此処は何処




果てしなく白い空間、純粋の極み、つまりは誰かの夢の中




何故、此処にいる




誰かが望んでいるから




誰が?




彼女だ




彼女?




最も必要で拒絶するしかない人




分からない




分かる必要は無い、意味のない事




彼女は何処に?




見えない?




うん




此処に




何処?




白い、何処までも白い此処に




見えない




それは必要としてないから




彼女を見る事を?




そう




そうかもしれない、何故かは分からないけど




ならもう良いだろう




何か始まるの?




改編




改編?何の?




総ての




総て?何の総て?




歴史、世界、時空、世界法則、過去、現在、未来、根源。数多の名で呼ばれる其れ、「 」と呼ぶが最も近しい其れ




何故?




彼女の望みだから




良く分からないよ




分からなくて良い、君は可能性だから




可能性?僕が?




そう、君が




やっぱり分からないよ




それでも君は希望




何故僕なの




其の為の君、彼女の夢だから




何故?誰?




もう時間がない、起きないと




起きる、僕が?彼女が?




君、彼女はもう起きない、寝ているという感覚すらない




起きて何を?




起きれば分かる




起きたくない、出来ればこのままいたい




其れは出来ない、其れは望みじゃない




どうしても?




そう、どうしても




分かった




良かった




ねえ




なんだい




また会えるかな




勿論




そうか、あれ?そう言えば君は………




君ハ誰?僕ハ誰?








再邂「我が夢の終焉に訪れよ魔女」 




「誰………。」


夢の残滓を口にしながら目を開けて、最初に感じたのは全身を包む細かな痛み。強くはなく、しかし無視出来るほど小さくはない、そんな痛み。


「知らない空だ。」


取り合えず呟いてみる。実際其れは彼が見た事もない空だった、消え行く夕日に染まる色でもなく、昇り行く朝日に輝く色でもなく。


重苦しく圧し掛かって来るような其れは間違いなく血の色だ、そう彼は思った。次に視線を下げると全てが白い少女の顔が半分、残りを此れもまた血の色を湛える海にその巨大さを示しつつ、沈めつつ此方を見ている。


そこで今更ながらに此処が砂浜の上だと気付く、紅い海水を吸ってゴワゴワになった半袖シャツで覆われていない腕に、砂がザラザラと鬱陶しい事この上ない。


だが、此処で彼は気付く。全身を包むこの痛みは砂の上に長時間寝ていたせいだけじゃない、他に原因がある筈と。


「好い加減気付いてくれないかしら? 限りある力を消費したんだからそれなりの対応と誠意ってモノが欲しいんだけど、私としてはね。」


唐突に耳朶を叩いた声に、彼は上半身をばね仕掛けかと見紛うばかりの勢いで起す。そのまま首が回る範囲を見回しては見たが声の主と思える存在は見当たらない、幻聴か?えらくハッキリとした幻聴もあったものだ。


「違うわよ、真後ろ一寸上を見てみなさい。」


確かに心を読んでアドバイスをくれるものが幻聴の筈はない。低確率ではあるが自身の心の声、即ち一寸した心の病気という選択肢もあるにはあるが、其れを選択はしたくない、寧ろしない。無理やり納得した彼は体勢はそのままで首を右の方へ限界ギリギリまで捻じ曲げ、視線を上へと向ける、其処には。


「元気?一応、手加減はしといたけど。」


半透明の知らない女性が宙に浮かんでいた、全裸で。


「………夢だね。」


其れが彼の下した結論。消極的ではあるが、逃避は人類が編み出した究極の逃げ道だ、否定する権利は何者も持たない。そう自分を強引に納得させた彼は再び砂浜に寝転ぶ。見える景色は相変わらず電波がかってはいるが夢なのだからと妥協する。


そして夢の中で寝るっていうのは、どういう事なのだろうとくだらない事を考えた途端、衝撃が彼を襲った。悲鳴を上げる間も無い、ただクルクルとバレリーナの如く、ただし地面に対して平行な状態で回転しながら数メートル吹き飛び。


「へぶぅ!!」


着地した後もまた数メートル転がり、やっとの事で止まる。先ほどの痛みも忘れるほどの痛みに襲われた彼はなんとか腕で上半身を支えながら体を持ち上げる。関節がギシギシと音を立てるのにぞっとしながら転がってきた方へと視線を向けると、自分が転がって出来た跡が悲しいほどに数メートルにわたって残っている。


更に視線を先へと延ばしてみる、先程は気付かなかったが最初に自分が目覚めた場所の、またその先にも似たような跡が、何かが砂の上を転がって出来るであろう其れが残っていた。何か? ハッキリ言ってしまおう、彼自身だ。


