暑ィなァ、オイ。
ちょ…コレまじ嘗めてたわ、この時期の暑さ。
はぁ。んなことなら徒歩で来ンじゃなかったなァ、まじで。
いくらパフェ食ったからってこりゃもう駄目だわ、溶ける 俺溶けるからァ!
あァ、歩くのたりィーな。










・・・ってあそこの交差点に止まってる車、アレ高杉じゃね?
マジでかァァア!!!!!
もうコレあれだからね、溺れる者は高杉をも掴むだからね?
中とかクーラーかかってて絶対天国だからね?





「オイ、高す・・・」
俺が奴の名前を言い終えるより先に、ゆる巻きの女が現われ颯爽にその助手席に乗り込む。
ここから少し距離がある為、はっきりとはその女の顔は見えなかったものの、
なんとなく何処かで見たことあるような気がした。
あーでも思い出せねェ。他人の空似って奴かァ?



「ンだよ…高杉の野郎。あんな綺麗な女が居んなら紹介してくれてもいいじゃねェか!」
はァ、結局 俺やっぱこの暑い中、徒歩なワケね。
あァ、だるっ…。










「じゃァ、ここまでが次の中間の範囲ねェ〜。質問がある奴は自分で考えろォ」

「先生、自分で考えてもわからないから質問になるんだと思います」

「新八ィ、お前はソレだから新八なんだよ」

「ちょ…アンタ!!!それじゃまるで僕の名前が悪口みたいじゃないかァ!!!!」

「しょうがねェなァ。じゃ、質問ある女子だけ後で聞きにきなさい。手取り足取りセンセーが教えてあげるから」

「セクハラです、教育委員会に訴えられますよ?」

「はァい、終わり終わり」

「ちょ…先生!」





まだ何か新八が言ってっけど気にしない。
まァ、アレだ。先生はわーってるから、新八お前は言わなくても本当は出来る子なんだよ、うんうん。





「・・・センセ。銀八先生!」
なんて考えながら短くなった煙草を吸いながら職員室までの道程をペタペタ歩いてたら、
俺の白衣を後ろからちょっと掴まれた。
ん?なんて言いながら振り向いたら俺のクラスのが居た。
そう、俺のクラスの。



「あの、先生。アレ?どこだっけ、、、あ!そうココ!このページも中間の範囲内ですか?」
お妙達が聞きに行けって煩くって。と続け様に言うの顔を見つめたまま





「アァァァ!!!!!」





「ちょ…なんですか、先生。いきなり大きな声出して」
いきなりを指差しながら叫びだした俺に驚いたのだろう。
一瞬びくっとしたかと思うと、こう言い、更に”早くしないとお妙に怒られる!”なんて急かされる。
イヤイヤイヤイヤ、ちょ…オイ待てって。



・・・お前、昨日何してた?」

「は?何言ってんですか?だからココ中間の範囲ですかって聞いてるじゃん」

「・・・お前、二時くらいに駅前の交差点に居なかった?」

「だーからァ!聞けよ!?…まァ、居ましたけどそれが何か?っていうか何で知ってんですか?」

「やっぱりかァァア!!!!おまっ…いつもと随分違うから先生気付かなかったつーの。で!」

今は髪ストレートだし。つーか、化粧も昨日とは違ェし、
昨日は大人びて見えたが今日は制服着てるせいか年相応つーか少し幼く見える。
女って服装とかだけでこんな雰囲気とか違うもんなのな。





「はぁ、お妙に怒られる!(ブルブル)で、何ですか?」

「お前、高杉とどういう関係な訳?まァ、別に誰にも言わねェからよォ、安心しろって」

「何言ってんですか?…どういう関係って別になんもないですって」

「イヤイヤイヤイヤ、先生見たからね!昨日見たからね!高杉の車にお前が乗ってくところ!」

「あー、アレか。アレは別に晋助に買い物付き合ってもらっただけだし」

「晋助?!おまっ…名前で呼び合う仲なんだろォ?!ちょ、もう観念しろって!言っちまえって」

「だから別に先生が思ってるような関係じゃないって。・・・ただの幼馴染ですよ?」

「幼馴染ィィイ!!!!?・・・それってあの幼馴染か」

「どのだよ。だから世間一般で言う幼馴染ですって」

「・・・マジでか」

「マジでだ」

「ンだよ、もう!」

「イヤ、怒りたいのはあたしの方なんですケド、先生?で、範囲なんですか?!違うんですか?!」





ンだよ!もう、コレ完璧高杉と付き合ってるのかと思ったからね。
イヤイヤイヤ、別にコレをネタに暫く高杉を上手く使おうなんて思ってなかったからね?
つーか、範囲?何が?あ、中間ね。あーあーあー、どうだったっけ?



「おい、

「あ、晋助!何してんの?保健室じゃなかったの?」

「テメェ学校では先生って呼べって言っただろォが!」

「いいじゃん、今更じゃない?」

「しょうがねェな」

「ちょっと!髪くしゃくしゃになるから!」





「いや、ちょっとお二人さんいちゃつかないでくれる?」
今だ尚、の頭をくしゃくしゃと撫でて言い争ってる、否じゃれてる二人を目の当たりにして
なんか俺寂しいんですけどー。っていうか、いちゃつかないでくれる?
ってなんだよ、なんで俺こんな高杉にむかついてんの?
ってか、あ?とか言って睨むな、高杉!



「っていうか、先生あたしの質問に答えてない!」

「あ、そうだっけ?」

「もう、使えない!本当お妙怒らせると怖いんですよ!」

「使えねェとよ、銀八。クククッ」

「ちょ…高杉黙っててくんねェかなァ?」



つーかアレだ、なんかずるい。なんでンな仲良さそうなんだよ。
まァ、幼馴染らしいし?わからなくもないけどね!いいもんね!
っていうか俺、何思っちゃってんの?!
別にの事今まで何とも思わなかったじゃん?
え、やっぱアレですか?イヤイヤイヤ!
まずいだろ、それは。イヤだってアイツは俺の生徒で…。










「なァ、昨日みたいに髪巻けばいいじゃん」

「いや、先生それ校則ひっかかるし」

「まァ、ストレートも先生好きだけど?」

「え、何言ってんの?」

「メイクも昨日のが先生は好きだなァ?」

「は?いやアンタ仮にも教師でしょ」

「クククッ 銀八お前コイツのこと…!」

「ちょ…おま!高杉言うなよ?!」

「?…二人とも何言ってですか?」

「コイツ鈍いからなァ。まァ頑張れや、銀八」

「はァ…。イヤ俺もそうじゃないかと薄々感じてたんだけどね」

「もう!二人だけで話さないでよ!!」

「なァ、

「ん?何ですか、先生?」










「俺もって呼んでもいい?」












俺の知らない君をもっと知りたい

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