鬼畜魔王ランス伝
第98話 「相手が違えば…」 砂漠を往く軍勢。 異形のモノたち。 可愛い女の子の姿をしたモノたち。 JAPAN武者の姿をしたモノたち。 最後部を護るが如く歩む傷だらけの石像兵。 青く大きな待ち針を携えた白黒二色の服の少女。 ようやく二本の足で歩けるようになった和服を着た金髪の少女。 そして、一同を率いて先頭をのし歩く緑の鎧を着た男が、 早足で砂また砂の荒涼たる景色の中を往く。 ひたすら真っ直ぐに、真っ直ぐに南へと向かい、軍勢は往く。 この何処とも知れぬ異次元空間を出る為に。 < ズシーーーン > 「ん……」 < ズシーーーン > 「何だ、この地響きは……。」 砂丘が幾つもあるせいで、周囲の見通しは決して良くない。 「リズナちゃん、復讐ちゃん、用心しろ。何か巨大な物が近付いて来ている。」 冒険者としての長年の経験と単なる勘から、ランスはそれを何かの移動音と判断した。 「……はい。」 「わかりました。」 「……なんだ…ここのボスキャラか? ……まさかな。玄武の野郎はとっくに滅んでいるんだし。」 『……もしかして、チドセセーの言っていた鬼ババァが来たのかしら。』 < ズシーーーン > 震動は、近付いて来ていた。 < ズシーーーン > もう近くにいる……。すぐ、そこだ。 < ズシーーーン > 小高い砂丘の陰から現れたモノ。それは… 酷く醜く鬼の形相凄まじい、小山のような体躯の老婆…のような物体だった。 「なんだ……アレは……」 流石の魔王も一瞬あっけに取られた。それほどの化け物である。 「鬼ババァ……。たぶん、あれが鬼ババァです。砂漠を渡り歩いている化け物です。」 身長8メートルはあろうかという巨人は、のしのしと歩いてランス達の前に歩み寄り、3つもある白髪頭を下に向けて見下ろした。 「おお、めずらしや。人間かい。」 そんな事を言いながら、鬼ババァは醜く腰をかがめてランス達を見下ろし、しげしげと観察する。 「……こいつ……醜いが……強い。」 ランスほどの猛者になれば、相手の立ち振る舞いだけでもおおよその力量は読める。 その観察眼を以って見てみると、相手は結構洒落にならないレベルの力量を備えている事がハッキリと分かった。まあ、勿論、魔王であるランスには及びもつかないが。 「間違いないな。これはちょっと厄介かな……。」 別に倒せない訳ではない。 ただ、味方に被害を出さずに倒すのが難しいと判断したのだ。 しかし、 「……な、なんとーーーー。むっかーーーーーーーぁ。美男美女の群れ……ぶっ殺す。お前達、ぶっ殺す。この世にわたくし以上の美の存在はゆるさぬ。」 勝手にヒートアップした鬼ババァは、文字通り鬼の形相でクワッと睨みつけた。 「鬼ババァは、自分の容姿にコンプレックスを持っています。美男美女を見ると、いえ普通の人を見るとすぐに殺します。ですが、ブスには寛容だとか……」 リズナの説明に渋い顔をするランス。 「今更言われてもな……。それに、俺様が格好良いのも、こいつが醜くて汚くて臭くて思わず穴を掘って埋めたくなる産業廃棄物っぽいのも、どうしようもないぞ。」 ぶつくさ言いながら魔剣を構えるランスに、鬼ババァの怒りはいや増しに増す。 「ええい、うるさい。殺して潰して、潰して……不気味な肉塊にしてくれよう。」 地面を砕くハンマーの如きビンタが降って来るのを、ランスは辛うじて頭上に振り上げた魔剣シィルで弾き返した。 「くっ、何て馬鹿力だ……。おい、お前ら散っていろ! 邪魔だ!」 更に萎びた巨大な乳から毒々しい液体が撒き散らされるのを、 「ランスアタック!」 瞬間的にシィルの刀身に集中した闘気を爆発させて弾き返した。毒乳汁の飛沫が飛んだ地面が毒々しい黄色い染みを作るとシュウシュウと毒々しい紫煙が上がった。いかにも健康に悪そう……いや、触れたらただでは済まなさそうだ。 