322 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 22:59:34 ID:czaN7GAF

街の外れに佇む教会。本来神聖であるはずのその礼拝堂は、……ただ今目的を大きく違えている。
「で、どうなのよぉ、奴(やっこ)さんとは…いい加減ヤってんだろ?」
問うたのはシスター・エダ。
語ると長くはなるが、とりあえず今はこの通称「暴力教会」にて武器を商いながらも神の御心に仕えていることになって
いる…筈。多分。
「…またソレか、しつけぇな、どうもしねぇってばよ…」
一方、問われたのは二艇拳銃(トゥーハンド)レヴィことレヴェッカ嬢。街随一の海運会社の雇われガンマン。ただ今同僚
の元商社マンと社内恋愛謳歌中。
悪徳の街にあって尚悪名高いこの二人は、ただ今神聖なる礼拝堂にて恒例のギャンブルがてらの酒盛り中。
例によって無一文後も更なる敗北を余儀なくされたレヴィは、足りない負け分エダの質問に答えなければならないという、
どこの青春映画の一場面だと突っ込まずにはいられぬ状況。
正直に答えようと答えまいと金が戻って来るわけでは無いのだから、適当に受け流そう、彼女はそう決めていた。
「どうもしねぇってこたぁ無ぇだろ、てめぇコラ。ハメてんだろ?毎日よぉ…」
「毎日なんざヤらねぇよ」
「やっぱヤってんじゃねぇか、このエテ公が」
「…………………チッ…」
酔っている…だからこんな誘導に引っ掛かるのだ…レヴィは腹立ち紛れにグラスの酒を一気に煽る。
「で、どうよぉ、ロックは?」
「うるせぇよ」
「日本人ってヤツぁ随分とマニアックなのが好きだっつー話だけどよぉ、ケツの穴緩くなってねぇか?」
イヒヒと嫌らしい笑みを浮かべるエダを睨みつけつつ一言。
「ねぇよ!」
「なら道具か?何突っ込まれた?」
「死ね」
「ん〜?じゃあナンだ?SMか?お前どっちだよ、シバいてんのか?ロックを」
「だから無ぇって、どうでもいいだろ、んなコトは」
「まさか、普通にハメてるだけか?」
「…………………………………………………悪いかよ」
レヴィは暫しの沈黙の末に真っ赤になって是非を問う。
「い…いやよ、悪いこたぁ無ぇけどよぉ…。あー、この際だから聞くけど…いや、まさかとは思うんだが、正常位か?」
「……………………………………………………………………あ〜〜!!うるせぇ……!!」
もちろんそれだけではないが、これ以上話を広げて薮蛇に陥るのは避けけるべきだと、そう判断した。だが。
「ハハハッ…!マジか!おめぇナニか?『今あたし達愛し合ってる』みてぇな意味不明な自己マンだけでイケちゃったり
 するワケ?」
話は終わるどころか、大爆笑された。
「気持ちわりぃコト抜かすな、腐れ尼が」
「…否定しねぇ!否定しねぇよこいつはよぉ!」
馬鹿みたいにゲラゲラと笑い続けるエダを前にレヴィは顔を真っ赤に染めて机に突っ伏す。
「…お前、意外と可愛いよな…」
そんな恥じらうかのような様子を見てエダは呟く。
「あーうるせぇうるせぇうるせぇ!」
「で、アイツは死んだ蛙みてぇに股おっ広げた女にせっせとご奉仕してるってワケかい!飽きられるぜ?そのうち」
エダはおもむろに立ち上がり、茹蛸になっている女に歩み寄る。
「……………別に…黙って寝転がってるだけじゃねぇよ…」
「んー?レヴェッカちゃん達はいつもどんな風にメイクラヴしてるのかな〜?お姉さんに教えて〜?」
レヴィの背後から腕を絡ませるエダ。そんな彼女を邪険に振り払う。
「てめぇこの腐れ尼、何だって他人のナニが知りてぇんだ…」
「気になるじゃないよぉ、この街一人畜無害な優男とこの街一短気で凶暴なイノシシ女がベッドではどんなか」
「そんなの気になるのなんざテメェだけだ、他人のナニで股濡らしたけりゃ姐御んトコが常時バイト募集中だ。好きなだ
 け拝んで来やがれ」
「んなモン見てもつまんねぇだろ。で、どんな風に鳴くのよぉ…ほら、聴かせてみ?」

