今日はなんか村の住人たちの様子がおかしいと思ったら フリーマーケットの日なんだとか。 俺はこの行事が初めてだったのでシステムがよくわからなかった。 まぁいつものように岩叩いて化石やらハニワやらを掘ってたぬきちんところで品物見て… いつもと変わらないことをしたあと、ポケットがパンパンになったので荷物を置きに家に入る。 タンスの中もごっちゃで性格がよくでているな、と1人苦笑いしながらポケットの物を詰め込んだ。 トントンと扉を叩く音が聞こえた。 まさか朝家の前にいたいかにもな保険外交員か? あいつだったらぶっ飛ばしてやると少し身構えつつやる気(殺る気はあるが)のない声を上げた。 「あーい。どちらさん。」 「ちゃん!アタイだよ!」 あの小うるさい声はあいつか。朝から元気がいいな。 だが、少し気になる奴なんだ。あの元気のよさやたまに見せる可愛い仕草がたまらない。 入れと一声かけるやいなやあいつはトコトコと玄関にあがる。 だが、ここで一つの疑問がよぎる。 「遊びには呼んでないぞ?何しにきた。」 嗚呼…これだから俺はモテないんだろうか… もっと暖かく迎えればいいものの性格上勝手に冷たい言葉を投げちまう。 ヤダヤダ…… 「へ?……やだなぁちゃん!今日はフリーマーケットの日だよ!」 そんな冷たい言葉も気にせずあいつの答えが返ってきた。 よくわからんのでこいつからどんな感じなのか説明してもらった。 だが生憎売る物が無い。というか売れない。 「えー!ちゃんのケチー!」 本当はタダ同然で物をくれてやりたかった。だめだな俺は。 だが、あることをひらめいた。 「……なぁ。お前の家の物も買えるんだよな?」 「うん。そうだよ。」 「じゃあ、後で行かしてくれよ」 「……うん!わかった!そのかわりなんか買っていってよ!」 ああ、買ってやるよ買ってやるさ。 俺の計画が始まった。 さっそく役場に行き全財産をおろした。いくらで買えるかわからなかったからな。 心臓の鼓動を抑え、ノック二回。あいつの部屋に入る 「いらっしゃーい!」 相変わらずの響く声であいつは迎えてくれた。 「なにになさいます?お客様!」 「普通に接してくれ」 あまりの可愛さに耐えられなくてつい冷たくあしらう。 それでもあいつは何も言わないから困る。 部屋は女物ばかりでとても欲しい品物は無かった。 ただ一つをのぞいてはね 「じゃ、これください」 「ふぇ!?手?」 俺はあいつの手を握ったんだが……天然だな。 「お前が欲しい」 「ちょっ…ちょちょちょっと!」 彼女の顔がみるみる赤くなる。 「ア、アタイは売り物じゃないよー…それに変な勘違いしちゃったじゃん……」 今度はあいつが俺を天然扱い。いや、察せよと思い近くのラブリーベッドに押し倒した。 あまりのことにあいつは小さい悲鳴をあげた。 「俺は本気だ。金ならある。」 やってる事が最悪だと自分でもわかっていたさ。 こんな事したくないけどこんな形でしか主張できない。 後には引けない状態になった。これで失敗すれば嫌われるだろうなと思っていた。 「ア………アタイは…………タダだよ」 意外な行動をされた。抱き寄せられた。驚きが隠せなかった。 「お、おい……」 「……アタイちゃんの事好きだから…タダでいいよ……」 かすかに震えていたあいつの声が耳元でささやいた。 ちょっとふれると水を含んだスポンジのように愛液が溢れだした。 「はぁ………ダメぇ………」 あまりに愛しくて中指の動きが早まる。しばらくして目の前におきあがりこぼしがあるのに気がついた。 「おい、これいくらだ?」 「え………と、1980ベル」 「ずいぶん高いが買わせてもらうぜ。」 おきあがりこぼしを手に取りあいつのあそこに当てた。 「え!ちょっと!ダメダメ入らないって!」 入れようとしたが弾き返されてしまう。まぁ無理だなとはわかってたが。 「うーん…じゃあ仕様がないな。これなら入るよな」 「え!……………うん」 ペニスを当てると目をぎゅっと結んで力を入れた。 「もっと………力抜けないか……」 「ヒッヒッフー!」 「………産むんじゃねぇんだから」 そんなくだらない会話もセックス中だからドキドキした。 赤ん坊できたらどうしようか。そんな不安もよぎる。 「……ン………アァ!」 あいつの中は俺のタンスよりもぎちぎちで、キツく締め付ける。 あいつの初体験。大切にしなきゃな。 あまりにもキツいもんだからゆっくり動かしても、気持ちが良かった。 「ダメ……イッちゃう………」 「ん……俺もだ」 「すまねぇな……」 「ううん。嬉しかったよ。」 しばらく恥ずかしくて背を向けいた。 なんとなくあいつの視線が刺さるような威圧感を感じたが、恨んでいるわけではないようだ。 「アタイたち、大事な物お互いあげたしね!」 「なんだよ」 「………愛」 いつの間にかあいつの唇が重なっていた。 フリーマーケットって最高だな。 人それぞれかもしれないが少なくとも俺はそう思った。 それと、大事なのは金だけじゃない事がよくわかった。 あいつとこれから育てていく『愛』がな…… 終わり 戻る |