26 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:42:09 ID:b8VGKsG6
「レヴィ…話があるんだ」
いつになく神妙な顔つきのロックが静かにつぶやいた。
いつもと同じように二人はイエローフラッグで酒を煽ぎ、バオの与太話に付き合っていた。
だが今日のロックはバオの話にも上の空で―
(ここ2週間ぐらいずっとこの調子だ…)
こういう時のロックに付き合うのは、ロクな事がない。

あの日からもうそろそろ4ヶ月になるだろうか。
ロックの生まれた国 ―日本へと赴き二人の関係は以前よりずっと近づいた。
だがしかし、近づいた分以前には見えなかった新たな壁ができてしまったようにレヴィは感じていた。
それは薄いようで厚く…
それでいて脆い物だった。
脆いからこそ迂闊には近づけない。
安易には壊せなくて、だから二人は時期が来ることを望んだのだ。
その決断の後は、壁の存在はひたすら無視され続け、ロックの答えも出た様子は無かった。
レヴィも今はそれで十分だったし、あの夜のことにはあえて触れようとはしなかった。
そんな微妙な空気を抱えたまま4ヶ月が過ぎた頃だった。

この二週間ロックの様子はおかしかった。
ぼ〜っと考え込んでいるような日も増え、いつもなら例外なく付いてくる飲みの誘いも断る日があった。
オフの日もベニーに車を借りて、ひとりで出かける日もある。
そもそも今日ここに誘ったのも、最近の怪しい行動を本人に問いただそうとしたからだ。
それなのに先にコトの確信に触れたのはロックの方で
今日のメインテーマを先取りされたレヴィはささか拍子抜けしてしまった。
同時に、心には新しい不安が生まれ、
ロックのいつもとは違う感情を孕んだ言葉に、レヴィは緊張を隠せなかった。

「なんだよロック…あらたまって…
用があるならさっさと言えよ。」

レヴィはあえてカウンターの方を向きながら答えた。

「今週の週末空けておいてくれないか?
ダッチにはもう了解を得てる。あとはレヴィ、お前の許可だけだ。」
「おいおい、なんだよそれ。えらく急な話じゃねェか。何があンだよ?」
「いいから、そういうことだ!」
―バンッッ
ロックは机に酒代を大きな音を立てて置き、言い捨てる様に店を出て行ってしまった。

「―なンだよ、アレ…」
「さあ…」
ロックらしからぬ行動にレヴィが目を丸くしていると
バオも同じようなキョトンとした目でロックの後姿を眺めていた。


「で、レヴィお前どうやって帰るんだ?」


27 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:43:33 ID:b8VGKsG6
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

「はぁ…」
ロックはさっきからため息ばかりついている。
(準備は完璧だ。エダにも頼んだし…
でも肝心のレヴィは…来てくれるのか…)
今思えばあの酒場でのやり取りでは自分でもめちゃくちゃだったと思う。
だけど、テンパり過ぎていた自分にはあれが精一杯の誘い方だったんだ。
そうなんだ。仕方が無い。
「あああああああ」
ロックは頭を抱えた。さっきからこの自問自答の繰り返しだ。

机に置いてあったロックの携帯が震えた。
少しためらって息を小さく吐くとロックは携帯を開けた。
「ハぁ〜イ!この色男!!準備はOKだよ。
さすが守護天使エダさまはそこらへンのアマとは違うね〜」
「ああ…ありがとうエダ。今からそっちに向かうよ。」
「ヘイヘイ!元気ないね〜
まあ待ってるから早く来なッ」
そういうが早くエダからの電話は一方的に切れた。

「俺もそろそろ腹くくらなくちゃな」
ロックは小さくつぶやくと、
いつも着ているものとは違うスーツの上着を取り家を出た。


28 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:46:04 ID:b8VGKsG6
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

「はあ〜い、ロックいらっしゃい♪」
上機嫌のエダが夕暮れの教会の戸を開ける。
「奥だよロック。ちゃっちゃと入ってくれ」
エダは早足で廊下を歩く。
そこは母屋の中の普段はロックたちが入ること無い部屋だった。
―ガチャ
戸をあけるとそこには、神父見習のリコと
真っ赤なカクテルドレスを着た不機嫌そうなレヴィが座っていた。
薄手の赤いビロードの生地が美しく、
いつもと同じように大きく開けられた胸元には銀のネックレスがかかり
ノースリーブの袖からはしなやかな腕が伸びていた。
赤というキツイ印象の色がレヴィの凛とした姿にとても似合っていた。
少しラメのパウダーをつけているのか、胸元や腕の肌は蛍光灯の光に照らされキラキラとその色を変える。
スカートは日本の時に身に付けていたスカートより若干長めだったが、
あの時履いていた濃い色のストッキングとは違い、
多分肌色のストッキングを身につけているのだろうか、生々しく見えた。
そして靴はドレスと同じような真っ赤なエナメルのパンプスを履いていた。
そのいつもと違う姿はなんだかなめまかしくロックの目には映った。
いつもと同じような露出度なのに、今日のレヴィは色気がある。
ロックはその様子を見て「ゴクッ」と生唾を飲み込んだ。