「お早う、今度こそ目が覚めた?」


二度にわたって自分を転がしたであろう、呆れたように話しかける相手へ抗議の念を籠めた視線を向けて、逸らす。先ほどチラッと見たとおり彼女はその身に布切れ一枚まとっていなかった。スタイルが良いと言って良い部類に入る裸体は彼には刺激が強すぎる。


しかし何時までも視線を逸らす訳にも行くまい、起こし方と言い夢を否定する方法と言い、彼女が短絡的かつ実行力過多である事は既に証明されている訳だからして。仕方なく彼は口を開く事にした、本当は夢という事で納得完結したかった所だがこれ以上の惨事は避けたい。ただし未だ視線は彼女に向けないままだが。


「お陰様で、ハッキリ過ぎるほど覚めましたよ。」


「そ、良かったわ。感謝してね。」


おまけに嫌味すら通じねえし。心の中で毒づきながらゆっくりと立ち上がる、どうやら骨に異常はないよう、痛みは収まる事はないようだが。


「さて、何から話したものかしらね、こういう時。」


理屈は分からないが彼を転がしたの彼女、その被害者がやっとの思いで立っているというのに謝る気はさらさら無いらしい、寧ろ謝るという概念すら湧かないとか? 半ば諦めた彼は取り合えず無難な所から切り出してみようと考える。


「そうですね、取り合えず何か着て貰えませんか? 此方としては裸の女性に目の前にいられて平静を保てるほど慣れてないんです。」


そう言われて初めて気付いたかのように自分の体を見下ろす彼女、数秒で結論を出したか肩を竦めながら口を開く。


「無理ね、この体は実体の無い物だから………服なんて着れる訳もないし。あ、こうすれば良いかしらね。」


軽く指を鳴らす。それだけの行為によって彼が一度瞬きをした後に彼女は服を着て、其処に立っていた。やっと正目から直視出来るようになった相手を彼は観察する事にする。


ブラウンの癖毛が特徴の顔は間違いなく美人だ、猫科の獣を思わせる相貌は此方を興味深げに観察している。黒い皮のコートをまとっているその体のラインは間違いなく大人を思わせるそれ、ふと其処まで考えた自分に赤面しかけるが何とか踏み止まる。が、ニヤリと笑った所を見ると気付かれたよう、舌打ちして彼は相手へと近づく。


後10歩で接触といった所まで近づいて止まる、別に意味はないがあまり近づかない方が良さそうだと魂が判断したからだが、多分正しいのだろう、彼がそう思うのだから間違いは無い。身長は彼よりも20センチ近くは高い、身に着けている服とブーツのせいで更に大きく、頑丈に見えた。


さて此処まで来たが如何したものか、悩む彼の前で彼女はただ微笑むだけ、彼が口を開くのを待っているようだ。良いだろう、此処はバッチリ気合を入れて行こうじゃないか、そして彼は口を開く。


「ええと、良い天気ですね。」


何やってるんだ。頭を抱える。自分で言って自分を嫌悪する、よりによって此処で天気に話をするか普通? 目の端に映る彼女も呆れ気味。気を取り直し、深呼吸した所で重要な事に気づく。其れは彼が意識しないままに自然と口を付いて出た。


「単純な質問で申し訳ないんですけど、何処から出したんですか? 服。」


「ああこれ? 別に服を無から作り出して着たんじゃないわよ、貴方の脳に「此処に服がある」って認識するよう軽く暗示かけただから、魔術で。」


「ああ成る程そうですか、魔術でね………ん?」


納得はした、するにはしたが、新たに疑問が増えたような気がするのは彼だけなのか。疑問に対応する方法は数少ない、忘却か、無視か、もしくは。


「今、魔術って言いました?」


「ええ言ったわよ、何か問題ある?」


「はい、下手すれば僕の世界観を粉々に打ち壊す位の問題が。」


消極的な彼には珍しい行動だ、尋ねるとは。とは言えこの場合は仕方ない部類に入るだろう、突然に目の前の人物から魔術等と言われた日には逃げるか黄色い救急車だ。


「ふむ、この世界に魔術理論は存在しない訳ね、そうなると文明の根幹は機械文明?どのくらい発達してるのかしら?」


「ど、どのくらいって………どのくらいでしょう?」


「ハッキリしないわねえ………、そうね、単純な所から聞くけど乗り物はどうかしら、私の世界では馬車が一杯一杯だったんだけど。」


「えと、車とか、飛行機とか、かな。」


「その動力は?蒸気機関?」


「ええと………内燃機関って言うのかな?油を爆発させて、それでピストン動かして………。」


「ふむふむ、電気は少なくとも存在しそうね、電力を得るのにもその内燃機関を?」


「いえ、昔はそうだった見たいですけど今は原子力かな?」


「原子力?其れはどんなもの?」


「さあ………。」


勝気な彼女の同僚ならスラスラと答えるんだろうなあと、無知な自分に腹が立つ。


「さあって………、貴方、そんな訳分からないものに生活委ねてて不安にならなかったの?」


「そう言われても。知らなくても何も問題なく暮らせてたから………。」


そう、暮らせていた、僅か数日前までは。


「そ、じゃあ次は兵器ね。何処の世界でも兵器開発が技術的に一番、進んでるものよね、私が身を置いていた学校でも魔術を教えながら秘密裏に拳銃なんか開発してたんだから、御笑い種よね。で、どう?兵器はどのくらい進んでるの?」


