CANDY





「すげー!」



大きな瞳をキラキラと輝かせながら机の上に山の様に置かれていた菓子の山を指差し
栄純は振り返った



「これ、ほんとに食っていいの?」



そう言ってちょこんと首を傾げる様子は高校生には見えないぐらいに幼くて御幸は思わずふきだす



「ああ、どうせ食いきれねーし」



そう言って促すと嬉しそうに笑って「いただきます!」手を合わせてペコリと頭を下げ
それを合図にビリビリと菓子の袋を破って栄純は食べることに集中しはじめる



「・・・・・・・」



次から次へと、見てて気持ちが良いぐらいに貰い物の菓子を平らげていく様子を御幸はただ見つめていた
その視線に気がついた栄純は「アンタも食べる?」と上目遣いに彼を見やりながらクッキーを差し出す



「いや俺はいいわ」
「うまいぞ?ほらあーん」」
「・・・・・・」



別に食べたいわけではなかったが、まるで新妻のように勧めてくる栄純に照れながら
手首を掴んでパクンとクッキーを口に入れた御幸は



「甘ぇな」



ペロリと口の端を舐めて眉を顰めた








(うわぁ・・・)



その、どことなくセクシュアルな仕草に思わず見惚れてしまった栄純
照れ隠しの様にペリペリと、今度は可愛らしいキャンディーの包みをほどいて
パクンと口に放り込んだ



「甘い」



コロコロと舌の上で転がしながらその甘さを堪能する




上唇がぷっくりとめくれたアヒル口
男のわりに瑞々しい、ピンク色のそれがツヤを増していくのを
御幸はじっと見つめていた



子供の様にあどけないようで、どこか艶っぽく感じるのは何故だろう?





「何だよ」
「んー?」





人差し指を弾力あるそれに当ててツンツンと突くと栄純は眉を顰めた
楽しげに目を細めた御幸は可愛くて仕方ないといった感じで頬を緩ませる




「カワイイ口してんなー」
「は?」




不意打ちのようにちゅっと軽く口付けると栄純はボッと顔を赤くした




「いつか、そのお口でして欲しいなーなんてな♪」
「?」





ぷにぷにとイタズラするように唇に触れ御幸が言うと
一瞬きょとんして、それからますます顔を赤くして栄純は叫ぶ




「何言ってんだヘンタイ!!」
「だってお前、挿れたら泣くじゃん?」




悪びれもせずにそう言うと、うっと言葉を呑んでそれから悔しそうに御幸の指先を掴んでガブッと噛み付いた




「いでっ」
「いじわる言うなっ!!」




目元まで赤くなっている栄純に御幸が「苛めすぎたかな・・・」なんて思っていると、歯形のついた指先をペロリと舐めて「どうすりゃいいんだよ?」と首を傾げるのに、思わずゴクンと喉を鳴らす




「・・・バーカ、冗談だって」




(だからそういうところが、可愛すぎんだって)




泣き顔も可愛いけど、泣かせたいわけじゃないから
もう少し、我慢するとしましょう?





「いつか、な」






もう一度
今度は深く唇を重ねると甘酸っぱいキャンディーの味がいっぱいに広がって





「・・・甘ぇ」





眉を顰めた御幸に、栄純は笑った











>>まだ最後まではやってないけど、ある程度はやってるって話
御幸先輩は甘々なんです^^




























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