特性関数形ゲーム*1 †
特性関数形(提携形)ゲーム †
協力ゲームで代表的な表現形式が特性関数形である。
例1 100万円の分割
Aさん、Bさん、Cさんの3人で100万円を分けようとしている。どのように分けるかは多数決を行って勝ったグループ(もちろん全員一致もあり)が決定できるとする。
例2 川に橋を架ける
Aさん、Bさん、Cさんの3人がある川に橋を架けることを計画している状況を考えよう。ここで、
- 橋を架けるには、ある期間自分の仕事を休んで作業に従事する必要がある。
- 1人で作業すると4ヶ月、2人で作業すると2ヶ月、3人で作業すると1ヶ月だけ時間がかかる。
- Aさんは1ヶ月に120万円だけ稼ぐ。
- Bさんは1ヶ月に60万円だけ稼ぐ。
- Cさんは1ヶ月に30万円だけ稼ぐ。
とする。このとき、
よく仮定される特性関数の性質 †
これらの性質を満たすものでないと協力ゲームで考える意味がほとんどないため、通常満たされるものとされる。