29 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:47:03 ID:b8VGKsG6
このドレスはロックが自ら購入した物だった。
購入する時ものすごく恥ずかしい思いをしたが、このレヴィの姿を見るとどうでも良くなった。
これにして良かった。と心からロックは思った。
バンコクにひとりでドレスを買いに行った時、キラキラした女の世界に男ひとりで踏み込んでしまったことを心から後悔した。
すぐ目に留まったこの真っ赤なドレスを購入しようと決めたのは良いが、
ロックは最悪の失態を犯してしまった。
―レヴィの服のサイズがわからない。
仕様が無くロックはまた後日出直そうとしたが、
暇を持て余した店員に呼び止められ、
「サイズがわからないのなら私の体を使っていいわよ?」と言われて面をくらった。
この店員が言うには
自分の体を基準にしてレヴィのサイズを割りだそう。
と言うことらしい。そうして、面白がった他の店員も集まり
結局ロックは六人もの女の腰を抱いたり、腕を掴んだりしてレヴィのサイズを調べる事になってしまったのだ。

顔もいつもの化粧ッけの無い顔と違いきっちりとメイクが施されていた。
大粒のラメをつかったシャドーがきれいな茶のグラデーションを創り
レヴィが恥ずかしがり目を伏せる度にキラキラと輝いた。
それと同時に長く伸びたまつげが頬に陰を落とす。
チークはレヴィの肌に合ったオレンジっぽいピンクをふんわりと。
髪の毛はいつものように無造作に束ねておらず、おろされていた。
その姿は決して贔屓目ではなく―
「綺麗だ。レヴィ」
おもわずロックは思ったことを口にした。
「てッめぇッ…からかうのも大概にしとけよ、なんだよこれ?ふざけやがって!!
今から教会でダンスパーティーってか!?このクソ神父さえいなけりゃ―」
レヴィは顔を真っ赤にして横においてあった机をガンガン蹴った。
おそらくリコとエダの二人掛りで押さえつけられたのだろう。
「辞めろよレヴィ。色気ねえパンツが丸見えだぞ?聖なる教会で汚ねェもンみせんなよ」
エダはあきれながら、ロックに近づいた。
「ヘイ、ロック!どうだい?あたしの腕前は??
サルもちっとは見れるカオになっただろ?」
エダはにっこりと微笑みウインクをした。


30 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:48:41 ID:b8VGKsG6
「で―…コレ見てなンか気づくことは無いか?」
エダの顔が真顔に戻る。
「え…??」
ロックはまじまじとレヴィの顔を覗き込んだ。
(このままで十分可愛いんだけどな…なにか足りない…??ような…)
「う〜ん…」

「コレだから男って奴ぁは
ルージュだよ、ル ゥ ー ジ ュ」
「え?」
よく見てみるとレヴィの唇には口紅が塗られていなかった。
他が全て完璧に整えられた分、一度指摘されると
なにも彩られていないその部分がひどく浮いて見えた。
「ンで―… じゃーん!ここにあるのは三本の口紅です。ほらよッロック。」
そう言うとエダはロックに三本のルージュをロックに向けて宙に投げた。
「フライフェイスから、お前にッてことだよ」
「ええ??」
狼狽しながら慌てて受け取る。
「え…?俺は自分の口に口紅をつける趣味なんてないぞ?エダ」
コレと俺になんの関係が…
そもそもこの化粧品の数々は化粧品の種類がありすぎて、
どれを購入していいかあぐねいてたロックに一本の電話がきっかけを与えてくれたのだった。
バラライカからだった。
「ハイ ロック、久しぶりね。ところで面白い計画を立てていると聞いたのだけれど。
私も一枚かませなさい」
という訳で、この化粧品一式は後日ロックの元に届けられることとなったのだ。
「違うよ色男。誰もお前に女装しろなんて言ってないさ。お前が選ぶんだ、エテ公に一番似合う色をな」
「え…」
ロックは狼狽しながら一本ずつ中の色を確認していった。
えっと……赤とピンクと紫?」
バラライカから贈られたそのルージュは
真っ赤な血の色のような赤、
少しラメが入ったピンク、
パステルカラーのような紫、の三色だった。
(―ッたくフライフェイスも人が悪い)
口紅は身につける色の中で一番濃い分、それだけで人の印象をガラリと変えてしまう力があった。
それを男にやらせるとは…
(あたしのここまでの頑張りを全部壊す気かよ)
心の中で毒づきながらもエダは興味があった。この青年がどの色を選ぶかを。


