もしも―・・・

 

自分の好きな人が、

 

目の前に猫の耳と尻尾をつけて立っていたら、

 

どうしますか・・・?

 

   change of form!【cat】/後

 

「・・・え?」

 

バタン!

 

「あっ玲さぁ〜ん・・・何故皆さんまで居るんですかー・・・?」

「大丈夫よ。」

「わざわざ出向いて下さったのはとても嬉しいんですが、私、獣化してしまったので皆さんには会えません!!」

 

外にはドアを空けようとしている西園寺監督と、自分が愛するに猫耳が付いていたなんて事を知ってしまった東京選抜メンバー達、一方。内側にはドアを必死で押さえているの姿。

 

「あっあの・・・西園寺監督。」

「何かしら?郭君。」

「今のって・・・猫の耳が付いていたような気がするんですけど。」

「あっ玲さん。言わないで下さーーーい!」

 

カチャ。

 

「「「「「「「あ・・・。」」」」」」」

 

「え?あっ!!」

 

 

思わず飛び出てきたにはさっきメンバー達がちらりと見た、そのもの。

 

猫の耳と。

 

尻尾だった。

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

あのままを外に出しておくのは危険なので、西園寺はを皆と共に家の中へ入れた。

 

 

さすがに全部見られてしまったので、は諦めて隠す事を止め、口を開く。

「皆さん・・・今日は練習に行けなくてすみませんでした。」

「いっいや!良いんだけどさっ!来られなかったのはソレのせい?」

思いっきり動揺している事を器用に隠せずに、藤代。

「ハイ。朝起きたら獣化してしまっていて・・・。どうしても取れないんです。」

「(取ろうとしたのか・・・。)」

そんな行動でさえ可愛く思えて仕方が無い。

 

誰もが同じに思う中、椎名だけの言った「獣化」と言う言葉が気がかりだった。

 

さっき獣化って言ったよね?」

「ハッ、はい。それが―「獣化って言うよりコスプレにしか見えない。」

どうしましたか?そう続ける途中で椎名によってそれは遮られる事になる。

「コスプレです・・・か。」

フゥと苦笑い。

「まぁ僕にとっては大歓迎だけどね。」

「え?」

「そんな事も分からないの?可愛いって言ってんの!」

「俺も思ってるぜ。」

「・・・俺もそう思ってる。」

ちゃん可愛すぎ〜〜〜vvv」

「似合う、って言ったら可笑しいのか・・・しかし、その格好は別に変だとは思わないが。」

「(犯罪だよその格好は。)」

 

 

「みっ皆さん・・・ありが・・とうござい・・ま・・す・・・。」

「え?なっ泣くなよ!」

「小岩煩い。さん、俺らがさんを傷つけるような事言った?」

もちろん、そんな奴がいたら後で怖い目に会わせよう。と言う考えを思い浮かべ、郭が訊く。

 

「あっ違います。私、こんな姿になってしまって、皆さんに嫌われるのが嫌だったんです。」

「嫌、、それは無いだろう。」

「そうだよ!不破君の言う通り、僕達がさんの事嫌いになるなんて絶対に無いよ!」

無敵の笑顔で風祭が言う。

「風祭さん、皆さん・・・私、選抜のマネージャーやってて本当に良かったです。」

 

 

天使の笑顔を取り戻し、が再び涙を零す。

 

その雫が猫の尻尾に付いた、と・・・その瞬間。

 

ポンッと小さな音がして。

 

猫耳も尻尾もまるで今まで無かったのかのように。

 

消えてしまいました。

 

「ん?あっ!」

「はい?」

「耳と尻尾。」

「え?あっあれ?無くなって・・・ますね。」

渋沢に言われて自分の頭を触る。

 

 

 

「玲さん。猫耳と尻尾、無くなりました。」

「そう、良かったわね。じゃあこれからもマネージャー続けてくれるかしら?」

「はい。もちろんです。お手伝いさせて下さい!」

「よろしくね。あら、もうこんな時間、私は用事があるのでこれで御邪魔させてもらうわね。」

「誰かと御約束ですか?今日は本当に色々とすみませんでした。」

「いいのよ。貴方が居ないと困るのは、私だけじゃないしね、じゃあ又。」

「はい!さようなら。」

 

は玲を玄関まで見送り、皆の居る部屋まで戻ってくるとこんな事を言い出した。

 

「皆さん、今日は練習行けなくてすみませんでした。あっそうだ、良かったら夕飯食べていきませんか?お詫びに、と言っても大した物は作れませんが。」

 

キュッ。とエプロンの紐を結びにっこりと微笑む。

話す事ができなくなったと言った方が正しいのか、それを聞いた東京選抜メンバー達は、皆無言になる。

 

「あの・・・皆さん?」

「「「「「「「「食う!!!」」」」」」」」

「ハイ!頑張って作りますね。」

 

両手の拳を軽く胸の前で握り締め、台所に向かう皆のお姫様。

その料理をしている姿を見、思う事は誰もが只一つ。

 

「(結婚したらあんな感じなんだろな。)」

 

そう考えると顔が自然に緩んでくる。

 

「藤代・・・鼻血出てるぞ。」

「そういうキャプテンこそ顔真っ赤ッス。」

 

「一馬りんごみてー!!!」

「結人も人のこと言えないでしょ?」

「・・・英士も何か・・気持ち悪いほど笑顔になってるぜ。」

 

「何だ翼。いつもの威勢はどうした?」

「・・・うるさい、六助。柾輝もなに笑ってんのさ。」

 

「水野君?大丈夫?」

「へっ平気だ・・・。(風祭は良く平気で居られるな。)」

 

 

しばらくして賑やかな夕食が始まり―・・・

 

 

今日の事件はこれで無事に終わったようです。

 

 

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ハイ終了。

めちゃめちゃ楽しかったです!!!

最後の藤代達書くのが楽しかった!

この時話さなかった人達は、話さなかったのでは無く、

話せなかったのですよ♪幸せいっぱいですね♥うふふ♪(ヤメレ)

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02/11/23

 

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