まったく同じ商品を、同じウェブサイトで購入したのに、なぜか値段が違う――。「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙の調査により、複数の販売サイトが、顧客の住んでいる場所によって値段に差をつけていることがわかった。
たとえば、オフィス用品を販売するステープルズのウェブサイトで電気配線を購入すると、ニューヨーク州モンティセロでは77ドル87セントだったのに対し、オハイオ州アシュタブラは70ドル80セントだった。同紙の調べによると、値段に最も大きく関係していたのはユーザーの家とライバル店との距離で、店の少ない田舎ほど高い値段が表示されたという。
ほかにも、文具店オフィス・デポは、顧客の閲覧履歴や位置情報によって、表示する商品やセール情報を変化させているという。また、ホテルや航空券を予約するサイトでは、スマートフォンからアクセスしたほうが、よりお得な割引が表示されることが多い。