「拳銃ですか、僕の世界にもありますよ?一分間に数百発の弾を発射したりとか。」


耳を押さえても聞こえる悲鳴と銃声、怒号と哄笑、生と死、朱と白、動くモノと動かないモノ。


「破壊力ではNかな?一個で地殻を吹っ飛ばすくらい凄かったんだから。ああでも、使徒には全く効かなかったなぁ、怒ったろうなあ、戦自の人達。」


上下も分からないほどに揺れて本当に世界が終わるかと、否、終わって欲しいと思った後、気が付いたプラグの中から見た光景は冗談には程遠く。


「そうなるとあれが兵器としては一番なのかな?正直認めるのって、抵抗あるんだけど。」


初めて見た時は鬼かと思い、発想力の無さを露呈した、が、しかし真実はもっと酷く。


「軽く飛び上がるだけで100メートルは飛び上がれるし、50メートルもある化け物を殴り飛ばしたり、引き千切ったり。」


泣いていた、心でも顔に出しても。でも誰も助けてくれず、彼は啼き笑いながら操縦桿を握り続けた、其れだけが己を認めて貰える唯一の手段と信じたから。一体、また一体。神の僕の名を冠する其れを屠って行くたび。確実に彼の心に皹が入って。


「エネルギー切れても必死でガチャガチャ動かして怒鳴れば勝手に無敵モードですよ、副作用でなんか溶けちゃいますけど。」


あのまま溶けていれば良かったのかも知れないのに、甘い夢に浸れていたのに。彼の信じた夢想は、可能性は、現実は彼を無残に当然の如く裏切った。


「良く分かりませんけど、なんか化け物を食ったら永久機関手に入ったみたいで、なんかその後封印されたりしたんですけど。訳分かりませんよね。」


全てが夢だと悟った瞬間、理想は砕け、希望は絶望へ、塵も遺さず零へと還る。掬い直そうとする間も無く、手から零れた希望は乾いた現実へと吸い込まれ。


「親友と信じてた人もいたんですけどね?」


一歩前にあった心の拠り所は一歩進むと毒蛇の一咬みに成り下り。


「御笑いですよね?彼も倒すべき敵だったりするんですよ、どうしろって言うんでしょうね。」


もはや感情は枯れ果てて。


「同僚からも敵視されるわ、人間じゃないわ。唯一信用できると思ってた上司には許さないだの戦って死ねだの言われるし。散々身の回りの世話をさせておいて挙句の台詞ですよ?笑う気力もありませんよ。」


遂には壊れた心で鬼神を操り。


「後は良く覚えてませんね、気が付いたら貴女に吹き飛ばされてました。」


世界に破滅をもたらしたサードインパクト。最後まで信じていたかったモノはことごとく、全てが例外なく彼を裏切った。


「………兵器の説明してくれと頼んだのに、何時の間にか激重の話になったわね。それで、その貴方の言う最強兵器、貴方が動かしていたって事かしら?」


「何体かある内の一つを、ですね。」


何時の間にか体育座りをしていたその姿勢のまま、首だけ彼女の方へ向けて答える。


「フ〜ン、そう。」


「フ〜ン、って………他に言う事は無いんですか?」


その余りの物言いに流石にむっとする彼、さもありなん、あれだけの不幸を一言の元に片付けられればそうなるだろう。だが彼女は何処までも限りなく冷静だった、冷酷と言い換えても遜色無いほどに。


「他に何て言えば良いの? 可哀想ね? 大変だったわね? 辛かった? なんて哀れなんでしょう? 私に言わせて貰えば其等は全て空虚にして無意味よ、だってこれ等の言葉は揃いも揃ってかけられた相手を後ろ向きにさせるだけだからよ。

僕は可愛そうなんだから、大変だったんだから、辛かったんだから、哀れなんだから………だから僕は此処に留まっていて良いんだ、そんな馬鹿が許されると思う? 甘えてる暇があったら立って前向いて歩きなさいってのよ、泣いたままでも良いから。」


そんな事は言われずとも分かっている、いや分かっているけど聞きたくなかった、という方が正しいか。誰かに慰めて欲しかった、労りの声が欲しかった。ただ一言、「―――」と、その一言だけが無意識に欲していた物。