エダはレヴィの後ろへ回るとタンクトップの上から彼女のバストをまさぐる
「てめっ…この酔っ払い!何処触ってんだよ…離せっ…」
エダから逃れようと立ち上がり足を踏み出すも、昼から飲み続けた身体は酔いが回り切っていて…縺れて倒れ込んで
しまった。

323 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:00:21 ID:czaN7GAF
「プッ…だっせぇ…」
「クソッタレが」
這って逃れようとするレヴィに後ろから抱き着き、次は直に乳房を弄ぶ。
「あんらぁ?全身筋肉だと思えば意外に柔らかいじゃなぁい?」
「クソっ…揉むな…んっ…やっ…ぁ…」
不意に耳に舌を挿れられたことでおもわず声が上擦り、赤面する。
「ちょっとちょっとちょっとぉ?かぁわいい声で鳴くじゃないのさぁ?色男の前でもそうなのかしらぁん?」
「うるせ…っ、畜生…そんなに鉛玉喰らいたいかよ、クソ尼っ…」
「おぉコワぁ。いいじゃねぇかよぉ、キモチイイだろ?ほら、乳首も立ってる…」
そう言って立ち上がっている右のそれを爪先で思いきり抓りあげる。
「いっ…て……全然キモチよくねぇよ、クソッ」
「ん〜?ダァリンはもっと優しいか?」
当たり前だと言いかけて、それではエダの思う壷だと思い留まる。
「言いたくねぇ…」
「ォラ負け犬、質問に答えろよ。それとももしかしてシバかれてるのはおめぇの方かよ」
「だから!何でソッチに持って行きたがるんだよ、おめぇは」
「ぁ?そっちの方が面白ぇからに決まってんだろ?」
「くたばれ」
「なぁレヴィ、お前こんなに感度イイんじゃロックも喜んでるだろ?」
首筋を伝うエダの舌の感触に思わず震える。
「こっちはどうかしら…?ププッ…濡・れ・て・るっ」
エダはレヴィのジーンズにイキナリ手を突っ込むと割れ目をなぞりながらニヤリと笑みを浮かべる。
「いっ!?やめ……お前、そっちの趣味あんのかよ…っ!?」
「別に。何つーか、あるだろ?ノリとか空気とか。そうだ、このエダ様がマグロ女のレヴェッカちゃんにスィートハートとの
 熱い夜を演出するワンポイントアドバイスしてやるよ、どうせマンネリなんだろ?」
そう言って唇を重ねて来るエダ。
レヴィはタンクトップを剥かれながら、酔って溶けた脳みそで考える。
別にマグロのつもりはないが、ベッドでの営みがパターン化し、いわゆる流れ作業になっているのも事実。マンネリと言
われれば、そうかもしれない…そういえば最近は終わったらお互いさっさと寝てしまうことが多い。
ここいらで変化をつけて彼を喜ばせれば、きっとハッピーだ。
酔った末の短絡思考にも程がある自覚はあるが、まあいい。
挿し込まれてくる舌を躊躇いながらも軽く食む。自分のとも彼のとも違う煙草の香り。顔に当たるサングラスが邪魔だと
何となく不満に思い、何で不満なのだと、そんな自分を更に不満に思う。
「ほれ…まずは脱がせる練習だ…」
言われて真っ先に邪魔なサングラスに手を伸ばす。
現れたのは、薄暗い場所にあって尚、吸い込まれそうな明るい青。
癪で仕方ないが、綺麗だなと思う。
そう、このクソ尼は中身はともかく見てくれだけは美しいのだ。
コールガールのようなナリをしているとなかなか判りにくいが、こうして漆黒の修道服に身を包み、下品なサングラスを
取り去ってしまえば、100人いれば100人が振り返る絶世の美女というヤツだ。
頭を覆うベールを取り去ってやると、零れ落ちる金の糸と、自分の使うそれとは違う上質のシャンプーの香り。
思わず手が延び、無意識に「キレイだな」と口に出る。
これはエダも予想外だったらしく、真っ白な肌を朱に染め、それでも指導を一つ。
「お前はよぉ、普通に脱がせてどうすんだ、口でスルんだよ、くちで!」
「アイツはいつもボタン付きのシャツだ」
「口で外せよ。寧ろボタンだから興奮すんだよ、慣れりゃ簡単だぜ?ほら、ワンピースの後ろ!ボタンだからやってみな」
ケープを外して俯せ寝になり先を促すエダ。
レヴィはそんな彼女に覆いかぶさり、首元に唇を寄せる。
彼のシャツより少し丸みのあるボタンが並んでいてうんざりする。
コレ全部外すのかよ、メンドくせぇな…一瞬そんなコトを考えながらレヴィは袷の布を口にくわえた。

