- 737 :今夜はブギー・ファック Round1-1 ◆35uDNt/Pmw :2007/02/18(日) 22:22:06 ID:QJE5FBVN
- イエロー・フラッグ。様々なフダツキの悪どもが毎夜毎夜酒をあおり、己の得物を自慢し、酒場のはずなのに聞こえてくる銃声。
人は言う。世界の果てにある酒場、と。またある人は言う。死にたくなければ禁酒しろ、と。
しかし。今宵のイエロー・フラッグの様子は、いつものような喧騒に包まれてはおらず、静寂に包まれていた。
理由は簡単。
「……もうそろそろか」
ロアナプラを取り仕切る巨大組織、ホテル・モスクワの幹部であり、戦場と言う戦場を渡り歩いた生ける死神、バラライカは腕時計を見て、そう呟いた。
現在、イエロー・フラッグにいる客は彼女を含めて、たったの四人。
まず、酒場内がどう言う状況かを説明しておこう。
中央にある大き目の丸いテーブルに東西南北に一つずつ椅子が置かれ、そこに四人の女性が座っている。ついでに、酒場のマスターでもあるバオは、隅で震えている。
葉巻を咥え、その余りある存在感を否応無しに他の三人にぶつけるバラライカ。そこらのマフィアも裸足で逃げ出すだろう。
しかし。その恐ろしい威圧感を平然と受け流しているのは、どうしてここにいるんだと全員から突っ込まれる事間違い無しのミス・メイド、ロベルタその人である。
今日も今日とてメイド服に身を包み、出されたテキーラをぐいぐいと飲み干していく。一般人なら、とうに血を吐いて病院行きの致死量だ。
その何とも恐ろしい二人は、東西の椅子に座っているのだからたまらない。場を胃が悲鳴を上げたくなるような空気を作り出している。
そこに、一見場違いな人物が、二人を見ながらちびちびと出された酒を飲んでいる。エダだ。いつものシスターの服装ではなく、上はその豊満な胸が強調される薄生地のキャミソール。
下はほとんど尻がはみ出している、ホット・パンツ。そのスラリと伸びた脚を惜しげもなく見せびらかしている。
本人談だが、この服装で落せなかった男はいない、との事。
最後に。そう、今回一番圧倒的に場違いな人物がいる。
ロベルタは、まあ、分からなくも無い。だが、彼女は、ここにいていい人間ではない。
名を、鷲峰 雪尾。男みたいな名前も持つ、知的で歳相応の可愛らしい笑顔を浮かべる、現役女子死人。
この、素敵に無敵な四人(含む死体)が、今夜のイエロー・フラッグを制圧している。そりゃ、こんな面子が揃えば、誰だって来ない。
誰が好き好んで死神と酒を交わしたいと言うのだ。そんな奴は、とっくに死んでいる奴らだけだ。
さて。説明も終わりにして、彼女達四人は、今か今かとある男を待っていた。
その男の名は、岡島 録郎――通称、ロック。
一見するとパッとしない、どこにでもいそうな、極々平凡な青年。彼女達四人は、そのロックの登場を今や遅しと待っているのだ。
その理由は、今日の昼までさかのぼる。
- 738 :今夜はブギー・ファック Round1-2 ◆35uDNt/Pmw :2007/02/18(日) 22:23:37 ID:QJE5FBVN
- 簡単に言えば、レヴィとロックの夜の生活を聞いたエダが、酔った勢いでそこら中の女性達に話したのが発端だった。
「レヴィの話によれば、ロックのアレ、すげェらしいぞ?」
この街にいて、そこらの男とは違い優しく、気配りの出来るロックは、以前から女性達に人気があった。
ただ、側にいるのがあのロアナプラの暴れん坊こと、レヴィなのだ。そりゃ、誰も手を出せない。
しかし。噂は噂を呼び、何故かとんでもない人物の耳にまで届いてしまった。それが、ここにいる四人。
おいおい、一人死人がいるじゃねェか、と突っ込んではいけない。そんなこと言えば、人斬り銀次直伝の技で、十万億土を踏む羽目になるだろう。
閑話休題。時刻は午後十一時。情報によれば、もうすぐロックはやってくる。
