人間、長いコト付き合っていれば
イヤなトコの一つや二つ、見えてくるもので

しかもソレが決定的なまでにいっちゃってるモンだったとすれば






その二人の関係なんて






『破局』決定だね……















Long Time
















「………それで?」

「………………」






この船で、この相手と、仲間に認められた関係で、ココを提供してもらって。

もうどの位の時間が経ったのだろう。






自分で云うのもナンだけど。
アタシってば、けっこう厭っぽい性格で。

特に男と付き合うって云う行為は本当に長続きしなくって。

良くて半年、短くて一ヶ月、最悪は三日とか。
本当に自分でも呆れてしまう位に続かないのに。






だからこそ。
この男とそう云う関係になった時もその位だと思ってた。






なのに不思議なコトにコイツとだけは『二年』ナンて時間を共に過ごしていて。

もしかしてコイツがアタシの運命の相手なんだろうか、なんて思える位だった。






だけど、そんな乙女的思考が似合わないのか。
それとも何時もの長続きしない性格の所為なのか。

アタシはココでその相手を責めている。






そう、熱くもない、燃え盛っているワケでもない。
しかし消えてもいない炭のような恋心を抱いた相手を、だ。
















理由はよくある話で。






先日、寄った港での話。

妙に帰りが遅かったのは知っていたけれど。
それは何時もの方向音痴を発揮していたのだと、思い込んでいて。

『ゾロの方向音痴は今に始まった事じゃ無いから』と。
少々、おかしかった彼の行動もナンとも思わなくて。

でも今日になって気が付いてしまった。






彼の背中に残る、『他の女が付けた爪の痕』を。






しかも最低だよね。
行為の後になってからソレに気付くんだもん。

せめてスル前に気付きたかったよ。
そうしたら寸止めでもナンでも絶対にヤらせなかったのに!






あぁ、悔しい……

もう悔しくて悔しくて、頭がオカシクなりそう!!






そう云う風に思えば確かに彼の行動にはおかしな部分が見てとれて。
行為の最中も何処かお座成りになっているのは否定出来ない。

でもさ、こんなに長い時間を共にしたのに。















結果がコレ?






可笑し過ぎて笑えもしない。

















昔の自分が戻ってくるような錯覚を覚えて。

どんな時でも冷静で、物事を絶対に熱い目で見ない自分が確かに戻ってきてて。






頭の中がドンドン冷えていって。
連鎖反応で手足、お約束通りの身体の末端から体温が失われていって。

先程感じていた燃えるような嫉妬心も。
ソレに反応していってあっと云う間に鎮火して。

それこそ炎も一緒に凍る位に冷え切った。






コレがアタシの二年間だったのか、と思うと悔しいけれど。
でもこの相手を選んだのは自分自身。

恨むなら自分しか恨めない。






拗ねたような。
悪いのは自分のクセに、反省の『は』の字も見えない彼を視界に入れると。

何処か呆れた顔をした自分が居て。














あんなに燃えていると思っていた

ソレが過ぎても炭火のようにとろとろと燃えていた恋心が

はらはらと、はらはらと

灰になって消えていくのが

頭の片隅で確認されて















自分の中での、この恋が














終わったのを感じた……









楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル