無題
今回の仕事は香の同級生、絵梨子さんがデザイナーを務める水着ショーのモデルをしながら彼女をガードすること。
ー水着ショー当日。
俺は気がつくと、更衣室の外に放り出されていた。
そうそう。女子更衣室にお着替えのお手伝いをすべく潜入したものの香の特大ハンマーで追い出されたんだっけ。
いやいやいや。もっこりちゃん達の生着替えですよ?こんな事で諦める俺じゃぁない。
再度更衣室に潜り込むと、絵梨子さん達が騒いでいた。
「なんですってぇ!?香がいないって!?」
ショーのトリを飾るはずな香がトイレに行ったまま戻らないらしい。?・・・どこほっつき歩いてるんだあいつ。
んまぁ、絵梨子さんが香の代わりにモデルとして出るって言ってるしまぁいいかぁ・・・。
ボクちんは絵梨子さんの着替えのお手伝いでも〜。
――――――ズオオオオンッ!!!
・・・着替える絵梨子さんの肩に手をかけた途端、香特製ハンマーを食らった・・・。
な、なんで絵梨子さんが香のハンマーを・・・グホッ
「香が護身用に持たせてくれたのよっ!そんな事より香!香しらないっ?」
いや、俺 香のハンマー食らってのびてたし。
「もうっ!予備の水着であたしがショーに出るからっ!
でも出来れば香に出て欲しいのよっ!早く探してきて!」
美人の頼みごとには弱い俺・・・。しゃあない。行きますか。
会場内を香の姿を探す。
あいつ、自分が男だとやっと気づいて男子トイレにでもいるんじゃねーの?
なんてふざけて男子トイレを覗くと、ファッションショーには縁遠そうな男が二人。
俺の気配に気づかないまま、何かを競ってジャンケンをしていた。
「俺がっ!俺が脱がすっ!!!」
「いや、俺がっ!俺が脱がすんだってばっ!!」
やな予感・・・。覗き込めばトイレの中に座らされた香。・・・やっぱり。
どうやらこの男たちは、香をどちらが水着を脱がすかで競っていたらしい。
・・・なんと悪趣味な。しかしま、目的は水着なのだろう・・・たぶん。
どこかムカツク感情には気づかないふりをして、二人の男をのした。
このくらい雑魚を倒す事なんて造作もないもんでね。
香は個室の中にぐったりと眠らされていた。
ちっ・・・。クロロホルムを嗅がされて眠ってまったってわけか。
手の甲で頬をパシパシと叩いて意識を取り戻そうとするものの、香は目を覚まさない。
思いっきり吸い込んだのか・・・。ドジなやつ。ほんとにコイツは俺のパートナーか?
呆れて香を眺めると、なんだか妙な感情に捕らわれた。
際どい水着を身にまとい、スラリとした肢体を体を投げ出し、あどけない顔で眠る香。
普段より数段キッチリとした化粧。グロスで艶やかに光る唇。
後ろでのびている二人の気持がわからないでもなくなった。
そうなんだよ。こいつ・・・実は綺麗なんだよな。
考えてはいけない思考が頭の中をめぐり始める。
―ちょっとだけ悪戯しちまうか。
――いや、いかんだろ。
―でもこんだけ眠ってるんだから、ちょっとくらい。
――いやいかんってば。相手は香だぜ?
己の中の天使と悪魔の戦い。どうやら天使が勝ったようだ。
・・・頭の中では。
頭でついた結論を他所に、体は悪魔が勝ったらしく勝手に香に触れたいと、手を伸ばしている。
うおおお!やばいって!!起きたらどうすんだよ!・・・でもどうしても手をとめる事が出来ない。
今ばかりは自分の節操の無さを恨む。
そっと香の頬に触れる。吸い付くような瑞々しい肌に天使の思考が吹き飛んだ。
濡れた唇を指で撫でる。この手で香を抱き寄せる。
「なあ、起きろよ。起きないと犯っちまうぞコラ。」
俺の最後の理性には香は何の反応も起こさず、虚しく言葉だけがトイレに響いた。
いいんだな。確認とったからな。こんな簡単に眠らされちまうお前がいかんのだからな。
反応のない香を相手に一人で一通り悶々として、思い切って力なく眠る香を抱き寄せて唇を重ねる。
んあーやわらけー唇・・・。
あれ。コイツとキスすんの初めてか。
女を普段見せない香。
いや、違う。女として見ないようにしていた香。
消し飛んだはずの天使が遥か遠くで囁く。
――やめとけって。今のうちにやめとけばバレねーから。
でもさ、ほら。こいつって家族みたいなもんだし。親友からの預かりもんだし。
手を出すわけにもいかないじゃん?これからだってそうしなきゃいかんのよ。
だからさ。こんな事でもないと俺、香に触るチャンスないじゃん?
意味のわからない考えを逡巡しながら、手は勝手にゆっくりと、香の体を這う。
しっとりと吸い付くような肌・・・。んー辛抱ならん。
形のいい胸を揉みしだく。指が溶け込むような柔らかさ。
手のひらで包みこむように円を描くと、頂の突起が硬くなるのを感じる。
体勢を変え、光沢のある水着の生地の上から突起に吸い付く。
・・・僅かに香の体が仰け反った。
っ!? 眠ってる・・・よな。
寝息を確認し、突起に唇をよせ、まさぐる手を下ろしていく。
手触りよく、すべりのいい水着の生地。生地のしたにある香の柔らかな感触を感じる。
どうするか・・・。やめるなら今だ。しかし・・・実のところ、手が止まらんのだな。
気づかれない事を願いながら脚をゆっくりと開く。
力なく放り出された脚の間にしゃがみ込み、太ももに唇を寄せる。
唇を上昇させ、脚の中心の香りを吸い込む。むう。・・・あまったるい女の匂い。
たまらず水着の上から食い込んだ筋を指でなで上げる。
―ビクンッ
・・・へぇ。眠らされていても反応すんのな。
これ以上刺激したら起きるんじゃないだろうかと不安が頭をよぎる。
やめるか・・・。いや。もうちょっと。もう少しだけなら大丈夫だろ。
起きてしまうかもしれないスリルを快感ととらえた、俺の悪戯はとどまる事をしらない。
そっと水着をずらして初めて拝む香のそこに目を釘付けにした。
淡くピンク色のそこ。控えめな茂みをなでて、中心へと指を這わす。
つぶらなクリトリスの包皮を剥いて指で弾くように刺激すると、電撃に打たれたように香の体が跳ねた。
目を閉じたまま、熱い吐息を吐く香。
・・・。や、やばい。すげー、楽しい・・・。
こらえきれずにクリトリスに唇をよせその突起を甘噛みして、舌を這わせ、蜜壷からしたたる蜜を手で掬う。
指に纏わりつくヌラリと光る蜜をクリトリスになすりつけリズムをとって円を描いて刺激する。
充分に弄くって待ちきれないとばかりに蜜をたらすそこに舌をあてがう。
ひくつくそこに指もねじ込んだ。
・・・む。 ・・・あれ?・・・きつっ・・・。
・・・そうか。
コイツ・・・処女なんだっけ。
37 名前:名無しさん@ピンキー sage 2005/12/18(日) 00:51:35 ID:Xr9qP8t/
ずっと俺に傍に張り付いていたこの女は、男の影を少しも感じさせたことがない。
そう。香の愛情が俺に注がれていることも俺は充分に判りきっていた。
俺だって誰かにこいつをやるなんて嫌だ。
そんな女を、いくらなんでも知らない間に処女喪失させるのは可哀想すぎる。
さすがに・・・今犯っちまったらやばいよな・・・。
そうさな。処女は・・・。いつか俺がもらう事にする。だから今はここで我慢しといてやる。
・・・俺ってばジェントル。
・・・。
香の姿を眺めながら、いそいそと水着を元に戻しつつ納得のいかないもう一人の自分に気づいた。
言うまでもない。不平たらたらの俺のもっこし。
散々香の痴態を眺めた俺の分身は、はちきれんばかり。
このまま終るのはあまりにも辛いと俺に訴えかけている・・・。
悪戯の佳境。下半身に欲望に支配された考えはまとまった。
・・・詰まるところ・・・処女を奪わなければいいってことだよな?
ならやるこた一つだ。
ジッパーをおろし、肉杭を取り出して割れ目にそってあてがう。
だらしなく開いた脚を閉じ、またがって脚で固定してゆっくりと前後する。
行為に似たそれは、ヌメリつくぬるま湯が纏わりついて、俺の怒張を一層のものにした。
擦り付けるように俺自身でクリトリスを刺激してやると、眠っているはずの香の蜜壷からは蜜が溢れ出る。
すごい勢いだ・・・。香特製マンスープと名付けよう・・・v
香の手をとり、指を口に含む。一本一本丁寧に舐りながら腰を前後する。
胸に顔をうずめて、水着の上からコーヒー豆の様に硬く反り立つ突起を口に含む。
水着の胸元をずらし、白桃のような胸にむしゃぶりつく。
ー起こしてはいけない。だが、このスリルがたまらない。
この状況に酔った俺は、気づかれてはいけない事を忘れ快感に身震いした。
香の体を胸に抱き、己を叩きつけ、自分の絶頂が近いことを知る。
慌てて脚の間から肉棒を抜き、水着を纏ったままの香の腹に白濁の液体を吐き出した。
秘密の悪戯を終えて、香の水着を軽く調えてから抱きあげ会場へと急ぎ、
ステージ上にいた絵梨子さんを敵の銃撃から守った。
敵に逃げられるという醜態さらして、あまりスマートとは言えなかったが。
まぁ、絵梨子さんはステージの成功を喜んでいるので今のところこれで一応、よしとする。
――――その日の夜のこと。
リビングのソファでコーヒーを飲む俺に香が不安気に話しかけてくる。
「今日・・・の事なんだけど。あたしトイレでさ・・・なんかされてた?」
・・・い?ばれたか?
いや。まだわからん。それに、ばれたら殺される。冷静に、冷静に落ち着いてしゃべるんだ。
「あー。特に?なんか変った事あったのか?」
よっしゃ。今の言い方普通っぽかった。
「・・・別に。・・・ただね。おなかに何か変な汁ついてたからさ。」
ブッ・・・。しまった。そうか俺、腹に出したんだった。そりゃ異変に気づかないわけない。
きっとあの暴漢にやられたと思ってんだな。そわそわと落ち着かない様子の香が少し哀れになった。
ーしかし俺の秘密の悪戯を明かすわけにはいかない。
「へー・・・。涎でもたらしてたんじゃねーの?おまえ口元ゆるいから〜。」
「し、しつれいなっ!!!!」
俺の言葉に怒ったらしい香にハンマーを食らう。
痛いけど・・・た、助かった・・・。
薄れいく意識の中で呟いた。
―そのずっと後の話。
香と結ばれた俺がこの秘密の悪戯を口を滑らせ、半殺しの目にあったのは言うまでもない。
―fin―