スクウェアの人気アクションRPGシリーズ3作目。
ファンタジー世界を舞台に、フェアリーに導かれた6人の若者たちの冒険を描いたもの。
今となっては現物でプレイするのが難しいため、聖剣伝説コレクションなどでのプレイを推奨。
こちらはグラフィックなども含め、原作であるスーパーファミコン版をそのまま移植し、ほんの少し追加要素を加えたものになっております。
2020年4月発売のリメイク版は、本作の内容を最新ゲーム機用に大幅リメイクしたもので、本項の内容とは大きく異なるため、以下のページを参照ください。
聖剣伝説3 TRIALS of MANA
グラフィックは2Dドット絵でキャラクターは2頭身。
スーパーファミコン後期の作品なので、スーパーファミコン作品の中ではかなりグラフィックは綺麗に描かれております。
システムとしてはアクションRPGですが、アクション性は皆無。
攻撃ごとにチャージタイムが存在するため、その実はターン制RPGの見た目をアクション風に見せているだけ、というような印象です。
6人の中から主人公を1人、仲間を2人決めて冒険をスタートすることになりますが、これは途中で変更不可能。
選ばなかったキャラクターは最後まで仲間になることはありません。
また、選んだ主人公によって大きく分けて3つに分岐するのが特徴。
特に終盤の展開は大きく異なり、主人公に選んだキャラと因縁が深い敵がラスボスになる、という流れになります。
ぱっくんトカゲ系
1体目の丸呑みモンスターはシリーズでおなじみのぱっくんトカゲ。
ストーリー序盤、幽霊船クリア後に訪れる火山島ブッカにある岸辺の洞窟というダンジョンに、ザコモンスターとして前作で序盤ボスだったぱっくんおたまが登場。
ある程度ダメージを与えるとぱっくんトカゲに成長します。
ぱっくんトカゲはこちらが攻撃した時に、低確率で「ぱっくんペロンッ」という反撃技を使用。
これは、長い舌で対象をとらえ、そのまま丸呑みにする攻撃です。
前作とは違い、丸呑みにされてもダメージはなく、吐き出されるまでの一定時間行動が不能になるだけ、という攻撃になっております。
丸呑みシーンを見たい場合は、反撃狙いでダメージを与えていくわけですが、こちらの攻撃力が高すぎるとすぐ倒してしまうので、調節が必要。
一撃で10~20程度のダメージが与えられる攻撃力(80~100くらい)がやりやすいです。
ダメージを与えすぎた場合はマップを切り替えるとモンスターの体力が全快するのでやり直すことが出来ます。
丸呑みモーションは、前作のように舌の動きに合わせて口元に引き寄せられるのではなく、ぱっくんトカゲが舌を伸ばした時点で、対象キャラはイベント中などで使われる驚きのモーションになって口元まで引き寄せられます。
丸呑みにされた直後、ぱっくんトカゲの口部分が大きく膨らみ、その直後お腹が大きく膨らんでぱっくんトカゲはゲップをしながら無防備状態になります。
前作とは違い、ぱっくんトカゲの向いている方向が上向き、下向き、横向きでお腹が膨らんでいるモーションがそれぞれ違うものになりました。
呑まれたキャラは一定時間後に、吹っ飛びモーションで吐き出されます。
岸辺の洞窟は一度クリアすると二度と入ることができないので、その後は零下の雪原に出現するぱっくんトカゲが狙い目。
こちらはおたまじゃくし形態ではなく、最初からぱっくんトカゲに成長した状態で出現します。
ただ、零下の雪原は岸辺の洞窟と比べると出現率が低め。
ストーリー終盤、光の古代遺跡にぱっくりオタマというモンスターが登場し、ある程度ダメージを与えるとぱっくんドラゴンという色違いモンスターに成長します。
丸呑みモーションや丸呑み攻撃の発動条件などはぱっくんトカゲと同じですが、ぱっくんドラゴンは光属性吸収という特性を持っているので、HPを削りすぎてしまった場合に、意図的に敵を回復させることもできます。
ゼーブル・ファー
2体目の丸呑みモンスターは、ストーリー終盤、ラストダンジョンの一つ前のダンジョン(選んだ主人公によって異なる)に登場する、巨大な3つの顔を持つ闇の神獣ゼーブル・ファー。
戦闘中、一定時間ごとにダークブレイゾンという丸呑み攻撃をしてきます。
丸呑みモーションは、ゼーブルファーの右の顔が息を吹きつけ、対象キャラは左の顔の口の中へ。
口の中でもぐもぐされて吐き出され、ダメージとともに吐き出されます。
ダメージは呑まれたキャラのHPの半分で固定ですので、この技でやられることはありません。
左右の顔の両方が生存していないとやってこないので、なるべく攻撃しないようにしてください。
余談ですが、このゲームにも前作同様「ちびっこハンマー」というアイテムがあり、それを使えば自由にキャラクターを小人状態にできます。
小人状態で飲み込まれるところが見たい、などこだわりがある人は使用するといいでしょう。
全体的に古臭さは感じるものの、ドット絵の美しさは今見てもなかなか見ごたえのあるか。
ストーリーは王道的でわかりやすく、万人受けしやすい印象です。
半面、ややゲームバランスが悪く感じる部分があり、選んだ主人公/仲間によっては後半戦はかなり苦労する部分も。
(ゲームシステム的に、攻撃魔法キャラが活躍しづらいため、アンジェラを選ぶと苦労しやすい。)
丸呑みシーンとしては、やはりぱっくんトカゲの存在が大きい。
体内描写はないものの、ドット絵アニメーションとして見ごたえがあるものとなっております。
今となっては古臭いと感じる部分は多いですが、丸呑み目的としてプレイしてみるのもありかと。
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