Reunion



 俺はブレイドのアジトの前に立っていた。
 まったく…見れば見るほど、こんなだだっ広い所に一人なんて贅沢すぎるよな。
 俺なんか物置みたいなところに住んでるっていうのに。
 それに俺が欲しいと思った道具はすべて揃っているのに、まったく使ってないときてる。
 羨ましいったらありゃしない。
 そんなことを考えていたら、いきなり後ろから首根っこを掴まれた。驚きのあまり手に持っていた袋を、もう少しで落しそうになった。
「おい、何だよ!」
 首だけ曲げて後ろを見れば、ブレイドが立っていた。
 まったく…後ろをとるのが好きな奴だな。
「何しにきた?」
「頼まれたものを届けにきたんだよ」
「取りにいくといったはずだが?」
「その手間を省いてやったんじゃないか! おい、いい加減に手をはなせよ!!」
 ようやく解き放たれて、俺はホッと息をついた。
 まったく…親切心で届けにきてやったのに、いきなりこんなことするとはホント失礼な奴だな。
「もう…できたのか?」
「仕事は速いんだよ、有能だからね」
 俺がそう言うとブレイドは鼻で笑いやがった。
 ホント…かわいくない。
「入れ」
「お邪魔しまーすっ」
 俺は広い倉庫の中へと足を踏み入れた。



 ことの始まりは、数日前。
 ちなみに俺がブレイドに助けられてから二日後、こいつは俺の所にやってきた。
 別れ際にかけた誘いにのり、いくつかの銃を直して欲しいと持ってきたのだ。
 再会は…俺の予想よりも早く訪れたというわけだ。
 俺はもちろん、快くそれを引きうけた。
 おまけに1週間くらいかかると言ったものの、最優先で3日で仕上げてやったのだ。
 持ってきたときにブレイドはまた自分が受け取りにくるといってはいたが、どうせなら早いほうがいいだろうと届けにきてやったというワケだ。
 俺はもっていた袋から、預かった拳銃を次々と取り出してテーブルに並べた。
「ほい、これで全部だよな」
「ああ」
 ブレイドが一番端の拳銃を手に取った。
「一つ目でずいぶん癖はつかませてもらったから、ついでにちょっと改造もしといた」
「引き金が、軽くなったな」
 空撃ちしながら、ブレイドはちいさく呟いた。
 どこか感心したようなその響きに、なんとなく得意にならずにはいられない。
「ああ…旦那はそうでもないかもしれないけど、俺にはちょっと重すぎる気がしてね」
「悪くない」
「当たり前だ。俺様が手を加えたんだからな」
 すべての銃を確かめると、ブレイドは満足そうに頷いた。
「そういや…旦那のこと、少し調べさせてもらったぜ」
 俺の言葉を促すようにブレイドはチラリと俺を見た。
「闇ではけっこう有名なんだな、いろいろな噂が聞けたぜ?」
「どんな噂だ?」
 クールなフリしてても、やっぱり自分の噂は気になるのだろうか?
 それとも…自己防衛のためか?
 まぁ、旦那のタイプから言って後者だろうな。うん。
「そうだな…わざわざ自分から出向いて、吸血鬼を殺しまわってる男。タフで人間ばなれしてる。あと…吸血鬼どもから、デイ・ウォーカーって呼ばれている。それと…」
「それと?」
「ウラはとれてないけど…吸血鬼とのハーフらしいってくらいかな」
 俺の言葉を聞いた途端、ホンの少しだけブレイドの顔が引き締まった。
 それは…その噂が真実であることを俺に教えてくれた。
「誰から聞いた?」
「蛇の道は蛇、だぜ。もしかしたら…話を聞いたなかには吸血鬼がまじってたかもしんないね」
 ネタ元をバラすつもりはない。そんな事をしたら、余計なトラブルを招きかねない。
 それがわかっているのか、ブレイドはそれ以上は何も言わなかった。
「金は本当にいいのか?」
「ああ、いらないよ。助けてもらったお礼ってことでロハでいいさ。そのかわり…ひとつお願いがあるんだけど…」
「なんだ?」
 ここが正念場だ。
「俺を…旦那の仲間にしてくれないか?」
 一瞬で引き締まる顔。
 まぁ…警戒するなって方がむりだなよな。
 言ってる内容が内容だし。
「何故だ?」
「まぁ…この世から吸血鬼をなくそう…なんて、たいそうな理由じゃないことは確かだな」
 俺はニヤリと笑ったみせたが、俺を見つるめるブレイドの顔はマジなままだ。
「だって…俺がいたらあんたも便利だろ? 壊れたモンはタダで直すし、新しい武器をつくってやることもできる」