31 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:50:03 ID:b8VGKsG6
「ほら、こうして。」
エダはロックからルージュを取り上げると、ふたを外しくるくると中身をだして
ロックの手の甲に一本づつ線を引いていった。
「ヘイ、これで色を見るんだよ。色が混じると汚いからな。塗るのは一度きりだぜロック。ヘマするなよ」
(俺が選ぶのか…?口紅の色なんて…
いちいち気にして見たことなんてないから、わからないな…)
ふと、会社にいた頃の受付嬢の張り付いた笑顔を思い出した。
毎日顔を合わせていた筈なのに、どんな色を身に付けていたか、
そしてその顔すらも今はぼんやりとしか思い出せなかった。
「あ〜もぉ!この色だ」
ロックは一本のルージュを直感的に選び、それをエダに手渡そうとした。
が、避けられた。
「え??」
「ロック、自分で塗りな。手前のお人形さんだろ」
その言葉にレヴィがキッと反応した。
「ってッめ〜!!!誰が誰の人形なんだよ!!!クソ尼!!!好き勝手しやがって!も〜我慢ならねェ」
レヴィは手に持った煙草を消すと、机に置いてあった銃を持ってエダに詰め寄った。
「ヘイヘイヘイ、落ち着け二挺拳銃。わーかッた!わかった!!あたしが塗ってやるからよ。」
―こんなもン脱いでやる!!!!
と、暴れるレヴィを三人がかりで押さえつけ、すったもんだの末
ロックの選んだルージュはエダの手によってひかれることになった。
仕上げに塗った透明のグロスをレヴィはしきりに
「べとべとする…」となおさら不機嫌にぼやいていた。

(―ロックいいセンスしてるじゃねェか)
エダはレヴィを横目で見ながら関心していた。
普通の男なら、ドレスの色と靴の色が赤なことからして真っ赤な色を選んだだろう。
だがロックが選んだ色はピンク色だった。
多分一番レヴィに似合うルージュは赤だろう。
しかしあまりきつい色味ばかりになってしまうと、かえって下品に見えてしまうだろう。
(ここで赤を選んじまったら、そこらへんの売春婦と変わンねェもンな)
エダはにやけた口元を隠すようにして煙草に火をつけた。
「エダ…ちょっと」ロックがなにやらエダと話こんでいる。
その間にレヴィは透けた白の素材のショールを刺青を隠すように羽織り先にリコと教会をでた。

「じゃーコレであたしの役目は終わりだ。楽しんできなお二人さん。」
教会の前に停めてあった車―
どう見てもロックの私物には見えないその車は、少し高級車に見えた。
「ヘイ、ロック。こンなもンどうしたんだよ?」
「まあ……後でゆっくり話すよ。だからとりあえず乗ってくれ。
どうぞお嬢様」
ロックが助手席のドアを執事よろしく頭を下げながら開けた。
その一言はさらにレヴィの顔を赤くさせ不機嫌にさせた。


32 :名無しさん@ピンキー:2007/03/11(日) 20:51:13 ID:b8VGKsG6
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

「ヘイ、ロック。どこに行くんだよ」
レヴィは車の窓の外を見ながらぶっきらぼうに呼びかけた。
「チッ―このべたべたじゃあ煙草も吸えやしねェ」
レヴィは本当はわかっていた。
(―こんなちんけな格好で夜に車で行くところなんてひとつしかねェじゃねェか
 このロアナプラでダンスパーティーってか?)
イライラした気持ちに耐えられないかのように
レヴィはグロスがつくのもお構いなしで、煙草をくわえた。


33 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:52:42 ID:b8VGKsG6
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

「ウソだろ…」
レヴィは口にくわえた煙草を思わず落としてしまった。
ロックとレヴィが向かった先はタイの首都バンコクで上位に入るホテルだった。
レヴィだってもちろん名前は知っている。
「ロック、お前…
こんな金ドコから出てくンだよ…あたしと毎月のペイは一緒だろ」
「大丈夫だよレヴィ。そんなことお前が心配することじゃない」
嫌がるレヴィの手を掴みロックは半ば無理やりにエスコートした。

ロビーは広くオシャレでまるで映画を見ているようだった。
二人が案内された部屋は
―スイートルームだった。

「うわぁ〜すげェ…」
レヴィは思わずガラス張りになった大きな窓に駆け寄った。
タイの町が一望できる高さのこのホテルからの眺めは本当に美しく
キラキラと人工的な光がちりばめられていた。
そう見とれているうちに、背中にものが当てられる感覚。
レヴィは後ろから抱きすくめられてしまったのだ。
(―しまった…!!!
コレじゃあB級映画の、ちんけでなンのひねりも無いラブ・ロマンスじゃねェか!!!)
いつのまにか映画のヒロインになってしまった自分を恥ずかしく思いレヴィは抵抗せず下を向いてしまった。
そして気をとりなおすと背後に密着しているロックのみぞおちに肘を叩き込んだ。
「ぐッ…げほッげほッ…何するんだ!?レヴィ」
「うっせークソ野郎。ラブ・ロマンスがやりてェならそこらへンの女でも引っ掛けてこい」
レヴィは忌々しいものでも見るように、
さっきまで見ていた風景をキッと睨みつけ乱暴にカーテンを閉じてしまった。
(こンなもン…
自分が惨めになるだけじゃねェか…)
ベットに腰掛けると、もう一度煙草を咥えて火をつけた。


