この作品は、あくまでも作者の個人的な楽しみに基づくものであり、この小説の登場人物、   設定等の著作権は、すべてクリス・カーター、1013、20世紀フォックス社に帰属します。    Title : 「第七の絶叫」 by anne    Based Story : 「彼の期待と彼女の誤解」 by 明日香さん       Special Thanks : 明日香さん Ranさん 三太さん    "X-FILES・DE・ふる・こ〜す" 10万カウントヒット記念特別企画協賛作品    ** 本作品は、モル派なひよさまに捧げます。返品は受け付けません。あしからず。**  =========================================================================================  場内アナウンス  只今より、監修:三太 原案:明日香 提供:Ran 製作・総指揮:anneに          拠ります、"X-FILES・DE・ふる・こ〜す"10万カウントヒット記念特別企画          「第七の絶叫」を上演いたします。           尚、この舞台の著作権は、全てCC、1013、20世紀Fox社に帰属し、当方には          何の見返りもありません。そして、登場人物たちは作品の性格上、かなり壊          れております。この点をご留意頂きご覧下さいますよう、お願い申し上げます。  ============ 第一幕 ============           フーバービル地下の悪名高きX-ファイル課の薄暗いオフィス。           いくつかのファイルキャビネと壁一面に怪しげな写真。           一際目に付くところには『I WANT TO BELEAVE』というUFOのポスター。           手前には、Fox Mulderと書かれたプレートの置いてある雑然としたデスク。           横手に大きなTVとカウチが置いてある。           右手奥の半開きになった扉から、男女の声が聞こえてくる。  男の声  後は頼むよ、スカリー。  女の声  ちゃんと指摘されたところは手直しししてあるのね?  男の声  子供じゃないんだから、大丈夫だよ。  女の声  学生の方がよっぽどちゃんとしたレポートを書けるわよ。  男の声  (苦笑気味に)・・・・じゃ、行ってくるよ。         ボカッ、という音が響き、男の呻き声が聞こえる。  男の声  っってぇ・・・・何だよぉ!  女の声  ここはオフィスよ! いい加減にして。  男の声  こんなところへ誰も来やしないさ。  女の声  (怒鳴って) 早く行きなさい!         コーヒーカップを持ったスカリー、登場。  スカリー  (溜め息をつきながら)        ったく、油断もスキもあったもんじゃないわ。いきなりキスしてくるなんて。       そんなにクビになりたいのかしら・・・もしかすると私と仕事をしたくないとか?          嫌な想像を振り捨てようと頭を振るスカリー。  スカリー  ? これは何・・・?          デスクの上のモルダー専用のノートPCを覗き込むスカリー。          ゆっくりと彼女の眉が釣り上がり、自然、腕を胸の前で組む。 スカリー  (目で追いながら読み上げていく)        ・・・・任務終了報告書・・・・アシスタントディレクター ウォルター・スキナー殿・・・・       以下の通り、任務を終了したのでこれを報告いたします・・・・X-ファイル課 フォック       ス・モルダー・・・・記・・・・       1.『第六の絶頂パート1 及び パート2』のビデオレンタル。       2.上記ビデオのモザイク修正装置によるダビング作業完了。       3.上記ビデオの返却。       ・・・・尚、今回一連の作業については、費用は当方が全てを請け負い、貴下への請求は棄       却致します。・・・・何なの、これは?          こめかみを押さえるスカリー。  スカリー  スキナーも例のビデオのファンだって事? それにしても、何故、モルダーがス       キナーの為にビデオのダビングまでしているのかしら? 全く解せないわ・・・・。          スカリーが首を捻っていると、モルダーが慌てて戻ってくる。  モルダー  大変だ。肝心なプロファイルをした方のレポートを忘れた・・・・!          スカリー、思わず身を隠す。  モルダー  スカリー? ダナ、いないのか? じゃぁ・・・・          と言いつつ、モルダー、PCを操作してスクリーンセイバーを出す。