がタフ)。
更にパーティの人数によってもライフが増えるため、古くは脆弱だったアマの強力な壁としてLV MAX必須だったが、
現在ではアマ本体が鬼神の強さのため「動くデコイ」扱いで1ポイントで済ますのが一般的。
余談だがアマはこの手の召還系スキルを持つクラスでは唯一召還解除(Unsummon)を持たず、
鬱陶しくなっても能動的に消せないのが不便だと思う時がままある。
ピアース
ショットした矢やジャベリンが敵を貫通する可能性を高めるパッシブスキル。
マルチプル・ショット ・ ライトニング・フューリー等このスキルと相性が良いスキルは多いため、
これらのお供に相応のLVで運用したい。LV15前後で80%貫通を実現できる。
なお、例えば自分の予定する最終装備に100%貫通効果があるならこのスキルは無用になる。
アマもパラディン等と同じく、構築以前に計画を立てることが必須。
【ジャベリンとスピアのスキル】
※このツリーのスキルはそれぞれ、槍系かジャベリン系のどちらかを装備していないと使用できない。
ジャブ
槍・ジャベリン共通スキルで、2段攻撃を行う。D2Xでは複数対象攻撃になったものの、
装備中の槍スピードが反映されるようになったのが痛い。また物理攻撃スキルとしては
フェンドの方が使い出があるため、今はこのスキルを高LVで運用するプレイヤーは少ない。
フェンド
槍・ジャベリン共通スキルで、周囲の敵全てに次々と槍攻撃を行う。LVに比例してダメージと攻撃値が上昇し、
マナコストが5固定のため接近戦ビルドでは主力兵器。攻撃が始まりさえすれば終了までInterrupt(中断)されず、
モーション中はブロック及び避け系スキルが発動してもモーションが出ないという利点がある。
ただしモーション発生から初弾のヒットまでに攻撃を食らうと全弾空振りするという
最悪の欠点も併せ持つため、これを補う意味でも攻撃速度上昇効果を重視しなければならない。
また、このスキルは対象単体に対する攻撃回数についてストレイフと同じ性質を持つ。
残り一体の敵を倒す時に妙な不便さを感じたら、デコイ・ワルキューレを召還して
ヒット数を上げるのが常套手段。
チャージド・ストライク
槍専用スキルで、稲妻属性ダメージを帯びた攻撃と同時にチャージド・ボルトを3発放つ。
ライトニング・ストライクが先述の通りバグを抱えているため、
現在はこのスキルが両手槍ビルドでは物理攻撃無効対策として広く使われている。
ライトニング・ストライク
槍専用スキルで、稲妻属性ダメージを帯びた攻撃と同時にチェイン・ライトニングを放つ。
現在は突き攻撃に付加される稲妻属性ダメージこそ高いものの、バグでチェイン・ライトニング
部のダメージが異常に低いため殆ど使われていない。将来的に修正されればフェンドに続く
複数対象両手槍スキルになってくれる可能性もあるが・・・。
プラーグ・ジャベリン
ジャベリン専用スキルで、軌道上に飛行機雲のような毒の霧を発生させるジャベリンを投げる。
霧状に広がって短時間停滞するため複数の敵に有効で、また投げたジャベリン自体が貫通すればそれぞれの敵にダメージを与える。
とは言え、スキルLV MAXで運用する程頼れるわけではなく、多くの場合ジャベリン特化ビルドの育成段階が持ち場。
ライトニング・フューリー
ジャベリン専用スキルで、稲妻を帯びたジャベリンを投げ、それが周囲の敵の数だけ分裂し襲いかかるこのツリー最大級のスキル。
ジャベリンを使うアマの構築は即ちこのスキル目当てと言って過言でない。
ピアースとの併用により、分裂したジャベリンが更に敵を貫通・
分裂するため大集団相手にこそ威力を発揮する。逆に、マナコストの問題もあり少数の敵には威力を見せられない。
最大効率で運用するには、フィールドを走り回って敵の大集団を敢えて作り出す必要がある。