えー突発的にネタが浮かびました。
というよりもアニメがナイスすぎて(笑)
そ、そんな公共の電波使っていちゃつかれたら(違)かくしかないでしょー!?
あのシーンは燃えました。もうメラメラと。
むしろルフィをお姫様抱っこしなさい、ゾロ!!と力いっぱい叫びそうな勢いでしたよふふふ。(アホ)









「ゾローだっこしてー」
「甘えんなっ!!」
そんな会話が後ろから聞こえてきた。
ルフィはくるりとそちらを向く。

よれよれになったウソップがゾロにだっこをせがんでいた。



これはルフィが当然・・・

「いぃーなーー!ゾローおれもーー!!」

「・・・じゃんけんだ」
ルフィまで加わったとなると邪険に応じることはできず、憮然とした顔でゾロがうめく。
ちょっと態度が違うんじゃないの、というつっこみをいれても疲れるだけなのでナミは無視することにした。











■そのじゃんけんの結末











「ぃよーし!ウソップー、じゃんけんしよーぜぃ!!」
「おおよ、お前、おれ様がじゃんけん名人と呼ばれたことをしらねぇな?おれは生まれてこの方じゃんけんで負けたことはねぇんだぞ!それくらいじゃんけんが強いんだ!
どーだ、逃げ出すなら今のうちだ!!」
「ふーん。ほら、いいから早くじゃんけん」
「う・・・」
「・・・ウソップ。そんなにべらべらしゃべる元気があるなら歩けるだろうが」
ゾロが冷静につっこむ。
「口だけは元気なんだ!もう足腰はがたがた・・・・」
よろりふらりとしてみせるウソップ。
「ほら、じゃんけんすんぞ!
じゃーんけーん・・・」

「ぽん!」

「やったーおれのかちぃ!!」

嬉しそうな声をあげたのはチョッパーだった。
チョキなんだかグーなんだかパーなんだかよくわからない手をぶんぶん振って喜んでいる。
パーをだしてる残りの二人は呆然とする。
「ゾロ、だっこー!」
「・・・・・・・あのな」
もちろん二人がだまっているはずもなく、
「うぉっ!チョッパー!!お前どこから沸いて出たー!!」
「そうだぞ!!しかもその手はなんだ!!反則だ!!」
「なんだよ、いいじゃねェか!二人だけなんてずりぃぞ!!」
「・・・・いやだからよ、ケンカする元気あるならおとなしく歩けよお前ら」
「大体チョッパー!お前はずっとゾロを独り占めしてたじゃねェか!!ひっぱってもらってただろ?!お前こそずりぃぞ!!」
「なんだよ、ルフィ!あのときはお前が勝手に前を歩いてたんだろ!」
「なんだとー!!」

・・・ルフィ、微妙に論点がずれてるわよ。

ナミはこっそりと心の中でつっこみをいれた。
しかしかかわるのも面倒なので放置。
一応当事者であるゾロも、放置側にまわってもくもくと歩き続けることにしたようだ。

後方で三人がぎゃーぎゃーと騒ぎながらついてきている。







もうすぐユバという地点までたどり着いた頃、なんとか頑張って自分であるいていたウソップがついに干物のようになってばたりと倒れた。
体力はもとより気力もつかいはたしたらしい。

・・・まぁ、頑張ったほうか。

見るとサンジも軽くふらふらしている。
皆いいかげん疲れてきているので自分のことで精一杯だろう。

仕方ねェな、とゾロはウソップを担ぎ上げた。
と、先頭を行くルフィと目が合った。
やはり仕方ねェな、とゾロは無視せずに声をかけることにした。
「・・・なんだよ」
「・・・ずりぃ」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
はぁーとゾロはため息をついた。
そしてルフィに向かって手招きした。
のろのろとゾロのほうにやってくる。
皆は二人をかまうことなく背を向けて進んでいる。

ゾロは、なんとなく面白くなさそうな顔をしているルフィに不意打ちでキスを落とした。

「・・・むー・・・」
「今はこれで我慢しろ」
そうして突っ立ったままのルフィを置いて歩き始める。

後ろで『おう!』と声をあげて、ルフィはゾロを追い越しみんなを追い越し先頭にたって砂漠を走る。

「いくぞー!ユバーー!!!」
「・・・はいはい」

無駄に声を張り上げるルフィに、今度は無視することなくまつげの上からナミが相槌をうっていた。


「・・・じゃんけんで勝ったのはおれなのに」
ゾロが横に並んだとき、ぽつりとチョッパーが呟いた。
ゾロは苦笑をもらし、チョッパーの喉元を優しくくすぐってやる。




ユバまでもう少し。



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