其れだけが、ただ其れだけが今欲しい物、だから、だから・・・

「欲しがっちゃ・・・欲しがっちゃいけないんですか!!」

何時しかその想いは口を衝いて、出ていた。

「構わないわよ? 欲しがっても、其れは貴方の自由だし。でも其れと同じように、周りの誰かも貴方に与えるかどうかは自由、そうよね?」

返って来た答えは余りに素っ気無く。だからこそ少年の、ぐちゃぐちゃになった心をクリアにした。そうだ、自分は求める事はしたが、与える事はしただろうか? 答えは、否。戦った? いや違う、言われた事をやっただけ、其れは人に与えるとは言わない、ただ果たしただけ。

「そう、ですよね・・・」

「そうよ」

「優しく、無いですね」

「優しくないわよ」

「不公、平じゃないです、か?」

「不公平ね」

それでも、と彼女は続ける。

「人は生き続けるの、何を求めてなんか分からない、人には其れを予測するほどの力は与えられてないから。そして見つけるのよ何かを。その何かは人其々ね、見つけるまでは其れが何かなんて分からない、現に私も今まで分からなかった」

其処で言葉を切る彼女。見上げる少年の瞳には彼女の表情は何か、悲しい物を秘めている様に見えた。

「でも、見つけたんですね」

「ええ、沢山の物を失ったけど、ね、それでも見つかった」

「僕も、見つけられるんでしょうか?」

「さぁ? でも」

傍から聞けばなんとも無責任な其れ、しかし少年にはもう、そうは思えなかった、此れが彼女の優しさなのだと、そう思えるようになった。

「でも?」

だから問う、其れに彼女は微笑を浮かべて答える。

「何か行動しなきゃ、手に入る物も入らない。それでも死ぬまで手に入らないかもしれないけど、少なくとも手に入れた人は行動していた、動いていたわ。今の貴方みたいに這い蹲っていたら空も見えないわよ?」

嗚呼、そうだ、全くその通りだ。この短い数分の邂逅、それだけで少年は何かを掴んだような気がした。だから正面から彼女を見据える、今度はその眼に意志を宿して。

「分かりました、何か、何か掴めるかどうかは分からないけど・・・それでも前を向いて、歩いて行こうと思います。何かを掴むために」

其れを見て彼女は満足げに頷く、結果を望む心は生まれた、後は過程を生み出すだけ。彼女は此れから如何するかを彼に尋ねる。

「そうですね・・・取り敢えず見た所、この世界にいても何にもならないのは確実です、何処か他の世界へ移動・・・出来れば、そう出来れば是非、この世界の過去へ、後悔しか残ってないあの時間へ戻って・・・やり直したいです」

その答えに彼女は唸る。時間移動、其れを彼はやると言っているのだ。彼女の世界の魔術理論では空間移動、言うなれば横軸の移動は確立している。ドラゴン種族であれば完全な、また人間でも不完全ながらではあるが可能である。

だが、縦軸移動、時を遡るという行為については流石の彼女も口を閉ざすしかない。理論としては白魔術、その中のチャイルドマンネットワークと呼ばれる其れが、最も近しいのだろうがそれでも『過去を垣間見る』事が出来るだけ、あくまで見るだけだ、精神、ましてや肉体の移動など聞いた事が無い。

天人遺産に何かあるかもしれないが、解読までにかかる時間と己に残された時間を考えると、如何見ても非現実的だ、不可能と断言して良いだろう。少年の方を見る、彼もまた唸ってはいる、考えてはいるのだろうが余り当てには出来ない、本人にはハッキリ言えた事ではないが、今までの会話で少年の能力は把握している、あれでは妙案を出せるとは思えない。

「如何、しようかしら、ねえ・・・」

「如何、したものでしょう、か・・・」

二人は同時に口を開き、同時に眼を互いに向け、同時に乾いた笑いを浮かべた。他に出来る事は無い、彼には案は無く、彼女に頼るしかなく。同時に彼女もまた、大見得を切って彼を諭したのだからこのまま去るのも沽券にかかわる、プライドの問題と言っても良い。何時かは去らないといけないにしても、何らかの助けは残して行きたい。

その方法も見つからないまま、二人はまた同時に空を見上げ・・・

「あれ?」

「何かしら」

同時に何かを発見した。





自己再生プログラム、80%完了、、、

自己凍結解除、現状把握開始、、、

左腕アクティブデバイス動作不良、右腕射撃プログラムに誤差、要実射による誤差修正

左腕収納超高比重金属刀正常作動、右肩超新星熱線銃エネルギー充填+要5秒

TFPユニットに障害発生、ワールドスキャンは可能。空間転移は実行した場合の成功確率、、、皆無
修理に要する時間は材料調達具合により変動

重力素子生成能力72%に低下、其の他物理保護、問題なし

ユマノイドデバイス再生不可、問題発生戦闘不可、選択検索、、、現地人との共闘

生存者の検索、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0、、、、、、、、、、、、1名発見

此れより重力操作カット、物理保護、最大値に設定、、、自由落下開始





最初は流れ星かと思ったが、時が経つにつれ、二人にはそうではないと分かって来た。少しずつ大きくなって行く其れ、大気と摩擦してか赤く燃え、音も耳に届くようになる。其れに気付いた後の彼女の取った行動は速かった。

