BACK
『蛮ちゃん&銀ちゃん』
「右手と左手を合わせた時、どっちの手が鳴ってるんだと思う?」
「分かってるよ。両方があって初めて音が鳴るんだよねっ」
間髪入れずに返ってきた答えに、サングラスの奥の蒼い瞳が、僅かに細められた。
この問いに、何の疑問も持たず真っ直ぐ答えを返してくれるのを嬉しく思う。
自分たちの関係はまさに、右手と左手といったものに違いない。
二人で一つの道を行く。
「俺達は二人でGetBackersだ」
「うん。GetBackersのsは、一人じゃないって意味だもんね」