- 183 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 00:24:14 ID:cKJdMdhW
- 頭がはっきりとしない。
思考が定まらない。
目を開ければ飛び込むのは見知らぬ天井。
はて、ここは何処だろう。
ついでに自分は何をしていたのか。
なかなか作動しない頭で考えていたら誰かが部屋に入ってきた。
「あ、目が覚めたんですか。大丈夫ですか?」
「………ロック。ここは?」
「ブラックラグーン商会の休憩室です。あなたと雑談をしていたら倒れたんですよ」
何となく思い出してきた。
いつものように厄介ごとを頼みに来たら、ロック以外のメンバーは出かけていた。
特に急ぎの用も無かったので久々にロックと(割と物騒な)話をしていたら………
「熱も無いようですし、たぶん疲労では?一応、医者に見てもらったほうがいいでしょうけど」
「そうね………。体調管理は兵士の基本なのだけれど。私ももう年かしらね」
自嘲気味に呟いてみる。
実際、戦場でこんなことがあれば代償は自分の命で償わなければいけない。
自分だけならまだしも、仲間の命までもディーラーに持っていかれたら悔やんでも悔やみきれない。
ああ、やはり自分は疲れているのだな。
いつに無く、ネガティブな考えをしている。
「何を言っているんですか?バラライカさんは十分若いでしょう?」
おや、この日本人は何を言っているんだ?
「ふふ、それはもしかして私を口説いているのかしら?ロック」
「ああ、そうかもしれませんね」
「言うじゃないか。こんなフライフェイスが好きだなんて、ずいぶんと良い趣味しているじゃないか、ん?」
「違いますよ。それも含めてのバラライカさんが魅力的なんですよ」
「おやおや、良い口説き文句じゃないか。レヴィにもそう囁いてやったのかい?」
「そんなことしたら腹に穴を開けられますよ」
「違いない」
まあずいぶんと良い男になったもんだ。
やはりこれぐらいのやり取りができるぐらいでないとな。
「ま、それはともかくもうしばらくしたらダッチ達は帰ってくると思います。帰ったら起こすのでしばらく休んでください」
「おや?話題を変えたな?」
「もう勘弁してくださいよ」
「そうだな、私を本気にさせるぐらい情熱的な言葉を言ったら許してやろうか。ハリウッドスターにも負けないようなのをな」
「本当に勘弁してください………」
やれやれ、もう怖気づいたのか。
まだまだ経験が足りないわね。
- 184 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 00:25:24 ID:cKJdMdhW
- 「じゃあ………」
「お?やる気になったか?その気にさせたらキスぐらいまでは許してやってもいいぞ?」
まあ、それは無いでしょうけど。
日本人はシャイだし、ロックは女の経験も無さそうだし。
「じゃあ………」
「ああ、来るが良い」
「………」
「………」
「………愛してるよ、バラライカ」
「ふむ………発想は悪くなかったな。だが、捻りが無いな。せめて耳元で囁くぐらいはしてほしかったな」
「それこそ投げ飛ばすでしょ?」
「何、そんな元気は無いさ。なんせ、疲労で倒れるほどだからな」
「そんなこと言って、本当は投げるでしょ?」
「さあな」
まあ、今のこいつならこれでも上等か。
女でも知ればもう少し良くなると思うのだがな。
「何なら、今度娼婦でも紹介してやろうかい?」
「必要ありませんよ。そういうのは好きじゃないんです」
「ほう、ずいぶんと淡白なんだな。それとも同性の趣味でも?」
「それこそありえませんよ。」
「なら、幼女趣味か?たしかに日本人にはそういうのが多いと聞いたな。ここでは別に恥じる必要は無いぞ?ちゃんと初物を用意してやる」
「………ほんっと勘弁してください」
まだまだだな。
これぐらい軽く受け流してもらわないとな。
「ふふ、あなたと話していると本当に楽しいわ。今度プライベートで誘ってみようかしら?」
「暴力と硝煙から離れた所なら是非」
「それは無理だわ。私たちには常に付き纏う。常に、よ」
「やれやれ、いつもの調子に戻ったようで何よりですよ」
「あら、本当。やっぱりあなたって素敵ね、ロック。どう?今度私の部屋に来ない?」
「………勘弁してくださいってば」
- 188 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 04:41:52 ID:GQJn/yN9