「危ない!」

言うや否や、少年を突き飛ばした、そんなに力を込めたようにも見えなかったが其れだけで彼の体は宙に浮き、またキリキリ舞いしながら吹き飛んでいく。心の中で思う事は(ああ、僕の今日の役目って吹き飛ぶ事なんだな・・・)。冷静なのか混乱しているのかはよくわから無い。

だが十数メートルは吹き飛び、再び砂浜に顔からダイブした後、少年は彼女の行動に感謝する事となる。自分がいた場所、其処に小規模なクレーターが出来ていた、其処にずっと立っていたら間違いなく即死であったろう。その事実に身震いしながら体に付いた砂を払い、また全身を襲う痛みに顔をしかめながら元の場所へと歩いて行く。

クレーターの真ん中に彼女が立っていた、手に何か持ち、不審気な顔をして其れを捏ね繰り回している。因みに彼女は無傷だ、おそらく実体の無い、幻のような存在と言う事は間違いではなかったらしい。百聞は一見に如かず、を体験した少年は彼女の手の内にある物に視線を注ぐ。

其れは何か、一言で表すとヘルメットだった。フルフェイスのヘルメット、ただバイザーの部分は一枚板ではなく、人の顔のようにそして彼が嫌々ながら慣れ親しんだ、兵器の顔の其れのように目が二つあった。何か映像が映るかどうかするのか、詳しい事は分からないがその目の部分には今、テレビの砂嵐画像のような物が表示されている。

軍隊の鉄兜、其れの発展した物か何かだろうか? ならば生えている角はアンテナ? クレーターの中心へ目を向けると何か人の形をした機械のような物が、半ば減り込んでその姿を晒している。右腕にあたる部分が肩の所から千切れ、吹き飛んでいるのが見える。彼女が持っている兜を被っていたのは此れか? と、いう事は使い手はロボット、そしてもう壊れて動かない、そういう事なのだろうか?

「ねぇ、ちょっと」

「なんです?」

そんな少年の思考を彼女がさえぎる。訝しげに尋ねると、彼女は手の中にある物を振ったり、耳を近づけたりしながら言った。

「此れ、なんか喋ってるっぽいんだけど? 良く聞こえないのよね〜・・・何なのかしら?」

「無線機でしょうか? あ、無線機ってのは距離が離れた所にいる人と話す機械です、機械の間には線とか無くて、電波とかそういうの飛ばして話したりするんです。あ! でも声がするって事は誰か生きているのかも!!」

希望が見えた気がした、顔を明るくする少年に彼女は黙ってそのヘルメットを差し出した。いぶかしむ彼。

「希望は実現してこそ、さもないとただの幻想よ。貴方の方が詳しそうだから、頑張って」

そう言われて恐る恐る其れを受け取る。思ったより軽いが、楽々扱える物ではない。そっと耳を近づけてみると、確かに彼女の言うとおり、何か喋っているように聞こえる。「協力」? 「事態の悪化」? 何を言ってるのか分からない、少なくとも生存者へ問い掛ける内容ではないようだ。

それから数分、聞こえて来る単語を自分なりに並べてみたが意味は成さず、埒が明かない。このままでは何も進展しないと少年は覚悟を決める。ゴクリ、響く唾を飲み込む音。一瞬の後。

「えぇい!!」

「へぇ?」

感心するような声を上げる彼女の前で、少年はそのヘルメットを勢いよく被った。其れと同時に先程とは比べ物にならないほど、クリアな音、声が耳に聞こえて来た。

『ああ、やっと会話が出来る。先程から協力要請をしていたのだが外部音声出力装置が不調でね、如何にもならなかったのだ』

「え、えと・・・貴方は誰です」

安堵を含んだ声に、今日はよく質問する日だと思いながら少年は問うてみる。其れに返って来た答えは簡潔な物だった。

『認識番号はあるが、其れは君達の言う名前と言う呼称という概念からはかけ離れた物だろう。取り敢えずは『パワー』と呼んで欲しい、他に『ディジット』は存在を確認出来ないと言う点からしても其れが良いだろう』

「は、はあ、じゃあそのように・・・ってディジット、って何です?」

『ふむ、詳しい説明は省くが私のような人工知能、つまりはAIを使用した端末群の総称だ。そういう意味では君達、知的生命体の事を我々は『グレイヴィ』、そう呼んでいる』

的確な答えにシンジはフンフンと首を縦に振りながら聞いていたが、ある単語で其れも止まる、AI? つまり、機械?