324 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:02:33 ID:FBupvdi9
エダの言う通り、初めはモタつきもしたがコツを掴むとプツプツとリズミカルに外すことが出来た…が、「もっと焦らしな
がらするんだよ」とまたしても「指導」が入る。
内心舌打ちしながらも、一つボタンを外す度、ダイレクトに鼻に広がる彼女のニオイに興奮を覚え始めていた。
目の前に姿を現し始めるエダの真っ白でしなやかな背中。
女らしいなと、そう思う。自分は筋肉ばかりだし日に焼けて真っ黒だ、と。
実際エダより逞しくはあるが、レヴィの体型は誰もが羨む均整の取れたものであるし、こんな南国の港町で彼女のよう
に生白い肌をしている者などそうそういない。
だが、目の前の華奢な背中に少しばかり女としての劣等感を抱く。
彼と抱き合うようになる前にはこんな事を考えたりはしなかったし、男に負けるものかと筋肉を付けることに躍起になっ
ていた。
今だって筋トレは欠かさない。
自分のみならず、彼を守り…二人生き残るためには必要だから、だから…。そう、だから、羨ましいとは思わない。
これは本当だ。
が、考える。彼も本当はこういう「女らしい女」の方が好きなのではないか、と。


自然と手が延び、滑らかな肌を撫でる。
「お前、真っ白だな」
「そりゃおめー、元の肌色が違うからな。昼間は黒尽くめだし」
「よくそんな暑苦しいカッコしてられるよな」
「ヤんなるぜ、全く」
そう言って起き上がると「ほれ、続き」と脱がすよう誘って来る。
酔っている。その自覚はある。引き返すなら今だ。それも理解はしている。エダとシてみたいなどと思ったことは今まで
一度だって無い。だが…。
「口で?」
何故か、そんな問いが口から出ていた。
「どっちでもいいぜ?手使うなら開けたトコに吸い付きながらでもいいカモな」
言われるままその白い背中に唇を寄せ、服を肩から引き落とす。
流石に彼女相手に痕は付けないが、それでもこれが彼相手だったらと考えると興奮せずにはいられない。
いや、それだけではない。
「彼を相手に」だけではなく、「彼にされたら」ということも考えてしまうのだ。
3回セックスしたならば、2回はキスされながら服を剥かれている…だからそんなのは珍しい行為ではないのに、それ
でも思い出して欲情して股を濡らしてしまうのだから、我ながら溺れていると思う。
こんなこと、エダはおろか彼本人にだって恥ずかしくて言えない。

エダの、華奢で白いクセに、貧相になりすぎるコトの無い背中。
服を剥き終え、背骨に沿って上から下へと舌を這わせると甘い吐息と共にピクリと震えてカンジているのがわかる。
(おもしれぇ…)
不思議なモノで、目の前の女を責めて鳴かせてみたくなる。
男はみんなこんな気分なのだろうか、だから…だから、ロックはいつもネチネチネチネチと、こちらがイくまでしつこく前
戯するのだろうか。だからいつもムキになって自分を鳴かせたがるのだろうか。だからいつもカンじているのがわかると
嬉しそうに笑うのだろうか。そう考えると…かわいいヤツだな…。
そんな具合に、別の人物を愛しく想っていると、エダが振り返り「なんかマジになって来たわ」と押し倒して来る。
発情気味の下着姿の女に見下ろされ、ジーンズのベルトを抜かれながら、さて今から何をされるのかと考える。
生憎と彼女にも自分にも相手に突っ込むナニは付いておらず、穴に突っ込むような適当なモノもそこらには無い。
首筋を舐められ、思わず声を上げつつ、そういえばさっきはコイツを責める気満々だったのに、どうして組み敷かれて
るのだと、いつの間にか逆転している立場を苦々しく思う。
レヴィは負けじと、彼がするように両手で彼女の尻と太腿を撫で回しながら少しずつ彼女の中心を刺激する。
自分自身もエダの手によって下着越にまさぐられながら、この後はいつもどうされてるっけかと考える。
とりあえず指先で軽く撫でるように触ってやると、じんわりと濡れてくるエダのソコ。


