警告!!
この物語には 読者に不快感を与える要素が含まれています!
読んで気分を害された方は、直ちに撤退してください!
この物語はフィクションであり、現実に存在する全ての人物・団体・事件・民族・理念・思想・宗教・学問・物理法則・自然現象等とは一切関係ありません。
現実と虚構の区別がつかない人は、以下の文を読まずに直ちに撤退してください。
この物語には 十八歳未満の読者には不適切な内容及び表現が含まれています。何かの間違いでこの文を読んでいる十八歳未満の方は、直ちに撤退してください。
なお、エロス描写に関して峯田はど素人です。未熟拙劣をお許しください。
ジャンル的には 現代・ファンタジー・アイテム・鬼畜・微弱電波・近親・ロリ・洗脳・孕ませ・ハーレム ものではないかと思われます。以上の属性に拒絶反応が出る方は、お読みにならないことをお勧めします。
より詳しく言うと萌え記号及びエロ嗜好的意味で 妹・ロリ・ヤンデレ・近親愛・孕ませ・実母・MC・ソフトSM・奴隷化・軽度のフェチ・多人数(男1人女複数)・レズ(女と女の絡み)・先輩系娘・ほんわか娘・依存症娘・眼鏡っ娘・服装倒錯・TS・僕っ娘・包帯少女 などの要素が含まれています。以上の要素に拒絶反応が出る方は、お読みにならないことをお勧めします。
作品中に 所々寒いギャグが含まれておりますが、峯田作品の仕様であります。ご勘弁ください。
基本的に 爽やかさとは無縁の内容となっております。主人公は腐れ外道です。これまた峯田作品の仕様でありますので、ご勘弁ください。
この物語は T.C様 【ラグナロック】様 難でも家様 きのとはじめ氏 のご支援ご協力を受けて完成いたしました。感謝いたします。
『ソウルブリーダー 〜無免許版〜 その20』
人間の欲望には限界がない。
特に子供は限度を知らない。一度快楽を知ってしまうと、気力と体力と好奇心が尽きるまで突っ走ってしまう。
四年前の俺と妹も、そうだった。
子供の頃から‥‥ と言うよりは、子供だからこそ互いの身体に興味があった。
好奇心にまかせて思うままに触り弄くりなめ回し玩んだ。
特に我が妹にとって兄のちん○は絶好のおもちゃだった。
思えば由香のフェラ○オ好きは、この頃にはもう下地が出来ていたのだろう。
俺たち一家が現在の家に引っ越してからは、沙希ねぇとの接点が徐々に減っていったのだが、逆に兄妹の仲は深くなっていった。
それまで三人でやっていたお医者さんごっこは、二人っきりでやることになった。
文字通りの二人っきりで。
沙希ねぇと一緒に‥‥ 俺たち一家が与渡本家で暮らしているときは、本当の意味で子供だけで過ごすことは有り得なかった。
姿は見えずとも、壁や障子を一枚か二枚隔てた場所に大人たちが居て、万一の時に備えていたのじゃよ。
今のスーパー女子高生な沙希ねぇしか知らない人には信じられないだろうが、当時の我が従姉どのはそれ程までにも病弱さんだったのだ。
本家の屋敷に、医師と看護婦が常駐しているぐらいにな。
で、俺たちの成長と共に頻度を減らしつつ、それでも一回ごとに内容を濃くしながら続いていた二人っきりのおままごとは、俺が小学校を卒業間近になると一旦途切れた。
何故かと言えば 俺が二次成長期を迎えたからだ。
それは冬の真っ最中な、よく晴れた土曜日のこと。両親が出かけていた昼下がりに起きた事件。
俺と由香は、久しぶりにおままごとの最中だった。
当時の俺は、流石に おままごと に興じるには年齢的とゆうか心理的に厳しいものがあったが‥‥
結婚式と称して妹と指輪の交換や口付けする事や、夫婦生活と称して一緒に風呂に入ったり、一つのベッドで素っ裸で抱き合いながら昼寝する事は大好きだった。
作るたびに少しずつ腕を上げていく、妹の料理や手作り菓子を食べる事も。
なんせほら 俺、シスコンですから。
その日 俺と由香はおままごとの定番、新婚さんごっこをやっていた。
ランドセルの鳴る音を聞きながら手を繋いで走って帰ってきた兄妹が玄関へ入ると、二人はその場で新婚さんモード全開だ。
兄は妹をお姫様だっこで抱えて階段を登り、妹は兄に抱きついて口付けをおねだり。キスに夢中になるあまり、二階の子供部屋まで日によっては何十分もかかることもある。
当然ながら、二つ並んだ子供部屋の前にたどりついた頃には俺の腕はすっかり痺れているのだが、由香が甲斐甲斐しく世話をやいてくれるので問題ない。
そして 妹に着替えを手伝ってもらった兄は、お礼と称して痺れがとれたばかりの手で妹を着替えさせるのだった。
お揃いのエプロンつけて一緒にご飯作って、いちゃいちゃしながら食べて、ソファーに並んで座って映画を見て、風呂に入って泡まみれになりながら洗いっこ。
風呂から上がってからは 火照った互いの体が冷めるまで裸体を触れあいさすりあい舐めあい、そして冷えてしまった身体を一枚の毛布にくるまってお互いの肌で温めあう。
眠たくなったら抱き合ったまま、手を繋いだままでおやすみなさい。目が覚めたら、毛布のなかで手足を絡めながら目覚めのキス。
どう考えても、今年で13歳と10歳になる兄妹のやる遊びではありません。とゆうか遊びかこれ?
