638 :592 1/3:2007/05/20(日) 23:55:49 ID:nO4aLfOs
これは背徳なのか。ロベルタは自問した。目の前で手に掛けようとしているのはこれ以上無く愛おしく、純粋な存在。
小さな、自分に安全を預けた者の寝息は安らかに健やかで。それこそ本来なら彼が失った母親のような目で見るべきだろう。
こんな感情、自分は異常なのかも知れない。いや、正常である訳が無い。だから生まれた感情だ。そうすれば合点がいく。
「若様…」
青春は、紛い物だった理想の為に捨てた。あの時人を殺しすぎた為に人を愛せなくなったのかも知れない。
そんな自分を、過去を知って尚変わらず接してくれた人。
そう考えると胸が締め付けられた。一生を尽くせれば、この思いを遂げられれば良いと。

それでも主従の関係を超えようとしている自分が居た。私はやはり獣だと、自嘲しながら。

「ロベルタ?」
「はい。まだお休みになられないのですか?」
「うん…」
ガルシアはベッドから体を起こしながら目を擦った。この部屋では月の光が一番明るい。
「ねぇロベルタ、アレやってくれない?」
「若様、あまりご無理はなさらずに…」
「でもアレをすると、ぐっすり眠れるんだ」
「…わかりました」
この行為の真の意味に、ガルシアはまだ気付いていないだろう。
ロベルタだけがその意味を知っているからこそ、ガルシアは簡単に頼む事が出来る。

639 :592 ロベルタ×ガルシア 2/3 :2007/05/20(日) 23:57:15 ID:nO4aLfOs
「宜しいですか?若様」
「うん」
メイド服をその場に落とし、ロベルタは同じベッドに入った。ガルシアは寝間着越しにその素肌を感じる。
「あっ…若様」
「ダメ?」
「宜しい…です」
母を早くに失ったせいか、ガルシアは胸に固執した。ロベルタの体は筋肉質だったが、その部分は女らしい膨らみと柔らかさで、ガルシアの望みを満たす。
「うわ…柔らかい」
「い、いつも触っておられますが…」
「だって、いつもは下着とか着けてるでしょ?それにパパの前じゃ恥ずかしくて触れないよ」
ガルシアの返事は無邪気だったが、その分ロベルタは興奮した。汚れないものに与えている感覚。これが快感だった。
「あれ?先っぽ苦しそう」
柔らかさの中で唯一固くなっている突起を見つけて、ガルシアは言う。
「撫でてあげる」
「ふぁっ…」
幼い少年の指は柔らかく、肌の柔らかさがその突起に吸い付いた。そうして益々、その突起は固さを強くしていく。

「わ、若様…」
「解ってる。お勉強でしょ?」
勉強を合い言葉に、ロベルタは体勢を変えた。ベッドの上部に座り、膝を折り曲げて開脚する。ガルシアは興味をもって、その中心に注目した。
「本当にボクのと全然違うや…」
これが最も大切な、女性器だと言う認識はガルシアには無い。ただロベルタが、男女では体の作りが違うと教えただけだ。
その違いを確認するという意味で、勉強と言う言葉を使っていた。
「ねぇロベルタ?」
「はい?」
「女の人っていつもこんななの?」
「こんなとは?」
「なんだか濡れてるみたい」
「…!」
ロベルタは返事に詰まった。羞恥と返答。その両方にこまったからだ。
助け舟をだすように、ガルシアが言った。
「ロベルタがいつもこんなのだから、こうなんだろうね。それより勉強しようよ?」
相変わらずの無邪気な答えだったが、ロベルタは更に顔を赤くした。


640 :592 ロベルタ×ガルシア 3/3:2007/05/20(日) 23:58:34 ID:nO4aLfOs
「ボク、昨日までのヤツ全部覚えてるよ?確かめて良い?」
「よ、宜しいですが…」
実際に触って勉強するのはラブレス家の方針だが、その例に違わずガルシアは触れていく。

「えっと…このちょんってなってるのがクリトリス…」
「ひゃっ!」
「それとここがオシッコの穴…そういえばロベルタ?」
「な、なんでしょう?」
「ロベルタはなんでお漏らしするの?時々するでしょ?」
「あれは…」
勿論、絶頂と言う事を知っている訳が無い。
「ま、ロベルタが掃除してくれるから良いんだけど…それとココ。今日も入れて良いんだよね?」
「も、勿論です…」
ガルシアの指は女の入り口を指していた。

「なんでだろう。ロベルタと勉強してるとオチンチンが大きくなるんだ」
「それは男の子なら当たり前なのですよ」
「でも、ロベルタの中に入れて気持ちよくなったら元に戻っちゃうよ?」
「それも当然なのです。若様…」
まだ発達の見込みのある自分の男を、ガルシアは握り締めた。膝立ちになりながら、ロベルタの入り口に先を合わせていく。
「ん…ヌルヌルして入らないや」
「若様、私にお任せ下さい」
先が触れているだけなのは、ロベルタにとって切なかった。入り口を指で開き、目標を定め易くした。
「じゃ…行くよ」
「ええ…あっ」

ロベルタにとってサイズは問題無かった。相手がガルシアであることに意味があった。男性経験を少なからずしていたロベルタの女は、ガルシアに快感を与える。
「ロベルタの…ボクのに絡んじゃってるよ」
「ど、どうですか…若様」
「うん…イイ」
流石に未発達なせいか、ガルシアの限界は速い。それでも、ロベルタは満足だった。
ガルシアの信頼によって、ガルシアと体で結ばれた事。そこに複雑さと若干の幸せを覚えながら。
数回程でガルシアは意識を失い、汗まみれとなったベッドで夢の中に落ちる。
ロベルタは満足できなかった時、その寝顔を見ながら自分で処理をする様にしていた。
そして、最近気づいた事。
「これは…」
指に、自分の粘液に混じって白いものが絡んでいた。
ガルシアの寝顔に、若干の遠慮を込めて口づける。
「若様…」
いつかこの行為の真の意味を知った時、彼はどんな反応をするだろう。ロベルタはそこに不安と、それ以外の何かを思いながら汗まみれのシーツを取り替え、眠りに着いた。







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