325 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:02:57 ID:FBupvdi9
「色男はいつもそうやって焦らすのかい?」
エダはレヴィの施す拙い愛撫を冷やかしながら、下着の脇から直接中心に触れてくる。
先程から内から外からと刺激され続け(内からと言ってもロックのことばかり考え一人勝手に興奮していただけなのだ
が)、レヴィの中心は熱くふやけていた。
「そろそろ全部脱ごうぜ?レヴィ…」
そう笑いながら、レヴィの下着を引き摺り下ろすエダに応じるように、レヴィもまたエダの下着……レースのあしらわれ
た、華やかだが品のいいそれに手をかける。
「お前、尼がこんな派手なの履いていいのかよ」
「てめぇこそそんなガキも履かねぇような色気のカケラも無ぇ『パンツ』じゃロメオもがっかりだぜぇ?」
……やはりそうだろうか?さっきからエダの色気にあてられて、自分はこれでいいのだろうか?実はロックも不満なの
ではないか…などと、そんなことばかり考えてしまう。
身体つきは何如ともしがたいが、下着くらいならば…。だが、自分が今更こんなのを着けて変に思われないだろうか…。
ふいに黙り込んだレヴィに、まさか真剣に捉えるなどと夢にも思わなかったエダは、しみじみと「お前、ホント、何つーか
…変なトコで意外とカワイイよな」と、素直な感想を漏らす。
「うっせぇよ」
真っ赤な顔を背けるレヴィをからかうようにニヤけながら、「お前…ホントにロックのコト好きだよな」と顔を覗き込むと、
「……………………悪いか?」と肯定を意味する返事。
意外な反応にエダは目を見開く。
「いや、別に悪くは無ぇけどよ…。ほれ、おしゃぶりの練習だ」
そう言って手を突き出してやると、少し躊躇いながらも口に招き入れた。

そう、レヴィは最近では彼への恋情を隠そうとすらしなくなってきた。
普段の酒の席で、彼女から彼に向けた悪態やけなし文句が紡がれることは珍しくはない。
だが、話を聞いていれば解るのだが、彼女特有の口汚い言葉癖を丁寧に剥ぎ取っていけば最後に残るのは結局彼へ
の恋心。
「もっとエロくだよ。アイツの顔見ながらしゃぶるんだぜ?」
あの男がやって来るまでは…否、あの男に心を開くまでは…、レヴィの無駄話の相手といえば例外無く自分で、今日
みたいにだらし無く腰掛けては馬鹿話に花を咲かせていた。
「おいコラくそ尼、そもそもナニしゃぶるならともかく指しゃぶってどうすんだよ」
「解ってねぇなぁ…ねっとりヤるならこういう間接的なコトの方がイイんだよ…いいからしゃぶれ、舌使ってな」
最近だって月に何度かは二人でぐだぐだと酒を飲むのだが、その頻度は三分の一以下となっているし、それだって大
体が『ロックとケンカした』だの、『ロックがベニーと飲みに行った』だの、『ロックが書類を片付けていてシカトこきやがる』
だの、
『ロックがダッチと客に会いに行った』だの……要は意中の男の傍に居られないコトがきっかけだ。
「いいぜ、上手くなって来たじゃねぇか」
こと、この女との会話で男絡みの話題といえば自分の専売であって、彼女の男っけの無さをからかうコトがあれど、先
程のような惚気を聞かされる日が来るなんて想像だにしなかった。
「こいつをロックのだと想像しながら舐めな。ほら。舌を見せながら…いい顔だ。そんなにヨダレ垂らしてよぉ、エロいぜ?」
何故だか、先を越されたような、お気に入りのおもちゃを取られたような、自分でも理解不能で言語化できない不快感。
羨ましいなんて思っていない。こいつらが別れようと、ガキこさえようと、互いに溺れて破滅しようと、今のままのぬるい
関係を引きずろうと、どれも知ったことでないのだから。
だが、面白くなくてたまらない。こいつらを引っ掻き回してやりたくてたまらない。
…だからといって、普通は異性を寝取るのがセオリーだろうに、気付けば何故だか同性のレヴィを相手にセックスレク
チャー。我ながら意味が解らない。そして意味もわからずイライラする。
沸き上がる嗜虐心を満足させるべく、とりあえずは熱心にしゃぶられ続ける指でレヴィの口の中を引っ掻き回してやる。
4本の指をバラバラに動かし、舌と内壁をえぐる。
前触れ無く口内を荒らされ、えづきながら激しく咳込むレヴィを優越感をもって眺め、ゆっくりと手を抜く。
すっかり唾液でぬめった指で涙の伝う頬を撫でると、抗議の視線を向けてきた。