34 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:53:48 ID:b8VGKsG6
「レヴィ…俺」
ロックが隣に腰掛ける。
「決めたのか?ロック」
「ああ…俺はもう逃げない」強い目だった。
「だから…」
ロックはレヴィの肩に手をまわしそのままベットに倒した。
二人が並んでベットに倒れた。
「煙草危ないだろ?それに暴れられたら」
ロックの右手が煙草を持ったレヴィの左手首を押さえつける。
馬乗りの格好だ。
「ちょッてめェ調子のンなよ…ッん…ん」
レヴィの抗議の声はロックの口に吸い込まれていった。
「ん……ッ……」
長い長いキス。煙草を持つ指に自然に力がはいる。
それも少しの間のことで気が付けばロックに煙草を取られていた。
「んぁ…辞めろよ…こんなトコロでこんなコト…ガラじゃねェ…」
「ここ…張さんの持ち物なんだ。相談したら貸してくれて…隣もその隣も三合会の持ち物らしい。
今の俺にはコレが精一杯だ。人の力を借りなきゃお前との約束すら守れない…
でも…レヴィ。俺はお前を抱きたい。お前を愛している。それを…わかってもらいたかったんだ…」
―多分コイツは今までろくな男に出会ったことは無いんだとと思う。
 だからできるだけわかりやすい形で―
 『誰かがほんの少し優しければ―』
 ベニーの言葉が蘇る。
 『―でも、そうはならなかった―』
 ならなかったんだ。あの双子も…雪緒も…
 死んだものにはもう可能性がない。だけど…
 生きているものには可能性があるから。
だから
「だから…こんな仮装パーティーみたいな格好して、一人で空回って…
お前を連れてきたかったんだ。レヴィ」
―ちゃんと伝えたいんだ
ロックの手がレヴィの両手首を掴み頭の上にやる。その格好はとても官能的な気がした。
レヴィはバツの悪そうな顔をしてロックから目をそらす。
「あたしは…こんなトコ来たことねェから…どんな顔していいかわかんねェんだよ…」
「じゃあ俺に任せてくれよ」


35 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/11(日) 20:54:46 ID:b8VGKsG6
ロックはベッドサイドにあった灰皿に煙草を落とすと、照明を少し暗くした。
また深い口付け。
「ほんとに…キスは……なかなかやるじゃねェか…」
どちらのものかもわからない唾液がレヴィの唇からこぼれた。
拭おうとしても両手を拘束されていて拭えない。
つツ―と唾液が流れる感覚が気持ち悪い。
レヴィが顔をしかめると生暖かいロックの舌がソレを絡め取った。
「こないだは途中までだったからな…俺の実力をちゃんとみせてやるよ」
唇の端を舐った舌は、ロックの口内に戻る。そのまま首筋にロックは顔をうずめ耳の後ろに口付ける。
こそばゆい感覚がレヴィを襲った。
首筋に口付けていた唇はやがて耳元に移動し、ロックの息が耳に刺激を与える。
「レヴィ…本当に綺麗だ。」
ロックの舌がレヴィの耳に滑り込む。生暖かい感触とズッズッと唾液が耳の中で濡れる音がする。
「ぁッん…耳は辞めろよ…こそばンッ…」
「ほんとは感じてるんだろ?耳…弱いクセに」
レヴィが足をぎゅっとくっつけるのをロックは感じた。
「もっと感じさせてやるから…」
左手でレヴィの両手首をつかみ右手で背中のチャックを下ろし
器用に肩のドレスをずらしていく。
大きな乳房が現れた。
「右と左どっちが感じやすいんだ?」いやらしい顔だ。
「このむっつりめ。」
「じゃあまずは右から…」
右の突起を人差し指で丁寧になぞる。
「んッ…」レヴィの足がさらにきつくしまる。
「レヴィ舐めてくれ」
レヴィの眼下に先ほどまで自分をもてあそんでいた人差し指が出される。
「舐めて」
「自分の指でもじゃぶっとけ。チェリーボーイ」
「レヴィ良いんだぜ。
お前のそのびちょびちょになった下から、この指を濡らしても」
ロックはレヴィのぎゅっと締められた太ももと太ももの間に手を滑り込ませた。
「ココ…圧迫して感じてたんだろ?安心しろよ。ちゃんと後で触ってやるから」
「てッめぇ………」
おもわず開いた口にロックは自分の指をすり込ませた。



