- 449 :天使と生活:2007/02/06(火) 03:32:36 ID:HtiWH65c
- 実際に、これほど素晴らしい目覚めはない
ピチャ、ピチャ
しかし、けだるさとやる瀬なさを増大させる起き方でもある
くちゅ、ちゅぷ
ここのところ、毎朝思考する命題に悩まされながら、ボケた頭が、覚醒し始める
「うっ」
ビュッ、ビクビクッ
ジュルッ、コクコク
…下半身と同時に
「おはよう、お兄さん」
朝の陽光に照らされ、輝くような笑顔で、俺の首っ玉に飛び付く
痺れるような天使のくちづけを拝領しながら、その生臭さが現実を忘れさせなかった
この鈴の音のような美しい声を発する器官が、俺のザーメンを搾り出しているのだ…
- 450 :天使と生活:2007/02/06(火) 03:35:04 ID:HtiWH65c
- 押し寄せる罪悪感、嫌悪、同情、憐憫、自嘲、あらゆる悪感情に襲われる
「どうしたの?お兄さん」
目を丸くして、少女が顔を覗き込んだ
「なんでもないよ
おはよう、レディ」
暗い思考を振り払い、頭を撫でながら朝の挨拶
少女は、たったそれだけで幸せにみちあふれた表情になる
名前も呼んでやれないのに…
「そんなものないわ」
いつ尋ねても、答はおなじだった
「好きに呼んでいいのよ
雌ブタでも糞袋でも」
本気で言っているのがわかる
名前に価値など認めない
天使の笑顔で、鉄壁の拒絶
故にただ「レディ」と呼んでいる…
- 451 :天使と生活:2007/02/06(火) 03:37:01 ID:HtiWH65c
- 「朝御飯にしよう」
パッ
その一言で、輝くような笑顔を見せる
「嬉しいわ。私、ラズベリーのジャムが食べたい」
「サラダも食べるんだぞ」
「え〜〜〜」
途端に膨れっ面に
「じゃあ、お兄さん食べさせてくれる?」
甘ったれて頭を擦り寄せてきた
「しょうがないな。それで手を打とう」
「アハ、お兄さん大好き」
チュッ、
しっかり舌まで入れたキスの後、その白い肌に下着を纏い始めた
実際しょうがない
あそこで断っていたら多分、俺の首は飛んでいただろう
この子と暮らし始め、殺されかけた事は数え切れない全く悪意もなく…
- 452 :天使と生活:2007/02/06(火) 03:39:20 ID:HtiWH65c
- ひょんな事からこの子と暮らし始めた
なぜか、俺に懐いてくれている
しかし、壊れきった殺人マシンであることに代わりはない
気が向いたらすぐさま俺は、楽しく遊ばれるだろう
しょうがないと覚悟してはいる
でも、当たり前だが、出来る限り避けたい事態でもある
命懸けの綱渡り生活
慎重に大胆に乗り切ってきた…
「お兄さん。行こうよ」
短髪の少年が誘う
「行こうか、ボーイ」
頻繁に入れ代わる双子
一切気にしない
これも重大なルールだ
この子は『兄様』であり『姉様』、『ボーイ』であり『レディ』
この信仰は崩せない
- 453 :天使の生活:2007/02/06(火) 03:41:53 ID:HtiWH65c
- 宿の近くのカフェまで、一緒に歩く
『ボーイ』は前になり、後ろになり、俺と腕を組んだりとせわしない
すぐに店に着いた
朝食のトレーをテーブルに置く
椅子に座ると待ち兼ねたように、俺の膝に乗る
「コラ、重いぞ」
「だって、食べさせてくれるって…」
これだけで、目を潤ませている
危険信号だ
解っていながら、取りあえず弄ってみる
俺も歪んだもんだ
「そうだな、約束だったな」
頭を撫でる
途端に明るい笑顔をみせた
「あ〜ん」
ジャムをタップリ塗ったパンを口に入れる
嬉しそうに食べる
途中でタマゴやサラダも食べさせた
- 454 :天使と生活:2007/02/06(火) 03:48:00 ID:HtiWH65c
- 美味しそうに食べる
嫌がっていたサラダも…
でも、量はほんの少し
本当に入らないのだ
「お兄さん。ジャムをもう一口食べたいな」
「ああ」
少しでも食べられるならと、ジャムを塗ったパンを口に運んだ
パクッ
くわえた
指ごと…
チュッ
舌で指にジャムを擦りつける
そのジャムに唾液を混ぜながら、指から掌へ塗り広げていく
くすぐるように舌を使いながら、小さな尻を俺の股間に擦り付ける
「お兄さん。僕したくなっちゃった」
ジャムを求めたときと、同じトーンでSEXを求めてきた
「いいでしょ。お兄さんもオッキしてるし」
- 469 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:33:46 ID:8kmbSg+i
- 大きくしたら、してもらえる
この子のルールだ
「でも外ではダメだよ」
ルールを破るのは命懸けだが、少しでも妥協を覚えさせる必要もある
「う〜ん」
瞬殺はされなかった
形の良い眉を寄せ、考え込んでいる
「そうだ!」
ジャムでべとつく手を引っ張り、店の奥に…
「おじさん、トイレ借りるよ」
そうきたか
「家に帰るのは駄目かな」
周囲の軽蔑と羨望の視線の中、最後の抵抗を試みた
「家では姉様としてたモン」
妬きもちなのか?