徐々に、しかし確実に、場の空気は重くなっていく。エダは今日してしまった事を後悔した。
他人の事を他人に喋った罰が、回り回って返ってきた。しかも最悪な形で。神様のクソッタレ。
と、エダが今更懺悔を始めた所で、ドアが開く音が聞こえた。
「あれ、今日は客がいないぞ……おい、レヴィ。何してるんだ?」
「あン? あの色情シスター様がいねェか探してンだよ。あのボケナス、本当にいたらケツを穴だらけにしてやる」
「ま、まあ、あんまり事を大きくするなよ……ん?」
四人と目が合うロック。途端、身体中の細胞が悲鳴を上げる。早く逃げろ、と。
「……なァレヴィ? 今日って何の日だ?」
「ハァ? 何言ってんだお前? 今日は別に……」
四人と目が合うレヴィ。途端、身体中の細胞が悲鳴を上げる。早く逃げろ、と。
「……ロック」
「……何だ?」
「……逃げよう」
「……そうだな」
くるり、と踵を返す二人。しかし、二人の耳には確かに聞こえた。
四人が、椅子から立ち上がる音が。
「走れェェェェェェェェェ!!!」
レヴィの絶叫。と同時に、
イエロー・フラッグは、爆発した。
「うわぁっ!? な、何だ!?」
爆風に吹き飛ばされ、慌てて立ち上がったロックは叫んだ。
驚いて振り返ると、イエロー・フラッグはもはや原形を留めず、無残な姿に変わり果てていた。
ああ、バオ。短い間だったけど、いい奴だったな。往生してくれよ。
「……あれ、レヴィ? おい、レヴィ!?」
燃え続けるイエロー・フラッグ。それを見つめていたロックの側に、いつもいる相棒がいない。
辺りを見渡すが、どこにもいない。
「レヴィ、おいレヴィ! 返事をしろ!」
「うるさいよおバカさん」
突然声が聞こえて、声がしたほうに振り向くと、そこにいたのは車に乗ったシェンホアと。
「ソ、ソーヤー……」
「さっきから何言うてるか。誰かお探しね?」
「そ、そうだ! レヴィ、レヴィ見なかったか!?」
「アバズレか? アバズレなら見たですよ。車乗るといいですだよ」
「ほ、本当か!? すまない!」
「気にしない気にしない。困った時はお互い様ですだよ。じゃあソーヤー、行くがよろし」
「……」
「ん? ああ、行き先か? モチロン――地獄行きですだよ」
「え? シェン――」
「寝とくが良いね。ロアナプラの夜は長いですだよ、ばかちん」
そう言って、シェンホアは持っていたビール瓶を、ロックの頭に叩きつけた。
- 770 :今夜はブギー・ファック Round1-3 ◆35uDNt/Pmw :2007/02/19(月) 23:52:51 ID:O4W6Jk+6
- 目が覚めた。場所は、車の中。後部座席に寝かされているようだ。手は、後ろ手に縛られていて動かない。ついでに足も、ピクリとも動かない。
視線を動かすと、妙に重々しい筒があった。よく見ると、RPGだ。何だってこんな物があるんだ、と思って、吹き飛んだイエロー・フラッグが脳裏に浮ぶ。
少し息苦しいと思ったら、口がガムテープで塞がれていた。一体全体、どう言う事だ。殴られた頭がズキズキと痛む。
と、意識が覚醒しきったロックの目に、とても楽しそうな笑顔を浮かべたシェンホアが飛び込んできた。
艶やかな唇の端を吊り上げ、綺麗に手入れが行き届いている朱に染まった爪を唇に這わす。
その瞳はまるで肉食動物の王であるライオンが、弱々しくも美味そうな野ウサギを見つけたような、獰猛さを孕んでいる。
怖い、と言うよりも先に美しい、とロックは随分と呑気な感想を抱いた。彼女には、そう言う触れると怪我だけでは済まないような危うさが、とてもよく似合う気がする。
シェンホアは何を言う訳でもなく、ただずっとロックの瞳を覗き込んでいる。楽しそうに。嬉しそうに。早く、食べたくて仕方がないとでも言いたげに、ロックの瞳を見つめる。
普段、あまり見る機会が無いその瞳は、とてつなく危険で、それ故に触れてしまいたくなる。
