キャベツ、レタス 止まらぬ産地廃棄(読売 2005.8.24)

キャベツ、レタス 止まらぬ産地廃棄

価格維持のため、各地で産地廃棄が行われている(長野県川上村のレタス産地で。7月4日撮影)おいしそう…でも食べられません

 農林水産省は23日、全農群馬県本部(JA全農ぐんま)など全国七つのJAが、出荷調整を目的にキャベツの産地廃棄を行うと発表した。豊作に売れ行き不振が加わり、価格が低迷しているのが原因だ。産地廃棄は6月の春キャベツ以降、11回目で、いずれも価格下落の激しい葉野菜に集中している。

 産地廃棄するのは、群馬のほか青森、岩手、山梨、長野、熊本の各県と北海道のJA。25日から31日に出荷を予定していた夏秋キャベツ1万2290トンを廃棄する。全農いわてを除く6団体が17〜20日に廃棄した分を合わせると、前年の出荷実績の4・5%にあたる合計約2万トンが廃棄されることになる。全農長野は夏秋レタス3000トンも同時に廃棄する。

 夏秋キャベツは春から夏の好天で生育が順調に進み、出荷量が増加した。東京都中央卸売市場でキャベツの価格は、8月10日に平年のほぼ半値の1キロ・グラム当たり34円をつけるなど、平年の5〜6割の水準で推移している。

 豊作にもかかわらず、小売店での売れ行きは鈍く、過剰感が高まっている。「卸売価格ほど、小売り段階で安値感がない」(関係者)と小売価格の“高止まり”を指摘する声もあり、農水省は「消費が上向かないと、産地廃棄がさらに広がる恐れがある」と警戒を強めている。

(2005年8月24日 読売新聞)

  • 野菜は保存があまりきかない(=貯蔵費用は大) ⇒ 供給の価格弾力性は小
  • 安くてもそんなに食べられない(=消費量の変動が小さい) ⇒ 需要の価格弾力性は小

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Last-modified: 2014-06-29 (日) 16:41:21 (3582d)

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