 サングラス越しでも、その視線が痛いほど突き刺さってくるのがわかる。
「それで…お前のメリットは?」
「俺? 俺はありすぎて、答えづらいなぁ」
 冗談めかしていってみたが、ブレイドには通じなかった。
 ジョークが通じないヤツほど、つまらないものはない。
「まずは…ここにある道具をすべて使えて、好きなだけ武器づくりに励めるだろ? それに、あんたといれば俺の身の安全は保障されそうだし、それでいて適度に刺激的な生活がおくれそうだしな」
 これは…賭けねなしの俺の本音。
「俺もハッピー、あんたもハッピー。悪い話じゃないと思うけど?」
 俺に向かって注がれるその視線を、避けもせずにまっすぐに受けとめる。
「…本気か?」
「モチロン」
 間髪おかない俺の答えに、ブレイドはしばらく考え込んだ。
 さて…どうなるかな。
「脱げ」
「は?」
 言われた言葉が理解できず呆然としていると、ブレイドは再び口を開いた。
「服を脱げ」
 有無を言わせぬその口調に、俺はしかたなく上着を脱いだ。
 部屋にこもってばかりいるせいで、日に焼けてない不健康そうな生っ白い体が露になる。
 そんな…どうみても見た目がいいと思えない体なのに、おまけに腹にはこの間の生々しい傷跡付きだ。
「で…なんだい、これは」
「黙って立ってろ」
 それだけ言うと、ブレイドは俺に近づいた。
 逞しい手が俺の髪を書き上げ、首筋を覗き込む。次は頭の中。背中。腕。胸に腹。
 まるでなにかを探しているかのように。
「下も脱げ」
「旦那…そんな趣味をお持ちで?」
 軽いジョークは通じなかった。
 冷たい視線で睨みつけられ、俺はしぶしぶ下も脱いだ。
「ほらよ」
 ブレイドの視線が、俺の体をゆっくりとたどる。
 まるで触れられているかと勘違いしたくなるほど、隅から隅まで這いまわる執拗な視線。
 そんな視線に晒されている内に、俺は自分の体がある変化をおこしつつあることに気がついた。
 ヤバイ。
 なんか…興奮してきちまった。
 自慢じゃないが根っからの快楽主義者の俺にとって、この状況はかなるクル。
 こんな非日常的なシチュエイションで、興奮するなってのが無理なんだよな。
 探していた何かは結局見つからなかったのか…ブレイドはゆっくりと俺から視線をはずした。
「いいぞ…服を着ろ」
「なんだよ…これで終りか?」
 思わず口を突いて出た俺の言葉に、ブレイドが怪訝な表情をする。
「なんだと?」
「いや…俺はてっきり…」
 俺は意味ありげにブレイドをみつめ、自らの唇を舌で舐めた。
「あんたが…誘ってるのかと思った」
 俺は脱ぎ捨てた服からハッパをとりだすと、火をつけて深く吸いこんだ。
 興奮してるせいか…やけに効く。
 いきなり伸びてきた逞しい手が、俺の肩を掴んで引き寄せる。
「挑発してるのか?」
「先にしたのは、あんただ」
 俺は自分から身体を寄せ、その厚い唇を舌でなぞった。
「責任…とれよな」
 凶暴な光がその瞳に煌くと同時に、ブレイドはテーブルの上にあったものをなぎ払いその上に俺を押し倒した。
 こんな状況でもさっき持ってきた銃を避けているあたり…器用としかいいようがない。
「変わった奴だな」
 逞しい手が俺の素肌をゆっくりと撫でる。
 それだけで俺の身体をゾクゾクとした喜びが走った。
「何が?」
 俺も負けじと手を伸ばし、ブレイドのベストをその身体から引き剥がす。
 痛ぇんだよな、これ。なんか色々と仕込んであるし…。
「俺が怖くないのか?」
「あんたを? なぜ?」
 耳たぶを嬲られながら囁かれ、その感触に身体に勝手に震えが走る。
 ソコ、弱いんだ。
「俺には吸血鬼の血が流れてるんだぞ?」
 俺はブレイドのサングラスを剥ぎ取り、その闇色の瞳を露にさせた。
「弱い奴を食いモンにするのは…吸血鬼だけじゃないぜ」
 そう…人間を食いモンにするのは、吸血鬼だけじゃない。
 俺はそれを身をもって知っていた。
「おまえは…」
「喋んなよ」
 俺はブレイドの唇に軽くキスをした。
「こんな時にこれ以上喋るのは…野暮だぜ?」
 俺はそれ以上の言葉を封じる為、再びキスをしその隙間から自らの舌を挿し入れた。
 俺の舌が触れると同時に、ブレイドの舌が俺に応えるように絡みついてくる。
「んっ…」
 傍若無人な舌は俺の舌を貪り、口腔内を勝手気ままに暴れまわった。