「……ついたか?」
シェンホアが運転席にいるソーヤーに尋ねた。ソーヤーは何も言わず、少しだけ頷いた。
ニヤリ、とシェンホアは先程とはうって変わり、とてつもなく悪意に満ちた表情を浮かべ、ロックの眼前まで顔を近づける。
何かの拍子に唇が触れ合ってしまいそうな、その距離を楽しんでいるシェンホア。かかる息は、甘い匂いがする。
「ついたよ、ばかちん。まだまだ、お楽しみはこれからですだよ。せいぜい、がっかりさせないね?」
そう言って、シェンホアは躊躇いもせず唇をガムテープ越しに触れ合わせた。驚きで目を見開くロックに、シェンホアは妖艶に微笑む。
「ふふっ。最近はご無沙汰ね。すっきり解消させるですだよ? 私より先に果てたら……殺すよ? ふふっ」
そう言い終わるが早いか、車はゆっくりと停止した。
- 771 :今夜はブギー・ファック Round1-4 ◆35uDNt/Pmw :2007/02/19(月) 23:53:39 ID:O4W6Jk+6
- どうやら、随分と古い倉庫のようだ。何も無い。あるのは、中央に細く、頼りない感じの鉄柱が一本、まるで設計ミスのように立っている。
ロックはその鉄柱に縛られた。後ろ手に縛っていた縄をほどき、また鉄柱越しに後ろ手に縛られる。
逃げようものなら、シェンホアが握っている青龍刀で首を落とさせる。なら、されるがままのほうがマシだ。
ふと、ロックは異変に気付いた。ロックを縛っているソーヤーが、どこか焦りの表情を浮かべているような気がした。
しかし、気付いた頃には完璧に縛りつけられていて、身動き一つ出来ない。
「お疲れ様ですだよ、ソーヤー……て、何落ち込んでるね?」
ああ、とロックはつい最近も見た彼女の状態に、苦笑を浮かべる。鬱が酷いのは治っていないらしい。何か、自分がもの凄くマヌケに思えてきた。
と、シェンホアが、どこからともなく注射器を取り出し、それをソーヤーの足元に投げた。
「気分、ハイになるがよろし。それ打てば、とてもハッピーなるですだよ。張の旦那から貰った高級品よ」
のろのろと怠慢な動きでソーヤーは顔を上げると、足元に転がっている注射器を拾う。中には紅い、血の色をした得体の知れない液体が半分ほど入っている。
ソーヤーは着ている長袖をめくり上げると、躊躇せずに注射針を突き刺し、一気に液体を注入する。
見ていて、気分の良いものではない。ロックは注射が苦手なので、余計に嫌な気分になる。全身が鳥肌立つ。
「ふふっ。注射は嫌いか? 男は刺されるより刺す方がいいですだよ。ホント、勝手ね」
「……」
「んー、だいぶ薬効いたね。大丈夫、じきに気持ち良くなるはずですだよ。心配いらない」
シェンホアに口を塞いでいたガムテープをはがされ、ロックは苦痛の表情を浮かべる。
その表情に満足げにシェンホアは微笑む。ベロリ、とガムテープで赤くなった口周りに舌を這わせる。
まるで生物だ。紅い、その舌にロックは思わず生唾を飲む。妖艶で、エロティックに蠢く舌に、目を奪われる。
「舌が好きか? 変態ね」
そう言うシェンホアも満更でもない、と言いたげな表情を浮かべ、その白く美しい足をロックの右足に絡め、唇を貪るように触れ合わせる。
唯一自由のきく首の後ろに腕を回され、シェンホアの唇から逃れられない。
ロックの唇を裂くシェンホアの舌。一度侵入を許してしまうと、後は彼女のされるがまま。
舌と舌を絡める。シェンホアの唾液でロックの口の中はぬめりかえり、お互いの舌で舌をしごき合う。
ふと、シェンホアに口移しで、何か飲まされた。が、ロックは迫り来る快楽の波に、それどころではない。
数分間続く口内愛撫。唇を離し舌を引き抜くと、つぅ、と唾液の糸が引いていた。
頭がクラクラして、何も考えられなくなるほどの激しい、まるで獣のようなキスだった。ロックの人生の中で、これほど情熱的で欲情を狩り立たせるキスは経験した事が無い。