当時の俺たちにとっては、これが普通だったから何とも思わなかったけど。
これだけなら、それまでに延々繰り返した おままごと と変わらなかったのだが‥‥
その日は、その後が違っていたのだ。
家にあったどの絵本にも直接的には書いていなかったが、性の知識が殆どない俺たちにも 一緒に寝ているだけでは夫婦とは言えない とゆうことは分かっていた。
夫婦は何かをしないと、子供ができないのだ。
それが何なのかはもう一つ掴めていなかったが、乏しい知識を基に色々と試行錯誤を繰り返していたのじゃよ。
具体的に言うと キスしながら由香の胸や尻を触ったり、キスしながら由香が俺の分身を触ったりとか、そうゆうことをな。
で、その日の我が妹は 兄の肉棒がまだ小さいうちに口に含んでおけば、口の中で大きくなる感触が味わえるのではないか と考えついたのじゃよ。
未だ性に目覚めていないお子様のものとはいえ、刺激をくわえれば反応するのが海綿体。快感も全く感じないわけじゃあない。
妹の口に咥えられた俺の分身は、吸われたり舐められりしゃぶられたりしているうちに元気良く屹立してしまい、妹を大いに喜ばせたのだった。
そして数時間後。由香はただ吸い付くよりも、唇で肉棒を締め上げて前後にしごく動作の方が俺を喜ばせることに気付いてしまった。
今までのどんな行為よりもその動きが兄を気持ちよくさせていると悟った由香は、溢れんばかりの熱意をもって繰り返し、遂に兄を絶頂に導いてしまった。
与渡大輔、当時12歳。
人生初の射精は妹の口の中でした。
そう、俺は妹に咥えられて精通を迎えたのだ。
止めたくても止めようがなかったのですよ。だって、俺は急所を咥えられたままだったんだもの。初めて味あう未知の快感に、止める気も起きませんでしたけど。
それから二月余りは、俺と妹が新婚さんごっこで遊ぶことはなかった。
暴発事故で仲が悪くなった訳ではない。むしろ由香は俺の汁を喜んで飲んでいた。この時から既に、由香は俺の体液を美味く感じていたのだろう。
気軽に遊べなくなった理由は簡単だ。
何時までも子供ではないことに、お互いが気付いてしまったからだ。
妹は一足早く到来した俺の性徴が不安でもあった。俺はこの一件を期に性欲に目覚めてしまい、それまで平気でやっていたスキンシップが急に気恥ずかしくなったのだ。
暫くして俺は、声変わりが始まったり発毛したり精液が白くなったりして自分が雄であることを自覚した。由香は俺の前で初潮を迎え、俺に手当を受けた。
そして俺たち兄妹は純真無垢な おままごと から、妖しい 秘密のごっこ遊び へと興味を変えていくのだが‥‥
その辺りはまたの話にしよう。
今の俺には昔話をする暇がない。
妹を可愛がってやると宣言したからには、待たせる訳にはいかんからな。
戸締まり確認。窓良し! カーテン良し! 鍵も掛けたし外出中の札も下げた。
魔界アイテムで音も臭いも問題なし、と。
さあ由香。じっくり可愛がってあげるから、制服を脱ぎなさい。
兄ちゃんに女子中学生の生ストリップショウを見せておくれ。
2
くるりくるりと 身を翻しながら我が愛しの妹は一枚一枚、服を脱いでいく。
うむ、今日は白のジュニアブラにタヌキさんパンツか。
脱ぐときは焦らすようにゆっくりと、脱いでからは軽やかに回って全身で俺の視線を受け止めている。
最初に脱ぐのはスカーフ。次にスカート続いてセーラー服。続いてスリップ、ブラジャーの順で脱いでゆき、ベッドに腰掛けて靴と三つ折り靴下を脱ぐ。
最後の一枚である腰の布きれだけは、由香ではなく俺が脱がすことになっている。それがストリップごっこの約束だ。
これには寝床の主導権は、あくまでもご主人様にあるとゆう意味が込められている。つまり由香の奴隷願望の表れなのじゃよ。
えっちに移るかどうかは俺に決定権がある。一応は、な。
中学生としては最も幼い部類に入るちいさな身体が期待と興奮で肌を朱に染め、潤んだ目が媚びの光をたたえて「はやく脱がして」と訴える。
幼さを強調する白い布切れに包まれた細腰は、俺の手が触れると同時に脱がせ易いようにと浮き上がるのだ。
可愛い可愛い血の繋がった実の妹が、えっちで一途なロリ奴隷。
しかも結婚も子作りも思いのまま。法律的にも家庭的にも無問題どころか、親族一同の支援を受けられる推奨行為だったりする。
恵まれている。恵まれ過ぎているぞ、俺は。
へたなエロ漫画の主人公よりも、都合の良い立場に居るじゃあないか。
感涙にむせびつつ、俺は妹の三角州に飛びついた。白い綿布地ごしに妹の腰を撫で回し、鼻で肉溝をこすりたてる。
「‥あんっ」
甘えた声で催促する妹の腰から最後の一枚を剥ぎ取ろうとしたところで、違和感に気付いた。あの青臭い匂いが、男の精の臭いがしない。
なあ由香。兄ちゃん、今朝お前に膣出ししてやったよな?
「うん。今日も濃くって熱々だったよ」
なのに何で中に残ってないんだ? お前の膣(なか)、からっぽじゃないか。
人差し指を口に含みたっぷり唾液をつけて、熱くぬめった割れ目に差し込み中を確認する。
やはりにじみ出してくる液体は透明で、朝に注いだ俺の体液は混じっていない。
「やんっ‥ ひ、ひる休みにっ 体育館の ビデで‥あらったの」
体育館とゆうと、来賓用のウォシュレットか。そういやあれにはビデ機能も付いていたんだっけ。
「だってお兄ちゃん、せいえきの味が苦手でしょ」
苦手とゆうか、嫌いだな。とゆうか不味い。
よし分かった。妹よ、お前は最初から兄ちゃんに授業サボらせてえっちする気満々だったのですね。
その為に俺を捜していたのですね。わざわざ洗ってきたわけだし。
「うん♪ シャワーも浴びてきたよ」
成る程、言われてみればスリップもブラジャーも夏場に半日着ていたにしては汗の匂いが少なすぎる。昼にシャワー浴びるついでに着替えたのだろう。
しょうがない奴だなあ。ま、今日は授業どころじゃなかったから別に良いけど。
‥‥と ゆうことは、このタヌキさんパンツが本日の勝負下着か。
なあ、由香。ふと疑問に思ったんだが、えっちのときにクマさんパンツを穿かないのは何故なんだ? あれ、お気に入りなんだろ?
「‥‥お兄ちゃん、クマさん嫌いだって言ってたから」
嫌いとゆーか怖いな、リアルの熊は。
熊が怖くないと言う人は、是非とも『羆嵐』とゆう作品を借りてきて視聴してくれ。リメイクではなく1980年制作の方を。
雪の降る夜に、小学生が山中の一軒家に一人っきりで居る状況だと言うことはない。
あれはトラウマになる。本気で。
それより更に数年前の幼児期に、雪崩に飲み込まれかけた事も有る俺は、今でも雪山が大嫌いだ。
狩猟や訓練なら解るが、趣味で冬山登山する奴の気が知れない。
いや、登るのも遭難するのも構わないが救助は求めるな。そのまま凍ってろ。
惨い とな? 好きで冬山に独りで登ったあげく道に迷う馬鹿にかける情けなんぞ、俺にはない。
ましてや雪崩を引き起こした上に、逃げようとする幼児の足を掴んで道連れにしようとした奴に、どんな情けを掛けろと言うのか。
あの局面からどうやって助かったのか、全く記憶にない。多分父さんが魔術か魔界アイテムを使ったのだろう。
うーん‥‥ リアルの熊はアレだが、お前のこどもパンツに貼り付いてる二次元クマは嫌いじゃないぞ。
とゆうか好きだな。お前の可愛さを引き立ててくれるから。
そう言えば お前と初めてえっちしたときもクマさんパンツ穿いてなかったか?
ほら 初夜でも秘密のごっこ遊びでもなくて、風呂場で洗ってやったときの事じゃよ。
はて? 由香の態度が変だ。何かやり場のない怒りに近いものがあるようだが。
‥‥ああ、そうなのか。
解ったよ。クマさんパンツの意味が。
俺と由香には、肌を触れ合わせている相手の感覚や感情を感じ取る能力がある。時と場合と相手への想いによっては、思考や記憶まで伝わったり流れ込んだりもする。
今この一瞬、思い出したい俺と思い出して欲しい由香との心が触れ合ったのだ。
見える。俺にも見えるぞ!