「おい、鬼ババァ。一度しか言わないから良く聞け! 俺様の部下になれ。そしたら、今までの無礼は忘れてやる。」 「おやおや。勝ち目がないものだから、もう降参かい。そうねえ、その美しい顔を二目と見られない面にするというなら許してやってもいいけどねぇ。」 何を勘違いしたのか、胸を張って威張る鬼ババァ。 その拍子に毒乳液があちこち広範囲に散らばり撒かれ、逃げ遅れたモンスターたちに怪我人が続出する。 「ぐあっ、汚ねえ! ……そうか、誘った俺様が馬鹿だった。食らえ!」 何とか飛沫を回避し切ったランスが、空高く飛び上がる。 「馬鹿め!」 横殴りに振り抜かれる平手を絶妙の体重移動を見せて空中でかわすと、そのままの勢いで鬼ババァの頭上を越えて飛び上がる。 「くっ!」 急いで振り仰ぐ鬼ババァ。 しかし、ランスの姿はそこにはない。 燦々と輝く太陽の光が鬼ババァの瞳を灼く。 「どこだい!?」 いや、いないのではない。 「ラーーーンスアタック!!」 陽光が翳ると同時に鬼ババァの真ん中の顔面に刀身が食い込み、爆砕した。 「ぐひゃぁぁあぁぁ!!」 今だ嘗て与えられた事がないほど巨大な痛みに、その巨大な身体を横倒しにしてのたうち転げ回る鬼ババァ。 「これでも未だ死なないか。呆れた丈夫さだが……、俺様の寛大な申し出を断った罰だ。死ね。」 手っ取り早くケリをつける為に闘気を全力で溜めると、ランスの魔王としてのパワーも誰にでも分かるぐらいなレベルで放出される。 「ひ……ひぃ……ま、まさか……ま、魔王?……」 苦鳴は上げても悲鳴は上げていなかった鬼ババァであったが、己が何に牙を剥いたのかを知って怯えた声を漏らす。 「がはははは。死ねぇぇぇぇ!! 鬼畜っアターーーック!!」 青白く光輝く闘気の塊が、苦痛と怯懦に震える鬼ババァに叩きつけられる。 と、それは、物言わぬ肉槐と変じ…… 塵一つ残さず消え去った。 その光景の一部始終を見たランスの配下たちは、言い知れぬ戦慄と共に魔王の力とランスの気質の一端を骨の髄まで思い知ったのだった。 「ふう。嫌な敵だったぜ……ん?」 鬼ババァを倒した後、ふと辺りを見回すと…… 砂漠の中央に忽然と不思議な塔が現れた。 炎天下の砂漠にも関らず、塔の周囲にだけは何故か闇の帳が降りていて夜空に月まで浮かんで見えている。どう考えても尋常な塔ではない。 「ありゃ……なんだ?」 独り言めいたランスの呟きに、 「アレは、多分……ギャルズタワーです。」 手に持たれたままのシィルが答える。 「ギャルズタワー……そうか、アレがか……。」 ランスの口元に笑みがニヤリとこぼれる。 ちょっとだけ考えた後、 「おい、お前らは先に行っていろ!」 見過ごすのはもったいないと思い決め、探索する事にしたのだった。 元々探索するつもりがあった場所であるから、やる気もマンマンだ。 「ランス様……ランス様はどうなされるのですか?」 心配そうなリズナの問いに、 「がははははは。この塔の連中と話し合って避難するよう説得する。何か、この異次元空間が段々崩壊しているみたいだからな。」 豪快な笑いと共に剣呑な答えを返すランス。 「えっ……。」 「まあ、すぐにも崩壊するって感じじゃなかったから結構余裕はあると思うんだが……ここに留まるのが危険な事は確かだな。」 「そうなのですか……」 根が素直なリズナは、それだけの説明でもあっさりと納得した。 『これで女の子モンスターが狩り放題だ。がはははは。……珍しいのがいればめっけもんなんだがな。』 そういうランスの隠れた意図にはリズナは全然気付かない。 「おっ、そうだ。今のうちに休息しといた方がいいかな。炎天下の砂漠を歩いてきて、大変だったろう。」 いたわる口調の提案に、 「あ、はい……。」 「わかりました。待ってます。」 