すでに、ロックのモノは、ズボンの上からでも分かるほど、勢い良くそそり立っていた。シェンホアの細く長い指で数回しごかれただけで、イッてしまいそうなほどの充血。
その勃起したロックのモノにシェンホアは満足げに頷き、笑顔で言う。
「それじゃ、ソーヤー。選手交代ね」
- 772 :今夜はブギー・ファック Round2-1 vsソーヤー ◆35uDNt/Pmw :2007/02/19(月) 23:55:04 ID:O4W6Jk+6
- 気が付くと、ソーヤーが頬を朱に染めて、ロックの前にひざまついていた。ソーヤーの幼さの残る顔の前にあるのは、ズボン越しに今にも射精してしまいそうな、一物。
ソーヤーはどこか意気揚々とした表情でズボンのファスナーを下げた。と同時に飛び出す一物に、二人は目を丸くした。
噂に違わぬ大きさだ。咥えても、全部飲み込むのは至難の業だろう。
三十センチはあるだろうか。荒々しく勃起した一物を前にして、ソーヤーはとても惚けた表情を浮かべる。
目尻が下がり、どこか淫靡だ。ソーヤーは軽くロックのモノにキスをする。
それだけで射精してしまいそうになるのを、ロックは歯を食いしばって耐える。
そんなロックの心情を知ってか知らずか。ソーヤーは口を大きく開くと、躊躇なく一物を喉の最奥まで飲み込んだ。
ゴツ、と奥の壁にぶつかる音がロックの鼓膜に響いた。ロックは顔を真っ赤に染め上げ、頭を振り、必死に迫り来る射精感を追い払う。
ふと、目を開くとソーヤーの瞳とぶつかる。彼女は、とても、まるで親に愛された子供のよう無垢であどけない、歓喜の表情を浮かべ、上目使いでロックを見ていた。
目が合った瞬間、ソーヤーは微笑んだ。巨大な一物を咥え込んで、普通ならば吐き出してしまいそうなその状況で、彼女は嬉しそうに笑ったのだ。
根元まで飲み込んだソーヤーはしばらく動かず、口内のモノに自分の唾液を塗りたくる。その間も、ずっと上目使いでロックの表情を楽しんでいる。
その頭を掴み、乱暴に腰を振って何度も喉奥に一物をぶち込みたい衝動に駆られる、酷くSっ気をそそる表情。
膝をつき、両手を可愛らしく揃えて地面につけて、まるで犬のような体勢で、上目使いに見上げながら巨大な一物を咥え込む女性。その背徳感をくすぐられる状況に、ロックは自分の息が荒くなるのを自覚する。
犯したくて犯したくて犯したくて、気が狂いそうになる。今日の自分は酷く野蛮で荒々しい。こんなにも性欲を持て余していただろうか?
そこでさっきシェンホアに飲まされた物を想像する。催淫薬とかじゃないだろうか。この街に、そう言った危険なブツはいくらでもある。
と、再び襲ってきた快感に、ロックは歯を食いしばる。
ソーヤーが、ゆっくり、ゆっくり、快楽のツボを刺激するように一物を引き抜いていく。舌で裏筋を刺激し、両前歯で軽く圧力をかけてやる。
完全に引き抜かれた一物は、唾液とカウパー液でぬめりかえっていた。
- 789 :今夜はブギー・ファック Round2-2 vsソーヤー ◆35uDNt/Pmw :2007/02/21(水) 22:25:13 ID:oJAB9gPB
-
肩で息を切らせるロック。もう幾度となく押し寄せてくる射精感。どうして射精してはいけないんだ、と自問自答する。
そこで頭に浮かび上がってくるのは、愛しい女性。だが、それもだんだん霞んでいく。
何も考えたくなかった。この快楽に身を任せていたい。そうすれば、どれだけ楽だろう。
諦めるのではなく、妥協だ。例え言い訳じみていても、仕方が無いじゃないか。
「ンだよ、根性無しが。お前のナニは振り回すしか能がねェのか?」
ふと、レヴィの声が聞こえた。ああ、そうだな。お前に殺されるのは本望だが、今はまだその時じゃない。
でもなレヴィ。これだけは分かってくれ。心と体は別なんだ。体は正直って言うだろう?