「人工知能・・・って!! まだそんなもの作成されてないですよ! 有り得ない、何処かから通信しているんじゃないんですか!?」

『有り得ないかな。この世界の第七世代コンピューター、MAGIがかなり近い所まで開発出来ていたと思うが。それに記憶のデジタル処理も可能になっていただろう? 其れを考えれば特に不思議な事でもないと思うが』

その説明に何となく納得が行かないものの、記憶のデジタル云々の言葉が少年の胸に引っかかった。おそらくはセントラルドグマの奥深く、あそこにあったダミープラントの事を言っているのだろう。水槽に浮かぶ沢山の・・・知らず知らずの内に少年は砂浜に座り込んでしまった。

『む、何か無神経な発言を行使してしまったようだな、すまない』

「いや、良いんだ。自分の中で蹴りをつけた気になってたけど、まだ全然引き摺ってるって分かっただけだから・・・それにしても本当に人工知能なの? なんか意外にきめ細かいんだけど」

『私以外のパワーで、長い間グレイヴィと行動を共にした個体があってね、帰還した際にそのデータをある程度他の個体にも移植したのだ。其れが理由だと思われる』

其れがグレイヴィと再度理解し合える方法じゃないかと、そういう判断が下されたとそのパワーと名乗ったAIは語った。少年には其れが寂しそうに聞こえたのだが。

「で、君は・・・パワーは何しに地球へ? そして何で空から落ちて来たんだ?」

ある程度、パワーの説明から彼の、そして彼らの活動内容を理解した所で少年はそう尋ねた。其れは彼女も聞きたかったようで黙って口も挟まず聞き入っている。

『全てはあらゆる世界を探査する装置、プローブがこの世界の地球の情報を持ち帰った事から始まった。その情報によるとこの世界である生命体・・・この世界では使徒と呼んでいたようだな、その封印を解き、制御しようとする動きがあると確認した。そして其れを利用し、この星の人間を一段階強制進化させる計画がなされていると。『補完計画』、そう計画者達は呼んでいたようだ』

其れを聞いて少年は思い出す、ああ、ミサトさんが最後に何かそう言ってったっけ。この事だったのか、と。パワーの説明は続く。

『その生命体を調べ、その計画を実行した場合の結果をシュミレートした結果。恐ろしい事態になるという事が判明した。99%以上の確率で人類を含めたこの惑星上の生命体を、原始の海水と同じ状態、生命のスープとも言える状態まで還元する事になるだろうと。

MAGIを開発する点等から考えて我々、ディジットと友好関係を結べそうなグレイヴィが滅びてしまうのを手をこまねいて眺めるのも得策ではないと、私達は各世界へ端末を送り、補完計画を阻止する事にした』

「一寸待って、各世界って? 他にこんな世界があるって言うのかい? この、紅い海が広がる世界が」

パワーの説明に初めて口を挟む少年、それに気を悪くする事無く淡々と説明するパワー。

『肯定だ、並行世界という表現を聞いた事はないかな? 二つある選択肢AとB、どちらかを選ぶ事で世界は進んで行く。Aを選んだ世界もあればBを選んだ世界も。Aを選んだ世界から見てBを選択した世界、此れはAにとっては並行世界という事になる。最も近しく遠い世界、其れが並行世界だ。

そしてこの世界にもそういった世界もある。無数の選択の違いから生まれた無数の別世界、途中で使徒に負けた世界、セカンドインパクトと呼ばれる其れで滅びた世界、世界事業としてインパクトを起こした世界・・・その世界、全てに端末を送り、95%の確率で計画を阻止する事に成功した。だが残念な事に、この世界では・・・私の力不足、油断のせいだ、すまない』

慙愧すら感じさせるパワーの謝罪、それに少年は悲しげに首を横に振って答える。

「いや、どうしようもない事ってあるものさ、僕だってそうだったし・・・本はこんな馬鹿げた計画立てた父さん達が悪いんだ、君が悪いんじゃないよ」

『父さん? 父親が計画立案者の中に? もしや君は・・・』

パワーの疑問を少年は首を縦に振って。

「嗚呼、そういえばお姉さんにも、パワーにも自己紹介してなかったね、何だか今更だけど僕の名前は碇シンジ、計画を推進する立場にいた碇ゲンドウの息子、だよ・・・」

『君が? 碇シンジ? 本当、か?』

だが帰って来た答えに少年、碇シンジと名乗った彼は首を傾げる、何故そうも聞き返すのか。

「そうだけど、どうかした?」

『いや、君がそう言うのならそうなのだろう、すまない、私の思い過ごしだ』

「? わかった」

良くは分からないものの、解決したのなら多くは語るまい。時間は未来を語る為にある、過去を悔やむ為には無い。

「事情は分かった、でもなんで上から落っこちて来たのさ」

『セカンドインパクトの際、私は南極でアダム、そう呼ばれる使徒と対峙し、敗北した。そしてインパクト爆発の余波で大気圏外へと吹き飛ばされたのだ。何とか衛星軌道を保ち、宇宙へ放り出されるのを耐えるだけで精一杯だった・・・そして其処で破損した装備、及びプログラムの修理を行い、降りる予定だったのだが予想以上に手間取り、結果として・・・』