『兄様』『姉様』の同一性の乖離は良い事なのか、悪い事なのか?
くだらないことに思考を逃避させる
- 470 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:35:31 ID:8kmbSg+i
- バタン
お世辞にも綺麗とはいえない個室
吐き気を催す臭気のなか、『ボーイ』は俺のペニスを引きだす
「あはっ、カチカチだ」
嬉しそうにくわえる
ンッ、チュプッ…
ロアナプラに来てから、一気に経験値が上がってしまった俺だが、この子の断トツのテクには耐えられない
「もっ、もう駄目だよ」
「出していいよ」
離す気は全くないようだ
「僕、死人だって起たせられるから」
それだけのテクを誇っているのか、逃げたら死人にすると脅しているのか
選択の余地もなく、口中に放出した
昨日に続き、朝から二発目
さすがに、息があがった
- 471 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:37:46 ID:8kmbSg+i
- 「お兄さん、少し休む?」
哀れみをかっちまった
見栄を張っても仕方ないので、ハーフタイムを貰い、便座に座り込む
「そうだ!いいこと思いついた」
突然、自分のボタンを外し始めた
シャツの前が開かれ、それよりももっと白い、透けるような肌があらわになる
「お兄さん、手をかして」
訳も分からず右手を差し出す
『ボーイ』は手をとると、微かに膨らみをみせる、白い胸に擦り付ける
ネットリとした感触
いや、べとついているのは、俺の手だ
さっきジャムを塗りたくられた
そのジャムを、今度はこの子の胸に…
「ホラ、奇麗だよ」
- 472 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:40:31 ID:8kmbSg+i
- 薄い赤が、輝くような白い肌に模様を描く
「僕、この色大好きなんだ
できればもっと濃いほうがいいんだけど」
俺の手を筆に、純白のカンバスへ…
「でも、ここの色にはあうかな」
ポツンと主張する小さな乳首
俺の指に残った少量の赤
薄いその色を、ピンクの乳首にのせる
控え目なそこが、濡れてテカる
「お兄さん、どぉ」
吸い寄せられるように近づけていた、俺の頭に手をかけた
「美味しくなったよ」
いつしか、夢中で舌を這わせていた
ジャムの模様を舐めとってなお、痺れるような甘さを舌に感じる
極上の白砂糖のような、美しい肌
- 473 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:43:11 ID:8kmbSg+i
- これは麻薬、いや、魔薬だ
人としての良心、見栄、責任、全て打ち砕き、偽善すら許さない
この子の体を貧るだけの、ケダモノに落とされる
「アッ、アンッ」
乳首に吸い付く口に、背筋や腰に滑らす手に敏感に反応し、その口は妙なる調べを上げる
汚れたトイレの中でさえ感じられる、甘いフェロモン
それは俺の牡を刺激する
ムキダシのペニスが、再度張り詰める
夢中で舌を動かしている俺に
「ねえ、お兄さん
美味しい?」
肌を上気させながら尋ねる
「あ、ああ」
「じゃあ、こっちも美味しくしてよ」
ベルトを外し、ジッパーを下ろす
- 474 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:45:40 ID:8kmbSg+i
- 俺の手をとり、自ら下着の中に導き入れた
「脱がしちゃダメだよ」
気まぐれな猫のような目をして注文をつける
「気持ちよくしてくれたら、ご褒美あげるから」
いつの間にか、立場が逆転していた
俺は、指先に神経を集中し、幼い性器を存分に慈しんでいく
見えないところが逆に、興奮を誘った
「クッ、アアン」
淫声が漏れる
「お兄さん、上手だよ」