ソーヤーの舌が、カリの部分を舐めまわす。尿道口を突つき、カリ首を舌で刺激する。
裏筋を舌で丹念に舐め、玉袋を口に含んで遊ばせる。慣れた様子で口奉仕を続けるソーヤーに、ロックは鼻血を吹き出しそうなほど顔を赤くして踏ん張る。もはやマゾプレイだ。
今度は亀頭部分だけを頬張って、激しく顔を前後に動かす。口をすぼめ、まるで肉ヒダのようにロックのペニスをしごきたてるソーヤーの口内。
「ん、んぁ、ん、ん、ちゅ、んちゅ、んは、あん、ん、んぁ、ん、ん、んは」
今までのスローペースから一転、激しいフェラチオに、ロックは全身に甘い痺れが駆け巡るのを感じた。限界の合図だ。
ロックの中で張り詰めていた糸が、細切れに切り裂かれていく。頭の中で白く霞んでいき、その心地良い感覚に酔いしれる。
トドメとばかりに、ソーヤーは再びロックのペニスを喉奥まで咥え込んだ。
舌でこすりあげ、すぼめた口で一気に飲み込む。その悦楽の波に、ロックは遠慮なく、口内に精液をぶちまけた。
どぷどぷと、凄まじい量の白濁汁。と同時に強烈なヴァイブレーション振動するペニス。ソーヤーの口内で暴れまわり、所構わず精液を放つ。
普通の女性なら、そのおぞましいまでの量とペニスの振動でむせ返るだろう。だが、それでもソーヤーは恍惚とした表情でロックのモノを咥えている。
- 790 :今夜はブギー・ファック Round2-3 vsソーヤー ◆35uDNt/Pmw :2007/02/21(水) 22:26:41 ID:oJAB9gPB
- 数分間にも及ぶ、人間離れした射精。濃厚で、むせ返るほどの獣臭を漂わせるロックの精液。それを、直に食道に流し込み、舌の上にぶちまけ、頬の内側に容赦なくぶち当てるロックのペニスはすでに凶暴な生物だ。
ソーヤーは慌てて首を折り曲げ、上から被さるようにして吐き出されるザーメンを飲み込む。わざとらしく、大きく喉を鳴らしながら夢中で飲み干す。
ようやく射精が止まると、ソーヤーは尿道に残った一滴までもを吸い出そうと、吸引を始める。
最後の一滴まで口内に噴射したペニスを、ずるり、と口から吐き出す。あれほど大量のザーメンを吐き出しながら、ロックのペニスの硬度は変わらず、依然痛々しいまでに勃起している。
その荒々しいまでに血気盛んなペニスを目にして、ソーヤーは嬉しそうに微笑んだ。
決して人目に触れる機会が多くないその笑顔は、どこまでも無垢で、淫乱な娼婦のように快楽に染まっている。
吐く息が熱い。自分の体の中核が溢れ出るエネルギーによって暴走し始めているのを、ロックは自覚する。凶暴で、どこまでも欲に溺れたいと願う、自分自身の醜い感情。
獣を飼っていたのは俺自身だ。内にこもる熱に晒されながら、ロックはおぞましいまでに暗い己の内面に、戦慄を覚える。
と、ソーヤーがズボンの裾を、申し訳無さそうに引っ張っているのに気付き、視線を向けた。
そこで見たのは。
「……うわぁ」
口を大きく開き、うっとりとした表情を浮かべているソーヤーがいた。口の中には唾液と白濁とした液体が混ざり合い、舌の上で蠢いている。
ぬるぬるとぬめる混合汁を舌の上で味わい、口内をめぐらせる。
そうして十二分に口内に味を覚えさせると、ゆっくり、愛しげに飲み込んでいく。
こく、こくと小さく喉を鳴らしながら、ソーヤーは飲んでいく。喉に絡みつく濃厚な精液の味に、軽く絶頂を迎えながら、精飲を続ける。
まるでマグマのような熱を孕み、ソーヤーの神経一つ一つに染み込んでくる子種。ゼリーのような、ほとんど固形に近い状態のザーメンを懸命に飲むソーヤーに、ロックは思わず欲情する。
口の端からは、はしたなく唾液が滴っていて、それが形のよい唇をてかてかとぬめりきらめく。
最後に残ったザーメンを一気に飲み干すと、ソーヤーは嬉しそうに口の中をロックに見せるように、大きく開く。
口の中は最早我慢する事が出来ず、大量の唾液が水溜りのように溢れている。まだ飲み足りないのだろうか。
