いつもと変わらぬ日だった。
僕は、いつものように好意を寄せているオリビアの家のドアをノックした。
するとオリビアはいつものように、ドアを開けて僕を迎え入れてくれた。
「何もたもたしてんのよ。入りなさいよ」
「あ…ごめん」
そして家の中へ。そこまではいつも通りだった。
そう…そこまでは。

他愛も無い会話をしている間も、時は刻々と過ぎていった。
日がすっかり落ちてしまっても、僕は帰ろうとはしなかった。
「いい加減帰りなさいよ。いつまでいるつもり?」
オリビアに指摘されて時計を見る。時針はもう10時をまわっていた。
「…あ、じゃあもう行くよ。ごめんね」
そう言って席を立った。オリビアが頬杖をついて立ち上がった僕の顔を見上げている。
今日こそ言おうと思ったのに、と僕は内心後悔した。
いつも自分の思いを伝えようとしているのだが…なかなか上手くいかない。
言ったところで、今まで築いてきた関係が粉々になってしまうのが怖かった。
そんな僕の考えが顔に出ていたのか、オリビアが問いかけてきた。
「何かあったの?」
「え!いや、何でもないよ。ただ…」
僕はそこまで言いかけて口を閉じてしまった。そしてまた心の中で溜息をつく。
オリビアは最後まで何も言わない僕に腹を立てたのか、僕の腕を掴んでベッドに引きずっていく。
「お、オリビア…?」
「今日は言うまで返さないわよ」
ぼすん。僕はベッドに叩きつけられた。とはいえ、ベッドがクッション代わりになったので痛くはなかったのだが。
そしてオリビアは、顔をベッドに埋めている僕の肩を掴んで反転させた。
オリビアの顔が真正面にある。胸が高鳴った。
「フフン、何でも聞いてやるわよ。それでも話さないって言うなら…」
そう言うと、オリビアは僕のズボンのジッパーを下ろした。
「ちょ、ちょっと…!」
必死に制するも、オリビアはその行為を止めない。
そして既に硬くなっている僕自身を取り出し、ゆっくりとしごき始めた。
「!うっ…オリビア…」
「フフン…もう、こんなに大きくしちゃって…」
快感と、オリビアにされているという事実で、僕は全く動けなかった。
オリビアは僕自身をしごき、舌で舐め、キスを繰り返し…
僕はやがてオリビアの口の中に精を放ってしまった。
それはオリビアの口の中だけでは留まらず、顔にまでかかってしまっていた。
「…ごめん…」
「フフン、ここまでさせといてまだ言わないわけ?しょうがないわね…」
オリビアは顔にかかった精液をすくい取り、舐めながら言った。
そしてオリビアは下着から足を抜いた。現れたものは、ぐちゃぐちゃに濡れた縦筋だった。
「…オリビア…」
僕は呟くと、我慢できずにオリビアを押し倒した。
そして片方の手でオリビアの白い胸を愛撫し、もう片方の手でオリビアのぐちゃぐちゃになった膣内を弄った。
「ぁ…ん、や…」
オリビアが喘ぎ声を漏らす。その声にますます息を荒くして、僕は指をどんどん増やしていった。
指が動く度、オリビアは更に喘いでシーツを握り締めた。
「ふっ、あ、あんっ!は、はあっ…」
粘着質な音が部屋中に響く。十分濡れたそこに、僕はいきり立った自身をあてがう。
そしてゆっくり、ずぶずぶと音を立てながら侵入した。
「いっ!あ、痛っ…!」
オリビアのそこから鮮血が流れ出した。
そういえば彼氏いた事ないって言ってたな、と頭の片隅で思い出した。
オリビアの声は初めは苦痛に満ちていたが、その色はやがて快楽へと変わっていった。
「うんっ、くはぁ…」
オリビアを心配し、僕は声をかける。
「大丈夫?」
「…っ、大丈夫…よ。んっ!」
オリビアはそう言いながら腰を打ち付ける。僕も次第に腰の動きを速めていった。
パンパン、と肉がぶつかり合う音。ぐちゅぐちゅと鳴り響く結合部分。
そしてオリビアの喘ぎ声とベッドが軋む音。それらの音が部屋に反響する。
「あ、も…っ、無理…!」
「オリビア…僕もう…」
2人で着実に絶頂へとのぼってゆく。
その途中、オリビアが呟いた。
「あっ…すき…よ」
「…僕も…好きだよ。オリビア…っ」
僕はそう返してオリビアを抱きしめた。
やがてオリビアは、僕の背中に爪を立て、叫んだ。
「あ、いくっ、あぁぁあぁっ!」
「…くっ…!」
そして、2人同時に果てたのだった。
疲れた体をベッドに横たえたまま、オリビアは僕を睨んだ。
「で、結局あんたの悩みって何だったワケ?」
「…もう解決したよ」
僕は満面の笑みでオリビアを抱きしめた。
オリビアは僕の体を押し返した。が、僕の力に勝てず結局抱きしめられたままになってしまう。
「何、それってあたしとこういう事したかったってこと?」
「そうじゃなく…オリビアに好きって言えたから」
そう言うと、オリビアはフフンと笑って悪態をついた。
「先に言ったのあたしじゃない」
「うん、だからちょっと悔しいかな」
僕はそう言って苦笑した。オリビアは良く言うわ、と鼻で笑った。
やがて規則正しい寝息が聞こえてきて、僕はついにやけてしまう。
「今日は泊まり…かな」
僕は呟き、オリビアを抱きしめたまま目を瞑った。



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