鬼畜魔王ランス伝
第86話 「神の悪戯」 深夜。 厚い雲が天を覆い、深い闇が包み込む暗夜。 「マスター。」 闇より深い深淵から生えているかの如き魔王の城の主の部屋に、 「なんだ、フェリス。」 神に逆らう存在故に“悪魔”と、かつては呼ばれていた魔王の下僕が現れ出でた。 夜闇に閉ざされた視界の中ですら黒々と目立つ存在感を隠そうともせず、彼女はうやうやしく膝を着いた。 「御命じになられていたアイテムの調査が終わりました。」 「がはははは、そうか。で、どんなのだった?」 無言の命令に従って面を上げ、フェリスは虚空から3個のアイテムを取り出した。 宝石と指輪と腕輪……そう。あの健太郎がランスと戦った時に所持していたアイテムである。ランスは、健太郎の不可解なまでのパワーアップの秘密がこれらにあると睨み、フェリスに命じて密かに調査をさせていたのだ。 「は。まず、この宝石が“邪悪なる強さの石”。死の力が満ちており、魔の加護を得る事ができる魔宝石でございます。人の心の暗黒面の暗き力を増す力もございます。」 まず指差したのは、見ていると何か吸い込まれそうな心地になる黒々とした大きな宝石である。 「死の力か……じゃあ、俺様はいらんな。」 “死の力”と言うのも気に入らないが、人の心の暗黒面の力を増すという点も気に入らなかった。ランスがこんなアイテムを使ったんでは、速攻で自我が魔王としての意識に侵蝕されてしまう恐れが非常に高いからだ。 しかし、ある事に気が付いた。 「……魔の加護? と、言う事はお前は使いこなせるのか、フェリス?」 「はい、マスター。全く問題ありません。」 全く表情を変えずに言い切ったフェリスの姿に、確かに毛ほども問題がないのだろうと納得したランスは、 「じゃあ、そいつはお前にくれてやる。大事に使えよ。」 “邪悪なる強さの石”を気軽にくれてやった。まあ、自分が使えないアイテムであるから未練はあまり無い。 「ありがとうございます、マスター。」 言われた通り、大事そうに宝石を懐にしまったフェリスの魔力がいきなり増大し、すぐに平常の状態に落ち着く。どうやら宝石の魔力を制御するのに成功したらしい。 「がはははは、骨の髄まで感謝しろよ。」 「はい、マスター。それで、次に指輪なんですが……」 両者の視線が黒瑪瑙を嵌め込んだ指輪に移る。溜息が出そうな見事な細工が施されており、ただの装飾品としてだけでも一目でかなりの値打ち物と分るほどの品だ。 「ふんふん…」 「どうやら“暗黒神の鎧”と呼ばれている物のようです。闇の闘気を増幅して使用者の全身にまとわせ、鎧にする機能があるようでございます。」 「なるほどな(あの馬鹿がまとっていたデタラメな強さの闘気はこいつが原因か。おおかた、馬鹿剣で集束して増幅した闘気を更に増大させる仕掛けなんだろうが……)。ま、あればあったで困る事はないか。」 「ただ、強力な分だけ身体にかかる負担も相当なものになると予想されます。」 付け加えられた注意が、いきなり使ってみようとしたランスの手を止めた。 「ちっ、まあいい。それはお前が保管しとけ。」 「はい、マスター。」 苦々しげな笑みを口元に浮かべるランスに、全く何の疑義も差し挟む事無く承知の言葉を返すフェリス。 「俺様が命じたら、すぐに出せるようにしておけよ。」 「はい、マスター。」 ランスが如何なる意図で命令を発したかなどフェリスには関係無い。 ただ、ランスの命令に従う事。それこそが彼女の存在を支える意味であるのだ。 これまた大事そうに指輪を懐にしまったフェリスの顔には、艶っぽい悦びすらもが浮かんでいた。 最後に残されたアイテムは、闇にあっても淡く輝く神々しい腕輪である。 「最後のアイテムは、恐らく天使を使役する為のアイテムでしょう。契約した天使を召喚したり命令したりできるモノのようです。」 フェリスは元々悪魔だった魔人なだけに、さすがに“神勅の腕輪”の調査が一番大変だったようだ。