恐ろしい、とロックは思った。この先一体いつまで先程の拷問が続くのかと考えただけで、意識が火星をはるか彼方に通り越えて銀河系の果てまで飛んでいきそうだ。
しかし、それと同時にロックの下半身は歓喜に打ち震えている。早く吐き出したくてしょうがないと言いたげな、勃起したペニス。相変わらず亀頭は先走り汁で光沢が出ている有様だ。
本当、自分をぶん殴りたくなる。何か薬を飲まされたとは言え、これじゃあ言い訳の仕様がない。
と、再びソーヤーの唇がロックのペニスを這う。舌で丹念に舐め、たっぷりと唾液をまぶす。
今度は口だけではなく、細く、驚くほど冷たい指がペニスをゆっくりと、まるでなぶるように上下にしごき始めた。
- 893 :今夜はブギー・ファック Round2-4 vsソーヤー ◆35uDNt/Pmw :2007/02/27(火) 22:34:46 ID:UTQYXWNq
- ソーヤーの白くて細長い左手が、ロックのペニスに絡みつく。ひんやりと冷たい感覚が、妙に心地良い。
空いた右手を、ソーヤーは自らの秘所に持っていく。スカートの中の、下着の奥にあるソコはすでに受け入れ態勢万全の状態だ。
じぃ、とロックのペニスを見つめながら、はしたない水音を響かせる。人差し指と薬指で可能な限り広げると、中指で届く範囲を勢い良くかき回す。
奥から、蜜液がしととに流れ落ちる。ソーヤーの右手は自分の愛液でベトベトだ。欲情が全身を駆け巡り、淫婦のような表情を浮かべる。激しい自慰行為。
ロックのペニスをしごき続けている左手は対照的に、優しく、撫でるような手つきだ。焦らしているのが明確な、なぶるように動かす。決して達せぬその刺激に、ロックは苦しげな表情を浮かべた。
苦悶の表情を浮かべるロックを見たソーヤーは、嬉しそうに微笑むと、すっ、と音もなく立ち上がる。
穿いていた下着を脱ぎ捨てると、いきり勃つロックのペニスへと、自分の秘所をゆっくりと近づけていく。
情緒も何も無い、酷く堕落的で淫靡なセックスだな、とロックはぼんやりと霞む頭で思う。欲しいのは快楽。劇物による、卑猥で醜い姿で、獣そのものになってお互いの肉体を貪りあう。
薬物に興味がなかったロックだが、今なら少しだけジャンキー達の気持ちが分かる気がする。どこまでもハイで、何も考えないで済むと言うのは生きるのに疲れる奴等にとっては最高の処方箋なのだろう。
ああもう。考え方がどんどんと負のほうへと引きずり込まれていく。何が最悪かと言えば、その感覚が気持ち良いいのだ。今のロックはレヴィに殺されたって文句は言えないだろう。
「ん、ふぁ」
ぬるり、と飲み込まれ最奥で結合する。男と女だと言う事を強烈に意識させられ、全身に快楽が走った。脊髄が悦楽に染まり、脳髄の隅の隅まで淫楽に溺れる。
「や、んッ! あ、あ、はッ、ん、んぅ、あぃ、ん、あッ!」
ソーヤーの腰が激しく、猥らに蠢く。ヒダがペニスを擦り、それでいて優しく包み込んでくる。名器、というのだろうか。
絡みつく膣肉と、抉るように膣内を貪るペニス。どろどろに濡れぼそったソーヤーの蜜壷。ロックの胸にもたれかかり、鈍く、淫靡な光を宿した瞳で上目使いでソーヤーは見上げる。
- 894 :今夜はブギー・ファック Round2-5 vsソーヤー ◆35uDNt/Pmw :2007/02/27(火) 22:35:50 ID:UTQYXWNq
- こうしてみれば、普通の少女なのに。この街にいる以上、普通では生きてはいけないが。それでも、歳相応の可愛らしく、醜い欲望に火を付けるような、淫猥な表情を浮かべるソーヤーは、掃除屋などという大それた肩書きのない、ただの女なのだ。少なくとも今は。
腰の動きをスローダウンさせ、ソーヤーは唇でロックの首筋を吸いあげ、たっぷり唾液でぬめらせた舌で舐めまわす。牝が牡に交尾を求めるような、どこまでも正直で猥らなサイン。