嬉しさと心配のこもった声で頷くリズナと復讐ちゃん。 無言で頷くイシス。 そして、口々に承知の声を上げる配下のモンスターたち。 塔の入り口へと向かおうとしたランスは二三歩歩いた所で立ち止まり、振り返った。 「……おっと。フェリス、あのハニーを出せ。」 手のひらを上に向けて差し出した左手に、 「はい、マスター。」 どこか分からない場所に仕舞っておいたぷちハニーを乗せるフェリス。 「リズナちゃん、ほれっ。」 手首の捻りだけで軽く放られたそれは、リズナの手でしっかりとキャッチされた。 「か……景勝っ!」 そう。それは、リズナが玄武城に囚われていた間のただ一人の友達だったぷちハニー景勝であった。 「がはははは。そいつに、もうつまらん真似はするなと言っておけ。」 そう言い残して、今度こそ塔の入り口へと向かうランスの背に 「はい。……ありがとうございます、ランス様。」 リズナは深々と頭を下げた。 目尻に嬉し涙を滲ませながら。 ジオの街を進発したのはジオの英雄将軍4人に率いられた4個軍、実に10000名。 街の防備には少数の守備隊しか残さない、いわゆる短期決戦の構えである。 それと対峙して陣を構えるはコルドバ率いる青軍2000名と、現在リーザス軍が保有する唯一の支援部隊メルフェイス率いる魔法兵600名。 数だけで見れば、リーザス側の完敗である。 しかも、バレスはハンナ軍の迎撃、ミリはロックアース軍の迎撃、キンケードは各地で頻発するAL教徒の暴動の鎮圧、ジュリアはリーザス城の守護でそれぞれ忙しく、援軍が来る当てはない。 ……事をリーザスだけで考えるならば……であるが。 「この俺に手向かうとは良い度胸だ! かかってこい!」 軍支給の剣などより遥かに肉厚で大振りな大段平が縦横無尽に振り回される度に、押し寄せるジオ市民兵の身体が叩き潰される。 「第3、第5隊、第1、第4隊と代われ。第8隊は右翼の穴を埋めろ!」 そして、自ら陣頭に立って戦いながらも素早く的確な指揮を飛ばし、疲れた兵を順次交代させながら防御陣を適宜補強する。 リーザス正規兵の洗練された集団戦術は、技量こそそれなりだが戦術訓練も戦場経験もろくに積んでないジオ市民兵をてんで寄せ付けない。 リーザス兵が1人戦闘不能になる間に、ジオ市民兵は10人が戦闘不能になる……なんて散々な有様であった。ちなみに、戦闘不能とは負傷や疲労で戦闘続行不能になるか死亡するか戦場から逃亡する事を指す言葉である。 「氷の矢!」 更に、600もの声が唱和した呪文がジオ軍に炸裂し、一挙に200人以上の犠牲者が戦場から脱落する。 「しっかりせい! ここを凌げば援軍がやって来るぞ!」 コルドバの叱咤が味方に力を与え、敵の士気を挫く。 そう。 リーザス軍には、ヘルマン軍や魔王軍本軍という援軍が後に控えているのだ。 時間は彼らの味方であり、ジオ軍の味方ではないのだ。 ジオ軍の短期決戦の構えがその証明である。 彼らが最終的な勝利を掴む為には、積極的に攻める以外に方法は無い。 倦まず弛まず自軍の損害を無視して続けられるジオ軍の猛攻の前に、次第に圧倒的な兵数差の効果がじわじわと現れ始めた。 両翼に広がって後衛の支援部隊に襲いかかろうとするジオ軍に対して防御陣を左右に広げざるを得なくなったコルドバ部隊は、兵を休ませるゆとりが無くなってしまった。その結果、激戦の疲労で動きが鈍った騎士たちが次々に餌食にされ、戦線から脱落する。 結局、日没休戦するまでに防戦に徹していたコルドバ軍の騎士の半分近くが戦闘不能になり、ジオ軍の方も3147名もの兵を失った。 コルドバは残った兵をまとめてオクの街へと退き、ジオ軍は明日にもオクの街を攻略せんと街道上に陣を張った。 と言う様に、表面上だけ見れば、現在の戦況はジオ軍優勢で推移していた。 