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サッカーが強い武蔵森中学。

 

そこには。

 

ひときわ輝いている1人の女の子が居ました。

 

   Help me!!!

 

「あーーーーーーーーーー!!!!!!!」

「・・・んだよ、うっせーな。」

「だって!部活さぼって裏庭で煙草吸ってる先輩見たら叫ぶしかありませんよ!?!」

 

―・・・この元気が有り余っていそうな少女が武蔵森男子サッカー部マネージャー、だ。

 

「お前こそ何でこんな所に居んだよ。」

「私は、濡れタオルを作ろうと水道に向かうにあたって、この裏庭を通った方が近いのでここに居るんです!それより三上先輩、煙草は身体に悪いんです!」

は三上にそう言い聞かせるように言った後、煙草を奪い、足で火を消した。

「さっ、練習戻りましょ?」

 

ニッコリ。

 

「つーかよ?誰かさんにタバコ取られたから口が名残惜しいんだよなぁ〜。」

「そうですか?誰かさんって誰でしょうね?あっ飴食べますか?」

「んな甘ったるいもん誰が食うか。それよりお前の口で名残惜しいのを癒せ。」

三上はを自分の方に無理やり引き寄せ口付けを交わそうとする。

 

「・・・!三上さん!!!!!」

 

あと数ミリだという所では三上の腕をするりと逃げた。

「へっへ〜残念でした〜。私だって日々昇進してるんですからね!」

はサッカー部のマネージャーになってから、毎日のようにセクハラを受けそうになっていた。

もちろん、そのセクハラをする権利があるのは、レギュラーだけなのだが。

 

「私を欲求のはけ口にしようとしても無駄ですよ〜だ!じゃあ私は、先に部活戻るんで、絶対来て下さいね。サボったら煙草吸ってた事、桐原監督に言いつけちゃいますよ!」

あの三上亮を脅し、は小走りで行ってしまった。

「あの野郎・・・俺を脅すとは言い度胸じゃねーか・・・。それにしても、欲求のはけ口って・・・あいつまだサッカー部全員が自分に惚れてる事知らねーのか。」

クックックと苦笑いしもう一言。

「まぁ俺も例外じゃねけけどな。」

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

あれは去年の4月。サッカー部マネージャー募集の時の事。

余りにも人が集まりすぎたのでオーディションを行った。

その中で、友達に無理やり連れて来られた様子で不機嫌な顔の女の子。

 

しかし不機嫌ながらもオーディション第一次審査には残っていた。

二次試験のリフティング10回を見事にこなし、サッカーの知識も申し分無い。

 

結局、武蔵森サッカー部マネージャーはに決まった。

 

翌日、サッカー部全員集めての自己紹介が合った。

昨日の不機嫌な顔をは裏腹に、

 

見事な天使の笑顔を見せられた。

 

もちろん、それを見た連中は皆一目惚れ。

まぁ俺はそん時まだの事を何とも思っちゃ居なかったが、その次の日に廊下で会った時にあいつは俺にこんな事を言った。

 

「私は他の女の子とは違いますから。覚悟しておいて下さいね。」

 

生意気な笑顔で言われた俺はその時あいつに惚れた。

俺にあんな態度とった奴は始めてだったからな。

 

それからあいつに触れて良いのは、レギャラーぶん取った奴って暗黙の了解が出来あがって、

 

そして今に至る。

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

「あっ〜♥」

「藤代?抱き付いたらサッカーボール当てちゃうから。」

濡れタオルを持って戻ってきたに藤代が駆け寄る。

 

「あっバレた?」

「っていうかね、恒例?あっはい。御疲れ様。」

濡れタオルをそう言いながら渡す。

「サンキュー☆あっタオル配んの手伝おうか?」

「ううん。気持ちだけ貰っとく、ありがとね。でも休憩時間はちゃんと休憩しないと駄目だよ。分かった?」

「分かった分かった。で、半分貸して?」

「分かって無〜〜〜い!!いいの!これは私やるから藤代は座ってて!後からドリンクも持ってくるからそこ動かないでね!」

「でも・・・。」

「何も聞こえませーん。」

 

藤代がここまでしつこいのはと一緒に居たい為と、他の奴とがあまり近づかないようにする為であった。

 

もちろん、藤代が自分の事を好きな事さえも気が付かないは、そんな事知る由もないのだが。

 

「おぅ藤代。いい御身分じゃねーか。」

「三上先輩!今までどこ行ってたんスか?」

「可愛い可愛いマネージャーとラブホ。」

 

 

藤代一時思考停止。

 

「・・・なっ!そんな冗談笑えませんッス!」

「冗談じゃねぇよ。気になんなら本人に聞いてみろよ。あっほら、丁度御出ましだぜ。」

 

「藤代ーはいドリンク。あっ三上先輩ちゃんと来ましたね。」

「さっささささささんきゅー・・・。」

「ん?どうしたの藤代?なんか凄く動揺してるよ?」

「藤代、聞かねぇのか。」

「きっ聞きます!!!・・・!」

「何?」

「さっきまで三上先輩とラッラブホ行ってたって本当・・・」

「なっなにそれ!そんなの嘘に決まってるでしょ!三上先輩、藤代に何言ってるんですかーー!!」

「冗談に決まってんだろ。冗・談。」

「どうせ言うなら笑える冗談にして下さい!うわ〜ん!渋沢キャプテーン!」

 

は渋沢の元に駆け寄ると。

 

 

 

ぎゅっと抱きついた。

 

「!!!!!!!!!!!!」

一緒に居た笠井少年声も出ません。

すると自分にも抱き着いてきました。

「うわ〜ん!たくみ〜ん!アホな藤代が私が三上先輩とラブホ行ったって聞いてきたよぉ〜!助けて!変態が2人も!」

 

「おいおい、俺んトコにも来いよ。ただし、そのまま無傷で返せるかは保証しないけどな。クック・・・。」

「渋沢キャプテン、変態が何か言ってますよぉ〜!」

、冗談だ冗談。が三上先輩とラブホなんか行く訳無いもんなっ!」

「藤代うるさーい!だから冗談は笑えるのにしてってば〜!たくみ何か言ってやってよ!」

 

「・・・三上、寝言は寝てから言え。」

 

「誠二・・・アホも程々にしなよ?」

 

 

「あははは。三上先輩と藤代怒られてるー!」

・・・笑ってんじゃねぇよ。」

「可笑しい時に笑って何が悪いんですか?」

〜可笑しいって酷いぜ〜!」

「あっはは。」

 

今日も武蔵森サッカー部は賑やかです。

 

明日も賑やかな時が

 

きっと・・・

 

待ってます。

 

 

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あはは。書いてるこっちが笑えます。

それより私はこのドリームで三上と藤代ファンを、

敵に回してしまいましたね(ーー;

私も好きなんだけどな、2人とも。

ただ書いてる途中止まらなくって・・・(いい訳)

ごめんなさーい!!!

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02/11/24

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