『男を気持ち良くさせる』






それが……

それがの悩みの素だったんかいっ!!

















オネガイ 2



















ココ、GM号の倉庫の中でアタシとは二人っきりでお話をしていた。
俗に言う『女の内緒話』ってヤツだ。







でも……

でもね、ちゃん。






イキナリそれはないんじゃないのぉ……?







ナンか…一気に身体中の力が抜けた気がした。

脱力するなってのが無理な相談で。
でもそれこそ、こんなに言いにくくしていた悩みの原因で。







あ〜……

そんな顔でアタシを見ないでよ〜…

そりゃあ、アタシも何人かと寝た事位あるし?
それなりに男を喜ばしてきた事もあるわよ?

だけれども、ソレをどうやってこの子に伝えたらいいモノやら。
第一、女同士でどうしろっつーの!!?







心配そうに、不安そうにアタシを見上げてくるに、このまま黙っているワケにもいかなくなって。

「あ〜……と、そう……ねぇ…」

適当に言葉を発してみるが、彼女の視線はアタシから一向に外れる事がなくって。

「う〜…んと、……え〜っと…」

















ん?

そうだ、とサンジ君はもうデキてるっつってたじゃな〜い!!

だったら……

それ位はシテもらってるよ……ね?

















「あ〜……あの、サ……

「はいっ」







………気合は充分なのね……







「サンジ君とは、シタって言ってたよね?」

「は、はいっ」

「だったらサ、いろんなトコ舐められたりとかしてるよね」

は顔を真っ赤にして、それでも下を向きながらもコクリと肯いた。

「ココ……も、してもらった?」

その下を向いているの足の付け根。
下半身の真ん中。
イワユル性器のある場所をアタシは指さした。

「……っ!!?……!?」

想像通り、は言葉も出ないのか、酸素不足の金魚のように口をパクパクさせた。

「ある?ない?」

どうしたらココ迄赤くなれるのか、と云う位に赤くなってからは小さくコクリと肯いた。







「じゃあ簡単だネ」

アタシは、ほ〜、と安心した溜息を付いた。

真っ赤な顔をしたままはこちらを見て首を傾げた。

「…え?何でですか…?」

「ナニって、もサンジ君のを舐めてあげればイイじゃん」

「え?……ええっ!!?なっ……舐めるんですかぁっっ!!!?」

「うん、だってだってシテもらってるんでしょ?」

「そ……それは………」

「だったらもシテあげなきゃ♪」







うん、これで大丈夫!!

可愛い彼女が自分に奉仕してくれて喜ばない彼氏なんて居ないから。







これで問題は解決だ〜!! とばかりに、アタシはその場を立ち上がった。

「後はのテク次第だね〜。でもソレばっかりは経験と男の誘導次第だから」

頑張ってね〜、と倉庫を出ようと歩を進めたアタシの服がピン、と突っ張った。
あり?と思って下を見れば……







が潤んだ目をしてコチラを見ていた。

「どっ、どうしたの?」

じいぃっ、とまるで穴を開けるかのような勢いでアタシを見続ける彼女。

「ああ、だ〜いじょうぶだって!! だってアンタの中に入ったりするモンなんだから」

見慣れりゃ、結構カワイイわよ?なんてやっぱりトンでもない言葉を残しながら再び歩こうとすると、またもや服は引っ張られて。

「………、ちゃん…?」







なぁんか……

とってもイヤな予感がするんですけど…







「な……ナニ?まだ教えて欲しい事とかあるワケ?」

オネガイ!! 肯かないでと脳裏で強く念じてみたけれども……







無情にも彼女はコクリと肯いた。







あう〜……

アタシにコレ以上、ナニを教えろと〜……







イヤな予感は更に最高潮にまで膨れあがって。







「………まさか…」







そんな予感ほど良く当たる、そう云えばこんなコトワザもあったよな〜……







「ソレの……仕方を教えろなんて」







下から見上げてくるに合わせたくない視線を無理に合わせれば。

キラキラした真剣な眼に出くわして。







「…言っちゃうんだ〜……」







アタシの目からダァーッ、と滝のような涙が流れ出した……










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