75 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/15(木) 01:19:05 ID:NCMS1tfQ
無理やりねじ込まれた指にレヴィは不快感をあらわにした。
―噛み付いてやろう
と指に歯をたてようとした時、
それを察知したのか、ロックは太ももの間に滑らせた手でレヴィの秘所を軽く刺激した。
「―ッツ」
欲しかったゆるい快感の波に身体は正直に反応した。
だがレヴィは決して声を漏らさないよう、快感に耐える度にロックの指に吸い付き声を殺した。
「んぐッん―」
レヴィの口の中でロックの指がもごもごと動く。
「やれば出来るんだな、レヴィ。『よくできました』だ」
「んんッッ―ッ」
痺れるような感覚がレヴィを襲う。
ロックの爪先がレヴィの一番感じやすいところ―
クリトリスを強く刺激したのだ。
我慢してきた分、下着越しでもその刺激は十分なものだった。
「挿れて欲しいのか?ダメだレヴィ。まだコッチが残ってるだろ」
レヴィの口から指を引き出す。
ねっとりとした唾液が糸を引いて、指先をてらてらと光らせていた。
ドレスを唾液で汚さないよう、小指で胸元を更に下にずり下げると両方の乳房が露になった。
濡れた指をレヴィの左乳房の突起に強く押し当てる。
「あんッ―ぁ…」
唾液が外気に触れ冷たくなったロックの指先がレヴィの突起をもてあそぶ。
手のひら全体を使い乳房を揉み、突起をつまみこねる。
「う〜ん…?左の方が気持ち良いのか?感度が良いみたいだな。
すごく硬くなってるし」
「んッ…―ロックてめェ…調子のッりっゃがッッ
ひぁっっっん―」
触るだけでは我慢できなくなったのか、ロックは硬くなった右乳房の突起を口に含んだ。
時に強く吸い、時に舌全体を擦りつけるように
もちろん左乳房に手は這わしたままでだ。
太ももの間に挟まれた手は、弱い力でレヴィの秘所を擦り続けていた。
そしてレヴィは、自分でも知らぬ間に
太ももと太ももに力を入れロックの手を挟むことで膣を圧迫していた。
全部で四点を攻められたレヴィは、喘ぎ声をもう抑えることが出来なかった。



76 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/15(木) 01:20:24 ID:NCMS1tfQ
「はぁっはぁ…―」
切なげな嬌声がかすかに混じるレヴィの声が部屋に響く。
ロックは満足そうにレヴィの身体を弄んでいた。

―こいつッホントにいいかげんにしろよ…調子に乗りやがって…
  こいつさえあれば…
 形勢逆転だ

「ロック…」
レヴィは自分の口内に指を這わせることで自由になった腕の存在を確認すると
ゆっくりとロックの頬に指を這わした。
ゆっくりとゆっくりと
切なげな瞳でロックを見やる。
肩まで這わしたところで、一気に自分のスカートの中に手を滑り込ませた。
硬くて冷たくて懐かしい金属の感触―
それは、もしもの時のために太ももに巻きつけておいた愛銃であった。
それをロックに向けようとした時―
強い力でレヴィは手首をベットに押さえつけられた。
「お前ッ…」
「やっぱりなレヴィ。お前がコレを持ってきてる事なんて、始めっからお見通しだ。
大体上に乗ってて、気づかない訳無いだろ」
「うっせー!上手くやったつもりか?ホワイトカラー。離せよジャップ」
レヴィは必死に手首の自由を取り戻そうとするが、男の本気の力の前にはビクともしなかった。
しかも今日はレヴィの方が下という圧倒的に不利な立場だった。
そして更にレヴィにとって運の悪いことに、今日のロックはシラフだ。
「手を離すとすぐにこれだ…
レヴィ知ってるだろ?悪い子には”お仕置き”が必要だな」
ロックの手首を抑える力が更に強くなる。
「ッつ―離せロック!!」
ロックはレヴィの腕を先ほどの格好と同様に両手首を掴みまとめ頭上にやる。
そして今度は自分のネクタイを外しレヴィの両手首を縛り始めた。
「ッてンめーいいかげんにしやがれ!!!
AVでも見てろ、クソ馬鹿ロック!!」
ロックの下でレヴィが足をドタバタとあげ抗議したが
それはあっさり無視され、ネクタイで強く結ばれた両手は頭上に掲げられた。
「お前がこんな物騒な物持ち出すからだろ」
―ガシャン
ロックは取り上げた銃を床に落とすと
レヴィの腕を自分の腕で抑え、身体ごと覆い被さるようにしてまた口付けた。
「んッ―んん」
二人の唾液が混じる音ととこぼれる息が部屋に響いた。
深い深い口付けとまた再開される胸への愛撫―
レヴィはだんだんと抵抗する力を失い始めていた。



77 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/15(木) 01:23:06 ID:NCMS1tfQ
太ももを擦られ下着越しに与えられる刺激は弱く甘く
レヴィを随分ともどかしい気持ちにさせた。
じらすように―
ロックは下着の中へはまだ一度も手を入れてはいなかった。
「触って…」
「ん?」
「触ってくれよロック…もうッ…」
「我慢できなくなったのか?」ロックの口元が歪む。
「いやらしい女だなレヴィ。縛られて…感じてるんだろ?
レイプ願望でもあるのか?」
「うッせぇ…いいからッ!!はぁ…ッん…ロックぅ…」
その目にはうっすらと涙も浮かんでいた。
「もう…いいだろ?」
―いじめすぎたかな?
ロックは目じりに浮かんだ涙をすくうと長いまつげに触れた。