クマさんぱんつに関係する由香の思い出が、記憶が幻影(ビジョン)として俺にも見える。
これがサイコメトリ能力なのか。
実は 今朝、家を出る直前まで タヌキさんパンツ と 黒いレースの大人っぽいショーツ のどちらを勝負下着にしようかと迷っている由香の幻影も見えたりするのだが、そちらはひとまず置いておこう。
3
可愛い妹の口中で精通を迎える とゆうシスコン冥利に尽きるんだかトラウマなんだか分からない事件から二ヶ月余りが過ぎて、俺は一匹の雄になっていた。
いや、雄なんて格好良いものではない。はっきり言ってケダモノだった。
子供が性に疎いのは、性欲がないからだ。ないと言うか興味の方向性が違うんだな。
欲がないから興味が薄く、知識は脳を素通りしてしまうので蓄えられない。
だが一度目覚めてしまえば貪欲な好奇心と異様な集中力を発揮して、知らなくて良いことまで知ってしまうのだ。
これで俺が普通の12歳男子なら、エロ餓鬼が一匹誕生しただけなのだが‥‥ 困ったことに俺には由香がいた。兄が大好きで、なんでも言うことをきいてしまうブラコンさんが。
ケダモノ的欲望に駆られた俺は 身体を洗ってやる とゆう理由ををつけて、その日初めて雄として妹の肉を貪った。
初潮を迎えたばかりの幼い割れ目をこじ開けて、隅々まで洗い弄り舐め回したのだ。
妹が嫌がらないのを良いことに、外道兄の行為は二階の自室へ場所を移して更にエスカレート。
ペンライトを使って、大股開きさせた妹の股間を覗き込むとゆう暴挙に出たのだった。
あの日、由香の処女膜を確認した感動は一生忘れないだろう。
文字通りの処女地。まだ誰も触れていない秘密の場所が、目の前にある。
可愛らしい桃色の柔肉がいつか来る日を、強暴な雄に侵入され蹂躙される時をじっと待ち続けているのだ。
犯したい と強烈に思った。こいつを独占してしまいたいとも。
前にも言ったかもしれないが、俺は妹で性衝動に目覚めたのだ。
そのまま押し倒して突っ込めばただのロリコン近親強姦野郎だが、言うまでもなく俺は違う。俺は稀にみる鬼畜で変態な外道兄なのだ。
だから獣欲にまかせて妹の処女を奪うなんて、もったいないことはしなかった。
外道兄としては、嫌がらない妹とではなく欲しがる妹とえっちがしたかったのじゃよ。
‥‥正直に言えば あの時は由香の愛らしさに感動して、俺の欲望ジェネレーターは焼き付いてしまったのじゃよ。
興奮のあまり精神的に逝ってしまったから、その後はいわゆる賢者モードに入ったのだ。
理由はともかく一度落ち着いたから、まともな‥‥まともではないがより穏便な選択肢を選べた訳だ。
正気に戻った時には、流石に気恥ずかしくてとても続きなどできたものではなかった。
しかし次の日から、俺と妹のスキンシップは再開された。
由香の方からお誘いが来て、その誘惑を俺は断れなかったのだ。
そりゃ断れないでしょう、俺は常軌を逸している級のシスコンなのだから。
お医者さんごっこも新婚さんごっこも前以上に頻度を増し熱意を込めて繰り返され、以前とは違う、目的性を持った執拗な愛撫に戸惑っていた妹の肉体も、刺激を受け続けることで少しずつ雌として目覚めていった。
無論のこと 初潮を迎えたばかりの幼い身体が、一ヶ月余りとゆう短期間で逝くことを憶えた事は不自然に過ぎる。
やはりあれも、俺と由香の魔力が成した業なのだ。
妹を気持ちよくしてやりたいとゆう俺の願いと、もっと気持ちよくなれる身体になって兄を喜ばせたいとゆう由香の望みとが一つになった結果なのだ。
俺は、俺と妹は悪魔と出会う遙か前から魔法を使っていたのだ。
「‥‥お兄ちゃん、悪魔と会ったの?」
うん。まあ、最近。
あ、魂関係の契約とかしてないから大丈夫だぞ。俺の魂はお前のものだからな、由香。
「知ってるよ。ずっと前から」
うむ。そうだったな。恋愛に関しては、お前は俺なんかよりずっと上手だもんな。
「それにしても‥‥ お兄ちゃん、いまごろになって気付いたの?」
む?
「由香もお母さんも朔夜ちゃんも、何度も言ってるじゃない。お兄ちゃんのおちん○んは魔法のお○んちんだって」
いや、確かにそう言われてはいたけど、ベッドの上での話だからなあ。
さて そんな訳で発展していった妹との 秘密の遊び だが、繰り返していくうちに幾つかの明確な規則と了解ができていった。
そして、由香にとっては約束ごとの一つが クマさんパンツは由香からのお誘い だったのだ。
初めての具体的な性体験の時、兄に脱がしてもらった‥‥とゆうか脱がさせてくれと頼まれたのがクマさんパンツだった妹の脳内には クマさんパンツ=えっち とゆう図式が出来上がってしまった。
故に 兄に開発されて性感に目覚め、性欲‥‥とまではいかないが性行為による快楽に目覚め、兄へ愛撫を求めるようになった由香は、えっちな遊びをしたい時にはクマさんパンツを穿くようになったのだ。
やがては当時何枚も持っていたクマさんパンツだけでなく、ネコさんやらタヌキさんやらの動物シリーズパンツも えっちな遊び に誘うアイコンと化していった。
だが、それでも由香にとってクマは特別だった。愛撫と快楽の象徴であり続けた。
言うまでもないが、当時から頭脳が間抜けな俺にとっては クマさんパンツ=由香のお気に入り でしかなかったがな。
由香がどんどんえっちに積極的になっていった四年前の夏休み直前ぐらいには クマ=えっち の図式が完全に定着していた。
その頃には我が妹はすっかり性に目覚めていて、小学校まで迎えに来た俺と一緒の下校途中で、路地裏に入りスカートをめくり上げてクマさんパンツを見せつけ「お兄ちゃん、はやく帰ろう」と誘惑したりとか、同じく手を繋いでの下校中に「由香、しろくま食べたいなー」とおねだりしたりとか、色々な方法でサインを送るようになっていた。
ああ、もちろんこの場合の しろくま とは 白いえっちなもの の意。
つまりは俺の精液を飲ませて欲しいとゆうおねだりだ。
余談だが‥‥ 当時から脳の性能が残念だった俺は妹のおねだりを言葉どおりに受け取ってしまい 通りすがりのアイス売りからしろくま○イスを買って、通学路沿いにある小さな公園のベンチで、一個のしろく○アイスを兄妹で一本のスプーンを使い半分こして食べる とゆう無自覚な焦らしプレイに出ることもあった。
し○くまアイス、美味しいよね。俺は棒アイス型よりカップ入りの方が好きだ。
俺は「由香は○ろくまが好きだなあ」としか思ってなかったが、元々マゾの素質があり当時から誘拐ごっこや緊迫プレイが大好きだった妹にとってこの焦らしプレイもどきはご褒美の類だったらしく、帰ってからの奴隷ごっこはより一層盛り上がるのだった。
「どうしても我慢できなくて、途中でのませてもらったことあったよね」
あー そう言えばあったねえ。そうゆうことも。
焦らしプレイも繰り返せば飽きてくる。
ある暑い日のこと、下校途中で兄の唇をねだる妹の可愛らしさに辛抱堪らなくなった俺は、思わず由香を商店街裏の物陰に引っ張り込んでキス責めにしてしまった。
通りがかった誰かが ひょい と覗き込めば見られてしまう、とゆう状況は異常なまでの興奮を呼び、俺たちは盛りに盛りまくってしまった。
思えばあの時に、俺は男にも 意識が飛ぶほどの快楽 が有るのだと知ったんだよなぁ。
「由香、お兄ちゃんとお外でえっちしたいな」
おう、しようしよう。見つからないように気をつけて。
どこが良いかのう。ピクニック先の野原や花畑で青空近親姦とか遊園地でこっそり兄妹合体とか、考えるだけでも楽しくなってくる。
残念ながら、今年はもう蓮花畑や菜の花畑の季節は終わっている。サタえもんの奴がもっと早く来てりゃーなあ‥‥
閑話休題。 いや、妹とのデート先の相談はちっとも閑話(むだばなし)じゃないけど。
そして運命の日が訪れ、父さんがいなくなり、俺の家は死神に取り憑かれた。
日に日に過激になっていた秘密の遊びは中断され、再開することはなかった。
死神が立ち去った、その後も。
我が家に笑顔が戻った初夏の頃、由香は再び俺を 秘密の遊び に誘うようになった。
もちろん俺は断った。やれば理性が吹き飛んでしまう事は確実だったからだ。
何度も誘いを断られ、言葉遊びやチラ見せの誘惑では俺が靡かないと知った由香は、俺の目の前で勝手に 秘密の遊び を始める、とゆう暴挙に出た。
あれはやばかった。本当に危なかった。
可愛い可愛い妹を溺愛している思春期真っ盛りの性少年に、その溺愛対象が目の前でクマさんパンツ脱いでスジま○こ見せつけて「ごしゅじんさまの赤ちゃん‥‥ください」と本気でおねだりしてくるんだぞ?
