書いた人 八橋
ここに、サードチルドレン碇シンジの日記の一ページを記す。
なお、この日記に対する機密レベルはA+とし、碇総司令、冬月副司令および赤木博士以外の閲覧を硬く禁ずる。
特にセカンドチルドレンと葛城一尉には絶対見せてはいけない。いけないったらいけない。
【6:02】
起床。顔を洗って歯を磨く。芸能人は歯が命。
昨日の夜も磨いたのだからいいのではないかという哲学的命題がふと浮かび、帰納法での証明を試みていたらいつの間にか6時半になっていた。慌てて台所へ向かう。
【6:31】
朝食を作る。めんどくさいのでパンを焼くだけにしてやろうかとも思ったが、そうすると猿と牛が五月蝿いので、やむなくタマゴをフライパンに落とす。たまには自分で作ってみろと言いたい。わざと殻を混ぜておいた。カルシウムたっぷり。
【7:00】
牛を起こす。「あと五分〜」などとふざけたことをほざいていたのでヤクザキックをお見舞いしてやった。思いっきり頭を蹴ったにもかかわらず起きない牛。さすがだ。よく見ると鼻毛が出ていた。
やむなく、伝家の宝刀『ペンペンの嘴』で牛を強制起動させたあと、猿を起こしに行く。こっちはこっちで「もっと早く起こしなさいよ!」などと喚いている。明日からは4時に叩き起こすことにしよう。
【7:23】
三人そろって朝食。猿がたまに文句を言ってくるので、「明日から朝食を作らない」といったら沈黙した。僕としてはそのほうが楽でいいのだが。
牛は朝からビールだ。組織の幹部がこんなことでいいのだろうか。そう尋ねたら「だいじょ〜ぶよ」と答えた。NERVはいつかこの酔っ払いに滅ぼされるのではないか。そこはかとなく現実味があって嫌な気分だった。
【7:44】
牛がNERVに出勤する。いつもの弁当箱を渡した。「シンちゃんありがと〜」とか言っている。礼はいらない。今日の弁当は『大凶』だから。
【7:55】
猿と一緒に学校へと向かう。僕としてはキーキー騒ぐ猿と一緒より、一人で静かに登校するほうが好きなのだが。
そういえばいつから一緒に登校することになったのだろうか。原因といえばあのユニゾンだろう。我ながら早まった真似をしたものだ。作者はサービスしか考えていない。どうせなら綾波と一緒のほうがまだいいのに。
【8:08】
猿の尻尾二つを引っ張ってみる。別段何もおきなかった。意外だ。「うぎゃっ」という声を出して猿が悶える。淑やかさが足りないなと思った。
【8:23】
学校に到着。教室に入るなり二馬鹿が「夫婦そろって登校か〜?」なんてほざいてきたので窓から投げ捨てた。運がよければ二時間目には復活しているだろう。懲りないやつらだ。
綾波はまだ登校していない模様。生理だろうか。だとしたらお赤飯を炊かなければ。
【8:48】
教壇の上で要介護認定なご老人が何かを囀っている。セカンドが何たららしい。猿のことだろうか。さすが特別天然記念物の猿だ、学校の授業でも取り上げられるなんて。
綾波はまだ来ていない。NERVの用事だろう。あとでセクハラに行こうと思う。
【9:12】
予想に反して一時間目中に二馬鹿が復活した。しっかり遅刻扱いされている。自業自得だ。
恨めしげな目で見られたが、手の上でナイフを弄んでいるのを見せたらさっと視線を逸らされた。失礼な奴らだ。
【10:51】
授業に退屈して横を見ると、いいんちょがLOVE光線を爆睡中のジャージに放っていた。イイ感じに青春を謳歌なさっているようだ。面白そうなので今度いいんちょの名を騙ってラブレターでも書いてやることにする。きっと喜んでくれるだろう。
【11:42】
休み時間にマナにNERVのことについて聞かれた。スパイってバレバレだ。
なんか可哀想なのでNERV総司令はロリコンで白手袋フェチだって教えてやった。唖然としている。アゴが外れかけだ。そんな顔も可愛いかもなんて思った。
【12:30】
昼休みだ。ジャージがなんか言っている。学校の楽しみが弁当しかないなんて可哀想だなと思った。
猿が弁当箱をあけて悲鳴をあげて気絶した。どうやら朝仕込んだ特殊音響閃光手榴弾がうまく作動してくれたようだ。ただ計算外だったのは、いいんちょまで巻き込んでしまったことだ。あとで謝っておこう。
その後、恨みがましい目で見られたが、弁当自体はちゃんとしたものなので文句を言われる筋合いはない。
【12:48】
食休みに屋上へと向かう。メガネが写真を販売していた。売れ行きは猿が一位らしい。物好きどもめ。
綾波の写真を頼んだら足元を見てきたのでいいんちょに告げ口してやることにする。後にクラス全員の女子にフクロにされたらしい。いい気味だ。
【13:31】
弁当を食べたあとは眠たいが、不屈の精神で授業を聞く。隣を見るとマナがこっくりこっくりやっていた。萌えだ。猿はぐてーとしていた。こっちは駄目だ。
【15:34】
ようやく授業が終わった。二馬鹿の誘いを丁重に断ってNERVへと向かうことにする。
何故かマナがついてきた。僕にばれている時点でスパイ失格だ。めんどくさいので撒くことにする。
【16:18】
結局撒ききれなかった。スパイは失格でも兵士としては合格っぽい。
