仄かな明かりに照らされた寝室。 ベッドに座り、御幸が誘うように右手を差し出せば、ゆっくりとその手に左手が重ねられた。 うっすらと顔を赤く染めた栄純を、愛しげに見上げて。 「・・・生涯変わらぬ愛を、ここに誓います」 低い声でそう告げて、手の甲に軽く接吻ける。 「――・・・オレも、誓います」 小さな声が、それでもはっきりと同じ言葉を繰り返し、掬い上げられた御幸の左手の甲に唇が押し当てられた。 それは、ふたりだけのささやかな結婚式。 二度目のプロポーズ・2 何度もキスを繰り返しながら、繋いでいた両手を背中へと滑らせる。 ゆるやかに抱き寄せた身体を自分の膝の上に座らせると、ぎゅっと腕を掴まれた。 「・・・栄純」 唇を離して名前を呼べば、閉じていた瞼がゆっくりと上がる。 「・・・・・・なんか、すげードキドキする・・・」 照れくさそうな声でそう言われて。 「・・・俺もだよ」 小さく笑って、もう一度顔を寄せながらその身体をベッドへと押し倒した。 「あ、は・・・ぁ」 手のひらで、指先で、唇で、舌で身体を辿ると、甘い吐息が空気を震わせる。 胸から下りてきた指がすでに反応し始めていた栄純自身に触れると、意図に気付いた栄純がふるふると首を横に振った。 「・・・や、だ・・・っ」 「・・・栄純?」 弱々しいながらも拒絶の言葉を紡がれて、御幸が困惑したようにその顔を覗き込むと。 「・・・・・・オレだけ先にイくのは、ヤダ・・・」 薄く目を開けた栄純の両手が、首へと回る。 「今日は、・・・一緒にイきたい」 大切な日だからと囁かれて。 「・・・・・・やっぱお前、最高」 くすりと笑って、ちゅ、と接吻けた。 「んっ、あ、あぁ・・・っ」 ぐっ、と強く突き上げられて、ひときわ高い嬌声があがる。 「み、ゆきっ、も・・・や、あ・・・っ」 何度も繰り返される律動に、ふたりの間ですりあげられていた栄純自身が腹部を濡らしていく。 「・・・もう、限界?」 掠れた声でそう聞けば、こくこくと頷いてぎゅっと抱きついてきた。 ねだるように腰に足を絡ませ、強く押し付けられて、埋め込んだ自分自身の熱も膨れ上がる。 「・・・っ、オレも」 限界、と耳元で囁いて軽く歯を立て。 強く抱きしめ、ぎりぎりまで引き抜いた自身を思いきり押し込んだ瞬間。 「あ、あぁ・・・っ!」 「・・・っ」 ふたり同時に、熱を吐き出した。 「・・・栄純」 「・・・・・・何?」 腕の中で目を閉じている栄純を呼ぶと、眠そうな声で、それでも返事をしてくれた。 汗で額に張り付いた前髪をかきあげて、そっと接吻けながら。 「愛してるよ。・・・俺のかわいい奥さん」 そう囁けば、ちょっとの間をおいて。 「・・・・・・オレも大好き。・・・かっこいいだんな様」 ふわりと口元に笑みを浮かべた栄純が、甘えるように御幸の胸に額を押し付けた。 2008.9.22 |
プロポーズ御沢・・・! あえて男同士の結婚が認められていない世界での2人に挑戦して下さいました 甘くて、どこか切なくて何よりエロス・・・っ 『俺のかわいい奥さん』に悶え死ぬかと思いましたvv(落ち着いて!) 甘くてエロス御沢、ご馳走様でした(合掌)>< ご感想は 『INFINITY /咲夜さま』までvv |