ゲーム理論を学びたい人へ †本を読もう、ってことで紹介。 ちょっとかじってみたい人(高校生・社会人・専門にしないけど内容を知りたい大学生とか) †まず、読み物がいいだろう。例えば、
が挙げられる。これらはビジネススクール向けに書かれた。上の方はスタンダードな内容で、後者は理論的には少し難しいもの(不完備情報やら)を中心に書かれているが、前者はアメリカの例が多いので後者の方が日本人にはなじみやすいかも知れない。ネイルバフはこれ以外にも
も書いている。通常のゲームの本より少し大きい話をしようとしている。これもお勧め。「戦略的思考とは何か」の続編も出ている。
かなり簡単なテキストとして
がある。このシリーズはどれも平易な文章で書かれているし価格も手ごろなので(絵が大量に入っているため、中身はその分薄くなってしまうが)、この本から読んでみてもいいだろう。 本気でやりたい人(この辺の内容を専門とするつもりの学部生以上) †スタンダードなテキストとして
がある。また、非協力ゲームのみだがミクロ経済学のテキストに
がある。いずれも練習問題がついている。これらより少し難しめなものに
がある(これも練習問題付き)。より進んだものとして
もある。これはかなり歯ごたえがある。これをいきなり読むと、砂をかんだような議論に感じられるかも。いきなり読むよりは、まずその前に挙げてあるものに目を通した方がいい。ただし、非協力・協力とも一通りの話が載っており(均衡の存在もある)、がっちり勉強したい人には必須。 ゲーム理論による分析や最近の話を紹介したものは
等がある。また、本気で学ぶなら手を動かす(自分で計算する)ことが必要である。ゲーム理論の問題集として
がある。各問に解答・解説があり、使用する概念も各章の最初にまとめられている。自習用にいい。 協力ゲーム †上に挙げたテキストの大部分は非協力ゲームに費やされている。理論の進展が非協力ゲーム中心なので仕方ないが。そのため、協力ゲームの本はほとんどない。最近出たものに
がある。しかし、普通の人が読むのはつらい。それ以外に、
があるが、2001年出版なので今も売っているかは不明。直接問い合わせるしかないだろう。それ以外には岡田「ゲーム理論」や武藤「ゲーム理論入門」、
の協力ゲームの部分を読むことになる。船木「演習ゲーム理論」には協力ゲームの練習問題もかなりある。 ゲーム理論の歴史 †何せ初期の人たちが生きてるくらいなので、そんなに歴史があるわけではない。とりあえず、
が挙げられるだろう。鈴木「ゲーム理論の世界」は日本におけるゲーム理論の歴史も見ることができる。 |