ただ、多分に推測が混じってはいるにせよ、フェリスが弾き出した答えはランスを一応納得させた。 「なるほど。どうりで魔法も使えないはずの健太郎の野郎が、いっぱしに天使なんか連れていやがった訳だ。」 地上への大掛かりな介入を白クジラ…ルドラサウム…が許可したとの報告が香姫から届いてない以上、神側…恐らくはプランナー…が天使を自主的に降臨させて魔王にぶつけるのはマズイ行動のはずであった。それが出来るのなら、もっと早くに天使なり何なりがランスを襲っていてもおかしくないのだから。 だが、現実に天使は健太郎に助勢してランス……いや、魔王と戦ったのだ。もし、それを可能にした理屈がこの腕輪の機能にあるならば、なるほどと頷ける話である。 故に、ランスはその説明に納得したのだ。 しかし…… 「だが、これじゃ、ちゃんと調べた事にはならないよなぁ。」 唇の片側を持ち上げ、ランスは邪な笑みを浮かべた。 それはそれは、もう楽しくて仕方が無いと全力で主張している笑みを。 「………はい。」 その独特の笑みを認めたフェリスは、ゆっくりときつく目を閉じた。 体力を使い果たして眠ったままのシーラの横に、多目に血を吸われた上に胎内に何発も発射されてへたりこんだフェリスが沈没したのは丑三つ時を少々過ぎた頃であった。 魔王様の寝室の中からひっきりなしに漏れ聞こえる喘ぎ声に想像力を刺激された扉の前を警備していた衛兵の一人がそのままイッてしまい、彼女が床に崩れ落ちた音と同僚が呼ばわる声で事態に気付いたランスがそのまま二人とも美味しくいただいたなどという妖しげな逸話も誕生しはしたが、魔王城の夜は概ね平和に過ぎて行ったのだった。 夜が明ける。 無惨にも押し倒された木々や家々が目立つ、ここカラーの集落にも、また。 暴走した巨大な魔力が炸裂したのは……また、安全を確保するのが難しくなったとの理由でカラー族の移住が決定したのも、3日前…12月28日…の事であった。 クリスタルの森に住んでいるカラー族を束ねる女王パステル・カラーは、 「ケッセルリンク様。こちらの準備はできましたが、そちらはどうなっていますか?」 元カラーにして魔王ランスの元から派遣されている警護隊長である魔人ケッセルリンクに話し掛けた。全人口3200名あまりの少数種族と言えど、わずか3日で全員の移住準備が整うところなどは、カラーという種族が今までいかに迫害されて来たかを物語る証左であった。 もっとも、全員が身一つで避難していたところに家々が壊滅させられたので、持ち出せる家財があまり無いというのも、準備が早い原因の一つであるかもしれない。 「はっ。こちらの部隊の出立準備は整っております。」 ケッセルリンクも元カラーであるので、そういう感覚に関しては良く分かっている。 故に、異例の早さで移住準備を整えたカラー族に合わせる事ができたのだ。 「しかし、順調に行けば既に到着している筈の援軍が、まだ到着致しておりません。」 だが、それに続く台詞は、そこはかとなく物騒な香りをほのかに漂わせていた。 「援軍が、ですか?」 「はい、パステル女王。メガラス殿の言によると、およそ7000のモンスター軍が魔王城を既に進発しているとの事。急げば昨日中にも到着しているはずなのですが……。」 「そうなのですか?」 カラーの森を出た事の無いパステルには、地理的な距離感は無い。 「はい。」 「では、出発を急ぎましょう。当初予定していたルートも変えた方が良いでしょうか?」 当初の予定では、ラボリまで出てから街道を通って魔王城まで行く予定であったのだ。 カラーの村と外界とを行き来するには、それが一番楽な経路であるからなのだが…… 「……そうですね。そうした方が良いでしょう。」 援軍のモンスター軍7000が奇禍に遭ったとしたなら、そちらの道は採るべきではないかもしれない。