仕方がないので一緒にNERVに入る。何故か抱きついてきたのでちょっと悪戯したら失神してしまった。ちょうどいいのでロッカーの中に仕舞っておく。
【16:35】
なにやら綾波を使って怪しげな実験をしている現場に居合わせる。綾波は裸でLCLの入った筒の中に入っていた。さすがロリコン総司令だと思った。あんなのが父だとは思いたくない。
手近にあったバイブでロリ髭のこめかみをグリグリする。やっぱりここが弱点らしい。断末魔の絶叫の後、筒にもたれかかって失禁した。綾波はどう思ったのだろうか。
そのままの勢いで綾波を救出する。なんかブツブツいっているが気にしない。そのままじゃマズイので制服を匂いを嗅いでから着させた。その間たっぷりと観賞させてもらった。目の保養だ。
【16:49】
このバイブは誰に使ったものだろうかとふと考える。本命リツコさん、対抗馬綾波、大穴が副司令といったところだろうか。案外自分に使っているのかもしれない。ロリマゾ髭め。
【17:27】
ロッカーの内側からすすり泣く声が聞こえた。そろそろ良心の呵責を感じて出してやった。かなり脱力しているマナを連れてNERVを出ることにする。周囲がなんか騒がしい。人に聞くと、総司令が襲われたとか言ってた。物騒な世の中になったものだ。僕も気をつけよう。
【17:36】
綾波とマナって似ているなと思った。
【18:32】
綾波の食料事情の酷さを知ったので今日はご馳走を作ってあげることにする。何故かマナも一緒だ。二人分も三人分も大して変わらないので構わないが。
以前綾波は肉が嫌いだといっていたので、好き嫌いを直すためにステーキにした。驚くほどよく食べた。裏切ったな、僕の気持ちをう(ry
【19:06】
綾波とマナが一緒に風呂に向かった。これは覗けと暗に言っているのだろうか。しかし暫くすると風呂から変な声が聞こえてきた。恐ろしくなった。おとなしくここにいよう。
【19:32】
我慢の限界。
【19:51】
何故かへろへろな裸の綾波をベッドに寝かせて、部屋を後にした。少しやりすぎただろうか。マナは綾波の部屋に泊まるらしい。二人とも仲がいいんだなと思った。さっきの続きでもやるのだろうか。通販で買った盗聴器が役に立ちそうだ。
【20:16】
家に到着する。飢えた猿と牛が襲い掛かってきたので玄関のマットに沈めた。格言「飢えた獣は単純だ」。
静かになったところで、ペンペンと一緒に一杯やる。酒を飲めるペンギンというのもどうかと思うが気にしない。このペンギンを研究機関に売るとしたらいくらくらいになるだろうか。一生遊んで暮らせそうな気がする。
実はペンペンはウィスキーボンボンが好きらしい。ちょっと意外だ。
【20:34】
適当に猿と牛の餌を作っておいて、風呂に入ることにする。言うまでもなくペンペンと一緒だ。
牛曰く、風呂は命の選択らしい。そんなにデンジャラスな物とは思えないが。
ペンペンが男の象徴を突付こうとしてきたので風呂桶で殴った。少し強すぎたのかバスタブの中で寝てしまった。のぼせたりしないか心配だ。
【21:11】
ふと気になったので、牛に今日の弁当のことについて聞いてみた。
おいしかったらしい。さすが牛だ。『あの』カレーを入れておいたのに。次からは日を置いて腐敗したものを入れてやることにする。超熟だ。
【22:06】
猿が部屋にやってきた。宿題の漢字を教えろとのことらしい。教えてやってもいいのだが、頼み方が横柄だったので断る。なんかうだうだ言ってくるので脳天に漢和辞典をお見舞いしてやった。これで調べれば漢字なんて一発でわかる。僕って優しいな。
【23:03】
歯を磨こうと思い、洗面所に向かう途中、牛につかまった。酒に付き合えとか言ってくる。さっき十分堪能したので断る。絡んでくる酔っ払いは始末に終えない。人情あふれる警官にでも付き合ってもらえばいいのに。そう考えて近所の交番に連れて行ってやった。常連らしい。
【23:31】
そろそろ寝ることにする。寝る前に、猿のベッドに時限式のブービートラップを仕掛けておいた。これで希望通り4時にたたき起こせるはずだ。すっきりした気分でベッドに入った。おやすみ。
後書きと云う名の反省
…色々とごめんなさい。
唐突にデンパが届いたもので。
10万HIT記念にこんなものを書く私はもう駄目ですか、そうですか。
感想という名の何か
いや駄目じゃないですともそうですとも。電波とは何時如何なる時も時と場所を考えずキタ━━━━ヽ(゚∀゚
)ノ━━━━!!!!
となる物なのです、よって無問題。
きっとまあこんなやって生活していって使徒も倒して気が付いたら学園編に素で突入するタイプですね、彼は。其れまでにキャストの命がもてばの話ですが、具体的に言うと二馬鹿、更に言うと猿、もっと突き詰めると牛、究極的に結論を出すと髭。
これからもどんな感じでも良いですので軽く送ってくださいね、其れではまた〜。
読んだら是非感想を送って下さいな、作者が喜ぶものトップ3だと思います、残り二つ?君も作者になったら分かると思う、なっても分からなくても文句は言わないように。
yatsu_hashi@hotmail.com
読んだ後は是非感想を!! 貴方の一言が作者を育て、また奮起させます