耳元で囁く天使の鳴き声
クチクチと、見えない股間をまさぐりながら、唇は乳首に吸い付く
小さいながらも、固く尖らせたそこを、舌と歯で責めたてた
「気持ちいいわ、お兄さん」
- 475 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:50:34 ID:8kmbSg+i
- 手を奥まで延ばし、後ろの蕾をまさぐる
薄い尻肉の底、何度も引き裂かれたような傷が、指に感じられる
しかし、今はすぐユルユルと開き、大人の指を招き入れた
「もっと奥まで入れてよ、お兄さん」
「噛んで欲しいわ、お兄さん」
始まった
身体が求めてくると、双子の人格の境が曖昧になっていく
双方の性が、刺激を求めるのか…
「ぐちゃぐちゃにしてよ、お兄さん」
「入れてちょうだい、お兄さん」
二つの人格が、交互に行き交い求める
「気持ちよくなってきたかい」
俺は尋ねる
「ウン、でももっと欲しいの」
淫欲に潤んだ瞳で答えた
- 476 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:54:19 ID:8kmbSg+i
- 一旦、俺から離れる
後ろを向き、ズボンと下着を降ろした
脚を開き、扉に手を付く
「してよ、お兄さん」
迫り出した細い腰から、未発達の尻のラインで、俺を誘う
控えめなアナルから、幼い、しかし使い込まれた性器まで丸見えだ
細かい裂傷やピアッシングの跡が残っている
現実を突き付けられてなお、憐憫よりも欲情が上回った
淫欲にとろけた穴を、一気に貫く
小さく狭い穴が、驚く程の伸縮性をみせ、明らかに無理のある大きさの性器を、スルリと飲み込む
「アアンッ」
喜びの淫声があがる
挿入の快楽に奮えながらも、自在に動かし責める
- 477 :天使と生活:2007/02/07(水) 14:56:37 ID:8kmbSg+i
- 奉仕の業が、身体に染み付いているのだ
「いいわ、いいよぅ
お兄さん」
快楽に浸り切りながら、どこか誘いが、媚びが見える
夢中で突き上げながら、股間と胸をまさぐる
「アアッ、もっと!
イクッ、いっちゃうの!」
俺も限界だった
ただでさえキツイ中が、意識的に締められ、擦られる
「いくよ」
「きてっ!いっぱい出して
お兄さん!」
小さな体を包みこむように抱きしめながら、タップリと中に出した
「アアッー」
…ガクガクいう膝を宥め、便座に座り込む
抱き締めたままの『ボーイ』も膝の上だ
「よかったよ、ロック」
- 478 :天使と生活:2007/02/07(水) 15:03:05 ID:8kmbSg+i
- 本当に機嫌のよい時だけ、この子は俺を名前で呼ぶ
大概は、情事の後だ
「いっぱいしてきたけど、ロックが一番いいや」
寄り掛かりながら、頭を擦り付けてくる
「姉様は別だけど
もう出来ないからね」
あっけらかんと、片翼の喪失を認める
「その分僕は生きて行けるんだ
僕は姉様で、私は兄様だから」
夢を語る子供のように、信仰を語る僧のように、話し続ける
たまらない
歪められた天使
歪みに付け込む俺
苛酷な運命に、安い同情をしながら、していることは便所でのSEX
仕方ないという言い訳など、免罪符にならない
最悪の偽善者…
- 479 :天使と生活:2007/02/07(水) 15:15:02 ID:8kmbSg+i
- 「どうしたの、気持ちよくなかった?」
不安げに俺の顔を除き込んだ
グズグズと自己憐憫している暇はない
せめて、頼りがいのある『お兄さん』でいないと…
「そんなことないよ
とてもよかった」
パッと明るい笑顔に変わる
「嬉しい、お兄さん
じゃあ、一つだけお願いしていい?」
「ああ、いってごらん」
「今度は、私を抱いてくれるかしら」
…かくして、悪徳と嫌悪の輪廻を紡ぎ、それでもなお、生き続ける
終焉が訪れるまで
願わくば、罪と罰は我が身に与えられんことを…
終