- 908 :エロ書いたことねえよ:2006/03/31(金) 20:51:32 ID:V1mX1FF2
- 「銀さん。私は、ずっと銀さんと一緒だった。だから……」
雪緒が銀次を振り返った。長い黒髪が風に流れる。
銀次は畳から目を上げ、己の主を見た。細い肩に、鷲峰組を背負った少女。彼がずっと影のように付き添い、見守り続けてきた、唯一無二の存在。
(……お嬢、そっから先は、言っちゃいけねぇ)
畳についた拳を、白くなるまで握り締める。
雪緒の次の言葉は想像できた。銀次は、雪緒の言葉を止めなくてはいけない。止めるべきなのだ。分かっていた。
それなのに、口元まで出かかった言葉が、どうしても出てこない。
聞きたいのだ、雪緒の言葉が。
雪緒が自分に恋心のようなものを抱いているのは知っていた。
しかし、所詮、親代わりとして一番近くにいた男だったからだ。
全てが終わり、雪緒が鷲峰組の呪縛を離れた時、どこか普通の男と幸せな家庭を築くだろう。……そうあるべきなのだ。
だが、自分は違う。己の物にはならないと分かっていながら、ずっと恋情を抱いていた。
少女から徐々に女に変わっていく雪緒への思いを、必死に押しとどめてきたのだ。
その最愛の人が、「自分と共に逝く」と、言おうとしている。
誰がこの、業火のような誘惑に克てるだろうか?
- 909 :エロ書いたことねえよ:2006/03/31(金) 20:52:47 ID:V1mX1FF2
- 銀さん、と雪緒が呼んだ。
顔を上げると、雪緒がフワリと微笑んだ。泣くのをギリギリ堪えているような、儚い笑顔だ。
「……だから、私はここから先も、一緒ですよ」
(あぁ……)
黒いサングラスの下で、銀次は目を閉じた。
もう、戻れない。
自分はこの人を護ると誓ったのに、死出の旅路へ道連れにしてしまう。
「お嬢……あっしゃア」
激しい後悔の念が、銀次を責め立てた。止めるべきだったのに、止められなかった。
止めなかった理由は、自分の鬼のような恋情のせいだ。
銀次は、拳を畳に叩き付けた。
「銀さんッ、何するの、やめて!」
着物の裾を翻して、雪緒が銀次に飛びついた。しかし、銀次は拳を止めない。畳が赤く染まっていく。
「……やめて!」
甲高い叫びと、ガラス同士がぶつかる軽い音は同時だった。
銀次が目を見開く。
雪緒は銀次の首に抱きつくようにして、唇を重ねていた。銀次は固まったまま、雪緒と共に後ろへ倒れる。
深い沈黙と静寂の後、雪緒がゆっくりと唇を離した。
「……お、お嬢……」
「……私は、後悔してませんから」
顔を真っ赤に染めた雪緒が、ぷいと横を向いて言った。
- 912 :エロ書いたことねえよ3:2006/04/02(日) 16:39:59 ID:WyCQWcta
- 「でも……ただひとつ、後悔があるとすれば……」
雪緒が、横を向いたまま視線を下げた。
「お嬢」銀次は倒れたまま、彼女を見上げる。
「銀さん……私の願いを、聞いて下さいますか?」
ゆっくり顔を上げた雪緒のただならぬ雰囲気に、銀次は大きく頷いた。
「勿論です。あっしにできることでしたら、何でも……」
銀次の真剣な表情に、雪緒は儚く微笑んだ。そして、銀次の胸に、トンッと額を押しつける。
「子供の頃……何か悲しいことがあると、いつも、この胸を借りていましたね。……最後は、父が死んだ日だったかしら」
「……お嬢?」
「銀さん」
雪緒の声が、銀次の肋骨を震動させる。
「私を……抱いてくれませんか?」
「そんな、お安い御用です」
銀次は雪緒の頭をそっと撫で、胸の中に抱き込んだ。暖かく柔らかい身体がぴたりとくっつく。