第二候補は、道無き道を西進するという経路であったから、できれば使いたくはなかったのだが……この際は仕方が無い。 荷車を捨て、美術品や家財をも置いて道無き道を行く。 この決断が吉と出るか凶と出るか…… ともかくも、更に荷を軽くしたカラー族3200、女の子モンスター兵1000、ホルス兵2800からなる移民団は、木々の間を抜けてひたすら西へと旅立った。 奇しくも、それはラボリから無頼の軍隊『ヘルマン解放軍』どもが出撃したのと丁度同じ頃合であったのだった。 ランスは悩んでいた。 それはもう深刻に。 「やっぱり、あるからには使わないと損だよなぁ……。」 そう。 神勅の腕輪の使い道をである。 だが、 「がはははは。ま、ヤバいモンだったらヤバくなってから何とかすりゃいいか。」 深く考えないのもランスの特徴と言えば特徴である。 「確か、腕に填めればいいんだったよな……。」 腹を決めたランスの行動は実に素早い。 早速に腕輪を左腕に填めてしまった。 「ん……なんだ?」 腕輪を填めた瞬間にちょっとだけ目眩を覚えたが、目眩の原因はすぐに分かった。腕輪に仕込まれた機能の一つが腕輪の使用方法を伝達する為、視神経に作用したのだ。 使い方を“見た”ランスは、 「名前を知ってる天使か何か…まあ、下級神あたりだろうな…なら、呼び出したり、契約して下僕にしたりできるのか。思った通りナイスなアイテムだな。」 熱心に“使い道”を検討し始めた。 とは言っても、ランスが個人名を知っている神や天使がそんなに居る訳もない。 「そうだ、ウィリスの奴を呼ぼう。それでもって、思う存分中出ししてやろう。がははははは。」 結局は、妥当な線で落ち着いた。 「おい、出て来いウィリス!」 虚空に向けて呼びかけると、寝室の中は神々しい微光に包まれ、二柱の女神が現れた。 「私は、偉大なるレベル神ウィリス。呼び出したのは、ランスですね?」 片方は呼び出された本人であるウィリスで、 「ミカンもいるよ〜♪」 もう片方は、ウィリスの弟子でレベル神見習いのミカンであった。 「がははは。そうだ、天下の大英雄ランス様だ。しかし、何でこいつまでいるんだ?」 口元を歪めて、ランスは後ろの少女の姿の神を指差した。 「まだ、実地研修の期間が終わっておりませんので。それじゃ、レベルアップですね?」 ウィリスの返答は簡潔で納得できるものあったが、実際には魔王になって以来ランスが貯め込んでいる経験値…魂のかけらとでも言うべきもの…がウィリスの処理限界を超えるほどに多量になってしまっていたので、応援を兼ねて連れて来ていたのだ。 ランスが魔王になって以来、レベル神の手を介さずに経験値を変換したり、常人では不可能な量の経験値を貯め込んでいたりしていたのが、その大方の原因である。 『まあ、いい。以前ストリップをさせた時は中々興奮したから、食ってみれば美味しいかもしれんな。』 かつて、イラーピュ(闘神都市ユプシロン)での事件の時、ランスはウィリスとミカンにストリップをさせる機会があったのだ。その時に見た感じでは、ミカンの方の躰も男のモノを咥え込めそうなぐらいには発育しているようであった。 ならば、ためらう理由などは何処にも無い。 「いや、今回は別の用事だ。」 「ま、まさか……また“天使の蜜”が要るとか?」 「わくわく、またアクシデントだわ。」 以前に騙されて若い女性が分泌する秘蜜を搾り取られてしまった事を思い出して、心なしか引け腰になるウィリスであったが、 「いや、今回の用事は違う。」 力強い否定にホッとした。 が、すぐに気を引き締める。 この男を相手に安心するのは、まだまだ早過ぎる。 「がはははははは。俺様と契約して下僕になって貰おうか。ウィリス、ミカン。」 その台詞が口に上った瞬間に、ジト目で睨み付けミカンを連れて逃げ出そうとしたウィリスであったが、ランスは素早くウィリスを捕まえて、着衣を引き裂いた。 