- 「とりあえずもう少し横になっていて下さい」
冷やしたタオルを渡しながら、ロックはバラライカにすすめた
「そうさせて貰うか」
やはり本当に不調なのだろう
バラライカは長身をソファーに横たえた
ひじ掛けを枕に、もう一方のひじ掛けに脚を架けて…
「靴も脱いだほうが…」
ロックが気を使う
普通、外国では人前で靴を脱ぐ習慣は無い
しかし、日本人のロックには、やはり窮屈に見えた
「…そう…か」
早くも半分落ちかけているバラライカが、適当な相槌を打つ
了解と捕らえたロックは、靴を脱がす為、足に手を掛ける
- 189 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 04:43:46 ID:GQJn/yN9
- シックな低めのヒールを慎重に脱がす
クソ暑いロアナプラで革靴だ
それなりに蒸れて、少し臭う
しかし、その生々しい臭いがロックに、バラライカが生身の女性であることを意識させた
何と無く手放したくなくなった、バラライカの足を両手で包む
「…ッン」
バラライカが吐息を漏らす「すっ、少しマッサージしましょうか
疲れが取れますよ」
ロックは咄嗟に言い繕う
「…そう」
意識があるのかないのかイマイチ不明だが、拒否はされていない
ロックは堂々と足を触り始める
ストッキングに包まれているが、軍人らしからぬ形の良い足だった
- 194 :続き:2007/01/21(日) 21:16:39 ID:GQJn/yN9
- 足はつぼの塊だ
素人が適当に揉んでも、それなりにきく
足の甲や土踏まず、アキレス腱や指の一本一本まで、ロックはまさぐる
「…ンッ、ハァッン」
夢うつつで吐息を漏らすバラライカにロックはエスカレートしていく
ピッ
「しまった、爪を引っ掻けちまった」
わざとらしく呟くロック
破いた穴を広げ、素足にしてしまう
女の足だった
細く、すらりと伸びた甲から指のライン
真っ白な肌の先、真赤に輝く血の色のペティキュアで塗られた形良い爪
踵にもくるぶしにもくすみなど一切ない
引きしまった足首に続く
正に、一個の芸術品だった
- 195 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:18:19 ID:GQJn/yN9
- 吸い付けられたロックは、当たり前のように唇を捧げた
滑らかな甲から滑らせて、親指の先に
微かな体臭が、まるで媚薬のように興奮に誘う
迷わず、指先を口中に含んだ
「フッ、フウウッ」
バラライカの吐息が荒くなっていく
ロックには、目を覚ましたらなど、一切考えられなかった
この瞬間を手放すことは出来ない
ただただ素晴らしいものにディープなキスを続ける
その間にも、両手は動き続ける
片手で甲とつちふまずを掴み、支えながら揉みほぐし、もう片手は、茎のようなアキレス腱から、ふくらはぎに滑っていた
滑らかな肌が急に変わる
- 196 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:20:09 ID:GQJn/yN9
- やけどの痕だ
ロックはいまさらながら、誰に手を出しているか思い出した
悪党の街ロアナプラ
その中にして最強、いや最狂の集団ホテル・モスクワの首領バラライカ
『それがどうした』
暴力より、恐怖より、命よりもこの人の美しさを選ぶ
この美の前には、皆平等に価値がない
まるでこの傷痕だ
醜いやけどだが、バラライカの美しさを、少しでも陰らすことが出来ているか
寧ろ、引き立て役にしかならない
ならばこの傷痕も愛すべきものか…
唇を傷痕に当て舌を這わせる
滑らかな素肌を舐めあげる快感はないが、バラライカの一部だ
- 197 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:22:04 ID:GQJn/yN9
- 傷痕を辿って、上へ上へと昇っていく
ふくらはぎから膝、太腿へ夢中で舌を使っていたロックが香しいものを嗅ぎ当てた
タイトなスカートの中から…
遠慮なしにまくりあげると、黒いレースをふんだんに使ったショーツは、しどしどに濡れて、透けるようだった
我慢出来ない
ロックは脱がす手間も省き、ショーツの布を脇に引き寄せる
成熟したメスの膣が、自らの露で輝いていた
堪らずむしゃぶりつく
レヴィより酸味が強いような…
