えーと補足。
必殺技ゲージは三段階あるのです。
おにぎり、ジョッキ、骨付き肉をたべると一個づつあがるんですね。
そんなわけで。
色がかわってるところは私の捏造です。(どーん)
しかしゾロルスキーにはこう聞こえるものだと!!(きっぱり)
「ミイラ取りがミイラになるたぁ、ざまぁねえな。海賊狩りのロロノア・ゾロ。
だが、アイツはおれが捕まえる!!」
「テメェにゃ関係ねェ。命が惜しけりゃかかってきな!!
アイツはぜってぇ渡さねェ!!」
こうして二人の男の戦いは始まった。
この戦いは二人にとって避けて通ることはできない戦いなのだ。
三本の刀と馬鹿でかい十手が絡み合う!
そしてぎりぎりと火花を散らす。
余計なことだが、近寄った二人の目からも火花が散っている。
いったん離れ間合いを取る。
そしてゾロはタルからジョッキ(中生)をとりだし一気のみ!
スモーカーは木箱から爆弾をとりだし手馴れた動作で火をつけ、ゾロに向かって投げつける。
ゾロは紙一重でよけ、スモーカのふところに飛び込む。
しかしさきほどスモーカーがとりだしていたのは爆弾だけではなかった!
ニヤリと口の端をゆがめると、さっ!と持ち出したのは毒キノコ!!
「ぐあぁっ!!」
これで一定時間ゾロはきのこの毒でふらふらだ!
このっ!卑怯だぞスモーカー!
しかしこのノールールマッチではそんなことは言ってられない。
ゾロはよろめく視界の中で、影を頼りに刀を振るう!
「ちぃっ!」
切っ先がジャケットをかすめ、これ以上ふみこむことができずにスモーカーは後退を余儀なくされる。
そうこうしてるうちに毒は消え、今度はおれの番だとばかりにゾロが手裏剣をとりだし投げつける!
「ふんっ!」
十手を振るいそれをなぎ払うスモーカー。
「むっ!」
しかし気がついたときにはすでに遅かった。
ゾロは手裏剣を投げると同時に、自らも追いかけてダッシュし、スモーカーが手裏剣に気をとられているうちに目の前にせまっていたのだ!
「くらえっ!蟹取り!!」
一撃必殺の技をスモーカーは煙化して、その刃から抜け出していく!
そしてついでとばかりに、技を繰り出す!
「ホワイトブロー!!」
「うおっ!!」
ゾロはモクモクの腕を跳びはねてなんとか掴まらずに避けた。
両側に離れて、二人はお互いをにらみ合う。
「・・・やるじゃねぇか。これじゃあの間抜けにゃあ手におえないはずだぜ」
「・・・ふー。これだから能力者ってのは厄介だぜ」
お互い満身創痍だというのに、目だけは異常にぎらついている。
共にいつ必殺技をくりだそうか、タイミングを計っているのだ。
そのとき、二人のちょうど真ん中に、轟音と共に雷が落ちてくる!!
「「いまだ!!!」」
「奥義・三千世界!!」
「ホワイトアウト!!」
雷光が視界を奪い、そしてその中で、立ち上がったのは、
「・・・・ふー・・・・」
ゾロだった。
ただし和道一文字で体を支えながらだが。
その足元にはスモーカーが倒れている。
気絶こそしてないが、煙化する気力はないようだ。
「く・・・クソッタレ・・・・。おれは煙だったのに、何故・・・切られたんだ・・・・?」
「・・・ふん。そりゃあな、繰り出した技の格の違いだ。」
「な、・・・なに・・・?」
「おれのLv3の三千世界に、テメェのLv2のホワイトアウトがかなうわけねぇ、・・・だろうが。」
息を途切れさせながらもゾロは言う。
「まぁ、テメェはLv3の技を出したくても、出せなかったんだろうが・・・・な・・・・・」
そう言うと、ゾロもふらりと崩れ落ちた。
「へ・・・あんときジョッキをのんでゲージをためておいて正解だったぜ・・・・」
奥義でなけりゃ勝てなかったかも知れねェからな。
・・・・ルフィ、勝ったぞ・・・・・・
そう呟き、ゾロは意識を失った。
ルフィをめぐり、そんな白熱した戦いが繰り広げられていたわけなのだが、
その当人は、というと・・・・
「クェーーーー!!クエックェックェックェーーーーー!!」
「な、なんだよカルー!!いてーいてぇって、このヤローー!!なにすんだ!!」
「このクソバカ野郎!!テメェ、カルーのエサまで食っちまったのか?!メシとエサの区別もつかねぇのかーー!!?!」
カルーにつっつかれておりました。