ニヤニヤ         しながらディスプレイに見惚れるモルダー。  モルダー  行って来るね。僕のキャシー(はーとまーく)          モルダー、レポートを持って退場。          よろよろとスカリーが立ち上がる。  スカリー  キャシーって誰なのよ?          スカリー、PCを再度覗き込む。途端に顔をしかめて叫ぶ。  スカリー  アイツ、こんなスクリーンセイバーを使っていたの・・・・!          PC画面では、赤毛に黒のスーツ姿の見覚えのある女性が片足を椅子の上に乗         せて、片方の手には手錠を、もう片方の手でこれ以上は短く出来ないスリット         入りマイクロミニのスカートの裾を更にたくし上げて挑発的なポーズを取って         いる。          どんどん女性の顔がアップになって、こちらにウィンクをして見せて真っ赤         なルージュの唇をキスせんばかりに突き出している。瞬間暗くなり、またぞろ         繰り返す。          じっと見入っていたことに気付いたスカリー、我に返ったように毒づき始め         る。  スカリー  私というものがありながら、どうしてこういうものが必要なのかしら? 男って       理解不能だわ。          もう一巡したところで、おもむろにスカリーは画面上の女性と同じくモルダ         ーの椅子に片足を乗せて、膝丈スカートをミニのようにたくし上げてみる。つ         いでに手錠も取り出してくる。ブラウスのボタンを多めに開けて胸を開き、髪         を手櫛で整えて、仕切りガラスに映った自分の姿にじっと見入る。  スカリー  私だって捨てたもんじゃないわ。          ウィンクついでに髪を両手で掻き揚げてポーズを取る。そこへ声が響く。  モルダー  ダナ! なんて・・・・なんて素敵な格好だ。すごいぞ、君もやっと分かってくれた       のか!          はっとなって慌てて元に戻そうとするスカリーを羽交い絞めにするモルダー。  モルダー  (耳元で囁く)そのまま続けてくれよ。すごくそそられるよ。  スカリー  ちょっと放して頂戴! やめてってば!          身をよじるスカリーの耳朶を噛むモルダー。  モルダー  まるでキャシーだ。イカスよ、ダナ。やっぱり生はイイなぁ・・・・。  スカリー  それはどういうこと!? 貴方、私をこの女だと思ってるんじゃないの!          あまりの勢いにモルダー、恐れを為して身を引く。スカリーはすっかりいき         り立っている。  スカリー  そんなにこの女がいいのなら、今日からこのビデオを抱いて寝るといいわ。どう       せ私はこんなに綺麗じゃないわよ、グラマーでもないわよ。いいオバサンだわ。い       つまでもまともな恋愛も出来ずに、未だに独り身よ! 誰がこんなにしたのよ!        貴方よ! 責任取りなさいよ!  モルダー  そんな、スカリー、論点がずれてるよ・・・・  スカリー  ウルサイわね・・・・!  モルダー  それに僕との恋愛もまともじゃないの?  スカリー  貴方、自分がまともだって思ってるの?  モルダー  じゃ、そんな僕と付き合っている君も、まともじゃないってことになるけど?  スカリー  ・・・・ウルサイって言ったでしょ!           大声で叫んで手を後ろに回し、銃を取り出してモルダーに突きつける。モル         ダー、しゃがみこんで身を隠そうとする。  モルダー  謝るってば。僕は君が一番イイんだよぉ。信じてくれよぉ。(仔犬顔で)  スカリー  じゃぁ、この女の出て来るビデオを全部処分なさい。分かった?!  モルダー  (半泣きになりながら)そ、そんな・・・・それは出来ないよ。  スカリー  私が一番イイんでしょう? 違うの?  モルダー  (しぶしぶ)・・・・処分するよ。その代わり・・・・  スカリー  (尊大な態度で)分かればいいのよ。なあに? お願い、聞いてあげるわ。  モルダー  ホント?! 今度○×する時にこんな格好をしてくれる?          目を輝かせて、PC画面を指差す。  スカリー  ・・・・い、いいわよぉ。お安い御用よ。  モルダー  (調子に乗って)下着は黒だよ。キャシーはいつも黒なんだ。時々は真っ赤なブ       ラをするんだけど、これもなかなか素敵なんだよね。赤い髪と赤いブラ。いいだろ       う? 白い肌に良く映えるんだ。そうそう、ストッキングはガーターだからね。