その場で押し倒さなかった中学二年生の俺を誉めてほしい。
なんとか由香の誘惑を振り切った俺は、以後ごっこ遊びをしないと宣言した。
誘惑に耐えることよりも、宣言したあとで由香に納得して貰う事の方が遙かに難しかったが。
「ごめんねお兄ちゃん。あのときは由香が赤ちゃん産めばおうちがにぎやかになるかなー ‥‥って思って」
そりゃ確かに賑やかになるだろうが、その為にお前を危険に晒す気にはなれん。今でもだ。
正確に言えば、あのとき俺は妹を納得させられなかった。
ただ単に 双方ともに根気が尽き果ててしまっただけだ。
俺は これからもいつまでも、由香を妹として愛し続ける。
由香は これまでもいつまでも、兄の俺を愛し続ける。
何処までも続く平行線の会話を突き詰めると、それ以上何も主張するべきものがないことに気付いてしまった俺たちは議論を投げだして寝ることにした。
夜中まで押し問答を繰り返していた俺と妹はとにかく疲れていた。
だから一つのベッドで一緒に寝ることも、妹がパジャマの上しか着てないこともどうでも良かった。
精神的にはどうでも良い事だったが、物理的にはそうもいかなかった。
何故ならその日は明け方近くになって急に冷え込んで、寝る前に用足しに行かなかった妹の膀胱には少なからぬ負担がかかり‥‥
早い話が、由香は俺のベッドで お 漏 ら し してしまったのだ。寝小便とも言う。
痛い、いたい、いたたたたっ そう抓るな妹よ。恥ずかしいのは解るけど。
流石に抱き合って眠っている娘さんに漏らされれば、俺でも起きる。
起きた俺は眠い目を擦りつつ 泣きじゃくる由香を宥め、一緒に風呂に入って身体を洗って温めて、シーツと布団も洗って空き部屋で陰干しにしたのだった。
屋外に干すと由香が恥死にしかねないからな。
まあ、いくら俺でも おねしょ公開羞恥プレイ で悦ぶ小学五年生はアウトだから、恥ずかしがってくれる方がありがたかった。
もともと証拠品をご近所の視線に晒す気はないしな。年齢二桁になって布団に地図を書いてしまった経験のある人ならば、その理由を理解してくれる筈だ。
え? 妹を手早く宥めて後始末に移れた理由ですか?
そんなもの、一つしか有り得ない。キスですよキス。接吻口吸い甘噛み攻撃の連打で落ち着かせたに決まっているじゃあないか。
この俺に、他のどんな手段があり得ると言うのか。
キスは性行為に入りません。
キスとは純粋に好意と愛情の表現手段であって、生殖の為にあるものではないからだ。
4
そんなこんなで、その朝から由香はクマさんぱんつを穿かなくなった。
いや、正確には それからはクマさんぱんつで俺を誘惑しなくなったのだ。
理由は多分、前夜の押し問答で俺が「熊は嫌いだ」と言ってしまったからだろう。
くどいようだが、嫌いとゆうか恐いのはリアル世界の熊や羆であって、○ディベアやプー○んやリラッ○マは嫌いじゃないよ。うん。
行きつけのチャットルームでは、俺用のアイコンにクマさんを使っているぐらいだ。
クマさんパンツは使わなくなったが、その後も由香はあの手この手で俺を誘惑した。
俺はその全てを撥ね退け‥‥る訳もなく、兄妹としての一線を越えない範囲でじゃれ合った。
時には一線の上に乗っかるような事もした。
一緒に風呂に入っている時に、由香が「身体を洗って」と言い出せば素直に洗った。「スポンジだと痛いから手で洗って」と言われれば、由香の裸を隅々まで素手で洗った。
真っ赤になった由香に「まだ、洗ってないところがあるよ」と言われたら、熱く濡れた肉溝を優しく割り広げて、襞の一つ一つまで丁寧に洗ってやった。
あの時、三年前の夏に見た裸が、全身余すところなく洗い終わって泡を落とした小学五年生11歳な由香のオールヌードが、妹ヌードの見納めだったんだよなあ。
由香が再び俺の前で全裸になるまで、三年の歳月が必要だったのだ。
それ以後、妹は誘惑してこなくなった。一緒の風呂にも入らなくなった。
挑発が無駄だと、鳴いても喚いても兄には自分を抱く気が無いのだと悟ったのだ。
なにせ一年ぶりな行為の最中も、俺の分身は浅瀬のナマコ状態だったからな。
妹の言うがままに、肉の花びらをめくりあげて存在しない恥垢を探していたときですら。
ED(勃起不全)じゃありませんよ?
