40000Hit & お仕事決まっておめでとう記念 ひよ様に愛を込めて送る嫌がらせプレゼント(返却不可) ***************************************** 本作の登場人物・設定等の著作権は、全てクリス・カーター、1013、 20世紀フォックス社に帰属します。 本編は「おとな化委員会」向けの作品です。18歳未満の方や大人向 けFicをお好みではない方は、お読みにならないで下さい。 "Her name is Bambi ?"  (NC-17) spoiler:害虫 wrriten by Nicholas バンビとイバノフ博士を見送って車に乗り込もうとした僕の背中にスカリーが声をかけ た。 「モルダー」 「なんだい」 「あなた昨夜泊まってたモーテルはもうチェックアウトしたの?」 「いや、それどころじゃなかったよ」 「このままじゃ臭くて帰れないわ。  あなたの部屋でシャワーを浴びて着替えさせてもらえるかしら。」 「それは構わないけど。  君はいいよな、着替えがあって。僕なんてこれしかなんだぞ。  せっかくシャワー浴びたってしょうがないよ。」 「私が後で何か買ってきてあげる。」 「そうしてくれると助かるよ。こんな臭いままでいたくないしな。  じゃあ、僕の車についてきて。」 ***************************************** 「先にシャワー浴びさせてもらうわね。」 そう言ってスカリーはバスルームに消えた。 僕はとにかく自分の臭さに耐えられなくて、服を脱ぎだした。 スカリーがシャワーを浴びている間昨夜の電話を思いだす。 「彼女?」 バルンハイム博士が女性だと分かった時のスカリーの声の変化。 妬いてるって分かった途端に僕は嬉しくて、しつこくバンビの話を続けた。 「バンビっていうの?」 何度も聞くなよ。 嫉妬してくれてるって思うだけで僕はつけあがるじゃないか。 そんなことを思い出していたらここで半裸で一人寒さに震えてるのが我慢できなくなっ て僕はバスルームに向かって声をかけた。 「スカリー、寒いんだよ」 「えぇ、何?」 「寒いんだ。僕も温かいシャワーを浴びたいんだよ。それに、なによりもこの臭さから  早く開放されたいんだ。」 「待ってよ、モルダー。結構念入りに洗わないと、このにおい取れないのよ。」 僕はスカリーの声が聞こえないフリでバスルームのドアを開けた。 「えっ、聞こえないよ。とにかく僕も入るよ。」 「モルダー」 抗議の声をあげたときには、彼女は僕の腕の中にいた。 「待って、って言ったでしょ。もぉ、近くに寄らないでよ、臭いじゃない。」 「ひどいなぁ。誰のせいでこんなことになったんだよ。」 「私のせいだって言いたいの。」 僕の胸に手をあてて押しやりながら思いっきり不満げな顔をする。 「エカリー博士を説得できそうだったのに君が電話するから、彼は僕を胸で笛を吹くゴ  キブリだと思って発砲したんだぞ。」 「胸で笛を吹くんだか、太鼓叩くんだか知らないけど、そんなの私の知ったことではな  いわ。そもそも、あなたはなんでエカリーの研究所に行くのにバンビを連れてきたわ  け?」 「彼女を同行したのに何か問題でも?」 「問題でもって、危険なのがわかってて連れて行くなんて」 「危険かなんてわからなかったよ。  まさか彼があんな状態になってるなんて知らなかったし。」 「とにかく、なんでわざわざバンビを連れて行ったわけ?」 「こだわるなぁ。あそこがゴキブリの発信源かもって君が言うから  専門家について行ってもらっただけだよ。」 「ふぅ〜ん」 「ふぅ〜ん、ってその言い方棘があるなぁ」 「あらそうかしら」 「ああ、おおありだね」 「ねぇ、あなた本当に臭いわよ」 「じゃあ洗ってくれよ」 「自分の体くらい自分で洗えるでしょ」 「人に洗ってもらった方が自分じゃ手が届かないようなところまで洗えるよ、ね」 そう言って僕は掌にボディーソープ落とすと、両手で沢山泡をたててスカリーの体を洗 い始めた。 細い首筋を手で包むように洗いながら、耳朶をそっと噛む。 「あなた歯を使って体を洗うの?」 憎まれ口を叩いてるくせに、声が擦れてるぞ。素直じゃないな。ならこうしてやる。 僕は首から手を滑らせ、鎖骨のラインを辿って、そのまま胸を包み込んだ。 「そこは自分でも手が届くわよ」 いつまでそんなことを言っていられるかな。これならどうだ。 じらすように頂き近くで円を描いたあと、親指の先でその天辺をそっと擦る。 唇を噛んで声をあげまいとしてるな。まったく強情な。こうなったらこっちも意地だ。 細い曲線に沿って手を滑らせる。 