ハルタ連載の柴田康平氏のファンタジー系ギャグ・コメディ作品。
内容は、獣耳の少女たちが住む魔法薬店にて、我が道を行く破天荒な姉レキと、それに振り回される真面目な妹ヨミの生活を綴ったもの。
ヒロインが涎を垂らす、嘔吐する、一度口に入れた物を他人に食べさせる、などのちょっと下品な描写が多め。
第6話「シャグ姉さんと煙草」では、レキとヨミが自分の尻尾を使い魚釣りをすることに。
冒頭、いきなり巨大な魚にぱっくりと呑み込まれるレキ。
川から上がったレキは、巨大な魚の口から顔だけを出している、着ぐるみのような状態にされていますが、
「大物が釣れたわ」
と、二人は何事もなかったかのように釣りを再開。
なかなか釣れないヨミは、自ら嘔吐したものを尻尾に塗り、餌のかわりにするという奥の手を敢行。
しかし、予想外の大物が釣れ、ヨミは巨大な魚の口の中へ。
口元から親指を立てたヨミの手だけがはみ出している、というところでこのシーンは終了します。
第7話「本当のカポネ」は、ヨミの愛読している小説の作家・カポネの冒険譚。
冒険家でノンフィクション作家(自称)であるカポネは、自分の体験を元に本を執筆している、という設定ですが、その内容はかなり脚色されて美化されている、という内容のエピソードです。
冒頭、危険植物生息のため立ち入り禁止の森の中、巨大なウツボカズラの中から悲鳴が聞こえます。
ウツボカズラの口部分を両手で持ち上げて脱出しようとしているのは、作家のカポネ。
全身消化液まみれにされ、喫煙者の自分を食べたらニコチンで腹を壊すぞ、と喚き散らしながら必死に抵抗。
意思が通じたのか、ウツボカズラは大量の消化液と共にカポネを吐き出します。
カポネは今起こった事実を、本の執筆時のためにメモをしますが、その内容はウツボカズラの攻撃を回避し颯爽と撃退する、という大いに脚色をしたもの。
さらに、調子に乗ったカポネはウツボカズラに詰め寄り大笑いをしますが、怒ったウツボカズラにより再び丸呑みに。
脱出したカポネは消化液まみれのまま、とぼとぼとその場を後にする、というところでこのシーンは終了します。
見た目は可愛らしいデフォルメされたキャラクターが、嘔吐したり涎を垂らしたりという醜態をさらす、ギャップのあるギャグ作品。
独特の雰囲気なので、好みが分かれそうな作品だという印象です。
丸呑みシーンとしては、丸呑みにされる過程、丸呑み後の体内描写の両方の要素あり。
巨大魚に呑まれる第6話「シャグ姉さんと煙草」の方は、ギャグに振り切った内容なので、丸呑み描写もあっさりとしてもの。
一方、第7話「本当のカポネ」の方は、意外にも体内描写もしっかり描かれており、丸呑み目的としても見るべきところがあります。
絵柄と下品な作風が受け入れられるならば、丸呑み目的として手に取ってみるのもありか。
Amazonでは、試し読みとして第1話が公開されております。
第1話に丸呑みシーンはありませんが、独特な作品の雰囲気は掴めるので、興味がある方はチェックしてみるとよいでしょう。
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