それ以外の時はちゃんと屹立したし、射精もできた。とゆーか風呂から上がったあとで、一年ぶりに見た妹の裸身を思い出してそそり立ってしまったものの始末に苦労した。
望まれれば一線の上に乗っかる行為もした。一度など、添い寝しながら身体をこすりつけてきた妹を指で逝かせてやったこともある。
だが、それ以上には進まなかった。どんなに由香が望んでも子作りにつながる事だけはしなかった。
俺は 由香のためならどんなことでもできる。妹の安全と健康の為なら、性欲のコントロールなど容易いものだ。
その後も由香は月に一回か二回の割合で俺にスキンシップを求めてきたが、徐々にその頻度は下がっていき、由香が中学へ上がってからは同じベッドで寝ることも殆どなくなっていた。
寂しくはあったが、これも俺たちが普通の兄妹になりつつある証拠だと、俺は思っていた。
由香がいない夜の寂しさを紛らわすために、高校生になったばかりの俺はパソコンで同人ゲームを始めた。同時にエロゲーも始めた。
パソコンとネットが解禁された性少年なら、当然じゃがの。
そしてネットの海に漕ぎ出して波に呑まれたり、荒海に懲りて安全な近海で遊んだりしていた。
で 当時使っていたマシンは初心者用に組まれた低性能機だったから、安定性を優先して旧いOSが搭載されていた。
故に 父さんの書斎で昔のコンピュータ入門書を探していた俺は、本棚の奥から謎の映像ディスクをケースごと発見したのじゃよ。
与渡大輔。当時15歳。
人生初の実写本番エロ映画鑑賞は、実の両親のハメ撮りでした。
しかもそれで抜いてしまいました。後で死ぬほど凹みました。
他のディスクには良い抜きネタになる映画が一杯入っていたから、尚のこと。
‥‥なにやら盛大に脱線してしまったが、話を戻そう。
当時の俺は、由香が誘惑してこなくなったので安心していた。
いつかは俺と由香も、嵯峨野さん家や町村さん家や九条さん家のように兄は妹を護り妹は兄を支える、仲睦まじい普通の兄妹になれると信じていた。
実際には 毎日毎日二十四時間体制で、妹を傷つけ苦しめ続けていたとゆうのに。
困ったことに、当時の俺は自分が苦しんでいると思っていた。
自分が望んだ結果だとゆうのに、由香が俺との距離を置いたことに苛立っていた。
これで良いのだと、妹を自由にしてやらねばと自分に言い聞かせてはいたのだが、いつかは由香も兄離れして、好きな男を見つけて、そいつの‥‥ と思うだけで、俺はまだ存在しない妹の恋人への嫉妬心に悶えた。のたうち回った。
妬みと悔しさに転げ回り、地下室から持ち出した酒を自棄飲みして、夢のなかで由香を犯して孕ませて、目覚めて夢精の後始末をしながら凹んだりしていた。
妹の淫夢を見ないようにしようと、エロ本やエロゲーや写真集をオカズに自慰に走り、最後の瞬間についうっかり思い浮かべた由香の妄想へ思いっきり子種を注ぎ込んでしまった後で、激しく凹むこともあった。
結局の所、俺の妹狂いは全く変わらなかったのだ。
いや、由香を発狂レベルで愛しているからこそ誘惑に屈しなかったのだ。
妹を守るためなら無尽蔵に力が湧いてくるのが兄馬鹿とゆうもの。由香のためなら空も飛べます。いや本気で。
今にして思えば‥‥ 中学二年の終わりから一年近くの間、俺が荒れに荒れていて色々と無茶をやらかしていたのは、第二次反抗期と由香が距離を置いた寂しさの相乗効果だな。
とばっちりを喰らった連中こそ良い迷惑だ。今は反省している。
とゆう訳で 俺はそれが由香の為なのだと信じて、兄妹としての距離をとろうと足掻いていた。
まあ、そのせいで由香の方も兄狂いが更に悪化しちゃったんですけどね。
兄が兄なら、妹も妹だ。
中学生になった由香が俺と風呂に入らなくなったり添い寝しなくなった理由は、羞恥心でもなければ普通の兄妹になることを受け入れたからでもない。
ただ単に、そんなことをすれば理性がもたないと自覚していただけだ。
俺ではなく、由香の方の理性が。
女の子にだって性欲はある。そして女の恋愛衝動の強さは性欲の比ではない。
俺と肌を合わせたり温もりを感じ取れる距離に長時間居れば、由香の理性が蒸発して危険な行動に出ていた可能性もある。
ここまで読んだ方のなかには「だったら今と同じように避妊しながら、本番を含めた兄妹えっちを続けて、妹さんの成長を待てば良かったんじゃないか?」とゆう意見をお持ちになった方もいるかもしれない。
結論から言えば 無理です。
避妊とゆうものは意外に難しい。長期間成功させ続けることは特に。
生理周期を利用した避妊法は確実性が低すぎるし、避妊薬を二次性徴期の妹に飲ませるのは副作用が怖すぎる。
荻野式の効果は 成人女性が受胎する確率をある程度まで制御できるようになる ものであって、それ以上は望むべきでない。
とゆーか元々荻野式は避妊用じゃなくて子供が欲しい人の懐妊促進用に編み出された理論だしな。
コ○ドームを始めとする避妊具は上の二つと比べればまだマシだが、俺の煮え滾る劣情がちゃちな避妊具で防ぎきれる保証はない。
日本製コンド○ムは文字通りの世界最高品質だが、絶対に破れない訳ではないのじゃよ。
何でもモノには限度がある。トヨ○だろうがダ○ハツだろうが、真冬のシベリアで吹雪になれば動けなくなるのと同じだ。
何よりも 俺の決意が続く保証がない。
考えてもみて欲しい。 煩悩まみれの性少年が、最愛の妹に「はやくお兄ちゃんの赤ちゃん欲しいよぅ」とか言われ続けて本番えっちを続けながら、それでも妹を孕ませない なんて事ができるだろうか?
妹の為に欲望を制御することならできる。とゆうかできた。
だが、制御し続けることは不可能だ。
人間は何もせず寝っ転がっていることですら、長時間続けることはできない。
月日と共に少しずつ成長し、躰を重ねるたびに僅かずつ成熟していく妹。ゆっくりと大人に近づいていくその身体は、避妊を続ける最大の理由である 妊娠出産時の危険度 が成長に合わせて下がり続けているのだ。
そして思春期の女の子が妊娠するには、たった一回の不手際か暴走があれば充分だ。
性徴もとい成長途上の女の子は、とにかく生理周期が不安定なのじゃよ。
由香が生理痛のたびに添い寝して、朝まで由香の下腹に手を当てて温め続けていた俺が言うのだから間違いない。
‥‥虎美とつき合い始めて実感したのじゃが、普通とゆーか世間一般の女の子は他人はもちろん家族にだって、月の触りに関して知られたくないものなのだ。普通はな。
つまり月一度のお客さんが来た憂鬱を、俺と添い寝することで紛らわしていた妹は、その当時すでに身も心も奴隷妻だった訳だ。
奴隷は主人の財産。特に自分(由香)のお腹は、いずれは兄の子供を産む大事な場所なのだから念入りに手入れするのも当然 とな。
ごっこ遊びをしなくなってからも、俺の気が変わるか意思が挫ける日を待っていたのだ。
とゆうか『避妊指輪』がなければ由香はとっくの昔に孕んでます。今現在妊娠していないのは、ただ単に魔界アイテムの効力だ。
‥‥実を言うと 俺は近い将来が心配だったりする。修行の結果ある程度まで魔術を使えるようになったら、俺はついうっかりで由香の『避妊指輪』を破壊してしまうかもしれない。
今はしたくても出来ないが、出来るようになればやってしまうかもしれないのだ。
そのくらい、俺の自制心はあてにならない。
伊達に「ミスター風見鶏」などとゆう、困ったあだ名は付けられていないのじゃよ。畜生。
大概の場合と同じように、俺の判断は間違っていた。
妹を護る とゆう点では大間違いではなかったが、妹を幸せにすることはできなかった。最愛の妹に「お前との関係は遊びだ」と宣告してしまった訳だからな。
もちろん誤解なのだが、誤解させたことに気付かなかったのだから同罪だ。
由香は 俺が兄妹の触れあい(スキンシップ)レベルのじゃれあいや、率直(ストレート)で露骨な欲望の解消には応じるのに、肝心の子作りや子作りに繋がる行為は一切しないことから「自分はもう女として愛されてないのではないか」と怖れていた。
だから 俺と触れ合うことを止めた。
俺と触れ合って、欲望に流されて迫って、愛して貰えない空しさを再び体験することに耐えられる気がしなかったのだ。
辛い現実にぶちあたるより、過去に逃避していた方が良い ‥‥と思い詰めてしまうのも無理はない。
そんな訳で 初めて兄に可愛がってもらった風呂場や、いつかここで兄に処女を捧げるのだと夢見ていた自室のベッドで、由香は思い出に浸りつつ自慰に耽っていたのだ。
時には 留守を狙って兄の部屋に忍び込み、兄の匂いに包まれて自慰を繰り返し、事が終わってから涙に暮れることもあった。
ある時期から、由香はクマさんパンツで兄を誘惑しなくなった。
その頃には クマさんパンツは妄想の中の俺を誘惑する為に使われていたのだ。過去の甘い体験を呼び起こすアイテムとしてな。
平たく言えばオナニー専用グッズです。
そんな代物を、全ての原因と言うか元凶である腐れ兄が勝手に触って「お前、まだこんなの穿いてるの?」とか言ったら‥‥ そりゃ平手の一発も飛んでくるだろうよ。
思えばあれが人生初めてかつ一回きりな妹ビンタだったなあ。
いくら仲好し兄妹でも時には喧嘩もする。本気の喧嘩になることもある。
が、暴力の応酬になることはない。口喧嘩が限界だ。
お尻ペンペンとかハリセンボン一気呑みとかは、あくまでもどちらが悪いか決まった後での罰。お仕置きなのだ。
既に自分の非を認めている相手にお仕置きとは如何なものか とゆう意見もあるだろうが、これが我が家の家風なので勘弁して欲しい。‥‥まあ、俺も由香も隠れサドだし。
正直言うと由香のお仕置きは度が過ぎると思‥ 痛い痛いいたたたっ 分かった解った兄ちゃんが悪かった だからもう抓るのは勘弁してくれ妹よ。
妹ビンタが炸裂した後、何十秒か俺たち兄妹は固まっていた。
はたかれた俺も、はたいた由香も。
やがて由香は俯いたまま俺の手からクマさんパンツを奪い取り、涙声で「ごめん」と一言だけ謝って部屋に籠もってしまった。
俺は「これが思春期か」となにやら納得した気分になって外に歩きに出て、数時間後に帰ってみると、俺の部屋は綺麗に掃除されていた。
俺は妹へ仲直り用に買ってきたお土産を渡して、両方ともが詫びを入れて喧嘩になる前に収まったのだが‥‥
実はあのとき、由香は俺の部屋で オナニー してたんだよな。
全裸で俺のベッドに寝そべって、クマさんパンツを咥えてさ。
おや? 今度は抓らないのかな、妹よ?