「そうか・・・でも協力をって言ってたっけ、という事は!?」

『この状況を打破する方法はある、そういう事だシンジ。自己修復をしながら私はこの世界についてTFPを使い、調査した。ああ、TFPについては後で詳しく説明しよう、今はそういった事が出来る装置だと、そう思って貰っているだけで良い。

結論から言おう、この世界は現在、並行世界が全く生まれない状況になっている。通常なら細かな分岐などで無数とも言って良い世界へ別れて行くのだがこの世界に限り、其れが全く生まれないのだ、いや、正確には違うな、生まれてはいるが生まれた瞬間に崩壊する、そういった感じだ。

セカンドインパクトを経験する世界では大なり小なり、こうした事態、平行世界が誕生し難いといった事はある、だがこの世界ほど其れがはっきりと形に出ている世界も珍しい・・・いや、皆無と言って良いだろう』

「なんでそんな事に・・・原因は?」

『不明だ、全くと言って良いほど分からない。TFPでスキャンしてみると良く分かる・・・立ち枯れそうな樹、こうした世界は世界樹といった植物で表される事が多いが枝葉が全く無く幹だけの裸の樹・・・其れが今のこの世界だ。だが、その事が逆に此方の付け目でもある。

つまり幹の根元・・・過去へと一旦戻り、修正すれば枝葉に別れる事無く、修正した世界のみが残る。分岐し、今我々の目の前にある世界を発生させる事無く通常通り、朝起きると一日の日常が待っている世界、其れを実現できるのだ碇シンジ、分岐しない事実を逆手に取り、世界を修正するのだ、おそらく修正さえすれば普通に並行世界の分岐が起こる世界となるだろう、

立証するにも手段が無いが、多少の楽観視も悪くはあるまい。どうだろう、それにはもはやユマノイドデバイスを欠いた私単独での作戦実行は不可能だ、私と共に過去へ戻り、共に戦う力が必要なのだ。碇シンジ・・・私と共に戦ってくれるか?

回答の入力を!

そう問われたシンジ、彼は彼女と出会った事で既に決心している、覚悟を決めている。ならば有り得る選択肢はたった一つ。紅い海へ視線を向けたまま大きく頷いた。

「僕なんかで良ければ・・・そして過去を、この世界を変える事が出来るなら喜んで力を貸すよ、うん、だから君も力を貸してくれ、パワー」

『感謝する、困難かつ危険な戦いになるだろうが、可能な限りのサポートをしよう。所で質問がある、構わないか』

契約は交わされ、シンジは力を、パワーは力の行使者を手にした。そのパワーがふと何気ない様子で尋ねる。

「良いよ、なんだい?」

『この世界には現在、君以外の生命体は存在しない、スキャン結果からもそう出ている。しかし先程、何者かが私も持ち上げたようだが・・・まさかとは思うが光学迷彩系の能力を持った流刑体がいるのだろうか!?』

機械にあるまじき、慌てた発言に思わずシンジは「流刑体ってなんだろう」などと思いながら軽く吹き出してしまう、其れと同時に自分を救ってくれた女性を放っておいた事も。慌てて彼女の方を見る、しかし予想に外れ彼女は少しも不機嫌な様子を見せず、何やら考え込んでいた。

「えっと・・・その無視した形になってすいません、所でパワーに貴方の姿が見えないようですが」

その問いに彼女はふっと今気付いたかのように顔を上げる。

「ああ、ゴメン少し考え事してたから・・・其れから無視とかは気にしてないわよ、其方のパワー君の思考はなんでか読めないけど貴方の表層心理は魔術で簡単に読めたから、だからパワー君の話も大体理解した積りよ。それから彼に見えない件だっけ? 今の私はさっきも言ったけど精神体、物理的接触は普通は出来ないの、だから魔術で見えるよう、触れるようにしてるんだけど・・・このパワーには精神的接触が不可能みたいね。

