月刊コミック電撃大王にて連載されていた烏丸渡氏の作品。全10巻完結。
内容は、主人公の青年・三神シゲルが謎の少女・天宮鏡花と出会い、命がけのゲーム「NOT LIVES」に挑むというもの。
いわゆるデスゲーム系と呼ばれるようなジャンルに近いですが、少年向けコミック誌の作品ということで、頭脳戦よりも派手なアクションによるバトルシーンを重視している作品です。
物語の導入は以下のようなもの。
高校生・三神シゲルは、自分でオリジナルゲームを製作するほどのゲームマニア。
偶然、謎のゲーム「NOT LIVES」のディスクを手に入れることになります。
NOT ALIVEを起動すると、そこは現実空間と見まがうようなリアルな世界で、自分が少女のキャラクター(アバター)に。
未知のゲームに感動しながらも、少女本来の人格と協力し、襲い来る敵を倒すことに成功します。
翌日、三神は現実世界での登校中に、NOT LIVES内の少女アバターと遭遇。
少女(天宮鏡花)から、NOT LIVESに関する説明を受けている途中で、別のNOT LIVESプレイヤーからの対戦希望メッセージを受信します。
対戦を受諾すると、現実世界の時間が停止し、前回同様、三神は鏡花の中に意識だけの存在として入り込み、鏡花の身体を操作することに。
リアルな対戦ゲーム気分で考えていた三神ですが、対戦相手から「これはゲームアバターとなった人間を操作して対戦する命がけのゲームである」ということを告げられます。
辛くも勝利した三神・鏡花ですが、その後、敗北した対戦相手が無残に殺されてしまう場面を目撃。
三神は、このゲームを終わらせるため、NOT LIVESのクリアを目指すことになる、というのが大まかな流れです。
第9巻収録の42話では、三神・鏡花と、ストラトスと呼ばれる少女プレイヤーとの対戦が描かれております。
ストラトスのスキルにより、戦闘フィールドはジャングルへと変化させられることに。
ストラトスのアバターが小型の虫だと見抜いた鏡花は、草原に火を放って迎え撃ちますが、ストラトスの動物を操るスキルにより、無数の猛獣たちに追い詰められて、毒蛇に噛まれ絶体絶命に。
毒により身動きを封じられた鏡花は、大蛇によりぐるぐる巻きにされ、頭から丸呑みにされてしまいます。
勝利を確信したストラトスは、鏡花のことは無視し勝利後のことを夢想し始めますが、そこで異変を察知。
ジャングルに目を向けると、操っていた猛獣たちはすべて倒れており、丸呑みにされたはずの鏡花もいつの間にか脱出しています。
実は、鏡花が火をつけた草原は、たばこの葉が群生しており、火ではなく煙でストラトスのアバターを攻撃するためだったと発覚。
煙の毒でアバターを操作できなくなったストラトスは動物を操ることもできなくなり、そのまま敗北する、という展開になります。
丸呑み関連シーンは以下の2ページ。
毒で動きを封じられた鏡花に大蛇が巻きつくシーン
鏡花の頭上で大蛇が大口を開ける、巻きつかれたまま頭から腰までを飲み込まれているシーン
その後、脱出後の数ページは鏡花が消化液まみれになっている描写があります。
ストーリーとしては王道的ですが先が気になる展開で、とっつきやすい印象です。
主人公がヒロインと意識を共有し、協力しながら戦う、のが特徴的な設定か。
ヒロインの鏡花も日常では可愛らしく、戦闘時にはかっこよく、と魅力的に描かれております。
お色気描写はあまりなく、ヒロインの下着姿まで。
戦闘シーンでは結構痛めつけられることが多いため、ヒロインのピンチ的な描写が好きな方も楽しめるか。
丸呑みシーンとしては、丸呑みにされる過程が中心。
丸呑み後の体内描写はなく、勝利を確信した敵役の女性が目を離した隙にいつの間にか脱出している、という展開なので詳細が描かれていないのが残念なところ。
丸呑みだけを目的とするには物足りないかと思われます。
徐々に追い詰められ丸呑みにされる、というピンチ展開はしっかり描かれているだけに、惜しい作品です。
以下、掲示板より抜粋
not lives9巻42話に主人公が大蛇に丸呑みされるシーンあり
体内シーンなどはなく脱出するため少し丸呑みシーンとしては弱いかも
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