今までレヴィの腰に乗っていた身体を、少し後ろに移動させると
ロックは何も言わず、レヴィの足を開かせた。
そして乱暴に下着を下ろし片足を抜いた。
レヴィにしては珍しくレースのついた白の下着はかろうじて右足首にかかっている。
多分エダかバラライカからの贈り物だろう。
「レヴィ…すごく濡れてる……」
ロックはじっとレヴィの秘所を見ながらつぶやいた。
「ゴメン、こんなに我慢させて」
ロックは二つの花びらを両手の人差し指で開けた。
「ん―――ッ」
湿っていた部分がいきなり外気に触れることでまた新たな快感を誘った。
「垂れてるよ、レヴィ」
わざわざレヴィに向けてつぶやくと
ロックは花びらの間に一気に自分の舌をすべり込ませた。
「あぁんッ―いいッッッ―いいッロック!」
やっと
やっと欲しかった快感にレヴィは酔いしれる。
―ぴちゃぴちゃ と
ロックの舌がレヴィの膣内を動き回る音が部屋に響いた。
そして舌を入れながら大きく膨らんだクリを指で摘んだ。
「ひぃあああッッああぁぁぁぁあッ――」
声にもならない大きな愛嬌が響き渡る。
「レヴィ…イッたのか?」
レヴィははぁはぁと荒い息をこぼしぐったりとした様子のレヴィを横目に
ロックはベットから立ち上がった。
「でも…レヴィ……
”お仕置き”はまだ終わってないよ」


245 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/31(土) 00:23:21 ID:MqHEFj85
ロックはクスリと笑うとベットから降りて、入り口の方へと向かった。
何か物音がしたような気がしたが、今のレヴィにはそこまで気を回す余裕は無かった。
しばらくして、ベッドに近づいてきたロックが手に持っていたものは
―ワインの瓶だった。
「レヴィ、わかるか?ドンペリだ。張さんが俺たちにって…さすが天下の三合会だな」
ワインの中でも最高級のクラスに入る銘柄だ。
ロックはそう言うと、そのまま瓶に直に口付けてワインを呷った。
香りもへったくれもない飲み方だ。
「欲しいか?いつも安い酒しか飲んでいないもんなぁ、俺たち」
ロックはベット腰かけて、ぐったりとしたレヴィに向けて瓶を掲げた。

―飲みたい。
レヴィは素直にそう思った。
どちらかと言えば、バカ高いワイン一本より安いラム百本の方が嬉しいレヴィだったが
目の前にあれば話は別だ。
この先いつ死ぬかわからないこの町で、この機会を逃せば次にお目にかかるチャンスなどないだろう。
「―ッん」
まだイッた余韻が残っているのか、レヴィは思ったように声がだせない。
「レヴィ…」
グイっと、ロックがまたワインを呷る。
そして口に含んだままレヴィの口元へと顔を近づけた。
レヴィの唇がロックを迎えようと薄く開いた時
『ゴクッ』
こともあろうか、ロックがワインを飲み干してしまったのだ。
(あッ…)
レヴィが思うのとロックの舌がレヴィの口内に侵入したのは同時だった。
少しでも酒を味わいたいレヴィの舌が、ロックの口内で激しく動き回る。
もっと奥へ、奥へ。
幸運なことか、ロックの口内は少しだがワインの味がした。
「ん…ッん」
ロックの口内をレヴィの舌が支配していく。
舌はもちろん歯の上も舐めとり、喉の方へとレヴィの舌がロックを攻め立てる。
「あッ―んッ…」
―酸素が足りない
二人の唇が自然と離れた。
「美味しかったか、レヴィ?」
自分の思惑通りに事が進みロックは満足そうに微笑んだ。
「てンめ―…いい加減にしろよ…」
今度は声がでた。レヴィは凄むとロックを睨みつけた。
殴ってやろうと体を起こそうとしても、力が入らない腰と縛られた腕が彼女の邪魔をした。
「しょーがないな。じゃあいっぱい飲ましてやるから」
ロックはレヴィの顔に背を向けると、そのままレヴィの腰あたりに
自分の腰をおろした。


246 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/03/31(土) 00:24:44 ID:MqHEFj85
「ほらレヴィ。零すんじゃないぞ」
ロックの腕はレヴィの両足を開き、指がレヴィの秘所の花びらを開いた。
「えッ―てめェまさかっ、冗談だろッ!?やめッッひあぁぁぁぁぁぁ」
ワインの口をレヴィの秘所にあてがうと、そのまま膣内にワインを注ぎ込んだ。
赤い液体がトクトクと音を立てレヴィの体内に飲み込まれていく。
「レヴィ美味しいだろ?どうだ、一本百万のワインの味は??」
そのままグイグイと瓶を押し込む。
さっきから濡れっぱなしだったレヴィの秘所は、瓶の口を半分ほど飲み込んでしまった。
「残念だなぁレヴィ。お前が悪戯さえしなけりゃ、このワインはお前の口から味わえたのに。
まあ良いか。こっちのクチから飲めてるんだし」
更に瓶を膣と平行にし押し込む。
「ロック…やぁめ…」
「飲みたくないんだったら、飲まなきゃいいだろ?
そうは言っても、こっちはさっきから歓んで飲んでるぜ。ホラ…」
元々半分ぐらいしか残っていなかった液体は、全てレヴィの体内に注がれてしまった。
「これで全部だ…レヴィ、ホラごちそうさまは?ちゃんと言わなきゃダメだろ??悪い子だな」
ロックは空いた手でレヴィの尻をパチンパチンと叩いた。
「ッつ―」
レヴィの目尻に涙が浮かぶ。一日で二回も泣かされるとは…
膣を圧迫される快感と、不思議に叩かれることで覚えた快感でレヴィはもはや訳がわからなくなっていた。
「うッ…ごちッ……そぅ…さま」
消え入るような声が部屋に響く。
「本当は…レヴィ、お前は良い子だよな。良い子には…
なんだっけ?リクルス飴だっけ??ご褒美をやらないとな」
ロックはレヴィの膣内に嵌まったままの軽くなった瓶を持つとソレを上下に動かしピストン運動を始めた。
「ぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
男のソレよりも更に固い瓶にレヴィの膣はよく吸い付いた。
膣の出口ギリギリまで瓶の口を引き抜き、また一気に押し込む。
「ロックぅぅぅぅかたぃぃッかたぃよッ」
レヴィの愛嬌が部屋にこだまする。
「あっあっあっ」
ロックも引き抜くための絶妙力加減に慣れたのか、今度は一定の間隔でピストン運動を始めた。
レヴィのあえぎ声も、瓶の動かされる間隔と重なった。