次の瞬間、腕が跳ねのけられた。銀次はあっけに取られ、雪緒を見つめる。
「そうじゃないんですッ!」
「?」
「私が言ってるのは、その、つまり……お、女として抱いて欲しいって……言ってるんです!」
銀次の頭が、一瞬、空白になった。
女として抱いて、それは……つまり、
「なッ?」銀次は、思わず声を上げた。
雪緒が顔を上げ、真っ直ぐ銀次を見た。まるで落ちる夕陽のように顔が赤い。
「私、男の人を知らないんです……」
雪緒の肩は、小刻みに震えている。
「お嬢、」
「知らないまま……終わるのは……嫌」
- 916 :エロ書いたことねえよ4:2006/04/03(月) 00:21:01 ID:5PtAgJye
- 「お願い。銀さんなら……総代に、恥、かかせないでしょう?」
雪緒の髪が、銀次の頬に触れた。
「し、しかし、お嬢っ……」
銀次の言葉は、雪緒の唇でふさがれた。
二度目の口づけ。今度は、さっきより長い。
不器用な唇遣いに、銀次はサングラスの下の目をきつく閉じた。
唇が勝手に応えていく。銀次の舌が、雪緒の固く閉じられた唇を割り、口内へ進入していく。
角度を変え、歯を開かせる。自然と怯えて引っ込もうとする雪緒の舌をとらえて吸い、上顎をなぞり、小さな歯列をゆっくり舐め上げた。
「……ん、ふっ」
堪らず、雪緒が吐息を漏らし、銀次の肩を少し押した。眼鏡の奥の瞳がひどく潤んでいる。息は荒く、頬が真っ赤に上気している。
肩で息をする雪緒を見つめ、銀次は緩く微笑んだ。
「これが、男と女のキスってやつでさァ。……お嬢には、やっぱり無理だ」
これで諦めてくれれば、と思った。
実際、銀次もギリギリのところで止まっていた。もう少し雪緒を味わってしまえば、歯止めが効かなくなる。
暴走してしまう自分が怖かった。
銀次は半身を起こし、真っ赤な顔をして俯く雪緒の頭を抱いた。
「だから、お嬢……これで」
「私はッ……もう、子供じゃないです!」
眉を吊り上げた雪緒はそう叫ぶと、いきなり銀次のベルトに手をかけた。銀次が止める間もなく、ズボンのジッパーを下ろす。
「お嬢っ、待っ」
「……銀さん」
雪緒は目を見開いた。
さきほどのキスで、既に半立ちになっていた男のモノが、布を押し上げているのもそうだが……何より……
「……フンドシ」
雪緒の絶句に、銀次は天を仰いだ。
- 918 :エロ書いたことねえよ5:2006/04/03(月) 18:36:37 ID:YNB7TAnr
- 「こっ、個人的な好みを言わせてもらえばっ、……その、六尺褌より、越中の方が……」
雪緒の言葉に、今度は銀次が絶句した。
数秒の沈黙の後、なんとか銀次は、
「……以後、参考にさせてもらいやす」
と答えた。
雪緒はグッと唇を噛みしめ、無防備になっていた銀次の褌に手をかけた。
「待……、お嬢ッ」
銀次は咄嗟に手で前を隠そうとしたが、遅かった。
既に固くなっていた銀次の一物が、跳ね上がるようにして露出した。
反り返ったモノは、褌に手をかけていた雪緒の手首をピシリと叩く。
「……ッ」
雪緒は、そそり立った男の一物に息を飲んだ。
こんなに大きな物は、見たことがなかった。
子供時分、父親の物を見たこともあったが、もちろんそれは「正常時」の男根で
……興奮状態の男性のモノが、こんなに大きくなるとは知らなかった。
- 919 :エロ書いたことねえよ6:2006/04/03(月) 18:37:47 ID:YNB7TAnr
- (怖い)
喉まで出かかった言葉を、なんとか押しとどめる。