しかし、 この展開がリーザス側にとってそんなに悪い状況ではないと気付いている者は、ジオ軍の中にはいなかったのであった。 「おっ、さっそくお出迎えか。」 「遊んで、遊んで〜。」 きゃんきゃん2体とやぎさん1体が、ランスを迎撃(?)する為に現れる。 「がはははは、遊んでやるぞ。」 きゃんきゃんがまとわりついてくるにも関らず速度を緩めずズカズカと歩み寄るランスが、やぎさんの手から角笛を速攻で取り上げた。 「え……そんな……ゃ……」 呆然とするやぎさんは、そのままランスの身体に組み拉がれた。 早くも甘い声を上げ始めた自分に戸惑ったままで……。 その10分後、 「う〜ん、3匹とも“外れ”か。」 ランスは、気持ち良く昇天した女の子モンスター3匹の真ん中で憮然とした呟きを漏らした。もっとも、昇天したと言っても本当に死んでいる訳ではない。 3匹ともランスが遠慮無しに放つ精力を受け止めるには役者が不足過ぎたとやってるウチに判明したので、ハイパー兵器を発射できなかったのだ。 ……無理に発射していたら、それこそ本当に『昇天』していたに違いない。 『1階にいるのは多くて3人まで、最上階が20階ってとこまでは聞き出せたんだが、何階に誰がいるかまでは分からなかったんだよなぁ……。』 苦笑を漏らしつつ床に転がる娘たちに優しく活を入れると、3体とも夢うつつのままではあるが何とか立てるようにはなった。 「ついて来れるか?」 ランスの問いに揃って頭をちょこんと下げる3体。 「がははははは。よし、それならついて来い。目指すは最上階だ!」 何が居るかなんて、行けば分かると開き直ったランスは、手懐けた女の子モンスターを引き連れてギャルズタワーを征服し始めた。 魔王としての自分の気配を剥き出しにしたままで……。 19階まで攻略した段階で、おかし女、ざしきわらし、ブラックナース、フローズン、ちょーちん、とっこーちゃん、出目金魚使い、ボルト、まじしゃん、夜逃げちゃん、コンテ、髪長姫が各2体ずつ、デス子と神風を3体ずつ、やぎさんを8体、幸福きゃんきゃんを6体……ギャルズタワーに入ってからの総計で47体もの女の子モンスターを押し倒してこまして配下にしたランスは、スカッと爽やかな笑みを浮かべていた。 さすがに、これだけの数がいれば手加減抜きでやっても大丈夫な娘もそれなりに混じってはいるので、結構な回数を発射できて機嫌が良いのだ。 女の子たちの足元には股間から湧き出す液体が滴って点々と跡を残しており、彼女らが今どういう状態にあるかをこれ以上ないほど雄弁に物語っている。 19階の守護者というか、19階にいた神風たちは虚ろに蕩けた目を虚空にさ迷わせながら、着崩れた着物を直す気力も体力も無く、半開きにした口の端から涎をだらしなく垂らしている。……どうやら、先程やらかした一戦がよほどに気持ちが良かったらしい。時間がそれほど経過していない事も手伝って、彼女らは未だ全然正気に戻っていなかった。 「がははははは。ここが、最上階か(さあて、何があるかな)。」 階段を登った先にある大きな観音開きの扉。 女の子モンスターたちを率いて先頭を行くランスが、それを両手で押し開く。 部屋の中央で偉そうにこちらを睨んで来るのは、ヒラヒラした白いドレスに身を包んだ金髪碧眼の生意気そうなお嬢様といった風情の女の子モンスターであった。額には五角形の水色の宝石があり、東洋の龍を模したと思われる黄金の首飾りで身を飾っている。しかし、何よりも、身長の何倍もあろうかという長く伸びた尻尾が最も印象的であった。 「何用だ!」 やに下がったランスを見て吐き捨てた彼女であったが、 「がははははは、君を頂きに来た。」 すぐに気がついた。 目の前の無礼な男が、彼女らモンスターの王……魔王であると。 隠される事無く放たれる魔気が、身動きを抑え、心を縛る。 