- 821 :風と木の名無しさん:2007/03/10(土) 16:50:45 ID:OKDBX2vFO
- 本物の隔離さん乙
- 822 :風と木の名無しさん:2007/03/10(土) 17:45:17 ID:WAjOgWqq0
- 隔離はパスでも忘れたのかね?
PWは YAOI だろ。これ入れて早くカエレよ
- 823 :風と木の名無しさん:2007/03/10(土) 18:13:52 ID:YKN6f1zFO
- 隔離
- 824 :本物の隔離:2007/03/10(土) 18:56:54 ID:LEI5c1ie0
- 俺たち狐は人の「あるもの」を口にすると、「あるもの」の持ち主に化けることができる。
そうして持ち主に成りすまし、悪さを楽しむのが狐の本分だ。
人はお狐さまに化かされたくないらしい。「あるもの」に良く似た
お揚げやお揚げに酢めしをつめた寿司をお稲荷さんに供えて手を合わす。
馬鹿だなと思う。たしかに食感は似ているといえば似ている。
だが、しょせんアレとお揚げは別物だ。だまされてやる狐などいやしない。
「あるもの」とは瘡蓋だ。傷や出来物が治るにつれて出来る乾いた皮。
俺は三条のかさぶたを食った。食って三条の姿形を手にいれた。
そうしていま、一番ヶ瀬を化かしている。俺は三条ではない。
一番ヶ瀬はいまだ気づかない。俺は麩まんじゅうを食い終わり、ちらりと鞭をみた。
一番ヶ瀬の白い背中を打ち据えたい。
柄を後孔に捻じ込み、グジュグジュと激しく抜き差ししたい。
「やりたい」
鞭を手に取り一番ヶ瀬の目を見つめると、一番ヶ瀬は慈愛に満ちた微笑を俺に投げかけ、
へこ帯を解いた。「随分と待たせてしまったね。すまない」帯がきものにすれ音を立てる。
「僕は誰とでも淫らがましい遊びに興じるわけではないのだよ。
ただ三条とだけなのだから、ね?」
目を伏せ、恥じらいながら一番ヶ瀬は言った。
両肩があらわになり、するりと袖が落ち腕が裸になる。
一番ヶ瀬は背を丸出しにすると四つん這いになり「打って」と俺を見た。
俺は頷き鞭を握った。と、そのとき、戸が荒々しく開き、隔離部屋から
どう抜け出してきたのか本物の三条が息をきらせて駆け込んできた。
つづく
- 825 :風と木の名無しさん:2007/03/10(土) 19:23:13 ID:jibGriNf0
- 乙。頑張れ。
- 826 :風と木の名無しさん:2007/03/10(土) 21:03:13 ID:ePf2H77Y0
- 乙です。続き楽しみにしてます。
- 827 :本物の隔離:2007/03/10(土) 21:08:02 ID:PeUbSw+r0
- 「離れろ一番ヶ瀬ッツ!!!」踏み込むなり三条は叫んだ。
「そいつは偽もんだ。俺じゃァねえ!!」
いまいましい。俺は慄いている一番ヶ瀬を抱き寄せ耳元で囁いた。
「違う。本物は俺だ。あれはきっと狐狗狸さんに違いねえ」
「……こっくりさん?」
「狐や狸の類さ」
「それはお前のことだろう!?騙されるな一番ヶ瀬ッツ!!!」
三条が韋駄天のように駆け俺に向かってくる。
打点の高い飛び蹴りをかまされ、ハッとした。避けかけたが慌てて受身を取る。
身軽にかわしては疑われてしまう。三条は両足を揃え足裏で俺を蹴った。
たかが人の蹴りなど痛くも痒くもない。
だが俺は呻き、縋るように一番ヶ瀬に手を伸ばした。
「三条!!」
一番ヶ瀬が俺に駆け寄り、キツイ目で本物の三条を睨んだ。
「違う!俺だ。俺がわからないのか一番ヶ瀬!?」
同じ顔をした男がふたり。だが一番ヶ瀬はまだ俺を本物の三条だと思っている。
どうやって俺の張った結界を破り、閉じ込めていた祠から出て来たのかはわからんが、
俺たちはまさしく、これからいいところだったのだ。邪魔をした罪は重い。
俺は痛みに苦しむ芝居をしながら身を起こすと、背で一番ヶ瀬をかばいながら、
本物の三条と対峙した。本物は俺の顔の前に腕をかざした。
そこに在った瘡蓋を俺がきれいにはがして食ったため、つるつると赤く痛そうだ。
三条は言った。
「お前は狐狗狸だろう」
「お前が狐狗狸だろう」
「いや狐狗狸は僕だ」
ハァ!?俺と三条はふたりして一番ヶ瀬を見た。一番ヶ瀬は狐狸臭い笑みを浮かべ言った。
「またの名を告理。道理を告げる者」
つづく
- 828 :風と木の名無しさん:2007/03/10(土) 21:42:50 ID:YKN6f1zFO
- 乙乙乙乙乙乙乙乙
- 829 :風と木の名無しさん:2007/03/10(土) 21:44:25 ID:YKN6f1zFO
- にみせかけた埋め
- 830 :風と木の名無しさん:2007/03/10(土) 22:48:29 ID:MUUYuNxf0
- 続けるな。
直ちに打ち切れ。
許可はやらん。
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