326 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:03:29 ID:FBupvdi9
「ほら、床に這いつくばって股開きな」
「…はぁ………ケホ………お前って……」
「お?ダーリンは後ろからはヤらねぇってか?まぁ、別にいつもみてぇに股開いてるだけでもいいけどよ」
乾いた方の手で仰向けの脚を割り広げ、唾液が滴る指をレヴィの股間に挿し入れる。
「…ん…そういうんじゃ…なくよ、ドSだなと思って……」
「…あ?そらお前、シバかれるよりゃシバく方が楽しいだろ」
熱くふやけるソコは素直に3本を受け入れる。
「んっ……まぁ、そう言われりゃ確かにそうなんだけどよ…あたしの趣味はガン無視か」
「ロックはよぉ、ああ見えてドSだぜ?絶対。ああいう一見おとなしいヤツほど相手を征服したがるんだ」
何で知ってるんだと突っ込み満載のレヴィ。この尼の人物評はいつも変なところで的を射ている。
「………………………チッ…」
「当たりか?」
レヴィの目の前にはニヤニヤと笑いながら覗き込むエダの顔。
「うる…せぇ…」
「お前はアレだ、大好きなダーリン相手なら踏まれようと刻まれようとイケちまうだろ」

股間に突っ込んだ指を折り曲げて窪みを小刻みに刺激する一方で、親指の爪でぷっくりと膨れた突起をゆるく掻く。
「あ……やめ……っ…」
「耳が痛いか?…さて、レヴィ。そろそろ二人で気持ち良くなろうぜ……ほら、お前も触れよ」
耳元を責められながら彼女の股へと導かれる指。
「ぁ…エ…エダ……ホントに…ヤるのか?」
「お前、ココまで来りゃヤるに決まってんだろ?アホんだら」
確実に快感をえぐる指、強引に塞がれる唇と侵入する舌。尼のクセにやたらとキスが上手いのはどういうワケだと内心
舌打ちする。
自らの下半身からは愛液が溢れてくちゅくちゅといやらしい音を礼拝堂に響かせる。…頭が、朦朧とする。
「て…てめぇに突っ込むモンなんかっ……無ぇ…ぞ…?」
背中にあたる冷たい床だけが理性を繋ぎ止めていた。
「ぁあ?持ってんだろ?指と、舌」
だが、そんな理性もそれも長くはもたない。
エダから香る微かなフレグランスの香りは妙に心地よく…。彼もこういうのを喜ぶだろうか…などと考え、酒と快感で鈍
りゆく意識の中、目の前の柔らかな身体に手を伸ばした。

327 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:04:25 ID:FBupvdi9
「ごめんくださーい」
そんな声とともに礼拝堂の扉が開き、朝の爽やかな空気が流れ込む。
声の主は祭壇に残る見馴れた酒盛りの名残を目に止め、いつもならば祭壇に突っ伏すか長椅子に寝転ぶかして潰れ
ている想い人を捜しながらそちらに足を進める。
だが、いつもいる筈の何処にも彼女の姿は見当たらない。
「場所を変えたのか?」
母国語で呟きながら祭壇の裏へと回り…そして絶句する。
そこにあったのは脱ぎ散らかされた衣服と、最近ではすっかり見馴れたレヴィの裸体、そしてそんな彼女の胸に顔を
埋める金髪の女。
残念なことに…いや、嬉しくないことは無いが…こちらも全裸だ。
彼が入って来たことにも気付かずすやすやと寝入っている二人の脚は…。
そう、透き通るように真っ白な肌のエダの脚と、健康的に日に焼けたレヴィの脚は。
それはそれは艶めかしく絡み合っていた。
ステンドグラスから差し込む色とりどりの光がそんな二人の周りを鮮やかに彩る、妙に絵になる光景。
そんな、目には嬉しいが個人的にはあまり喜べない信じがたい光景に、彼は軽くパニックに陥る。
(何なんだ…?何でレヴィとエダが裸で抱き合ってるんだ?そっちのケがあったのか?いや、でも4日前だって普通に
 シたし…いやいや、その「普通」ってのがダメなのか?もしかして 俺って飽きられてる?俺では満足してなかったの
 か???けど…今までそんなこと一言も言わなかったし…。そもそもこれって浮気なのか?いや、でも女の子同士
 だし…いや、でも…そういうのが好きならありえない話じゃないし…いや、でも………)
あれやこれやと考えるうちに目眩を起こしてよろよろと後ずさって椅子にぶつかる。
ごとりと椅子が傾く音が朝の礼拝堂に響き渡った。