「洗うだけじゃなくてマッサージのサービスつきだよ」 僕はタイルに片膝をついてスカリーの右足を膝の上に乗せ、ゆっくりとマッサージを 始めた。スカリーは僕の肩に手をついてバランスを取りながら気持ち良さそうに目を 閉じている。右足が終わると左足のマッサージを始めた。 「退職したらマッサージで生計をたてたら」 リラックスして軽口を叩いているな。FBI捜査官のくせに油断してるとしっぺ返しを食う ぞ。ほら、こんな風に。僕は足をマッサージしていた手をそのままずっと上の方に滑ら せ、そしてそのまま中心に触れた。 「はぁ・・・、そこは・・・洗わなくていい・・・わ」 「そんなこと言わないで僕に未来の仕事の為の修行をさせてくれよ」 そう言いながら僕は指をスカリーの中に滑らせる。 「あぁ、・・・ダメ、こんなこと・・・」 いつの間にか肩に爪が立てられていて、心地よい痛さがますます僕をつけあがらせて るって、気が付いてるかい? 「こんなこと、なんなの?」 「・・・・・・」 「黙秘権を行使するなんてずるいぞ、スカリー捜査・・・!!!」 僕の唇はスカリーによって塞がれた。こんな甘い賄賂を使うなんて、スカリーもなかな かやるな。賄賂をもらったんだからきちんと仕事をしなきゃいけないな。僕は律儀なん だよ。 指の動きが激しくなるにつれて、スカリーの体が内からも外からも震えだす。そして僕 の首にしがみついたまま、スカリーは頂点に達した。 ***************************************** 荒い息のままモルダーの肩に手をついて身を起こす。 「マッサージの代金を払わないとね。それにあなた相変わらず臭いし」 そう言って、まだ片膝をついたままのモルダーの髪をシャンプーし始める。 気持ち良さそうに目を瞑っているわね。見てなさい、たっぷりし返ししてやるから。 シャンプーを洗い流してから、モルダーに立ち上がるように目で合図する。ニヤニヤ 余裕の表情で立ち上がるその胸板は私の目の前にあるのよね、まったく。 ボディーソープを掌で胸にのばして泡立てながら、小さな突起をそっと指でつまむ。 「うっ」 私を抱き寄せようとする腕からやんわり逃れながら、さらに突起を擦る。 「ねぇ、バンビってあなたの好みのタイプよね」 「はぅっ、・・・ああ、・・・んっ、好みのタイプと・・・実際に好きに・・・・・・なる人はちが、あ っ・・・うよ」 片手でなおも突起を擦り続けながら、もう一方の手で腰骨のあたりをそっと撫でる。 ぎゅっと目を瞑って快感に耐えてる表情がとっても官能的で、大好き。 その表情をもっと見たくて、昨夜から振り回されたお返しをしたくて、私はタイルに膝 まづくと既に起き上がり始めているあなたを手で包み込む。 「あぁ、スカリー」 唇を噛んで私の肩をぎゅっと握り締めてる。そんな表情を他の女に見せたりしたら、 どんなことになるかわかってる? 昨夜の嫉妬がまた蘇ってきて意地悪したくなる。 あなたに舌を這わせる。それから口に含む。それだけでもう我慢の限界にきてるの? まだまだ。口撃を続けながら、その官能的な表情を楽しむ。 「もう、・・・ダメだよ。」 そうはさせないわ。あなたをぎゅっと握っていかせないようにする。 「バンビ、って可愛い名前よね」 「そうかい」 快感を塞き止められた苦痛の表情を私に向けながら、半ば放心状態で答えるのね。 「ええ、私はとっても可愛い名前だと思うわ。少なくともダナなんて名前よりはね。」 「はっ、・・・あぁ・・・、そんなこと、・・どうでも・・・・いいっ」 ***************************************** もうこれ以上は我慢できない。僕はスカリーの腕を掴んで立ち上がらせると有無を言わ さずに彼女の中に入った。 「名前なんて、なんでもいいんだよ。君がいいんだ。僕は君がいいんだ。」 そう言いながらスカリーを壁に押し付けて激しく突き上げる。 互いの名を呼び合いながら、頂点に達する。 荒い息のままで暫く黙って温かい雨の中で抱き合っていた。 微笑みあってそっと口付けを交わしてからシャワーを止めてバスルームを後にした。 考えてみれば昨夜はほとんと眠ってないんだ。ベットで何度か愛し合ってからそれに 気づいたら急に眠気が襲ってきた。 「あなたの着替えを買いにいかなきゃ」 欠伸をしながら起き上がろうとするスカリーを、腕の中に閉じ込める。 「いいよ。帰るのは明日だ。とにかく眠ろう。君も昨夜は寝てないんだろ。」 「ええ。そうね。」 眠りに落ちる寸前に聞こえた声に僕は微笑んだ。 「他の人にあんなことしたら許さないから」 ***************************************** お粗末様でした。