忘       れてならないのは、パンティ! レースのスケスケで両脇を細い紐で結んであるん       だ。でさぁ、細いヒールのパンプスを履くんだよ。ソソられるんだよね、これがま       た。ブラウスのボタンはここら辺まで外して、スカートは勿論ミニだよ。君は持っ       てないかな。でも今度買ってあげるよ。ああ、楽しみだなぁ。今度と言わず、今晩       どう?  スカリー  ・・・・いい加減にしろ!         暗転          銃声が響く。  ============ 第二幕 ============          スカリーが一人、モルダーのデスクでくつろいでいる。  声     荷物が届いてますよ。  スカリー  どうもありがとう。          スカリー、受け取った封筒を調べる。宛先はここ、FBI本部地下X-ファイル課  フォックス・モルダーとなっている。差出人は書いていない。  スカリー  何かしら・・・・? 極秘資料とか、タレコミ情報とか・・・・          呟きながら鋏を手にして封筒を開ける。中からラベルもついていないビデオ         テープが一本と更に小さな封筒が出てくる。  スカリー  ますます以って怪しげね。          スカリー、ビデオをセットする。ザーと言う音が暫く続いた後に突然、ミュ         ートのかかったブラスセクションをバックに甘いサキソフォンの音が部屋に響         き渡る。ふわふわした絨毯敷きの部屋らしきものが写っているのに気がついた         スカリー、音量を少し下げて、腕組みしながら見る。            女の声   は〜い、キャサリンよ。いつもアタシのビデオを見てくれてありがとう。オフィ       シャルサイトも毎日訪れてくれて、嬉しいわ。          スカリーの眉が釣りあがる。  キャシー  このビデオはアナタだけの為に撮ってるの。だって・・・・          画像は徐々にとある女性を捉え始めている。ゆっくりとピントが合うと、そ         こには挑発的に大きく開いたブラウスとマイクロミニを穿いた女性が足を組ん         で座っている。          顔のアップになって真っ赤な唇がキッスを投げる。  キャシー  記念すべき、10万カウントなんだもの・・・・。アナタのお陰よ、フォックス。うふ       ふ。  スカリー  (顔をしかめて)何が「フォックス」よ。  キャシー  キリ番をゲットした人にはいつも、アタシのパンティを一枚、進呈するのは知っ       てるわよね?          そう言いつつ、スカートをめくり、申し訳程度にしか布のないパンティをチ         ラッと見せる。          スカリー、ビデオと共に入っていた小さな封筒を開けて、中からキャシーが         穿いているものと寸分違わぬパンティを、引っ張り出す。  キャシー  今回は特別。ビデオもつけたのよ。だって10万ヒットのキリ番なんだもの・・・・だ       から、これからアナタの為にだけ、脱ぐわね。          音楽に合わせて身体を揺らし始めたキャシーは、艶めかしく動きながら、ブ         ラウスのボタンを外し始める。  キャシー  フォックス・・・・どう?・・・・アナタのお気に召すかしら?          眉を上げたまま、パンティをつまんだままで、ますます険しい顔になるスカ         リー。  キャシー  ああん・・・・フォックス・・・・アナタに抱かれてみたい・・・・          スカリー、静かに台詞を繰り返す。  スカリー  ・・・・何が「フォックス」よ。          そこへ、モルダー、間が悪く登場。  モルダー  ダナ、スキナーへの報告は終わったよ、・・・・何を見てるんだい?          モルダー、表情が輝き、満面の笑みを湛えてビデオに駆け寄る。  モルダー  これ! これ! どうしたの? キャシーじゃないか・・・・(ごくり)  スカリー  (無表情で)10万ヒット記念のキリ番ゲットした貴方へのプレゼントみたいね。  モルダー  何か特典付きだろうと思っていたけど、(じゅる)ああ、僕は幸せ者だなぁ。  スカリー  そうね。このビデオが当たって良かったわね?  モルダー  ありがとう、ダナ。苦労が報われたよ。  スカリー  その為に、毎日この女のサイトにアクセスしてたんだものね?  モルダー  うーん、なかなか大変だったよ。10万が近づいてくると途端にアクセス数が増え       てきたからねー。  スカリー  そうでしょうとも。パンティもついてるらしいわね。          