甘い食卓








「ただいま」


休日の自主練習を午前中で終え、愛の巣に戻った降谷は玄関で首を傾げる。
いつもなら帰宅すると必ず出迎えてくれる新妻が姿を見せない。
新婚ホヤホヤアッツアツの二人は、「いってきますv」と「ただいまv」のキスを欠かさないのだ。




―――昨日の夜も無理させたから、寝てるのかも・・・。




寝室を確認するが、まだ新しいダブルベッドの上に姿はない。
次に明るいダイニングキッチンのドアを開ける。
すると、そこには・・・



「おかえり!出迎えられなくてごめん」



手が離せなくてさーと微笑みながら、栄純がキッチンに立っていた。
今日の昼食は、降谷の好きなカニ玉のようだ。
幸せを絵に描いたような、よくある新婚家庭の風景である・・・ある一点を除いては。



「なんでそんな格好してるの?」
「火を使うから暑いんだよなー」
「それは分かるけど・・・これは何?」
「見ての通りエプロンに決まってるじゃねーか。油がはねたらヤケドするだろ」



何でそんな事聞くんだ?と言いたげな表情を見て、降谷はため息を付く。
トランクスを履いているとはいえ、ほぼ裸でエプロンだけを身に着けるという事が、男の欲望をどのように刺激するのか。
ただでさえ、結婚前まで清い交際を続けてきた反動を抑えるのに毎晩苦労しているというのに、この可愛い奥さんはその努力にまるで無頓着なのだ。



「できた!」



栄純が嬉しそうにコンロの火を消すと、降谷が背後から近づきフライパンを覗き込む。



「・・・味見していい?」



カニ玉に向かってのびると思った腕が自分の体に巻き付き、栄純の心臓がドキンと跳ね上がる。



「危ないだろ・・・!」



後ろから抱き締められ、真っ赤になった栄純が抗議の声を上げる。



「君がいけないんだよ。責任取ってよね」
「まだ昼間だし・・・!」
「寝た子を起こすのが悪い」
「ふ、降谷・・・!」
「今は君も降谷でしょ」



首筋に唇を押し当てられ、栄純の体が震える。



「ここじゃ嫌だ・・・」



腰に硬い物の存在を感じ、これから何が行われるかは察知した栄純だったが、せめて寝室で、と訴える。
降谷が黙って栄純を抱き上げる。
聞き入れられたとホッとしたのも束の間。
そのままダイニングテーブルに仰向けに横たえられ、栄純は目を丸くする。



「・・・え?」
「いただきます」



降谷が上に覆い被さり、栄純が口を開くより早く唇で蓋をする。



「ん・・・」



降谷の舌に掻き乱され、栄純の唇から吐息と共に唾液が滴り落ちる。
口内を堪能すると、降谷の舌が首から鎖骨に滑り降りる。
そこにチュっと小さな音を立てて朱色の痕を作りながら、エプロンの肩紐をずらす。
唇が胸の突起に触れると、栄純の体が大きく跳ねる。



「・・・あ・・・!」



温かく湿った舌で愛撫され、栄純はたまらず降谷の頭を掻き抱く。
昼間からこんな場所で、こんな格好で抱かれるのだと思うと恥ずかしくてたまらないが、漏れる声を抑える事ができない。
エプロンの裾の下に降谷の手が忍び込み高められると、栄純はあっさりと熱を開放した。



羞恥と快楽でぼんやりしていた栄純の意識が、体内に侵入して来た異物の存在に向けられる。
ボールを投げる大好きな降谷の長い指が、自分の中に入っていると思うだけで、意識が遠くに行きそうになる。
指の動きに翻弄されて栄純の目から涙がこぼれ、降谷がそれを舐め取る。



十分にほぐしたといっても、指とは比べ物にならない質量を持った物を受け入れる最初の衝撃に、まだ栄純の体は慣れていない。
待って待って、やっとの事で心だけではなく体も繋がってから、まだ二ヶ月足らず。
栄純の体内に自身を埋めた快楽に我を忘れそうになるのを、降谷が何とか堪える。
苦痛を逃がそうと身を捩る栄純の髪をあやす様に撫で、優しく口付ける。
漏れる声が苦痛だけではなくなったのを見計らって、体を揺する。
必死で応える甘い声を聞きながら、降谷が栄純の中に想いを放った。










「汚れちゃったじゃねぇか・・・」



辛うじて体にまとった状態のエプロンを摘み、栄純が乱れた呼吸で口を尖らせる。
涙を溜めたまま上目遣いに睨まれて、降谷は再びため息を付く。
その仕草がどういう効果を生むのか・・・やっぱりまるで分かっていないのだ。



「洗えばいいよ」
「え?何?」



抱き上げられて、栄純が慌てる。



「僕がきれいにしてあげる」



連れて行かれた先は、帰宅する降谷のために湯を張ってあった浴室だった。



キッチンではすっかり冷めたカニ玉が、未だフライパンの中で食卓に出されるのを待っていた・・・。








                                          < FIN >
                                          2008.10.10






                <<バスルーム編に続きますv>>








あ・まーーーーい(古っ)

降谷家の救済に瀬名さんが勃ちあがって下さいました・・・!(感涙)
これぞ新婚の極み><裸エプロンvvそして台所エチvvv
栄純が可愛すぎてたまりません!
そしてナニやら素敵な予告が・・・!お風呂!お風呂エチvv
バッシャン!バッシャン!(無邪気な顔で)
私は冷めたカニ玉になりたいです・・・声だけでも聞きたいです・・・
素敵な新婚降沢をありがとうございました><



ご感想は『グロリアスパレード/瀬名さま』までvvv


























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