天然少年研究論。3








「何だ、風呂でたまたま一緒になった時に見たんだ」
「・・・他にどんな場面で監督のチ○コなんか見るんだよ」




ほっとしたように笑った春市に栄純が口を尖らせて言うと、隣りの降谷が真剣な顔で




「僕はてっきり君が監督に無理やり・・・」
「?」
「降谷君、ストップ」




そんな不穏な言葉を口にしようとしたものだから春市は笑顔でそれを阻止した




「ところで栄純君って、いつもお風呂の時間ずれてるよね?」
「あ〜うん、そういえば・・・」




いつも最後まで居残ってタイヤを引いていたから、皆と風呂が一緒になったのなんてクリス先輩にゴマをすっていた時以外ほとんどなかった
元々一人っ子だし田舎の皆は自分とそう変わらない体格に・・・・・・だったし・・・




「だからさ、見てビックリしたっつーか・・・」





ブクブクブク・・・と湯船に顔をつけた栄純はいまだ悔しそうに2人を見る





そんな拗ねた顔がカワイイ、なんて
言えないけど





「まぁ、他人のなんてそんなじっくり見る事なんてないよね」
「はっきり言って興味もない」




フォローするように2人が言うと、またも爆弾発言




「俺は・・・興味・・・なくもない」
「えっ?」
「何で?」




栄純は真っ赤な顔で言った





「だって俺の・・・・・・・・・・だもん」





余りに小さな声でそれは聞こえなかったけど





「・・・・」
「・・・・」





降谷と春市は顔を見合わせて頷いた






「大丈夫、かわいいから」
「かわいい言うなっっっ!!」
「気にしないで栄純君、日本人の殆どは仮性だから」
「春っちーーーー!!」





デリカシーがないとは正にこういう事・・・





うわーん!と浴槽の淵に突っ伏した栄純に、困ったように首を傾げた春市は暫くうーんと考えて、それからいつもは隠れている切れ長の目をキラン◇と光らせながら言った





「じゃあ、統計取ってみる?」






・・・統計?







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