と言って、パンティをデスクに放り投げる。替わりに銃を取り出すスカリー。  モルダー  君に是非とも穿いて欲しいんだ。約束したろ?          そう言いつつ視線はすっかりビデオに釘付けのモルダー、画面はパンティ姿         になったキャシーが踊っている。  モルダー  ほら、ヒールを履いたまんまだ。この姿がいいんだよ。刺激的だ。  キャシー  余所見しちゃダメよ・・・・はああ・・・・フォックス・・・・どうかしら?・・・・  モルダー  素敵だよ、キャシー(ごくり)  スカリー  ・・・・こんな女には「フォックス」って呼ばせるわけなのね。  モルダー  え? だって僕の名前で応募したからね。  スカリー  しかも、届け先を天下のFBIに指定して。  モルダー  だって、僕はほとんどここにいるんだし。          スカリーは銃をモルダーに向けているが、モルダーは気付いていない。  キャシー  ああん・・・・フォックス・・・・          暗転          銃声が響く。    ============ 第三幕 ============          動物園の熊のように、部屋をぐるぐると歩き回るスカリー。  スカリー  ほんっとに腹立たしいったらありゃしない。何であんなのに夢中になるのよ。キ       ャシー、キャシーって、私のミドルネームと同じなとこも気に入らないわ。毎日ア       クセスするほど価値のあるサイトなのかどうか見てやるわ。悪戯メールでも送りつ       けてやろうかしら? FBIとして、サイトの閉鎖を勧告するとか・・・・。          スカリー、モルダーのPCを立ち上げようとする。  スカリー  あの女のオフィシャルサイトのURLは、と・・・・。          画面上には「パスワードをどうぞ」の文字が。  スカリー  パスワード、何だったっけ?          スカリー、次々と単語を打ち込む。  スカリー  お約束の「Littel Green Man」かしら? 違うわ、では「ET」とか・・・・違った。       じゃ「Samantha」?・・・・これも違うのね、もしかすると「The Truth Is Out There」       ・・・・うーん、「I Want To Beleave」・・・・「Dana Scully」違うのね。まさか・・・・       「Katherine」? ああ、違っていたわ。          最後に「TrustNo1」と入力する。すると、PCが立ち上がる。  スカリー  まだ、このパスワードを・・・・やはり彼は、誰も信用していないんだわ。私さえも・・・・。          哀しそうな顔をするスカリー。そこへモルダー登場。  モルダー  どうしたんだい? 元気がないなぁ。  スカリー  貴方、私をどう思っているの?  モルダー  え? そりゃ勿論、僕の最愛の人だよ。    スカリー  所詮はキャシーの代替品なんでしょ?  モルダー  ち、違うよ! ダナ、いくらなんでもそれは言い過ぎだ。  スカリー  だって・・・・貴方は相変わらず、「TrustNo1」ってパスワード使っているのね。つ       まり、誰も信用してないんだわ。私でさえも、・・・・違うの?          うるうるとした瞳をモルダーに向ける。モルダーはにっこり笑って答える。    モルダー  パスワードひとつにそんなに深読みするなよ。それに「トラストノーワン」って       読むんじゃないんだぜ。君に捧げたパスワードさ。最良のパートナーの君にね。  スカリー  どういうこと?  モルダー  それは「トラストナンバーワン」つまり、君が一番だって事だよ、ダナ。          涙ぐんでいたスカリー、顔を上げてモルダーを見つめる。   スカリー  本当なの? 信じていいのね?          モルダーもスカリーを見つめ返す。  モルダー  命を賭けてもいいよ。  スカリー  いきなり発砲してゴメンなさい、モルダー。  モルダー  いいんだ。          モルダー、スカリーを引き寄せてキスをする。  モルダー  ここはオフィスだって怒らないのかい?  スカリー  こんなところへ来る人なんて、誰もいない、そうでしょう?          微笑み合う二人。抱き合ってキスを繰り返す。  スキナー  モルダー! それにスカリー! 何をやっとる!          いきなりの怒号と共にスキナー登場。慌ててお互いから放れる二人。  モルダー  ど、どうしたんですか? サー。(スカリーのルージュを拭き取りながら)  スキナー  モルダー、お前に用がある。(小声で)何なんだ、あのビデオは・・・・!          