部屋に招かれた男の前に、ウェディングドレスで着飾った可憐な少女が立っていた。
長く綺麗な黒髪、人形のような華奢な体つき、上品な香り、そして…何よりの美貌。
上流階級の御令嬢の雰囲気がする少女だった。
「ほぅ…」
男は自然とため息が漏れる。
少女は震えていた。怯えているようだった。
男の後ろにもう一人小柄な男がいた。
この部屋に男を連れて来た人物だ。小柄な男は少女を鋭い目で見つめる。
視線に怯える少女は、震える唇を開き懸命に言葉を発した。
「よ…、ようこそおいでくださいました…」
澄んだ小さな声は言葉を続ける。 「さ…さ、小百合の身体を…買って下さって… あ、ありがとうございます…」 少女の名は小百合。 ドレススカートを両手で広げ優雅にお辞儀をする。 「こ、こんな可憐なお嬢様が…本当かい黒田さん」 驚いた男は背後の小柄な男に語りかける。 「ええ、お気に召しましたか?」 「当たり前だよ。こんなお嬢様が…娼婦だなんて。」 娼婦…その言葉が小百合の心に突き刺さる。 「なんでも上流階級のお嬢様だとか…。」 「フフフッ。それは秘密ですが…信じられませんか?」 「いや、信じるよ。こんなに上品なお嬢様だもの。 きっと家柄も育ちも良いのでしょうね。」 ゴクリと男は生唾を飲み込む。 これからのこの少女…娼婦を抱くのである。 「小百合お嬢様、さあ挨拶を続けてください。」
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