(でも、……もう、決めたんだもの)
雪緒は、ゴクリと唾を飲み込んだ。
本で得た知識なら、いくらでもあった。
(確か、陰茎を手や口で摩擦……することで、海綿体に血液が行き渡って、
勃起状態になるのよね)
雪緒は、いきなり銀次の猛るイチモツを握り、上下に動かした。
白く細い指が、浅黒い肉棒の上を滑る。
「うあッ、駄目だ、お嬢ッ」
銀次の四肢が、ビクリと反応する。
制止の言葉とは裏腹に、銀次のイチモツは一気に膨らみを増す。
「私にも、意地があるんです!」
雪緒はそう言うと、着物の裾を割って、銀次の足を跨ぐような形で膝をついた。
赤い襦袢の間から、真っ白い太股が露出する。
そしてそのまま、男根の先端、小さく開いた尿道に、恐る恐る舌を這わせた。
「くッ」銀次が呻いた。
ピチャ、チュル……チュ、
物音ひとつしない屋敷の中に、淫猥な舌鼓が響く。
雪緒の舌は尿道を外れ、徐々に下がっていき、
竿の部分に浮き上がった血管を丁寧に舐め上げていく。
雪緒が頭を動かすたび、こぼれた黒髪が、銀次の腹部を撫でた。
己の股間に顔を埋める雪緒を見下ろすと、乱れた襟元から、
ふっくらと匂い立つような胸の谷間が覗いている。
「……お、お嬢……」
かすれた声で呼ばれ、雪緒は、息の荒い銀次を見上げた。
「もしかして、気持ちよく……なかったですか?」
潤んだ目でそう言われ、銀次は思わず頭を振った。
「まさか!」
「……良かったです」
雪緒は花のように微笑むと、手に握っていた男根を、一気に口いっぱい含んだ。
「ンッ、ふッ、んぐ……ンふ……はっ」
「くあッ」
柔らかい頬の裏側に亀頭が擦れ、銀次は堪らず声を上げた。
- 920 :エロ書いたことねえよ7:2006/04/03(月) 18:38:51 ID:YNB7TAnr
- その時突然、雪緒が口から男根を吐いた。
唾液と先走りで光った銀次のイチモツが、冷たい外気に晒される。
「ん、ン……ング!げふっ、ごほッ」
雪緒は口の端から唾液を流し、何度も噎せている。
どうやら、喉の奥まで入れすぎてしまったようだった。
「お嬢ッ!」
背中を撫でようとした銀次の手を、雪緒自身がはねのける。
「良いんですッ!それより、すいません、銀さん……途中で、やめてしまって」
「な……ッ、そんな事どうだって……」
「続けます」
銀次は雪緒の威圧に押され、固まった。
雪緒は目尻を拭い、再びそそり立つ男根を口に含んだ。
「ン……」
口内に唾液を溜めていたらしく、くわえた唇の端から、
透明な唾液が一筋、陰茎を伝って流れた。
その唾液を指につけ、手と口で、何度も摩擦を繰り返す。
ズルッ、ズッ、ピチャ、ズッ、ズッ、
徐々に早くなる律動。
ズッ、ズッ、ズルッ、
「くッ、あ、……イクッ」
銀次が叫ぶ。
トプ、ビュクッ……ドプッ。
大量の精が、勢いよく放たれる。
「きゃあッ」
銀次が四肢を痙攣させたのと、雪緒が小さく叫んだのは同時だった。
「はぁ……は……お、お嬢……スンマセ……」
銀次は荒い息をついて、雪緒を見た。
雪緒の黒髪、唇、頬、そして眼鏡にも、白濁した精液が飛び散っている。
トロリと、眼鏡のフレームから精液が雫となって、畳に落ちた。
「あ……ちょっと、ビックリしてしまっただけです……。
こんなに、その、精液が……出るものだって、知らなくて」
赤い顔をして、雪緒が眼鏡を外した。
顎についた精液が喉を伝わり、胸の谷間に消えていった。
- 926 :エロ書いたことねえよ8:2006/04/04(火) 14:03:16 ID:FmXxhrh9
