大好きな大好きなサッカー

 

それのお手伝いの為に私はここにやって来たのです。

 

   きっかけはサッカー

 

紅白戦の一週間前、マネージャーのが来てからと言うもの、毎日そのマネージャーに良い所を見せようといつもよりも何倍も何倍も練習に励む東京選抜メンバー達の姿が、そこに有る。

 

も段々仕事に慣れ始め、メンバーとも話を交わすまでにいった。

まぁそこまでになるのも、超がつくほど鈍感な相手では、一苦労だったのだが・・・。

 

 

 

―Bグループ練習が一段楽し、疲れきっている皆にはタオルやドリンクを一人づつ「お疲れ様でした。」と、丁寧に言い渡して回った。

もちろんにベタ惚れなメンバー達は、自分の愛する人にお疲れ様などと言われたのだから、練習がキツク、疲れきっているにも関わらず、気分は最高潮まで上がっている。

 

 

それぞれに笑顔でお礼を言い、(※一部例外も有り。)タオルをもらっていくメンバー達の中の一人、小さな舞姫、もとい椎名翼が一つの疑問をにぶつけた。

 

「ねぇ、はなんでこんな暑苦しい男子ばっかの世話をする、マネージャーなんかになったのさ?」

 

さすが翼さんとでも言いましょうか、誰もが聞きたくて聞けなかった事を簡単に、しかも下回りが良く回り、早口でそんな事を言いのけました。

 

「・・・し、あっ翼さん・・・?」

つい「椎名さん」と呼びそうになってしまったに笑顔で答える翼。

そう、翼は「自分の事は名前で呼べ。」と言ってあったのだ。

 

「何?」

「あっ・・・あの・・。」

「何?言いたくなかったんなら別に話さなくても良いけど。」

「いえ、そう言うわけでは無いんですけど。えっと・・・話しても笑いませんか?」

 

 

は下を向いて上目遣いで翼を見る。

「笑うわけ無いでしょ。」

「そうそう!早く話しちまおうぜ!」

何時の間にか翼との周りにはギャラリーが溜まっている。そのギャラリー達がを急かす。

 

「あ・・のですね・・。私、サッカーが好きで・・・。」

「うん。」

「小学校の頃は女子サッカー部まで入って、沢山練習してたんです。でも・・・中学校に上がる頃に両親が亡くなり、一人暮しをする事になってから、サッカーは止めてしまいました・・・。」

 

下を向き、今にでも泣き出しそうな顔で話し続ける

「でも、ここを通るたびに、皆さんの練習してる所が、とても羨ましくて・・・私もサッカーがもう一度したいって思ったんです。でもそれはもう出来なくて・・・だからせめて皆さんのお力になれれば良いなと思い、尾花沢監督さんに頼んだんです。」

 

「そうだったんだ・・・。」

重い雰囲気が漂う。しかし、それも3分も経たない内に椎名翼に破られる。

 

「ちょっと聞いて良い?。今の話の何処が笑えるワケ?」

「えっ・・・だって皆さん、私がサッカーしてる所想像できますか?」

 

にそう言われて、メンバー全員硬直。

 

誰一人としてがサッカーをしている所を想像できたものは居なかった。

皆の脳裏には「どちらかと言うと赤とピンクのチェックのエプロンが似合う女の子だよな?しかもちょっとドジだし・・・まぁそこが可愛くて好きなんだけどね。」

という、の質問には全然まったく関係の無い妄想が浮かばれている。

 

 

 

「・・・あの・・・?想像、出来ました?可笑しいでしょう?」

 

皆が何も言わなくなったのを「やっぱり・・・。」と微笑して、は再度質問をした。

それに律儀に答えるのは風祭将。

 

さんゴメンネ。想像・・・できなかった・・。」

「あっいいんです!風祭さんがそうやって謝る必要は全然無いんです。」

首を横にブンブン振って、一生懸命訴える。

 

「僕も無理だったよ。、いったい何処のポジションだったのさ?」

さすがの翼さんにも無理な事は有るらしく、話を変えようとそう言った。

「私の、ポジションですか・・・?」

 

人差し指で自分を指し首を横に下げる姿はとても愛らしい。

誰もがそう思った。

 

 

 

―しかし・・・そんな幸せなひとときをぶち壊す者が居た。本人である。

 

「私は・・・。」

 

ゴクン。

 

メンバー一斉に息を飲む。

 

「FWです。」

 

「「「「「「「「○*+▼}n+=!★!!!」」」」」」」」

 

メンバー達がそれに驚かないはずが無い。

 

「みっ皆さん?」

その一言で幸せな時からいち早く一気に現実に戻されたのは、珍しく(?)あの天城燎一だった。

 

「ほっ本当にFWなんかやってたのかよ?」

自分もそのFWで、FWの大変さは良く分かっている。

 

この細い手足がFWをやってたとは思えない。

それは後から現実に戻ってきたメンバー達も同じ意見だった。

 

「なんかって・・・天城さんもそのFWでしょう・・?」

クスクスを微笑む

いや、笑う所じゃないでしょ。と、何処からかツッコミが来そうだ。

 

 

「練習再開〜。」

そんな声が聞こえ、Bグループ、休憩時間終了。

皆は変な気持ちのまま、練習に戻ったのであった。

 

「皆・・・私がFWやってたって言ったら驚いてたな・・・。どうしてかなぁ〜・・・?」

 

メンバーの練習の姿を見て、は今日も天然の道を行く。

 

 

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この話はめちゃめちゃ楽しんで書けました♪

ヒロインの素性(?)も少し微妙に明かせたし・・・。

ただ、やっぱあれですね(汗)自分の好きなキャラは沢山出てくる。

っていうか全員出てくるとか言って特定の人しか出てないし?!?!?

あれれ〜?

まぁ・・・次頑張りましょう!!次!

次はヒロイン天然大暴走!なお話ですね!!

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02/10/12

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