300 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/04/05(木) 22:04:24 ID:pj6IytOi
「気持ち良さそうだなレヴィ…
そんなトコロにこんなモン突っ込まれて……瓶だぜ、コレ?
こんな風に悦んでるお前の姿を
エダやダッチが見たらどんな顔するんだろうな?」
「―ひゃッあッ」
ロックはますます瓶に力をいれた。
「ううッ…」
「気持ちイイならちゃんと言えよレヴィ。
言わなきゃわからないだろ?」
わざとクリに擦りつけるようにして、瓶を引き抜く。
レヴィの膣はくちゃくちゃと卑猥な音を立てていた。
「ロっクぅぅ…あぁッ…
キモチイイ!!きもちいい…!!!いいッ…」
酒が十分に回ってきたのだろう。レヴィの顔が朱色に染まっている。
「酔ったのか?よっぽど美味しかったんだな、コレが。
レヴィ、お前のナカに何が入ってる??」
「ひぁッ…びん…ワいンの…あッぁ」
目の焦点が合っていない。口の端から透明の唾液がこぼれ落ちている。
「なんで気持ち良いんだ?」ロックの静かで低めの声が部屋に響く。
「あッんッ、かたぃから…かたいのがあッ奥にッあたッてンっ…」
「やっぱり硬い方が良いんだよな、レヴィ。もっと―
もっと突いてやるよ…」
「んッッっッあぁぁ―」
入るギリギリのところまでレヴィの中に瓶を差し込んだ。
レヴィの膣は瓶の細い部分を丸々飲み込んでしまいそうだった。
そしてロックはゆっくりと瓶を引き抜いた。ねちゃりと音がした。
「見ろよレヴィ。いっぱ垂らしたな…
コレ全部お前のやらしい汁なんだぜ」
レヴィの顔の朱色がもっと濃くなった気がした。
ロックはレヴィに向けて瓶を振る。
底の部分には少し白くにごった液体が溜まっていた。
それを愛しそうに見つめると、ロックは手のひらに液体を垂らせて
手のひらを自らの舌で舐めまわした。
「ろック…やぁめろよっ…きひゃないだろ…」
「甘いよレヴィ。美味しい…
さっき飲んだバカ高いワインよりよっぽどコッチの方が美味いよ…」
ロックの大きく開かれた指と指の間から、ちろちろと赤い舌が見える。
もう一度手のひらに液体を垂らすと、その手をレヴィの口元に持っていく。
手のひらからこぼれ落ちた液体がレヴィの顔を汚したが、ロックは気にしなかった。
差し出された手に、レヴィは何も言わずにしゃぶりついた。
ロックが先ほどまでしていたように、手のひらを舐め、指をしゃぶる。
もちろん指と指の間も忘れない。
「レヴィかわいいな…」


301 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/04/05(木) 22:06:18 ID:pj6IytOi
急に、初めて出会った時の東シナ海の塩のにおいを思い出した。
―あの時はこいつに銃を突きつけられたっけ…
それが今じゃこうだ。
縛られて、瓶を突っ込まれて、自分の愛液を悦んで舐めている。
ついでにいうと普段の彼女からは想像もできないドレス姿だ。
最高だ。ホントに―

ロックは自分の下半身が今までに無い程熱をもっているのを感じた。
そろそろズボンが耐え切れないと悲鳴をあげている。
だけど、まだここでコレを挿れる訳にはいかない。
もっと…もっと…焦らして…