 ねじ切られんばかりにきつく吸い上げられ、そのあまりの強さに息が上がる。
「は…ぁ」
 長いキスから解放された時には、舌が痺れたように感覚が曖昧になっていた。
 ブレイドの唇がゆっくりと俺の首筋をたどり、鎖骨に軽く歯を起てた。
 牙がもたらす…痛みと紙一重の微妙な感覚。
 身体は勝手に反応して、どんどん熱くなっていく。
 身体の奥底から湧きあがる快楽を拒否もせず、俺はすべてを受け入れた。
「あっ…ん…イイ、ぜ」
 無骨な手のひらは信じられないほどの繊細さでもって俺の肌を這いまわる。
 乳首を軽く摘み上げられたとたん、電撃のような痺れが俺の身体を走りぬけた。
「…んっ!」
 俺が素っ裸なのに対して、ブレイドはまだ服をつけたままだ。
 そのシチュエイションが更に俺を煽りたてた。
 はやく、こいつが欲しい。
 けれど…。
「あんた…なんか持ってるか?」
「なにをだ?」
「この状況だったら一つしかねーだろ? ローションか何かだよ」
「ない」
 あっさり言うなよな。
 それとも男同士に慣れてないのか、こいつ。
 初めての相手に何も無しは、いくら俺でもちょっと辛い。
「なら…協力しろよ」
 俺は身体の位置をいれかえ、ブレイドを机の上に横たわらせた。
 まずは確認のために手をのばしてみれば、ズボン越しにもそのコックが反応しているのがわかった。
 俺は笑みを浮かべながら顔を下ろし…ズボンのボタンをはずし、ジッパーを下げて取り出したコックを自らの口の中へと招きいれた。
「んふ…」
 まだ柔らかさを残しているコックを先端から根元まで飲みこむ。
 きつく唇をすぼめながらゆっくりとしごき上げると、コックはすぐに俺の口で硬さを増していった。
「ぐっ…ん」
 やがて完全に俺の口の中で勃起したコックは、その身体にふさわしい大きさに育っていた。
 流石にすべてを口の中に収めることが出来ず…無理に根元まで飲みこもうとすると先端に喉を突かれて苦しさがこみ上げて着てしまう。
 仕方なく…俺は先端だけを口に含み舌を絡ませ、はみ出した軸を手で擦り上げるやり方に変えた。
 先端の滑らかな部分に執拗に舌を絡ませ、張り出したくびれに軽く歯を立てて刺激する。
 溢れ出た先走りの、舌を刺す苦い味。
 ふいに伸びてきたブレイドの手が俺の髪を掴み、耐えきれなくなったように自らの快楽を求めて俺の喉の奥へとコックを突き立ててきた。
 息苦しさを堪えつつ、それでも歯を立てぬよう唇をすぼめてそれを受け入れる。
 すぐに、限界は訪れた。
 コックが俺の口の中で膨れ上がり、次の瞬間ザーメンをぶちまける。
 俺は尚も舌を絡ませ一滴残らず絞り上げてから、ようやく唇を放した。
 そして自らの口にぶちまけられたザーメンを、右手に吐き出す。
 ブレイドの身体をまたぐようにして膝立ちになり、ザーメンに濡れた右手を自らのアナルに近づけた。
 こいつけっこうデカイから…慣らさないと俺が痛い目にあっちまう。
 右手を濡らすザーメンを塗りこめるように、ゆっくりとアナルをマッサージする。
 力が抜けたのを見計らってから、俺は指を一本アナルへと挿し入れた。
「く…っ」
 どうしようもない異物感に、身体が勝手に反応する。
 それでもゆっくりと出し入れを繰り返している内に、アナルは徐々に指を受け入れていく。
 さらに、もう一本指を増やした。
 二本の指でかき混ぜるようにアナルを解きほぐしていく。
 その間中…じっと俺の注がれるブレイドの視線が更に俺を昂ぶらせた。
「ふっ…あん」
 指と視線…両方の刺激に反応して俺のコックが勝手に起ちあがっていくのがわかる。
 それに後押しされて、さらに3本目の指をいれた。
 さすがに少しキツイ。
 ばらばらに指を動かしながら、ゆっくりと抜き差しを繰り返す。
 ようやくスムーズに受け入れられるようになった頃、俺は指を抜き出した。
 ホントはこいつのデカさだと、三本じゃ足りないかもしれないけどな。
「用意はいいぜ?」
 俺の姿を見ているだけで興奮したのか…ふたたび力を取り戻したブレイドのコックを掴み、俺は自らのアナルに押し当てた。
 そして、ゆっくりと腰を下ろしていく。
「くッ…ああ!」
 指とは比べ物にはならない圧迫感。
 それでも完全に勃起しきっていないぶんまだ楽なのかもしれないが、やっぱりキツかった。