「‥‥ばか」
ごめんな由香。お前をそんなにも追いつめちゃって。
「いいよ。今はこうしてお兄ちゃんと結ばれているんだもの」
そうだな。終わりよければ全て良し。
今、俺と由香は繋がっている。ジョイントして合体してドッキングして交合の真っ最中なのだ。
俺は全部脱いで素っ裸、由香はタヌキさんパンツ一枚の姿でな。
秘技、パンツ横ずらし!
ブルマ横ずらしには一枚劣るものの、男の夢であることには違いない。
実際、四年前から今まで何度も夢に見たプレイだ。
べっとりと湿った子供ぱんつを脱がす手間さえ惜しむかのように股布をつまんで脇にずらし、挿入する。この単純な行為を何度妄想し、何度夢に見たことか。
もう嬉しくて気持ちよくて、感涙ものだ。
全(略)の妹と恋愛している兄たちよ! 妹とのえっちは最高だぞ!
是非とも妹の合意を得て、えっちに突入してみてくれ。しっかり避妊してからな。
もちろん、「妹に自分の子を産んで貰う準備はもう出来てる」とゆう人は別だが。
俺は妹へ挿入してはいるものの、特に動いてはいない。繋がったまま抱き合って、甘々トークの合間に軽い愛撫を続けているだけなのだが、直ぐにも逝きそうで困っている所だ。
由香も喜んでいる。
倍以上も重たい‥‥ いや、約2.7倍か? それ程も違う男に組み敷かれ、幼い細腰には大きすぎるモノをねじ込まれて内臓を圧迫されているのに、由香は本当に嬉しがっているのだ。
嬉しいだけでなく、快楽も得ている。俺の快楽が由香に、由香の快楽が俺に、かつてない魔力の高まりが俺と妹の感じている悦楽と幸せを増幅しながら、互いに送受信し続けているのだ。
肉で繋がっている血の繋がった妹とする、心の繋がった幸せなえっち。
こればかりは、可愛い妹を恋人にした兄でなければ絶対に味わえない。
由香、兄ちゃんもう逝きそうだよ。
「うん。由香も、由香もいっしょに ね」
いつもの交わりと違って、快楽に浸りながらも妹の言葉は融け崩れていない。
普段の‥‥今朝の交合が妹に与えた快楽を火山の噴火と喩えるならば、いまの俺たちが受けている悦びはマスドライバーで大気圏離脱速度まで加速しているような感覚だ。正気を保ったまま、お互いのことを理解したまま何処までも飛んでいける。
そして俺たち兄妹は 今朝と同じようにぴったり同時に、そして今朝と違って身動きできずに抱き合ったまま、静かに果てた。
5
あー 気持ちよかった。久しぶりに意識が飛びましたよ。
「ありがとうお兄ちゃん。由香で気持ちよくなってくれて、うれしいよ」
ああ。こんなに気持ちよくしてくれるのはお前だけだよ、由香。
そう言って、恋人兼奴隷妻の頭を撫でてやると、兄の熱くて濃い粘液で子宮をいっぱいにされてしまった妹は、目を瞑って幸せそうに微笑むのだった。
実際の話、俺に天にも昇るような快楽を与えてくれた女体は、今のところ由香のロリータボディだけだ。
他の女とは、抱き合ったまま雲の上まで飛翔する幻覚を見たり、一分足らずの時間とはいえ意識を飛ばしてしまう程気持ちよくなった事はない。
美香や朔夜の身体は素晴らしい御馳走だ。成熟度も熟成具合も由香とは比べものにならない。だが、性交の良さは肉体の性能より相性と愛情がものを言う。
いや、二人の愛情が由香に劣っている訳ではありませんよ。
劣っているのは相性の方だ。と言うか由香と俺の相性が良すぎるのじゃよ。
由香の身体は、俺にとって数年の下準備と約半年間の開発期を経て調べ尽くした、言うならば馴染んだ身体なのだが‥‥
数年の成長期を挟んだことにより「隅々までよく解るのに、新鮮な発見だらけ」とゆう、なんとも美味しい肉体になっているのだ。
前にも言ったと思うが、ロリータとは育つからこそ良いのである。うむ。
「いっかいだけなのに‥‥こんなに」
妹は布越しに下腹を撫でてうっとりとしている。確かに、さっきのだけで普段の3回分は出たな。濃さとゆうか密度も考えれば通常の5倍ぐらいの精子が入っているかもしれない。
膣(なか)出し大好きな妹には何回でも出してやりたいのだが‥‥
「だめだよお兄ちゃん。由香ばっかり可愛がらないで、お母さんや朔夜ちゃんのぶんも残してあげないと」
と言って 由香は俺の腰に手を当て、動かないように抑えるのだった。
うーむ。これが美香や朔夜を気遣っての言葉なら構わず追加で御馳走してしまうのだが、由香は本心から自分のために言っているからなあ。
前よりも、深く心が繋がったから解る。
由香にとっては自分が気持ちよくなる事よりも、母さんたちが俺の子を孕む(準備をする)事の方が、より望ましく大きな幸福感を与えてくれる出来事なのだ。
由香は弟や妹や甥や姪が産まれてくる日を、俺の子と会える日を待ち望んでいる。
俺の子供なら、由香が産んだ子でなくても愛し通せるからだ。
「そうだよ。お母さんたちは由香のかわりにお兄ちゃんのこどもを産んでくれるんだもの。だいじにしてあげないとね」
‥‥なんか 俺、とんでもない女を嫁さんにしてしまった気がする。今更だけど。
まぁ、良いか。幸せなんだし。うん。
正常位に飽きたから次は対面坐位で‥‥ と第二ラウンドに移ろうとした所で、不意に由香の携帯電話が鳴り出した。
今の保健室には魔界アイテムで結界が張ってあるのだが、この結界は中からの音や光や臭いが漏れないようにするものであって、外からの音や光や臭いはそのまま通すようになっている。
可視光線と電波は根本的に同じ物だから、携帯の電波も問題なく届くのだ。
繋がったままな妹の身体を片手で支え、もう片方の手を伸ばして携帯を取る。
「ありがとお兄ちゃん」
なんのなんの。
ふむ、相手は光流(ひかる)ちゃんか。
由香の親友である、大山光流ちゃんは中学二年生。演劇部の会計である大山先輩の妹で、お姉さんと同系統の美しい黒髪を持つ活発な美少女なのだ。
え? 何でお前の周りは美少女だらけなんだ って?
