The reason of betrayal



裏切った理由?
理由…理由ねぇ。
別にたいした理由なんてないよ、それでも話さなくちゃダメ?
ああ…そう、怒るなよ。
血圧上がってぶっ倒れるぞ、爺さんなんだからさ。
だから、そう怒るなって。
話すよ、話しゃいいんだろ?
理由もなにもさ…俺は最初から向こう側だったわけ。
旦那に会った時、すでに俺は一応マスター持ちだったの。
まぁ…別に吸血鬼になりたくてなったワケでもなかったんだけどな。
ただ、動物のように殺されるのが嫌だっただけさ。
まだまだ人生を楽しみたいし、未練があるからな。
マスター持ちになれば、他の吸血鬼に襲われる心配はないわけじゃん。
だからなった。
それだけだよ、ホント。
まぁ…俺のマスターも変わった奴だったんだけどね。
面白がって俺を持ちモンにしてくれたんだ。
気まぐれからかもしれないけど…俺を助けてくれたしな。
ああ…それはまた別の話だから今度にしよう。
あいつとは…ウマはあったよ、確かに。
俺にとってみりゃ、最高のマスターだったのかもな。
ほっといてくれたし、なによりも自由にさせてくれたから。
なんでスパイをやったのは、俺も微妙な立場になったからさ。
マスターが死んじまったもんでね。
殺されたんだよ…旦那にね。
おっと…だから裏切ったなんて単純に考えないでくれよ。
別に旦那のことは恨んでなんかないさ。
マスターの敵を…なんて、そこまで義理堅くもないしね。
けど…それが理由のひとつかも。
せっかくの特典がなくなって、不便になったのは確かだし。
マスターが死んじまったら、もうタブーなんて関係ないんだよ。
おまけにあいつらに近い分、身の危険は倍になる。
だから…スパイをやることにしたんだ。
そうすりゃ、それをやってる間は俺は安全だろ?
自分勝手すぎるって?
そうだよ。
悪いけど俺は、自分さえよければそれでいいんだ。
旦那みたいな力もないんなら、頭使うしかないじゃん。
ありゃ一応、俺なりに頭を使った結果ってワケ。
なんで裏切ったのに、旦那のもとに戻ってきたかだって?
わかんないかなぁ。
だって…旦那のトコにいたほうが安全だろ?
まだ吸血鬼が全部いなくなったわけじゃない。
襲われる心配ってのは、まだまだあるってことだろ?
けど旦那がそう簡単に吸血鬼なんかにはやられるとは思えないしさ。
安全だけど適度に刺激的な生活がおくれそうじゃん。
武器も好きなだけいじらせてもらえるしな。
よくもわるくも俺は人間なんだよ。
自分勝手な…ね。
裏切りものは信用できない?
また裏切るかもしれない?
そうかもな。
自分の身を守るためなら、またやるかもしれない。
おっと、怒るなって。
爺さんのくせに、怒りっぽいなぁ。
俺はこんなに素直に答えてるのに…。
自分が一番大切ってのは、そんなにおかしい考えか?
仲間になったのだって、それが理由だしな。
なによりも…旦那はそう気にしちゃいないと思うぜ。
だって旦那がその気になれば、俺なんか片手で捻り殺せるだろうしな。
また裏切ったって、たいしたことないんじゃない?
さすがに俺も、自分の身がヤバくなるようなことはしないしね。
で…もういいか?
そろそろパワパフが始まる時間何だけど…。
うわ…怒鳴るなって。
はいはい。
俺が悪かったよ。
信用してないなら、あんたが見張ってればいいさ。
はい、これでおしまいな。
さて…パワパフ、パワパフ。
おい…怒鳴るなって。
パワパフが聞こえねーだろ!

対話の相手は、一応ウィスラーのつもり
なんか軽いスカッドが書きたかっただけ(笑)
でももしかしたら…これが暗いシリーズの前振りになるかも…?

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