都心回帰の経済学(八田達夫 編)(amazon

東京や大阪をもっと成長させようと主張している本(まえがき)。内容はいいんだが、地方の人には反発する人も多いだろうな。この本の主張を受け入れる前提として

  • 経済成長は重要だ
  • 都市には集積の利益(人々が集まることで生産性が上昇)がある
  • 日本の都市(特に東京)は他国の都市(例えばニューヨーク、上海、シンガポール)と競争している

などに納得していないといけない。納得していればこの本の内容は受け入れられると思う。2つ目と3つ目については割と納得する人は多いと思うのだが、肝心な経済成長の重要性を受け入れられない人が多いのではないだろうか。多分、

経済成長の重要性がわからない≒マクロ経済学を理解していない

な気がするので、納得行かない人はまずマクロ経済学を勉強してからの方がいいかもしれない(ただし、分析手法はミクロ・計量など使っているので、細かくわかるかどうかはまた別)。

経済学のPh.Dがもっと政策当局やマスコミなどに入っていかないと、この辺の無理解は解消しないのかもしれない。入っていけば人々全員の無理解が解消する必要は必ずしもないが(政策の意思決定がちゃんとできていればよいだけ)。


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Last-modified: 2011-11-11 (金) 16:23:58 (4544d)

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