与渡一族とその関係者は、少なくない財力と魔力を美容に注ぎ込んでいるからじゃないかな。
美は力。美しいことは間違いなく利益なのだ。なんだかんだ言って美人は得なのじゃよ。ちょっとした投資で確実に美しくなれるとしたら、小銭や魔力を惜しむ者はいないだろう。
事実の指摘であって、僻みではありません。
妬んでなんかいませんよ。‥‥だから違うって言ってるだろ!
多かれ少なかれ、演劇部の皆さんの殆どは与渡一族と関係がある。パートナーだったりパトロンだったりと関係は色々だが。
関係がない と言い切れる部員と言えば虎美ぐらいだが、あれは天然と言うか偶然の産物だと思う。
本人は世界一眼鏡が似合うやんちゃ系猫耳女子高生だが、虎美のお姉さんは特に凄い美人とゆう訳ではないのじゃよ。並み以上ではあるけど。
で 察するに えっちに夢中で友達との待ち合わせ時間が過ぎてしまいましたか、マイシスター。
「うん。もうこんな時間だよ」
ん? 何だ、まだ四時前か。体感時間ではもっと時間が過ぎた気もするが‥‥携帯も保健室の時計も同じ時間だな。気のせいか。
では 一旦結界を解除して と。これで良し。
魔界アイテム『結界鈴』は、作動中には電波の受信はできても送信はできない。一々結界を解かないと電話もできないのだ。
ふむ。由香との『ご休憩』もここまで、かな? もう一つ食い足りない気もするが、ここは腹五分目で押さえておこう。
夫婦生活にえっちは欠かせないが、えっちな事だけしてりゃ良いとゆうものでもないからな。残りは夜にでもするか。
「もう少しだけ おねがい‥‥」
よし解った。七分目でいこう。
その後は、俺と由香は騎乗位で楽しんだ。
俺の上で腰を振りながら普段の十倍ぐらい時間をかけて打ち込んだ「ごめ ん もうすこし まって」とゆう平仮名だけの文をメールで送る瞬間に膣内射精してやると、我が妹は桜色の可憐な乳首を振るわせて悦ぶのだった。
由香の小さな子宮が、ゴム製の淫具のように収縮して俺の精を吸い上げているのが分かる。
大人向けの淫らなお伽話に出てくる魔物のように、由香の子宮口は唇のように動いて俺の先端をしゃぶり回しているのだ。
我が妹はその有り余る魔力をもって、自分を『名器』の持ち主に改造してしまった。
これは「お兄ちゃんをきもちよくさせてあげたい」とゆう一途な心から出た事なのだが、同時に妹は「由香の未熟な身体をこの手で開発してやりたい」とゆう俺の願望にも応えてやりたいと思っている。
故に由香の肉体は、えっち開始時点では数日前まで生娘だった女子中学生ならではの固さを残しているのだが、終盤に入って由香の理性が消し飛ぶと淫魔と化して貪欲に兄を貪るのだ。
気持ち良いのは良いのだが、僅かな日数でここまで変化してしまうとゆうのも その、なんだ、ちと困る。
未熟な子宮に注ぎ込む楽しさを、もう味わえない事が妙に寂しいのだ。
嗚呼 今なら母さんが俺の早漏を嫌がらないどころかむしろ悦んでいた理由が解る気がする。ベッドパートナーの個性や人間関係によっては、拙さや未熟さがかえって嬉しいこともあるんだなぁ。
絶頂後の余韻にまどろんでいる妹の中から出て、タヌキさんパンツを脱がしてから汗と体液で濡れた妹の下半身をタオルで拭いてやる。
初体験の時や市子さんの前で盛ってしまったときは、この段階で妹の股から俺の精が零れていたのだが‥‥今は子宮口と膣口の二重の肉門が、兄の子種を一滴も漏らすものかと固め締め付けているのだ。
由香の手提げ袋から白無地木綿のショーツを取り出して、と。
普段ならこの後はこの替えパンツに生理用ナプキンを貼り付けて穿かせてやるのだが‥‥今日は少し趣向を変えてみるか。
確かここに‥‥ 有ったあった、特大サイズの絆創膏発見。
由香の産毛しか生えていない割れ目に肉を寄せて と。絆創膏を貼って出来上がり。
「ぉにぃ‥‥ちゃん?」
おお、気がついたか妹よ。
胸の方にも貼ってあげるからちょっと待ちなさい。こっちは普通サイズで良いか。
白いシーツに横たわった絶頂後の余熱に火照る幼い裸身を飾る、三枚の絆創膏。
目の前に広がるロリータ写真集の表紙のような光景に、満足げに何度も何度も頷く兄を由香は恥じらいつつ媚びを含んだ目で見上げている。
この状況で悦んでしまうあたり、つくづく我が妹はマゾっ娘的に業が深い。
まあ こんな妹を可愛いと思ってしまう俺も俺だが。
「なんだか 恥ずかしい‥」
恥ずかしいのが良いんだろう、お前は。
今日はもうブラを付けないで過ごしなさい。これは『ご主人様』の命令。
‥‥いや、パンツは穿いてろぱんつは。風でスカートが捲れたら丸見えじゃないか。
「え? ろしゅつちょーきょーじゃないの?」
調教ではあるが露出はしない。お前の裸体を俺以外の男に見せる気はない。
まぁ 志を同じくする仲間となら、調教済みの妹奴隷を見せびらかしあいするのも悪くないかもしれんが、それは俺の王国を造り上げてからで充分だ。
「わかったよ。由香の裸は、お兄ちゃんいがいの男の子にはみせないからね」
と 気持ちよいえっちの後、兄の独占欲を確認して更に機嫌が良くなった由香は絆創膏で封をした股間を隠すことに納得してくれたのだが
「ねえ、お兄ちゃん」
ん? なにかな妹よ。
「由香はお兄ちゃんのめーれーふたつきいたから、お兄ちゃんもふたつ由香のおねがいきいてよ」
俺の命令が二つ? ‥‥ああ、「絆創膏をブラ代わりにしろ」と「でもパンツは穿け」で2種類か。
なんか釈然とせんものがあるが良かろう、言ってみなさい。
「ひとつめは お兄ちゃんの持っている首輪を、三つとも由香にかしてほしいの」
三つの首輪と言うと、これか? 『奴隷首輪』と『ペット首輪』と手作り首輪。
俺が保健室に置いてある適当な紙袋から取り出した魔界アイテム二個と由香専用アイテムを見て、由香は嬉しそうに頷いた。
もちろんこの紙袋は秀子さんの所有物であり俺の荷物が入っている筈はないのだが、言わなければ由香には分からない。
俺が自作したこの手作り首輪は、四年前と同じく俺が管理している。由香が「首輪をつけたい」とおねだりしたら、俺が取り出して付けてやるのだ。
隠し場所から取り出す手間を省くためにサタえもんの魔術で魔界アイテム化してあるので、何時でも何処でも取り出すことができる。
うーむ、断ることは簡単だが‥‥兄馬鹿としては妹の望みをなるべくかなえてやりたい。
このところ新婚だとゆうのに毎日帰りが遅いからなあ。しかもあと数日は続くだろうし。
それに 由香と朔夜と母さんに首輪+メイド服で「おかえりなさい」して貰うとゆーのも悪くない。
