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パラコート (Paraquat) C12H14Cl2N2
無臭の無色結晶または白色から黄色粉末（水溶液は暗赤色、特異臭）
ビピリジニウム系に分類される非選択型（接触した全ての植物を枯らす意）除草剤のひとつ。
元々はメチルビオローゲン（methyl viologen）という名で、パラコートは商標名だったが今は一般名として使われる。
中毒死者多発のため、劇物から毒物に指定替えせれた。
致死性が高く解毒剤も無い。
塩素塩24%液剤のものなら、一口（約40mL）飲めば確実に死に至る。
大量服毒したときは呼吸循環不全によるショック状態に陥り、24時間以内に死に至る。
24%製剤原液が入った洗面器の中に尻餅をついた人が1週間後に呼吸不全で死亡した例もあるようだ。
服毒すると嘔吐・ノドの痛み・ショックが見られ、肝腎機能障害を経て肺繊維症へ進み死に至る。
致死率は現在の製品でも60%、従来品ならば80%以上。（液剤であるのが関係？）
神経系統は正常に保たれるため、中毒者は1週間前後、はっきりした意識を保ったまま苦しんで死ぬらしい。
酸素投与は、活性酸素が作られて肺障害がさらに進行するため厳禁。（肺水腫になるらしい）
日本国内では1999年にパラコート原体の生産が中止された。
2011年現在、濃度の高いものを入手するならばネットオークションだが、毒物指定されているのでほぼ不可能であると思われる。
海外からの個人輸入も不可能であると推測。
パラコート連続毒殺事件なるものもあった。
1985年4月から11月にかけて発生した事件。
全て未解決で、模倣犯や自殺・自作自演のものもある。
この事件を元にしてあるであろう話が名探偵コナンにもあった。
File71 ストーカー殺人事件 （名探偵コナン応援サイト 毛利小五郎探偵事務所）