***************************************  DISCLAIMER// The characters and situations of the television program  "The X-Files" are the creations and property of Chris Carter,  Fox Broadcasting, and Ten-Thirteen Productions.  No copyright infringement is intended.  この作品は、二人の性的関係を表現している……かもしれません。  そういったものに嫌悪感を覚える方は、このまま読まずにウィンドウを閉じて  ください。18歳未満の方も一応読まずに閉じてください。 *************************************** = 夜 = Written By AKUA Data:12/31/99 Spiler:None Rating:R ***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-*** [Act1] あなたが私の小指を噛んだ。 驚いて目を見開くと、そこにいたのは知らないあなた。 いつもの拗ねた表情も。 子犬の様な微笑みも。 私の目の前には存在しない。 そこにいたのは、一人の男… 少し潤んだヘーゼルの瞳に確実に夜の火が灯る。 私もあなたにはそう見える? 知らない一人の女だと… ねえ、あなたはどう思っているの?どう感じているの? 急に震え出す気恥ずかしさと、初めて迎えるこの夜に、 私はもう一度固く目を閉じた。 お願い…目を開けるのが怖いの… だって、そこにいるのは知らないあなた。 でも、あなたはそれを許さない。 そんな私を楽しむ様に、徐々に自由を奪っていく。 お願い…そんなのは嫌…。 私もあなたの自由を奪ってみたい。 [Act2] あなたが私の真実に触れた。 慣れない指の感覚は、知らないあなたを明らかにする。 重ねた唇の感覚も。 触れ合う肌の温もりも。 私の目の前に存在している。 そこにいたのは、良く知る知らない一人の男… 微かに感じる指の震えにあなたの戸惑いが見て取れる。 私もあなたにはそう見える? 良く知る知らない女だと… ねえ、あなたはどう思っているの?どう感じているの? 私の思考に霞が掛かって、止めどなく溢れ出す私の滴。 あなたと同じ戸惑いに私は固く膝を閉じた。 お願い…一人で進まないで…。 だって、そこにいるのは知らないあなた。 でも、あなたはそれを許さない。 そんな私を楽しむ様に、徐々に自由を奪っていく。 お願い…そんなのは嫌…。 私もあなたの自由を奪ってみたい。         ・         ・         ・ [ActX] あなたが私に微笑み掛ける。 楽しむその手の動き、ここにいるのはあなたを知り尽くした私。 夜にだけ見せる微笑みも。 探り出す慣れた指の感覚も。 私のために存在している。 ここにいるのは、全てを知った一人の男… 二人で作る夜の始まりに、私は余裕で微笑み返す。 私はあなたにどう見える? 良く知る一人の女だと… ねえ、あなたはどう思っているの?どう感じているの? 掠れた声であなたの名を囁きながら、少し潤んだブルーの瞳 をあなたに見せつけた。 お願い…一人で進まないで…。 だって、そこにいるのはよく知るあなた。 やっぱり、私はそれを許せない。 翻弄出来るのは、お互い一人だけ。 お願い…私に身を預けて…。 今夜は私が自由を奪う。 - END - ***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-***-*** 私の一言:  久々にポエムチックに挑戦してみました。  Ficとは言えない代物で申し訳ありません。  しかも、何故かおとなテイストだし(笑)  まあ、90年代最後のお目汚しと言うことで、お許しください。  そしてそして、今年もお付き合いくださった皆さまとひよ様に、  この場を借りて感謝致します。ありがとうございました。  2000年もどうぞよろしくお願い致します。        A Happy New millennium !!★彡 ご意見・ご感想:akua@mail2.dddd.ne.jp