分かった。首輪を貸そうじゃないか。
おっと、ただし余所の人‥‥とゆうか俺のハーレムメンバー以外の人に見せるんじゃないぞ。そっちの二つはともかく、手作り首輪は洒落にならん。
魔界アイテムは大型犬用の首輪だと言い逃れできないこともないが、手作り首輪のドッグタグは部外者にはとても見せられた物ではない。
殆どの記入は略号なのだが、流石に SLAVE と YUKA の文字は誤魔化しようがないのじゃよ。
とゆう訳で 事情を知っている人たち以外には絶対に首輪を見せちゃいけませんよ、マイシスター。
「うん」
うむ。で、もう一つは何かな? 恥ずかしがらずに言ってごらん。
「あ あのね、由香のぱんつに‥ お兄ちゃんのせーえき、かけて欲しいの」
むう。これはまた、懐かしいプレイを。
ぱんつ穿いたまま素股とか、脱ぎたてパンツで手淫とか、色々やったよなあ。
下着に染みができるから、初めのうちの何回かで止めてしまったが。
「うん。でもいまなら‥‥」
だよな。家族に隠す必要ないし、えっち用の下着を買う資金もある。
ついでに言うと、出すモノの量もある程度だがコントロールできるようになったから、後始末も楽だ。
よし分かった。
久しぶりに妹ぱんつを使って と、タヌキさんパンツを手にとってみると‥‥
小学生向け商品なのに何故か我が妹の腰にぴったりサイズなそれは、股部分のゴムが伸びて、でろんでろん になっておりました。
6
俺の名は与渡大輔。現在17歳。
妹で性に目覚め、妹の口で精通を迎え、妹と奴隷契約を結び、妹に永久の愛を誓った、超々弩級のシスコン野郎な高校二年生だ。
そんな俺の人生設計の短期目標は 妹に安心して俺の子供を産んで貰える環境を造ること ‥‥だったりする。
未だ具体的な方策は立っていないのだが、まずはなんとかして巨万の富を稼ぎ出したい。
そしてその金で南国の無人島を買い取って、独立国家をうち建るのだ。
しかし巨万の富って、どうやれば手に入るのだろうか?
ただいま解りやすく解説してくれる軍師役を募集中です。わりと本気で。
ただいま保健室の清掃中。
情事の痕跡を残すのは拙いからな。利用者的に。
由香はいない。
本人は「お兄ちゃんのお手伝いしたい」と残りたがったのだが、これ以上待ち合わせに遅らせる訳にもいかないので、先に帰らせた。そろそろ友達と合流している頃だろう。
え? ゴムが伸びきっちゃったぱんつはどうなったかって?
俺が直しました。
指からの魔力照射でゴム部分の分子配列を元に戻して復元完了。人体の骨折を分単位で治せる俺にとって、ゴムや布地の復元など児戯も同然なのじゃよ。
焦げ目やインク汚れが付つくと直せないが、腕を上げればそれも不可能ではない。
ふむ。汗と愛液まみれのシーツはざっと洗ってから乾かして業者へ洗濯に出すとして、マットは予備と交換して消毒と消臭だけで良いか。
四次元ポケットから出した魔界アイテム『万能桶(ばんのうおけ)』にシーツを突っ込み、水と『浄化』の霊薬(エリクサー)を入れて掻き回し、取り出して広げ『乾燥』の霊薬を霧吹き器で吹き付ければ洗濯完了。所用時間一分足らず。
‥‥しかし魔界の生活って、便利すぎやしないか? 怠惰は悪魔にとって美徳だから、とことんまで追求した結果かもしれんが。
保健室の空気は、魔界アイテム『清浄木(せいじょうき)』で浄化中だ。
『万能桶』は名前通り金属製の桶で、洗面器サイズから風呂桶サイズまで大きさを変えられる便利な代物だ。
『清浄木』は喫茶店とかに置いてある観葉植物の鉢植えっぽい植物で、水と日光を与えると魔光合成で周りの空気をきれいにしてくれる。もっと小さい鉢植えに草花が植わっている『浄化草(じょうかそう)』とゆう類似アイテムもあるらしい。
これらは魔界では昭和中期の家庭用エアコンぐらいの位置に値する、ちょっとした高級品なのだとか。
ちなみにサタえもんが「俺の家で一番高価」と言った魔界アイテム『幸せ回路』は、同じく昭和中期の日本で喩えるならロールス○イス級の超高級外車ぐらいになるそうだ。
もちろん上には上があり、爵位持ちの大悪魔ともなると桁違いに強力なアイテムを腐るほど溜め込んでいるそうだ。
まぁ 地上にもポケットマネーで戦車部隊作って遊んでいる金持ちとかいるからなあ。それこそ中東とかにはゴロゴロと。
与渡家は自家用ヘリだのジェットだの専用列車と線路だのといった贅沢な代物は持っていない。所詮は戦後成金だからな。爺さんの自家用車も○菱車だったし。
良し、浄化完了。掃除も済んだし、他のアイテムも回収して保健室を出るとしよう。
さてと、今日の放課後はどうしようかな。
演劇部にはもう手伝うような用事はない。由香は友達と一緒だ。
一旦家に帰るとゆう選択肢はできるだけ避けたい。
家に帰れば朔夜がいる。朔夜と一緒にいればいちゃいちゃせずにはいられない。幼馴染みな同級生新妻といちゃいちゃしていたら、それだけで文字通り日が暮れる。
あ 朔夜と言えば、借りっぱなしの松葉杖を病院に返さないと。
確か演劇部の部室に置いて‥‥ あったあった。
では 本日は町村病院まで歩いて松葉杖を返却した後、街をぶらつくとしますか。
今のうちに、俺名義の不動産で都合の良い物件を探さないとな。
我が家は四人で暮らすにはちと広すぎる。六人か七人が丁度良い。
そして困ったことに、俺の家族とその候補‥‥同じ家で暮らしたい人物はそれより多い。
俺と 由香と 母さんと 近いうちに母さんの腹に宿る俺の子と 朔夜で 既に五人。
これに虎美と綾子を加えれば七人。
市子さんは呼び妻だから置いておくとしても、母さんが言うには俺の許妾はもう一人いるそうだし、由香は親友二名を俺のハーレムに誘う気満々だ。
もうしばらくは大丈夫だろうが、早ければ夏休み中にも拠点を移すことになるかもしれない。引っ越し先の目星ぐらいはつけておきたい。
まあ 沙希ねぇを陥落させれば、与渡本家の屋敷が使えるから無問題なのだが‥‥
我が女神様は、どうやれば口説けるのでしょうか。
正直、何一つ思いつきません。
経済面よりも、俺に色恋関係の指導をしてくださる訓練士を捜す方が先決かもしれない。
何故か 由香も朔夜も母さんも、この件に関しては「とにかく突っ込め」と、赤軍政治将校並みに酷いアドバイスしかしてくれないのだ。
こっちはその「突入する方法」が知りたいんだよ。煙幕とか匍匐前進とか火力支援とか。
何にせよ、俺にも解る言葉で知恵を貸してくれる味方が欲しいです。切実に。