「ん…あ?」
音に反応したらしきエダと目が合う。
まだ覚醒し切ってない目は気だるげで、正直男心をくすぐられずにはいられない。
「………………………………………………………あー。…………はぁい、色男。お・は・よ」
彼女は、数秒経って状況を理解したらしく、いつものように彼に挨拶しながら起き上がる。
…レヴィの身体で隠れていた裸体の全貌があらわに…。
「ああああぁぁぁあああああああああああっ!ちょっ…待て!エダ!服着て!服ぅっ!!」
思わず大声で叫ぶロックの声に、続いてレヴィも目を醒ます。
「ん……ろっく…?……………………え?……あ…あ…ぁ…ちが…ロック、これは…あ…えっとだな、その…あ…違…」
一人真っ青になってどもり続けるレヴィを尻目にクソ尼はいわゆるビッチの本領を発揮。
「ねぇロック?こんな山猿とばっかハメてもつまんないでしょ?たまには趣向を変えて私とイイコトしましょ?」
「え?いや、あの…俺はさ、その……ま、満足してるし…」
「ならぁ、3Pでもいいわよ?あんたはちょっと大変かもしれないけどね…こいつ締まりはイイけど声我慢するし面白く無
 いでしょ」
それがまた可愛いのだと思いつつ、締まりがいいって…何でそんなコト知ってるのだ、と二度目の目眩。
「あ…。せっかくだけど遠慮しとくよ。それよりお願いだから服着て下さい。」
「ロ…ロ、ロック…あのな?…ぁ…何ていうか…ょ…酔っ…てたんだ……じゃなくて…酔ってたからこうなったんじゃなく…」
相変わらず一人どもり続けるレヴィ。とりあえず、必死に言い訳しようとしているということは、愛想を尽かされたわけで
はないようだ。
「おいおいロック、守護天使様のハダカなんか滅多に見れるモンじゃないぜ?ソコの筋肉女よりずっといいカラダしてるだ
 ろ?見て見て〜乳首もピンクだぜ?」
「いや、だから、そういう問題じゃなくて」
「ロ…ロック…やっぱ筋肉ばっかより…や…柔らかい女な方がイイのか…?」
三人三様の思惑がまるで食い違い……まるで収拾がつかない。頭が痛い。さっさとレヴィを連れて帰って二人で話すのが
吉だ。まずは自分の思惑を優先することに決めた彼は、話を全てぶった切るべく口を開く。
「あーはいはい。レヴィも服着ような?昼から荷積みだろ?」

328 :名無しさん@ピンキー:2008/09/14(日) 23:07:49 ID:FBupvdi9
だが…。
「や…やっぱ、そ、そ…そうなのか?だからいつも、胸ばっか…さ、触ってんだろ!?」
「あんらぁ、色男ったらおっぱい好きなの?触ってみる?レヴィより柔らかいぜ?」
「エダ…頼むから少し黙ってて…」
「ちょっとぉ、ツレないわねぇ…。ま、アタシはいつでもOKだからさ、レヴィには内緒でイイコトしようね」
何故こうもレヴィを刺激するようなコトばかり言うのか。もうイヤだ、早く帰りたい。
「ほらレヴィ。帰るよ。服着て。」
ロックはあられもない姿で床に寝そべるエダから目を逸らしつつ、床に散らばるレヴィの衣服を拾い集めて渡す。
「……怒ってるか?」
彼女は真っ赤な顔で彼を窺う。心なしか目が潤んでいるのが……たまらない。
「…そんなにビクビクされたんじゃ怒る気だって失せるよ…」
エダが後ろでゲラゲラと腹を抱えている。
「…ぁ………ぅ………ぁ…………ぁ…あっち向けよ!!服着るから…」
情夫相手に何を今更と言わざるを得ない彼女のそんな態度に、ロックは改めて顔を真っ赤に染め、エダの笑い声は一層
大きくなった。
「うるせぇよ!!!エダ!くそばかやろう、ああぁぁああ、ちくしょう!!」
レヴィの悲痛な叫びは、厳かな空間に溶けて、消えた。




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