頬を包む、自分より大きな手のひら。
唇をなぞる、綺麗な指。
自分に触れる彼のすべてが、身体中を熱くする。



―――――限界なんてないくらいに、何度でも。




指先のマジック




月明かりに照らされた部室に、ふたり分の乱れた呼吸音が響く。
栄純、といつもより低い声で名前を呼ばれて薄く瞼を上げれば、至近距離に大好きな人の顔。
すっと伸びてきた指が、汗で額に張りつた前髪を払い、そのまま頬を撫でた。
くすぐったさにふわりと笑えば、御幸の口元にも笑みが浮かんでいく。
抱き合った後に見せてくれる、優しい笑顔が。



「・・・せ、んぱ、い・・・」
誘われるように腕をあげ、御幸の手に自分のそれを重ね合わせる。
甘えるようにその手に頬を摺り寄せ、そして。
「・・・すき・・・」
掠れた声で、言葉を紡ぐ。
「・・・せんぱいのこと、だいすき」
濡れた瞳で見上げれば、御幸が軽く目を瞠って。
「・・・あんまり煽るなよ」
困ったように笑って、こつりと額を当てるとそのまま軽く接吻けた。
「この状況でそんなかわいいこと言われたら、止めらんねぇだろうが」
「・・・・・・いーよ、やめなくて。・・・っ」
絡めた指を引き寄せて、誘うように口に含めば、いまだ身体の奥に挿ったままの御幸の熱がずくんと上がった。
その瞬間に感じた、突き抜けるような快感を息を飲むことでやり過ごし、指に舌を絡めて舐め上げていく。
「・・・全然足りねぇんだよ、アンタが。だから・・・」
もっと抱いて。
限られた時間の、すべてを使って。
望むままに、何度でも。





「――・・・っ」
上目遣いにそう囁かれて、御幸の表情から余裕が消えた。
小さく舌打ちをされ、怒らせたのかと不安に思う間もなく指を引き抜かれてそのまま接吻けられる。
すぐさま入り込んできた舌に口内を舐め回され、息苦しさに眉を寄せながら自分のそれを絡ませれば強く吸いあげられた。
「ん・・・っ!」
同時に大きく身体を揺すぶられて、鼻にかかったような声がもれる。
自分の中の御幸と、ふたりの間にある自分が、どんどん熱を帯びて勢いを増していくのを感じて、その背中に腕を回せば微かに唇が離れた。
見下ろしてくる瞳に浮かぶ情欲の色に、嬉しさと興奮が湧き上がる。
そして、自分にも同じ色が見えるのだろう、御幸が楽しそうに口角を上げて唇を舐めてきた。





「・・・・・・誘ったのは、お前だからな。明日キツくても、後悔すんなよ?」
「・・・・・・・・・・・・するかよ、そんなもん」
濡れた唇を触れ合わせたまま甘く掠れ始めた声でそう告げる恋人に、強気な笑顔で応えてみせた。








2008.8.10






青春真っ盛りなふたりですから、こんな日もあるんじゃないかなと。
何度抱き合っても満足できないような夜、ってなカンジでv
いつもステキな御沢で萌えを補給させてくださる神楽様、本当にありがとうございます!!
たくさんの感謝を込めて、贈りますvv

                                  【咲夜さまより】



ぎゃーーー!!
頂いちゃいましたvvv【INFINITY】咲夜さまより素敵な御沢SSvvv
常日頃から物欲しげな顔で世の素敵沢受けエロスが全て私のものになりますように・・・と
お星さまに祈っていた甲斐がありました・・・!ハアハア(落ち着いて深呼吸しようか)
こちらこそ、いつも萌えを頂いています><本当に、本当にありがとうございました!!






























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