サッカー部のマネージャー、

 

 

毎日忙しい日々を送っています。

 

   Help me!!!/2

 

ジリリ・・・。

 

目覚ましが鳴り終わらない内に起きたのは武蔵森2年生、サッカー部マネージャー

 

ん〜、と伸びをして同室の友達を起こす。の朝は毎日ここから始まる。

 

準備をして学校に向かい、現在昇降口。

自分の下駄箱を開けた瞬間出てきたのは、複数のラブレター。

 

「・・・。」

―なんか、定番って感じ。

さすがに毎日違う人物や同じ人物からラブレターを貰っていると、ついそんな気持ちになってしまう。

 

「・・・女の子から又来てる、私なんかの何処が良いんだろ?」

ラブレターを手に取り、しばし考える。だが、すぐに手紙を鞄に入れて教室へ向かった。

 

 

「おはよう。」

ガラッとドアを開け席につくと、直ぐにの周りには人だかりが出来た。

〜お願い!今日数学当るの!ノート見せて♥」

「もう、良いよ、何処が分からないの?私で良ければ教えてあげる。人の見ても自分の為にならないでしょ?」

「ありがとー♪だからって好きー。」

「ハイハイ有難う。気持ちだけ貰っとく。」

こういう所がが女子にも男子にも好かれる理由なんだとは、本人はまったく気づいていない。

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

放課後は週に1度(多い時は3〜4回)、人目の付かない所に呼び出され、当然の如く告白をされてから部活へ行く。

 

返事は・・・

 

いつも、誰が、どうやって告白をしても、

 

NOの一声。

 

「ごめんね、貴方の気持ちは凄く嬉しい。でも、今はサッカー部の事で頭がいっぱいなの。」

武蔵森ともなる強豪サッカー中学となれば、マネージャーは一際忙しいので、色恋沙汰に付き合っていられるほど暇ではないのだ。

 

「あーーー!!居た居た!」

「藤代。」

「何?早く部活行こうぜ〜!」

「空気を読め、空気を。」

「?」

「もう。じゃあ本当にごめんね、さよなら。ほらっ行くよ藤代!」

「?あっああ。」

 

は自分に告白をしてきた男子に別れを告げ、藤代の腕を引きグランドに向かう。

 

「渋沢キャプテン、遅れてしまってすみませんでした!」

ペコリと頭を下げる。

「いや、何時もの事だろう?の所為じゃないよ、気にするな。それに今はサッカー部の事で頭がいっぱいと言ってくれただけで、俺は嬉しいんだ。」

ニッコリと微笑む。

「え?・・・あっーーー!!きっ聞いてたんですか!?」

「いや、三上が教えてくれたんだ。」

「みっ三上先輩〜〜〜〜!!!!」

 

クックック。

「わっ笑わないで下さい!人の告白覗き見するなんて最低ですよ?」

「覗いてたんじゃねぇよ。通りかかったんだ。」

「だったらそのまま通りすぎちゃって下されば良かったのに・・・。」

「ん?なんか言ったか?」

「イイエ何にも言ってませーん。」

 

 

 

、ちょっと。」

 

「はーい?何ですか?桐原監督。」

呼ばれてが駆け足で桐原の所へ行く。

「あれ?監督に何か言われてるみたいですね。」

「笠井、お前の前で良い子ぶるのやめろ。」

「え〜?してませんよ。そんな事。」

「口調変わってるぞ。あっ戻ってきやがった。」

「たくみ、三上先輩と何話してるの?あっ!三上先輩、たくみにまで変な事吹き込まないで下さいね。」

「それより。さっき監督と何話してたの?」

「あっ、その事?何か今日の練習ね、夜までやるらしいから、皆に伝えてくれって。」

「夜?」

「うん。9時ごろかな?」

「・・・お前も居んのかよ。」

「そうですよ♪マネージャーですから♥じゃあ私は皆に伝えてきますね。」

 

そう言っては皆の元へ行ってしまった。

「監督もやりますね。に夜まで練習の事言わせれば、嫌な顔一つせずに承諾しますもんね。」

「俺らもその中に入ってるだろうが。」

「アハハ。でも練習して今度の明星中との練習試合に勝てば、は喜んでくれるし、良しとしましょうか?三上センパイ。」

「・・・だからその二重人格止めろ。」

 

「三上先輩ーたくみー!」

 

子犬のように2人の元へ走ってくるのは、藤代である。

「聞きました〜?今日練習9時までやるんですよ!」

「知ってるよ誠二、さっきから聞いた。」

「監督もやるッスよね、に言わせれば誰も断らない事上手く利用して。」

「それはさっき同じ事を笠井が言った。」

 

「皆さん、休憩終わりでーす。練習再開して下さーい。」

そのの一声で、あの三上までもが素直に練習に戻る。

 

 

 

こうして日は沈んでいった。

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

 

「夕飯の時間で〜す♪」

その声で今まで動きっぱなしだった武蔵森男子サッカー部が、ぞろぞろとやって来る。

「あの、食堂借りて私が作ったんですけど・・・宜しかったですか?」

「・・・!!!」

数人の人が、それでクタクタに疲れていた意識をはっきりと保てるようになった。

 

なんたって、

 

の手料理が食べられるんだから。

 

 

「美味いよ!」

「そう?ありがとっ」

「まぁまぁだな。」

「三上先輩・・・でっでも!私これでも家庭科成績良いんですよ!」

「三上先輩の言った事は気にしないで、それより、本当に美味しいよ。」

「たくみ・・・?本当の事言って良いんだよ?」

、笠井の言ってる事は正しいぞ。」

「有難うございます、渋沢キャプテン♥」

 

 

こうして・・・夜は賑やかにやってくる。

 

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私の中での笠井くんは、

裏表が有るって感じなのですが・・・。

皆さんはどうですか?

三上先輩がちょっと優しくなっちゃいましたね(何処が)

本当はもっとクールでかっこいいのに〜!

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02/11/25

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