********** −前書き− ひよさんのために、羞恥心をかなぐり捨てて書きましたわっ(*^^*) ********** Title: Let's Do It, Scully By Amanda ********** 今日もモルダーは、スカリーのアパートへしけこんでいた。 「しけこむ」? そう、「しけこむ」である。 しかも場所はスカリーの寝室限定というのだから、一層たちが悪い。 別に寝室じゃなくてもできるはずだ。 カウチの上でも、床の上でも。 台所でだって...。 「ねえモルダー、どうして私のベッドじゃないとイヤなの?」 「ここが一番リラックスしてヤレる所なんだ」 「バカね」 2人はわずかに唇の端を上げて微笑みあう。 その微笑んだ瞳に鋭い光がキラリと走った瞬間... それが2人の合図だ。 「スカリー...いいかい?」 「いちいち許可を求めないでくれない?」 「強がりだな。どこまで持つかな?」 「試してみる?」 ニヤリと笑ったスカリーが、やにわに先制攻撃を仕掛けた。 「スカリー!? 今日は積極的じゃないか」 「たまにはこういうのもいいでしょ?」 「もしかして、まだ『僕の知らない君』がいるのかな?」 その問いには答えず、ただ意味深な視線をよこすだけの彼女。 「長い夜になりそうだな」 モルダーは、自身の中に湧き起こる、はやる気持ちを必死に押さえつけた。 ********** 「あっ、ス、スカリー...そこは...」 「どう? いいでしょ?」 「そんな手つき、どこで覚えてきたんだ!?」 「ナイショ」 不意をつかれたモルダーの困った表情を見て、スカリーの体にも 更なる快感が湧き起こる。 ああモルダー、そんな顔のあなたもカワイイ... 「お望みならもうちょっと試してみる?」 「スカリー...今日の君は...」 「"まるで違う"?」 「ああっ、こんなのって...」 スカリーは常々、モルダーの学習能力が人よりも数段優れている という事は熟知しているつもりだった。しかし、彼の学習能力がここまで 優れたものだったとは、さすがのスカリーも考慮に入れていなかったようだ。 3分後、状況はすっかり一転していた。 モルダーが、彼女の上にあった。 「どうだい、スカリー? 僕も君に負けていられないからね」 「ウソ...こんなはずじゃ...」 「"こんなはずじゃなかったのに"? イケナイ子だ、Dana。さあお返しだ」 「あっ...」 「ここなんてどうかな?」 「イヤ....」 「そう言われると、もっとやりたくなるんだけどな」 「もうっ...お願いモルダー...」 「何を"お願い"なの?」 さっきとは打って変わって、モルダーがスカリーをリードする。 まるで余裕の表情だ。 「...意地悪」 「君のふくれっ面も好きだな、可愛いよ」 スカリーの悔しそうな表情。 モルダーの好きな表情のひとつでもある。 「ああ、やめて...お願いだから...」 懇願するスカリーの耳元に唇をよせ、モルダーはそっと囁く。 「ダメだよスカリー、最後までヤらなきゃ...」 ********** 「あれスカリー、もうギブアップかい?」 「もうだめよ、疲れたわ。お願い寝かせて」 「もう一回だけいいだろ?」 「イヤよ。これ以上ヤッてももう私に勝ち目はないわ」 「そんな事言わないでさ、ハンディあげるからもう一回頼むよ〜!!」 「...仕方ないわね、あと一回だけよ」 「じゃあ、特別に先行は君に譲るよ。白と黒、どっちがいい?」 「白にする。今度は負けないわよ」 「おーおー、気合入ってるな。板一面、黒で埋めてやるから覚悟しろよ」 「甘いわモルダー。もしここに白を置いたらどうなると思うの?」 「あっ、そこは...」 「ほら、ここの一列、全部白にひっくり返るわよ」 「し、しまった。待ってスカリー!!」 「ダメ、もう遅いわよ...」 今日もモルダーは、明け方までスカリーのアパートへしけこんでいた。 「しけこむ」? そう、「しけこむ」である。 しかも場所はスカリーの寝室限定というのだから、一層たちが悪い。 何もわざわざ彼女のベッドの上でやる事じゃないだろう。 別に寝室じゃなくてもできるはずだ。 カウチの上でも、床の上でも、台所でだってできるはずだ。 オセロなんて... −完− ********** お粗末様でした。 怒られそうやな...(^^;)