352 :名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:50:33 ID:DWSTYB8W
 いつもの時間、いつもの場所にロックはいた。2丁拳銃と呼ばれる女と飲む為だ、
しかし、いつまでたってもその女は来ない、いやこういうことは今日はじまった事ではない。
いつも気まぐれなその女にとって最初から約束自体存在してなかったのかもしれない。
 だが普段のロックならそのまま一人酒を喰らい、中途半端な酔いで宿に帰るもんだが
今日のロックはそういうわけには行かなかった。


353 :352:2008/05/27(火) 22:04:19 ID:DWSTYB8W
 なぜならロックにとって今日の仕事は、ラグーン商会の荒事の分野の仕事に
手を染めてしまったからだ。
 今まで脇で見て来たにせよ実際、自分がやってみるとあまりの異質さに自分自身
が壊れてしまった。ロアナプラでは日常的に行われてる事にせよ、自分がこれまで
アイデンティティーにしてきた事を自分自身で否定してしまったのだから。
 カウンターで一人虚ろになりながら飲んでいると後ろから自分の名前が呼ばれた。
振り向くと、薔薇のタトゥーを腕に入れた、金髪女、暴力教会のエダであった。

354 :352:2008/05/27(火) 22:13:06 ID:DWSTYB8W
 最初、エダの方がからかう感じであったが、段々とロックの方が今日の事もありエダに絡んでいった。
普段のロックなら口が裂けても言わないであろう卑猥な事を平然とエダに浴びせかけ彼女の方が面食らって
いた。
 しかし、エダのほうも負けじとその卑猥な話に卑猥な言葉を返して応戦してヒートアップしていた。
「やらせろよ」
 ロックがストレートにエダに言った。エダは酒こそ飲んでるものの意識ははっきりしてる。
その後、ロックはその場で崩れ落ちてしまった。どうしようもない、急性アル中である。
 エダはロックをタクシ−で彼の宿へ連れていった。
 

355 :352:2008/05/27(火) 22:20:08 ID:DWSTYB8W
 ロックをベッドに寝かせたエダは冷蔵庫から酒を取り出し、自分も
酔えなかった分をそこで取り戻そうとしてロックの寝顔を見ながら酒を
飲んだ。
 「さっきの言葉といい、今日のロックはどうしたんだ・・・」
今日のロックが普通でない事を気にかけたエダではあった。
 「うーっ、うー」
 ロックは寝ながらも苦しんでいた。




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