求められている。その現状にロックは今までにない興奮を覚える。犯したくて可笑しくて。何もかもぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて、感情も倫理も道徳も何もかもぶち壊して、それこそ、そこらにいる野良犬みたいに身体中弄りあって。
俺、何しているんだろうな。どこにいるんだよ、レヴィ。
もう随分顔を見ていない気がする。時間の感覚さえ曖昧だ。
「気持ちよくなればいいですだよ。気にする事無いよ。今日はパーティーだから、皆で乱痴気騒ぎね。嫌い?」
シェンホアの猫の瞳に良く似た、どこか挑発的な瞳にとらわれる。ネズミをなぶる猫の瞳を連想する。ギラギラと輝いて、畏怖の念を抱いてしまう、その力強い目。
「ん、あー……ん、ふぁ、あ、あ、うん、ん、んぁ、や、ん、んッ!」
再び腰を激しくスライドさせ、絶頂が近い事を知らせる歓喜の喘ぎ声を上げるソーヤー。口からはだらしなく涎が溢れかえり、ロックの体に身を預け、シャツの裾を強く握る。ロックもまた、終焉が近い事を悟る。
強烈な搾取行為に、ロックの陰茎は限界を迎える。ソーヤーと体がもっとも密着し、ペニスが子宮口とフレンチキスをしたまさにその瞬間。狙いすましたかのように子宮奥に濃厚な精液をぶちまける。
ソーヤーは目の前が真っ白になり、意識が刈り取られる感覚に酔いしれる。初めて体験する強烈なオーガズムに、ソーヤーは複雑な表情を浮かべる。
- 895 :今夜はブギー・ファック Round2-6 vsソーヤー ◆35uDNt/Pmw :2007/02/27(火) 22:36:32 ID:UTQYXWNq
- まるで、嬉しくて泣いているような、様々な感情が混ざった表情でロックを見る。自然と顔を近づけ、唇を貪る。
つま先立ちしていた足が快楽で力が抜け、ガクガクと痙攣する。ロックに抱きついていなければ、今にも崩れ落ちてしまいそうになる。
しかし。ロックのペニスは射精を終えようとしない。子宮を己の精液で満たしてもなお、欲液を吐き出し続けている。まるで確実に孕ませるように何度も何度も子宮に注ぎ込む。
舌と舌を絡ませ、キスに夢中になりながらソーヤーは、自分の子宮で縦横無尽に暴れまわるロックのペニスを感じ取り、一人心地良い幸福感に満たされる。擬似的で、廃退的な行為で得た人の温もりだが、彼女にはそれで充分だ。
孕んだ、という確信に近い自信がソーヤーにはあった。これほどの大量射精を受ければ誰でもそう思うだろうが。
ようやくロックのペニスが射精に満足した頃には、すでにソーヤーは大量に吐き出された精液のせいで下腹部が少し膨れ上がっていた。
ずるり、と淫楽を貪り、女を十二分に味わったロックのペニスが膣から吐き出させる。精液と大量の蜜液によって亀頭も竿の部分も淫光を放っていた。
ロックに身を寄せていたソーヤーはガクガクと全身を痙攣させ、絶頂の余韻に頭のつま先までとっぷりと浸っている。全身の力が抜け、床に愛液と潮を水溜りが出来るほど噴き出させている。
崩れ落ちそうになったその刹那、ソーヤーの襟を掴んだシェンホアはまるで天使のような微笑で告げる。
「選手交代ね、ソーヤー」
- 357 :今夜はブギー・ファック 3-1 vsシェンホア ◆35uDNt/Pmw :2007/04/14(土) 01:34:23 ID:M74B7Ph9
- 「んー、流石ね。全然萎えてない。薬、よく効いてる証拠ですだよ」
シェンホアの声が響く。上手く頭が働かない。鼻腔を刺激し続けている牝臭が、ロックの理性を勢い良く削ぎ落としていく。
べろり、とシェンホアの舌がロックの首筋をなぞる。赤く、長い舌を唾液でぬめらせ、鎖骨から首筋を何度も往復する。
背筋に快楽が走り抜け、ロックは体が反応するのを抑える事が出来なかった。手錠を何度も鉄柱に打ちつけ、己の内に眠る獣の咆哮が血を沸騰させる。
耳元でシェンホアが囁く。その声はどこまでも淫質で、脳髄をじんわりと破壊していく悪魔の囁き。