スカリーに背を向けて、スキナーはモルダーに詰め寄る。  モルダー  (同じく小声で)何って、何か不都合でも?  スキナー  (小声だが激しい口調で)決まっとるだろ! あの細工は何なんだと言っている       んだ。何故、モザイクを外したんだ? あんなものが本当にリリースされたのかと       思って私は、私は、・・・・  モルダー  何です?  スキナー  (もっと小声で)捜査依頼まで出して調べたんだぞ!(無論、匿名で)そうした       らアレは、本来の映像ではないとの返答だった。お前がつまらん小細工をするから       余計な手間を掛けてしまったではないか・・・・!  モルダー  しかし、LGM達からせっかく修正装置を借りたのだし、外した方がバッチリ見       えていいかと・・・・。  スキナー  バカが・・・・! お前には『チラリズムの美学』というものが分からんのか、全く       ・・・・。お前がまだまだ青い証拠だ。直ちに元通りに戻せ。いいな?  モルダー  (横を向いて舌打ちする)何だよ、人がせっかくダビングしてやったってのに、そ       の言い草はないだろう。  スキナー  ・・・・何か言ったか?  モルダー  いえ、では早速お届けしますよ。ちゃんと元のままのも取ってありますから。          スキナーの顔がちょっと緩む。  スキナー  そうか。ならいい。          そう言いつつ、デスクの上に黒のパンティが放ってあるのを見つけたスキナー         は、おもむろにつまみ、目の前にぶら下げる。  スキナー  何でこんなものがあるんだ? (スカリーの方へ向き直って)まさか、君のかね?          スカリー、慌てて首を振る。  スカリー  とんでもありません。それは・・・・  モルダー  それはキャシーのオフィシャルサイトでキリ番ゲットした僕のものです。  スキナー  ・・・・まさか、お前が10万ヒットしたのか?   モルダー  そうですよ。          と言って胸を張るモルダー。スキナーはじろりとモルダーを一瞥する。  スキナー  私がアクセスすると10万飛んで1だった。・・・・これは没収しておく。  モルダー  ちょっと待って下さい! それは僕のものです。  スキナー  オフィスでやっていい事と悪い事の区別がつかんようだからな。クビになりたい       のかね? 君たちは。  モルダー  ・・・・  スカリー  ・・・・  スキナー  これで帳消しだ。          パンティをポケットに押し込み、スキナーは踵を返して立ち去る。          暗転  モルダー  ス〜〜〜キ〜〜〜ナ〜〜〜〜〜!!!!!          暗闇にモルダーの叫びが木霊する。    ============  完  ============        場内アナウンス  本日の御観覧、まことにありがとうございました。最後になりましたが、          主演俳優のモルダー氏から、管理人ひよさまに一言お祝いの言葉があるそう          です。お聞き下さい。モルダーさん、どうぞ。  モルダー  ありがとう。        ひよ、聞いているかい? 酷い芝居だったぜ、全く。これで君の中の僕のイメー       ジが壊れないかどうか心配だ。だけどね、ひよ、君が応援してくれる限り、僕は僕       で居続けられるんだ。愛してるよ、ひよ。お願いだ、これからも僕だけを見ていて       くれ・・・・  スカリー  キャシーと同じ事を言ってるんじゃないわよ! モルダー、貴方、私を最愛の人       だって言ったじゃないの! やっぱり嘘だったのね? この、浮気もの!         本日、幾度目かの銃声が響く。              今度こそ、幕。  =========================================================================================     後悔日誌  2000.11.10       素敵な企画を発案されたキリ番Fic作家のNicholasさんに感謝の意を表します。     作品中のキャシーのイメージはAshさんのイラストから得たものです。   ここで御礼を申し上げます。Ashさん、ありがとう。m(__)m   本作品の責任の一切はanneにあります。   見当違いの御意見を、協力して頂いた作家さんに送らぬ様、お願い申し上げます。   尚、御意見、御感想、罵倒、中傷など御座いましたら、BBSもしくは下記アドレスまで。   anne : ccd32241@nyc.odn.ne.jp