 だがここで躊躇したら、苦しいのは自分だとわかっている。
 だから俺は重力に任せて、そのまま腰を下ろしつづけた。
「…ふっあ」
 一番張り出したところを超えてしまうと、すこしだけ楽になった。
 だが最後あとすこしと言う所で身体が止まってしまう。
 それを見透かしたように…いきなり下から突き上げられ、俺はその衝撃で根元までブレイドを飲みこんでいた。
「やっ…ぁ」
 身体が衝撃に勝手にのけぞる。
 俺はブレイドの首に手を回して引き寄せると、俺の望みを叶えるべくブレイドの唇が重なってくる。
「んん…」
 宥めるように、ブレイドの手が俺の身体を這いまわる。
 背筋をさすられ、わき腹を撫でられ、その暖かな手の感触に強張っていた体が緩んでいくのがわかった。
 俺のアナルがまるで別な生き物のように収縮し、俺の中のブレイドを締め付けていく。
 俺はそれを振り払うように、自ら腰を動かした。
「ひっ…あん」
 途端に身体を突き抜ける、すさまじい快楽。
 コックが内壁を擦り上げる感触に、声が勝手に漏れてしまう。
 刺激を受けて…俺の中でブレイドのコックがさらに膨張していくのがわかった。
「キツ…」
 完全に勃起したそのコックは、俺のアナルを隙間なく埋め尽くしていた。
 腰を動かすたびに、内臓ごと引きずり出されるように気がするほどだ。
 俺をうがつ…その形さえも感じ取れるような気がして、それが更に俺を昂ぶらせた。
「あ…あん…いい」
 たまらず、俺はメチャクチャに腰を動かしていた。
 そのたびに甘美な刺激が俺の身体を走りぬける。
 最初から飛ばし過ぎたのか…それともやはり潤滑がたりなかったのか、微かな痛みともに俺はアナルが耐えきれずに裂けてしまった事を知る。
 だがそれを上回る快楽に、俺は溺れた。
 ブレイドの手が俺の腰を掴み、俺の動きに合わせるように下から突き上げてくる。
 そのたびに俺は嬌声を漏らし、ブレイドの上でのたうちまわった。
「…んっ、ふぅ」
 もっと強く感じたいのに、余りの快楽に身体に力が入らない。
 もどかしげに頭を打ち振るうと、腰に回っていたブレイドの手に力がこもるのがわかった。
「ひっ…ああ!」
 一気に引きぬかれ、その刺激の強さに身体に痙攣が走る。
 作業机から降りたブレイドは俺をそこにうつぶせにさせると、後ろから俺を貫いた。
「…っ!」
 激しい抜き差しが生み出す快楽に、もう声さえも出なかった。
 それでも俺の身体は貪欲にその刺激を貪り、勝手に反応を示していく。
 たまらず俺は自らのコックに手を伸ばし、動きに合わせるようにしごきたてた。
「も…ダ、メ…イク」
 身体がすでに限界だと叫んでいる。
 俺は自らの手の中に、ザーメンをぶちまけていた。
「ぁ…っ」
 放出の…目も眩むような快楽。
 身体が勝手に激しい痙攣を繰り返す。
 ブレイドも限界が来たのか…抜き差しが更に激しさを増した。
「やっ…!」
 激しさを増した刺激は、まるでイッた瞬間が続いているかのような快楽を俺にもたらした。
 それをあらわすかのように、俺のアナルは食いちぎらんばかりにブレイドのコックを締め上げる。
 それが引き金になったのか…次の瞬間、ブレイドが俺の中で弾けた。
「ふぁ…」
 交わりを解かれても…動くことすら出来なかった。
 快楽の余韻が強すぎて、身体に力が入らない。
 机に突っ伏したままで荒き呼吸を繰り返す俺を、ブレイドの手が乱暴にひっくり返した。
 思わず抗議の声を上げようとした俺の口を、ブレイドの唇が覆い尽くす。
「ん…」
 労るようなやわらかなキスに、俺は喉元まで出かけた文句を飲みこんだ。
 無骨な手のひらが俺の髪を優しく撫で、汗で濡れて貼りついた前髪を掻き揚げてくれた。
 触れるだけのキスを繰り返しながら、ブレイドが俺を抱き上げる。
 俺はすべてを委ねながら…まだブレイドの答えを聞いていないことに気がついた。
 けれど、わざわざ聞かなくても今のブレイドの態度こそが答えのようなか気がした。


脳内、ピンク入ってます(笑)
つーか、いま抱えてるブレイドネタすべてが
エロばかりっつーのは、少し問題かもしれない
いや…書くけどね(苦笑)

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