「何を馬鹿な事をやっているのですか、ランスさん。天罰を下しますよ?」 「え〜、やだよそんなの〜。」 捕まらなかったミカンの方も、ウィリスが気になるのか足を止めてしまう。 「こうなったら…」 天罰を下すべく神力を集中し始めたウィリスの眼前に、無言でランスの左腕が突き出された。 「え…そ……それは…………はうっ!」 「……ウィリス先輩……ミカン…身体が動かないよ……」 ランスの右腕に煌々と輝く腕輪を見た途端、二人のレベル神は硬直して動けなくなってしまった。 「神勅の腕輪の名の元に、ウィリスとミカンを我ランスの下僕とする!」 プランナー謹製のアイテムの魔力に、たかが下級のレベル神如きが束になっても敵う訳が無い。いともあっさりと、二人の女神はランスの魔手に落ちた。 契約の魔力がランスと女神たちとの間に結ばれた衝撃で、3人は軽い絶頂感を覚えた。 「がははははは。じゃあ、さっそくストリップでもやってもらおうか。」 契約を結ばれてしまったからには命令に逆らう事は許されない。 「分かりました。では、特別にストリップを行ないます。ミカンちゃん、やるわよ。」 「がんばる。これも修行のうちよね。」 ウィリスとミカンは服を脱ぎ捨てると、色っぽく踊り始めた。 「おおおおおっ…(女の裸は見慣れてる筈なのに、妙に興奮するぞ。これが神の力ってヤツか…)。」 ランスの股間ははちきれんばかりに膨張し、 「ちゃらん、ちゃらん…」 目を皿のようにして凝視した。 「手で隠すな! 俺様にもっと見せろ!」 下腹部の陰りをさりげなく隠すウィリスに……ちなみに、ミカンはその可愛らしい割れ目を時々隠すのに失敗して晒け出していた……命じて手をどけさせる。 「きゃん、うっふ〜ん。」 「じゃ、ちょっとだけよ。」 ウィリスの手の間からちらちらと姿を覗かせるピンク色の何かは、ランスの欲情をねっぷりと刺激した。 「がはははは、行くぞ。」 ランスは、ウィリスの上に圧し掛かり、仰向けに寝ても型崩れしないたわわな果実をゆっくりと揉みしだき始めた。 「ミカンは良く見ておけ。後でお前にもやってやるからな。」 「うん。じぃぃぃぃ。」 それから5分。 ランスの天才的(自称)なフィンガーテクニックで触りまくられたウィリスは、 「あっ…こんな…こんな、人に……私…神なのに……」 アソコをヌチャリと開き、美しい蜜を垂れ流し始めていた。 「がはははは、気持ち良いだろう。もう洪水だぞ。」 「ああ、言わないで下さい。」 顔を赤く染めたウィリスは、自分の顔を手で覆い隠したが、 その行為は、ランスの視姦に顔以外の全身を晒け出す事と同義であった。 「あんなになってるんだ、ドキドキ……」 当然ながら、ミカンの目にも自分のあられもない姿をあます所なく見せつける結果となるが、送り込まれる快感に悶絶しそうになっている今のウィリスに、そこまで考える余裕など無い。 「さて…そろそろ……」 足を開かせて、その付け根に顔を埋め込んでアソコに口をつけると、白魚のような女神の裸身がピクンと跳ねる。 ぴちゃぴちゃと舌で舐めて刺激すると、甘くて濁った液体が後から後から溢れ出して来る。 「あぁぁぁぁぁぁ…ぁぁぁぁぁぁ……」 「げへへへへ、相変わらず美味い蜜だな。花丸をやろう。」 ランスの舌がウィリスのアソコの襞に言葉の通りに花丸を描くと、鋭い剣歯が肉丘の柔らかな皮膚を破り、鼻先が肉芽を擦ってしまった。 途端に白濁した液体が天高くを目掛け噴き出した。 「ぺっぺっ……出すなら出すと言えって……。ちっ、気絶したか。なら、ウィリスは後回しだな。」 ペロリと口元を舌で拭ったランスの目は、もう一人の獲物ミカンに向けられる。 「凄い、ウィリス先輩……」 「がははは。お前も気持ち良くしてやるぞ、ミカン。」 「うん、ランスおにいちゃん。」 服をはだけさせたままのミカンも、興奮したのか蜜が滴り始めている。 