「なぁレヴィ。お前さっき硬いのが良いって言ったよな。
ならずっと瓶を挿してろよ。お前にはコレがよく似合ってるぜ」
ロックは空になった瓶をまたレヴィの秘所にいれようと身をかがめた。
「いやッ―」
赤い色のレヴィは足をきつく閉じて、瓶を拒否した。
「何でだよ?お前随分気に入ってあんあん声あげてたじゃないか」
「いッゃッだ…!!!
はぁ…もっとお…もっとほかのが…………ぃいんだょ…」
最後は消え入りそうな声でレヴィがつぶやいた。
「他のってなんだよ?レヴィ。硬いの挿してやるから」
「ちがぁうッ!ロッくのが……いぃ…
ロックのフとくてかたぃのがほひいッ…」
ろれつが上手く回らない舌が甘ったるい声をだす。
ロックにはソレがたまらなく愛しかった。
「レヴィ…お前が欲しいのはコレか?」
ベルトを外し、ズボンをずり下ろした。
いきり立った己を掴んでレヴィに見せると
レヴィが安心したように軽く笑った。
「もう…我慢できそうにないな…」
自分に向けてロックは言い放つとレヴィの膣に一気にソレを押し込んだ。


302 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/04/05(木) 22:08:36 ID:pj6IytOi
「ゃッやぁぁぁぁンッ―」
「レヴィッ―いいか?気持ち良いか??」
瓶よりももっと太く、硬いモノがレヴィの身体に電気を走らせる。
「あつぃッ―ぁッい――ロッくぅぅぅ」
ロックは夢中で腰を打ちつけた。
レヴィの体が揺れ、上を向いていた乳房が身体の振動にあわせてゆらゆらと揺れた。
「あッあん…ロッくぅ…ぉ願ッんいだッ…手ぇを…
コレを外してくれッ…」
レヴィは縛られた腕を動かした。
「しょーがないな…」
繋がったままロックはレヴィの両腕を縛り付けていたネクタイを外してやった。
同時に更に強く腰を打ち付ける。
レヴィの自由になった手はロックの背中に回った。
そして強い力で抱きしめる。
「ロっク………」
焦点の合っていない、夢見心地の目でロックを見た。
「レ…ヴィ……こっちを見ろよレヴィ…」
ロックの腰使いが更に加速した。浅いピストンや深いピストンを織り交ぜる。
「ひゃっあッあッあッあ…」
「レヴィ…そろそろ…」
「あたしもぉ…ダメッぁっあッぁ…」
レヴィは絶頂に達しようとしていた。
「俺も…もう少し…」
ぐちゃぐちゃと結合部分から卑猥な音がする。
「レヴィ…いくぞ」
「イクぅぅぅううひゃぁぁッぁああぁぁぁ!!!!!!!」
二人は抱き合って快感に達した。
ロックは吐き出す瞬間に己を引き抜いた。
ぶちまけられたソレはレヴィの赤いドレスを白く染めた。
「はぁッ…んッ」
二人の熱い息が部屋中に充満した。



303 :ロック×レヴィ その後のその後 :2007/04/05(木) 22:09:26 ID:pj6IytOi
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ロックがバスルームから出るとベット上に人影が見えた。
この部屋には自分とレヴィしかいないはずなので
人影はもちろんレヴィ以外にありえないのだが、なんだか様子が違って見えた。
トランクスを履いただけの姿で、ロックが頭を拭きながら近づくと
レヴィがベットの上ですぅすぅと安らかな寝息を立てていた。
「レヴィ…おい風邪引くぞ…レヴィ」
揺り起こすような無粋なマネはせず、やさしくささやくと
―しょうがないなあ
と悪態をつき、ロックは暖房の温度を数度あげた。
レヴィの姿は風呂上りの全裸のままで、
髪の毛はまだ完全に乾ききらずに肌に張り付いていた。

一緒に二人で風呂に入ったものの
普段シャワーばかりで浸かるのに慣れてないレヴィはすぐにのぼせてしまった。
飲ませたワインが、まだ残っていたせいもあるのだろう。
「一緒にでるよ」
と言ったロックの声をさえぎり一人で出て行ってしまったレヴィは
よっぽど先ほどの行為に疲れたのか、すぐに寝入ってしまったのだろう。

ロックは倒れているレヴィの横に座ると
先ほどまで自分の髪の毛を拭いていたタオルで丁寧にレヴィの髪を拭いてやった。
「ごめん…レヴィ…無理させすぎきゃったかな。
お前があんまり可愛いから、ついいじめちゃったんだよ…」
長い髪に指を通す。
「あ…そうだ」
小さく呟くとロックは自分の着ていたスーツの上着からモノを取り出した。
それは教会でエダに渡されたルージュのうちの一本だった。
蓋を外し、中の口紅をゆっくりと引き出す。
そしてレヴィの頬に手を沿え、唇にひいた。
「おッ…―結構難しいなコレ」
唇からはみ出さないようにと気を使う分、手に力が入る。
「んッ…―」
とレヴィが身をよじる度、目を覚まさないかとひやひやした。
やっとの思いで口紅を引き終える。
赤い赤いルージュ
「あぁ、やっぱり似合うなこの色が…」
赤いドレスを脱いだ白い肌に、その赤は良く映えた。
赤い赤い血の色

―やっぱり彼女に似合うのはこの色なんだ
どんなに綺麗に着飾っても彼女に似合うのは血の色と硝煙のにおいで…

カトラスを振り回すイカレた女が脳裏に浮かぶ。

でも今日ぐらいは
今日ぐらいは硝煙のかわりに石鹸のにおいでも良いかもしれない―

ロックはレヴィの唇に小さくキスを落とした。



fin...





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