「……ぃゃ……」 それでも、弱々しく頭を振る。 両手は申し訳程度に抱き寄せてくる相手を押し返そうとする。 荒々しく貪られる唇の感触に我知らず涙を漏らしてしまうが、それと同時に躰の深奥に何かが点火されてしまう。 ドアからランスに続いて入って来た自分の部下だった者達が、こちらを物欲しそうな目でじっと見ているのも彼女の思考を混乱させる。自分達を“おかず”にして、さっそく自らを慰め始めている娘もいるのだから……。 注がれる羨ましそうな視線が優越感を刺激して、躰の内から身を焼く未知の炎と共に拒絶しようとする意志を溶かしていく。 「やめて……おかしく…なっちゃう……」 絶妙で執拗な愛撫に、遂に泣きが入る。 「がははははは。遠慮する事はないぞ。存分におかしくなれ。」 が、ランスは意に介さない。 いや、寧ろ手の動きをよりいやらしく激しくして更なる喘ぎ声を搾り出させる。 「だ……駄目……堕ちる……落ちちゃう……あああぁぁぁぁぁ。」 淫靡な雰囲気に飲み込まれた彼女は、5分もしないうちに快楽の泥沼の中へと引きずり込まれてしまった。 極みに堕ちた事でこれ以上無いほど潤った下の口に、エネルギー充填120%ギンギンまで回復したハイパー兵器がメリメリと挿入される。弛緩した時を狙ったとはいえ、初めての躰は瑞々しい抵抗を返す。プチプチと何かが破られる痛みに絶叫があがり、それを耳にしたギャラリーの何体かが感極まって卒倒する。 テクニックもさる事ながら、接合部を通して流れ込み吸い出される気の流れが、痛みを麻痺させると共に今まで身体のあちこちに眠っていた感覚を目覚めさせ、忘我の深みに押し流す。 が、 <ぬぽっ> 「……ど、どうして……?」 やられている途中で胎内を圧迫していた圧倒的な質感を失った娘が問う。 「がはははは、そんなに俺様のモノが欲しいか?」 意地悪な反問に、顔を更に紅潮させてコクンと小さく頷く。 「じゃあ、俺様の女になりたいと言え。そうしたら、くれてやる。」 これで断ったらどうしよう…と、ちょっとだけ考えながら、ランスは邪な笑みを口元に浮かべる。魂の契約を誘う悪魔もかくやと思わせる笑みだ。 「なります……いえ、魔王様の女にしてください。ですから……。」 「がははは。よし、くれてやる。」 思い通りに事が運んだ事で気を良くしたランスが、再びハイパー兵器を突き刺してピストン運動を始めると、ほどなく手足を痙攣させて絶頂に悶えるがランスの腰の動きは止まらない。 そして、中に突き刺されたままのハイパー兵器の引き金が引かれた時、快楽という鎖に囚われた一匹のメスが新たに誕生した。 その名は金龍。 ギャルズタワーの主であったレア女の子モンスターである。 彼女が肉欲以外の絆で主のランスと結ばれるかどうかは今は不明であるが、モンスターもドラゴンも元々強者に惹かれ易い種族的性質を持っている為、そうなるのも時間の問題であるのかもしれない。 ……いや、ランスの腕に気持ち良さそうに頬擦りしている金龍や、何時の間にか傍に集まって擦り寄って来る他の女の子モンスターの様子を見れば、もう無条件で好かれていると言っても良いかもしれないが……。 何はともあれ、こうしてランスはギャルズタワーをわずか4時間程度で攻略し、その中に住んでいた女の子モンスターの全員を自らの部下にしたのだった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ にょ。……書き上がるまでに時間がかかってしもうたっす(汗)。 その割りに、出来が自分的には満足いかないけど……現時点でこれ以上のモノを書く技量が無いのは重々承知しているので泣く泣く公表します……。はぁ。 |
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