未成熟ながら、潤み始めた肢体がランスに蹂躙され、 「きゃん……ああ……いいよぉ……いい……」 悦びに溺れた声を上げ始めるまでに10分とかからなかったのだった。 ヘルマン地方は、元ヘルマン帝国の首都ラング・バウの某所。 ここでは、ある反政府組織が活動を開始していた。 「まずはヒューバート将軍を始め、負傷して動けなかった将兵を救出する。我々が入手した情報によれば、幸いにして、もう数日も入院すれば、ほぼ本復なされるそうだ。」 ランス側の情報統制がいささか甘い事から入手できた情報であるが、入手には苦労しただけに、聴衆に演説するのに夢中になっているリーダー格は気付いてはいないだろう。 マリスが敷かせた警戒網が、実は潜り抜けるのがそんなにキツくないと言う事を……。 「彼等が施設に送られる前に病院を襲撃、警備を倒して脱出する。」 実際には、怪我の治り具合や今後の志望によって、リハビリテーション施設や各方面軍の駐屯地、または、職業転換施設へ移されるだけであるのだが、そこまでは一民間人には思いもよらない。 いや、“元”が付いても良いのであれば、彼女は間違い無く軍人であったのではあるが……。 「作戦決行は明朝4:00時、皆できる限りの事をしよう。」 「ルーベラン隊長ばんざい。」 「ヘルマンに栄光あれ。」 「魔王なんかくそくらえ。」 「俺達の祖国を取り戻すんだ。」 この秘密の集会場に集まったのは、およそ50人ぐらい。ルーベランやヒューバートなどの旧部下を中心とした面々であった。 集団退役のドサクサに紛れて持ち出した武器や安物の武器をかき集めて装備している戦士たちは、鎧もロクに揃えられないのか、ヘルマンの戦士にしては破格の軽装備だった。もっとも、ゲリラ戦にヘルマン装甲兵のがっしりとしてはいるが、重くて足の鈍る鎧が不向きなのは確かであったのだが。 流石に警備に見つかる訳にもいかないので、盛大に気勢をあげるのは差し控えられたのだが、それでも一同の心は高揚していた。まるで、祭りの前夜ででもあるか如くに……。 なお、彼等が今の所は『ヘルマン解放軍』と何の関係も無いと言う事を、彼等の名誉の為に言及しておくとしよう。 気をやって意識が途切れたミカンを、仰向けに寝ているウィリスの上にうつ伏せに被せて、ランスは再びメインディッシュであるウィリスの料理にかかっていた。 とはいえ、既にランスのハイパー兵器は肉穴の奥まで突き刺ささっており、絶え絶えな息で意味の無い艶っぽい音色を奏でる事しか、ウィリスが自分でできる事はなかった。 上に乗っているミカンの身体は、ウィリスの身動きを封じると共に、ランスが荒々しくピストン運動を行なう毎に複雑に擦れ、絶妙な刺激をあちこちに与え続けている。 『……ぁぁ………だめ…………神…が……流されては………………でも……』 血を吸われた躰が代わりのモノを求めて熱くうねり、理性の軛を離れてハイパー兵器とそれが与えてくれる充足感を貪る。 「……ぃぃ………ぁぁ…………ランス…さ…ま……」 そして、遂に堕ちた。 ランスが放った白濁液を胎内いっぱいに受け止めた時には、主の射精を心待ちにする淫らな堕ちた女神が誕生した。 可愛くやらしい妹分と共に……。 なお、彼女たち二人をランスが充分に調教し終わるまでには、なお数ヶ月の時間を要したのだが、それについてまで語るのは割愛する事にさせていただくとしよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ふう〜。一応は予定してたエピソードなんですけど……いかがでしたでしょうか? 話的なメインは、健太郎が持っていたパワーアップアイテムの処理なんですが……やっぱりウィリスとミカンの方が印象強いかな(笑)。 ではでは、次の話をお楽しみに〜。 |
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