「手錠、外すか? 私のこと、食べたいでしょ? ふふっ」
そう囁きながら、シェンホアの細長い指がペニスに絡まる。ひんやりと冷えた指が心地良い。ロックは思わず全身を震わせる。
ビキビキ、と本当に音が聞こえてきそうなほどの勃起反応を目の当たりにして、シェンホアは浮かべていた笑みを、より淫靡なものへと変えていく。唇を這う舌、まるで生き物のようにうねる。
チャイナドレスから覗く、白く美しい太もも。ロックの視線に気付いたシェンホアが、珍しい物を見るような目つきでロックに言う。
「足で擦るの、好きか? まぁ、それがいいなら私は気にしないですだよ」
そう言ってシェンホアはロックのペニスにまたがると、柔かい内ももでペニスを軽く圧迫する。
獣欲を猛らせるには充分すぎるほどの感覚に、ロックはカウパー汁が吹き出るのを止められない。牝肌の感触に、己の中にいる獣が甲高い咆哮を上げる。
火傷しそうなほどの熱を帯びたロックのペニスを太ももで擦りあげる。時に激しく、時にゆっくりと。強弱、緩急を巧みに織り交ぜながらシェンホアはロックを歓楽の淵へと誘う。
「あ、ぐ……シェン、ホ……くっ!」
「んー? イキそうか? 盛大にイクがいいですだよ。夜はまだ長い。そのぶら下げている物の中身、全部吸い出すよ。ふふっ。どっちが先に壊れまするか?」
太ももに一層強い力を込めると、ロックは降参だとばかりに天を仰いだ。
どくどくと、大量の白濁汁がコンクリートの床に飛び散る。もはや何度目かロック自身分からない。それでも、射精の勢いは衰えるどころか回数をこなす事に大量に、それでいて強力になっていく。
まるで女を孕ませたくて仕方が無いとでも言いたげな量を出し終え、ロックは脱力感に襲われる。軽くリットル量は精液を放出した後なのだから、当然と言えば当然なのだが、シェンホアはそれでは満足できない。
「寝るには早いよ、坊や。次はどこがいい? 口? 足? 膣か? 尻はしたことないが、まあいい機会ですだよ。選べますか?」
意識が朦朧とする。シェンホアの声がはるか彼方から響いている気がする。
「んー、薬効きすぎか? 飛んじゃ意味ないですだよ。まぁ、どうせ全部するか、順番なんてどうでもいいですだよ。じゃあまあ取り合えず口でいいか?」
ロックの前にひざまずき、赤々とそそり立つペニスを頬張ろうと唇を開いた、その刹那。
突然車が、倉庫のシャッターを突き破ってきた。
「は?」
何とも間の抜けたシェンホアの声は、すぐに車の駆動音に掻き消された。ウインドガラスが開いたと同時に煙幕弾が放たれた。
兎に角突然の出来事に、シェンホアは反応しきれない。だが、長年死地を渡り歩いてきた習性からか、素早く身を翻しながら物陰に隠れる。
「チッ、思ったより早くバレたですだよ……ロットン! いるか!?」
シェンホアの怒声が虚しく倉庫に響く。一瞬の静寂の後、銃声が倉庫内にこだまする。
「あーもう! あの阿呆! ケツに核でもつっこんで一人で飛んでるか!? 役立たずよ本当! ソーヤー! 起きるですだよ!」
「んぁー……あふぅ」
「どいつもこいつも、私の周りは地球外の惑星に飛びたがりが多すぎよ!……得物では分が悪いね。だからってこのままアレを渡すのは口惜しい……ああもう! 誰か使える奴いないですだよ!?」
ぼやける視界に、小さな少女が立っている。夢だろうか。心なしか周りは煙幕のような煙で覆われていて、何も見えない。
少女はロックの背後に回ると手錠を外した。久しぶりに自由になった手で意識を覚醒させる為に頬を叩く。これだけでも随分と違うものだ。
誰かは知らないが、解放してくれた少女に礼を言おうと振り返ろうとしたロックだったが。
「少し痛みますが、どうかご無礼をお許しください」
「え……がっ!?」
後頭部に鈍痛が走り、ロックは視界がブラックアウトしていくのを感じながら、最早苦笑気味に呟いた。
今日は厄日だ。