私の世界の機械仕掛けにはそれなりに可能なんだけど・・・システムが違うとこうなのかしら」

「そうですか・・・って、人の心読まないで下さいよ!! プライバシーの侵害だ!!」

悲鳴を上げるシンジにニヤリ、と猫科の獣が浮かべるような笑みを浮かべた彼女は手をヒラヒラ振りながら全く気にした様子もなく、答える。

「効率優先よ、それにそんなに深い所まで読んでないし。取り敢えず、私はまだ考えたいことあるから、そのえ〜っと・・・パワーだっけ? 彼にこっちの情報渡しといて」

言いたい事だけ言うと、彼女は再び思考の海へ沈む。シンジはきっと彼女がいた世界でもこうやって周りに迷惑、と言うか色々振りまいていたんだろうなあと思いつつ、パワーへ彼女の事を伝える。パワーにとって魔術は初見の物ではないらしい、と言っても他の端末が体験した事をデータとして知っている、との事らしいのだが。

そんな彼が質問を挟みつつシンジの説明を聞き終えた頃、最後に一つだけ、と言って質問をした。

『所で彼女の名前は何と言うのだろうか』

それは・・・と口を開きかけ、シンジはそのまま固まる。良く考えたら未だに彼女の名前を聞いていなかった気がする、先程、砂浜で吹き飛ばされ、起こされた時から一度も。その事を乾いた笑い混じりに伝えるシンジ、其れを聞くパワーは幾分呆れを含んだ口調で提案した。

『・・・では此処で正式に自己紹介をする事にしよう、とは言っても私の声は彼女に聞こえないのでシンジの心を読んで貰う事になるがね。私の事はパワー・・・いや、『ポンコツ』と呼んで貰いたい』

「ポンコツ・・・意味分かって言ってる?」

それにパワーは肯定だ、と答える。

『我々には名前と言う概念は無い、よって与えられるのはシリアルナンバー、記号の羅列でしかない。先程話したとある端末・・・『彼』、そう言い表して良いものかは分からないがその『彼』が我々、ディジットの中で初めて固有名詞を手に入れたのだが・・・。

私にはそう、それに対して『うらやましい』といった所の感情が生まれたようだ。だからシンジ、もし君が良ければ・・・』

「勿論構わないよ、君さえ良ければねポンコツ、改めて宜しく」

シンジの呼びかけに照れ臭そうに口篭るこの世界のポンコツ、気を取り直して今後の事について話を進める。

『TFPだが残念ながら私が所持する物には故障が発生している。修理をするか、最悪一からの組み直しとなるな、修理製作にはそれなりの設備が必要だ。MAGI本体を流用すれば何とかなるだろう、NERV本部での製作が適当だな。シンジにとっては余り踏み込みたくないであろう場所だが、其の辺りは我慢して貰えると有難い』

「分かってる、どんな事をしても前に進まなきゃね・・・。所で製作にはどの位の時間がかかるの?」

当然とは言えば当然の質問にポンコツは口篭る、其の空気からシンジは相当の時間がかかるであろう事を察する。

「かかるんだ・・・結構」

『そうだな、隠しても仕方ない。我々だけで資材の収集、組み立てまでするとなるとな・・・設計図はあるがそれ通りのパーツがこの世界に存在するかどうかも疑問だ、其の場合は一からパーツの製作。少なく見積もったとしても開発にはおそらく・・・』

「おそらく?・・・言ってくれポンコツ、もうこうなったらジタバタシテモ始まらない」

其の真剣さにポンコツは覚悟を決めたか、重い口を開いた。其の答えは決して良い物ではなかったが。

『50年、残念ながら此れは「最短」だ、計画が上手く行く事はまず有り得ない、規定外のトラブルは付き物だからな。如何足掻いても此れより短くする事は出来ない、其の逆は有り得るがね・・・。』

「50・・・年・・・」

此れほど残酷な言葉はない、ある意味数百年とか、打っ飛んで千年以上かかると言われた方がマシだったとすら思う。50年、却って現実的な数字なだけにシンジを包む絶望は大きな物と言えた。

絶望して、希望を見つけて、落胆して、諦めない事を知って。そしてその結果が此れとは、もはや笑うしかないのだろうか。気付かない内にシンジの足は海の方へと向かっていた、別に自殺などは考えていない、第一LCLの海に沈んだ所でふやけるだけだ、死なぞ訪れない。


続きは此処から


ところで将来的に攻殻機動隊に出て来た多脚思考戦車を出そうかなんて妄想中です、AIはポンコツの技術で、技術的にも不可能じゃないと思うし・・・ワイヤーかな? 問題は、あれって液体金属だったっけ、其れとも粘着質で瞬時に固まり元に戻る何か?情報求めます

で、質問が一つ、出すならフチコマ、タチコマ、どっちのタイプで? 能力的には差異は無さそうだし、あくまで趣味の問題なんですけどね、決めあぐねた時は読者の皆さんに質問〜、其処、人頼みとか言うな

と、いう訳で↓なんかから意見宜しくです、特に無ければ知名度的にタチコマ? 私としては正直どっちでも構わないので

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