- 一度出したことで、快楽に白濁していた銀次の意識が、クリアになっていく。
目の前にいるのは、自分がずっと慈しみ大切に育ててきた女性。そして今は、鷲峰組の総代……己の主だ。
その雪緒の顔一面は、自分の精液で汚れている。
深い罪悪感と共に、激しい欲情が再び湧き起こってくるのを銀次は感じた。
「お嬢、」
眼鏡の精液を着物の袖で拭き取っていた雪緒を、銀次はグイと引き寄せた。
「あッ」
銀次の胸に飛び込むような形で、雪緒が倒れ込む。
銀次は折れんばかりに、雪緒の細い身体を抱きすくめると、真っ白いうなじに唇を這わせた。
十八歳のきめ細かな少女の肌は、ひどく熱い。
「……感じてンですね」
「銀さ……ンッ」
驚いて顔を上げた雪緒に、銀次は噛みつくように口づけた。
優しい接吻ではない。蹂躙するようなキスが何度も繰り返される。
舌で歯をなぞり、わざと大きな音を立てて唇を吸った。
「あ……ふ」
何度も繰り返すうち、逃げ腰になっていた雪緒の身体が、徐々にグッタリ重くなる。
ひどく早い鼓動が、互いに触れ合った皮膚から伝わる。
銀次は雪緒に口づけたまま、彼女の着物の襟をグイと開いた。
成長途上の真っ白い乳房がこぼれた。腕の中で、雪緒の身体がビクリと震える。
銀次は、まだ少女の固さを残す乳房に手を触れた。
手の平から、鼓動が直に聞こえてくる。
指に力を入れると、柔らかくのめり込んでいく。そのまま乳首を挟むようにして、徐々に荒く揉みしだく。
「……ん、ンッ」
唇を塞がれたまま、雪緒が呻いた。
未熟な胸に、力を入れすぎたのかもしれない。
銀次は乳房にかける力を緩めると、小さく起ちあがっていた乳首を、指の腹で少しずつ揉んだ。
- 927 :エロ書いたことねえよ9:2006/04/04(火) 14:04:42 ID:FmXxhrh9
- 「……ッ」
唇を離し、雪緒は大きな吐息の塊を吐いた。露出した肩に黒髪が散らばる。うなじには汗が浮いている。
「好くなるように、しますから……」
銀次はかすれた声で言うと、ぷっくり固くなり、充血している雪緒の乳首を舐めた。
そしてそのまま、舌の上で転がし、吸い、柔らかく噛む。
「あァッ!」
雪緒が腕の中でのけぞり、銀次の髪を掴んだ。そのまま後ろに倒れ込む。
割れた雪緒の着物の裾から、青い熱気のようなものが上がってきた。
仄かに酸っぱいような、この香りは。
「濡れてるんスね」
銀次が満足げに言った。
「ち、違います……!」
真っ赤になって否定する雪緒に、銀次はサングラスを外し、穏やかに微笑んだ。
「良いんスよ。今日は、屋敷にゃ誰も居ねぇ……思う存分、感じて……声、上げて下さい」
「そんな……あッ」
銀次は雪緒の裾を開くと、閉じようとする膝をグイと押し分けた。
淡い茂みから、濡れた桃色の秘所が覗いている。
「こんなに綺麗なのは、見たことねェ」
「や……っ、そんなに……見ないで下さいッ!」
手で顔を覆い、頭を振る雪緒に構わず、銀次は秘部に顔を埋めた。
舌で陰核を探し、濡れそぼって起っているそこを、ゆっくり吸った。
「あ……アァッ!」
びくん、と、雪緒の身体が大きくのけぞる。
透明な蜜がトロトロ溢れだし、着物の裾を汚していく。
「クリトリスが敏感ですね……今まで、独りで、なすってたんスか?」
「そ、そんなこ……ぁあッ!」
銀次は、充血して真っ赤な真珠のようになっている陰核の包皮を剥き、更に舌で攻めた。
「ッあ、ッ、あッ……ダメ、もぉっ、ああああッ!」
雪緒は銀次の髪を掴み、ビクンッと大きく背を反らせた。
白い足袋を履いた足が突っ張り、痙攣する。
<続く…はず>