どちらかといえばエダに近いか
具にも着かないことを考えながらも舌を動かす
多めの金髪を掻き分け、肉粒を探る
- 198 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:24:10 ID:GQJn/yN9
- 小指の先程あったそれを、舌で転がす
唇で吸い上げる
歯を当て軽く噛む
手指はぬめる膣腔を刺激する
ヒダに指を這わせ、穴を解すように広げる
中指を奥まで押し込み、膣壁を爪で擦る
ビクビクッ
その度に、バラライカの身体は反応した
「フアッ、アッ」
漏れ出した淫声に刺激されたロックは、もう堪えられなかった
スラックスの前を開け、ガチガチに固まったペニスを引き出す
突き付けるが、焦りからかなかなか入らない
何度か外し擦りつけた後、イキナリはまり込んだ
「アアッ!」
日本人特有の硬い肉棒が、バラライカの中を蹂躙する
- 199 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:26:34 ID:GQJn/yN9
- ロックはガムシャラに動いた
煮えたぎる熱い肉壷に、己ごと熔かされるような快感を味わいながら、バラライカの肉体をいぎたなく貧ぼる
「バラライカ!」
果てる瞬間、女の名を叫んだ
一滴残らず、長々と膣に放出しながら
RRR……
携帯呼び出し音が聞こえる「ああ、私だ……そうだ、ラグーンの事務所、………五分で、では」
パタン
バラライカが、閉じた携帯を胸ポケットに仕舞うのを見ながら、ロックは終わりの瞬間をカウントしていた
『向かえが来るまで5分、それが俺のラストミニッツか…』
せめて一思いに
すっかり観念していた
- 200 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:29:19 ID:GQJn/yN9
- 「さて、ロック」
いまだに乗っているロックに声をかける
「はっ、はひ」
慌てて跳びのき、声を裏返させながら返事をするロック
「聞いた通り、あと5分で向かえが来る」
葉巻をくわえ、火をつける「最後に何かあるかしら?」
淡々と尋ねる
『最後通告か』
後悔してないといえば嘘になるが、満足はしている
「では一つだけ」
バラライカの葉巻をとる
怪訝な顔をするバラライカに唇を重ねた
「………」
「とりあえず、これで思い残すことはないです」
覚悟をきめたロックだったが
「クッ、クハハハハッ」
バラライカは爆笑で答えた
- 201 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:32:49 ID:GQJn/yN9
- 「なんだ、死にたくなったか」
笑いをおさめてバラライカが問う
「失礼な奴だ
身体にはそれなりに自信があったんだけど」
「あっ、いえ、そうじゃなくて」
「うん、なかなか良い味だったわ
また、体調を崩した時、たのもうかしら」
バラライカは冗談めかしてロックに告げる
スカートの中に手を入れ、モゾモゾと後始末をしながら…
「また連絡する」
ロックに何かを握らせて、バラライカは、何事もなかったかのように事務所を後にした
片方だけ引き裂かれたストッキングのままで…
………
ロックは呆然と立ち尽くした
- 202 :名無しさん@ピンキー:2007/01/21(日) 21:35:48 ID:GQJn/yN9
- 取り上げた葉巻と渡されたもので両手が塞がってなければ、白昼夢を見たのかと思ったかもしれない
だけどあれは本当に…
手にしていた葉巻をくわえる
紫煙をバラライカの残り香とともに吸い込む
『また、はあるのかな』
葉巻と共に名残を楽しんだ
END
- 206 :落ち:2007/01/22(月) 00:44:36 ID:Ac9B/LDL
- 「ヘイ!ロック」
レヴィが事務所に飛び込んで来た
「今、通りで姐御にあったんだが、カナリヤ喰ったばっかの猫みてぇな面してたぞ
どっかでドンパチでも…」
ンッ
レヴィが何かに気付く
「珍しいな葉巻なんて
それに何持ってんだ」
『そういや、何を渡されたんだろ』
手の感触を確かめたロックが青ざめる
グッショリ濡れたレース
「ザーメンまみれのショーツか」
チャキ…
レヴィがカトラスを抜いた「ロオッック
お前に出来ることは二つ
ケツの穴を5、6個増やすか、あたしを朝まで喜ばせるかだ」
ロックは後者を選んだ
END